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3巻
3-1
しおりを挟む5章《新たな力》
1話
「アッシュ、それにアメルさんもお疲れ様!」
僕――センはエメル村に新しく建てられた施設に入ると、カウンターの向かい側にいる二人に声をかける。
アッシュはエメル村就きの冒険者で、アメルさんは冒険者に仕事を斡旋する依頼所の受付をしている女性だ。
新しく建てられた施設は、これまでの依頼所としての役割だけでなく、魔王ヤマダさんのせいででき上がってしまったダンジョン、通称『エメル大迷宮』の管理も兼ねている。
エメル大迷宮のおかげで村を訪れる冒険者が増え、アメルさんだけでは手が回らないので、ここ最近はアッシュが手伝いをしていた。
ヤマダさんは僕に『ダンジョン』と教えてくれたけど、村の人々はそんなことを知らないので『迷宮』と呼んでいる。
世界樹ユグドラシルのユーグも、『迷宮』と言っていた気がするな。
ダンジョンなのか迷宮なのか、ややこしくはあるけど、まぁ……別にどちらでもいいか。
「ようっ、今日はもう三組のパーティーが四階層を突破したぞ。ボスの上級兎のドロップアイテムも順調に集まってるな」
アッシュはそう言って、『ハイラビットの毛皮』を五つカウンターに置く。
毛皮の採取依頼をしていた僕はそれを受け取り、依頼完了の確認欄にサインをした。
ちなみにこの施設の建設には、僕が以前、フロイデルの冒険者ギルドの副長、バリエさんからもらった白金貨を使った。
エメル村を治める領主様も、これだけ騒ぎになっていては、さすがに黙っているわけにはいかなかったようで、冒険者が押し寄せて騒ぎになった数日後には使いの者が来て、村長やアッシュと話をしたらしい。
一階層の魔物からは銅、ボスからは良質な毛皮が入手でき、さらに地下へと繋がっている迷宮。
冒険者たち自ら地図を作成し、それが外にも持ち出されていて、噂が噂を呼び、次第に村には流れの冒険者が多くなった。
それを管理するには手狭だからと施設を拡張するための支援を頼んだのだが、まだ成果はそれほどではないという理由で資金援助はなかった。
『いい金づるになるかもしれない、しっかり稼いでくれ』だと。そう思うなら投資してくれたっていいだろうに。
だから、困っているアッシュとアメルさんのために、僕が白金貨を出したというわけだ。
白金貨なんて額が大きすぎて、どうせ両替しないと使えない。かといって僕が両替に行けば、なんでこんな少年が白金貨を持っているのかと怪しまれるだろう。
だから、僕の事情を知っているアッシュに渡すのはちょうどよい使い道だったと思う。
エメル大迷宮のおかげで、武器屋や雑貨屋だって、それはもう大賑わい。
しかも、売られている剣は他の街では珍しい『魔銀の剣』だし、中級ポーションも投げ売りされている。
どちらも僕が【合成】スキルで作った品で、これまでは幼馴染のテセスに鑑定をお願いして鑑定書をつけていた。でも、今の供給量でそれをしたら、テセスが倒れてしまいそうだった。
鑑定書なしでいいから、迷宮から帰ってきた傷だらけの冒険者に格安で売ってもらうようにお願いしてあるのだ。
冒険者限定だし、迷宮外には持ち出し禁止にしてあるので、転売や貴族に目をつけられるといった可能性も低いだろう。
武器屋も雑貨屋も新しい施設の中に移転したため、村の入り口から離れたところに住んでいる人には不便だと言われたっけ。
それと、冒険者が増えたものだから、当然、宿屋兼食事処の『とね屋』は満員御礼。
女将さんの身体が心配だったけど、最近は娘が手伝っているので問題ないのだとか。
冒険者ってガラが悪いのも多いし、その娘もまだ十代だって聞くから、本当に大丈夫なんだろうか?
気になって行ってみたら、娘というのは教会の見習いシスターのマリアだった。
……うん、彼女なら大丈夫。
治癒魔法を頻繁に使ってレベルの上がっているマリアは、冒険者を簡単に投げ飛ばすことができるから。
教会の掃除や雑用なんかは学習の一環として子供たちにお願いしていて、しばらくは家のことに専念するみたい。
念のために迷宮内で手に入れた『力の指輪:攻撃力+20』を渡しておいたから、レベルの高い冒険者相手でも問題はないはずだ。きっとどんな冒険者よりも彼女の方がレベルは上だろうし。
教会の負担が増えたことで、テセスの鑑定も受付を中止した。
というのも、アッシュが鑑定できるから。
正確には『鑑定』スキルとは違うのだけど、アッシュはこれまで様々なアイテムを見てきたので、ある程度はその名称と効果がわかる。
『鑑定』スキルは通常アイテムにも使えるが、本来は『未鑑定アイテム』と呼ばれるものを調べるために使うものらしい。
『未鑑定アイテム』は宝箱から手に入る、ユーグの力が込められたアイテムで、鑑定することで本当の力を発揮することができるようになるそうだ。
『なんでそんな面倒なことを……』と僕がこぼしたら、ユーグはチラリとヤマダさんの方を見ていた。
あぁ、この人の仕業なんだろうな……と理解するのに時間はかからなかった。
アイテム名と効果を確認するくらいは、世界樹の力を与えてもらった僕や幼馴染のコルン、それに友人のリリアにだってできることだ。
ユーグからもらった『世界樹辞典』は本の形をとることも可能だが、その効果自体はインベントリにも反映されていて、手持ちのアイテムの詳細を知ることができる。
そのアイテムから製作可能な合成アイテム名も表示されるので、期待できる素材があったらガンガン合成してみたい……のが、今の僕の気持ちである。
◆ ◆ ◆
僕はしばらくの間、慎重にエメル大迷宮の探索を行った。
ユーグと会話をしてからもう随分経ち、朝晩はかなり冷え込むようになっている。
僕たち――アッシュが抜けて、リリア、コルン、テセス、僕の四人と、リリアの召喚獣ピヨちゃんとで潜り、ついに十階層へ到達した。
各階層のボス戦前は装備を確認したり、アイテムを補充したりと特に慎重になったものだから、なかなか次へ進めない。
時折ヤマダさんから『まだそこなのかよ』なんて言われ、リリアは必ず言い返していた。
そんな風景が日常的だったから、僕が『夫婦漫才みたい』と笑って言ったら、リリアがものすごく不機嫌になり、しばらく口もきいてくれなかったこともある。
ある日、いつものように村で迷宮に潜る準備をしていると、リリアが不満をもらした。
「なんでセンばっかりレベルが上がるのよ? 私だってピヨちゃんと一緒に頑張ってるのにさぁ」
「そんなこと言われたって困るよ。【合成】スキルのことだったらアドバイスできるけど」
僕の【マスター合成】はつい先日『レベル3』まで上がったのだけど、リリアの【マスター召喚】は未だに習得した時のままらしい。
『スライム』『ウルフ』『リザード』といった、普段よく目にする魔物の名前が追加されていくくらいで、レベルが上がることはなかった。
だけど、その原因にはなんとなく見当がついている。
「だから、たぶん魔物を召喚しなきゃレベルが上がらないんだってば」
これで何度目だろう? 僕はリリアに毎度同じことを言うのだが……
「嫌よ。代わりにピヨちゃんがいなくなったりしたら困るもの。それに、『召喚』と『解放』の二つがあるけど、別の魔物を召喚して下手に『解放』を使ったら取り返しがつかないかもしれないじゃない」
そんな心配はないと思うのだけど、不安ならヤマダさんに聞けば済む話だ。
でも、『それだけは絶対に嫌!』だとさ。
ただ、僕がレベル3に上がったことで、リリアとしても我慢できずにそのどちらかを試してみようと思ったらしい。
やはり使うなら『召喚』だろうと僕は言うのだけど、リリアはそちらのほうが不安みたいだ。
ちなみにピヨちゃんには『召喚』も『解放』もない。
すでに召喚しているからなのか、別スキルだからか?
とにかくリリアに一緒に来てほしいと言われ、四人で再び十階層へとやってきた。
九階層までは一階層と同様に迷路のようなダンジョンが広がっており、最奥にはボス部屋、その先に次の階層へつながる階段がある。
だが、十階層はただただ広い部屋になっていた。
部屋と言うより、第二の地上と言うべきか?
木々が茂っていて、何十メートルも上空に見える天井には光を放つ苔のような植物が生えている。
建物の十や二十はゆうに建てられそうな広さがあり、魔物の姿は全くない。
いわゆる安全地帯というやつなのだろう。
確かにヤマダさんとユーグの会話の中でも、そんな場所が出てきた気がする。
今はこの十階層が、僕たちの拠点になっていた。
魔法での転移も可能だけど、一度到達した階層には入り口の転移石を使って一瞬で移動できるようになっている。
最近は国の兵が村を頻繁に出入りしているし、ポーションや魔銀の出所を探られたりもしているから、バレると面倒だと思い、素材やアイテムは全てこの十階層に持ってきているのだ。
「じゃあ、最初はスライムで試してみるわよ」
ピヨちゃんに寄り添いながら、リリアはスキルを試そうとしている。
「いいなぁ。俺もそういうスキルが欲しいぜ」
コルンはリリアがスキルを使う様子を、羨ましそうに見ていた。
ステータスやアイテム名の確認、インベントリまで自由に使えるのだが、それが当たり前になってきたものだから、リリアみたいな変わったスキルが羨ましいのだそうだ。
コルンだって、願っていた通りの固有スキルをすでに持っているのだけど。
「ちょっと、私が真剣になってるんだから黙っててよ」
リリアが睨むと、コルンは『へいへーい』なんて言って地面に寝っ転がった。
そんな二人をよそに、テセスは料理本をじっくりと読んでいる。
魔物から取れる食材が増えたし、食事処とね屋は腹を空かせた冒険者で溢れ返っているので、とね屋のためにワイルドボアに代わる食材の調理法を研究しているらしい。
「まったく……みんな勝手なんだから。じゃあやってみるわよ、スライム……解放!」
スキルを使うと、不思議な光がリリアを一瞬包み、すぐに収まる。
スライムは……現れなかった。
そりゃあ『召喚』と『解放』があったら、出現するのは『召喚』のほうだろう。
じゃあ『解放』がどういう効果だったのかというと、リリア曰く、魔物リストからスライムが消えたらしい。なので、もう召喚はできないみたいだ。
その代わりに『軟体ボディ』とかいうものを手に入れたそうだが、用途や効果は不明。
同じようにウルフを解放すると『群れの王者』が、リザードからは『竜鱗』が手に入った。
どうやら『解放』ではその魔物の特性が手に入るらしい。
用途は……何度も言うが不明。
『解放』を試した魔物は、どれも何十回と戦ったことがある。
それらより多く戦った魔物もいるのだが、リストにはない。きっと、魔物によって必要な戦闘回数が違うということだろう。
もう少し情報が欲しかったので、レイラビットとノーズホッグ、ベノムバイパーを狩りに行ったが、その最中にまたもウルフがリストに追加されていた。
こいつは比較的簡単に条件を満たせる魔物らしい。それほど強くもないし……
それぞれから『安眠体質』『比類なき嗅覚』『毒生成』が手に入り、二度目のウルフの『解放』では『艶やかな毛並み』を入手した。
同じ魔物でも個体によって違うのか、あるいはいくつか種類があるうちの一つだったのか?
ともあれ、リリアの狩りに付き合った僕は素材がたんまりと手に入り、有意義な一日だった。
コルンはよく寝られたし、テセスも研究に集中できたのだとか。
結局、『解放』の謎は解けなかったけれどね。
2話
翌日、意を決したリリアが『召喚』を試してみると言った。
コルンはまだ寝ていて、テセスは料理の試作をしにとね屋に行ったため、僕とリリアの二人で早朝から十階層に向かう。
リリアはいつの間にか、九階層にいた猫のような魔物『ケットリーパー』をリストに加えていた。
どうせなら魔物らしくない見た目の個体を召喚したいらしい。
でも、リリアが村でケットリーパーを連れ回していたら、冒険者が初めて九階層に来た時にリリアの召喚獣と勘違いして不意打ちをくらってしまうかもしれない。そうでなくても、リリアがケットリーパーを使役しているのは妙だと変に勘繰られてしまうのでは。
まぁ、ヤマダさんのおかげでレベル上げができた僕たちと違って、冒険者が九階層までやってくるのは、まだまだ先の話なのだろうけれど……
「せっかくなら人型の魔物にしたかったんだけど、さすがに骨とか腐った皮膚っていうのはね……」
スケルトンやグールといった魔物もいて、七、八階層に出てくる。
そいつらは人の形はしているけど、どう見ても生き物ではなかった。
僕と一緒に見ていた『世界樹辞典』には、色々な人型の魔物が記載されていたし、それなら村の中で召喚しても大丈夫かと考えていたみたいなのだが。
十階層に着き、リリアは『召喚』を使用した。
『特性を付与しますか?』
リリアの前にそんな言葉が表示されると、彼女は笑みをもらす。
「ふふっ、その可能性だったらちゃんと考えていたわよ」
『解放』で手に入れた用途不明なアイテムは魔物の特性で、それを『召喚』で呼び出した魔物に付与することができるのでは、とリリアは予想していたらしい。
もしそうだったら何を選択しようかと、昨日、ケットリーパーを狩りながら考えていたそうだ。
ついでにレベルが上がるにつれて、つけられる特性の数が増えることも想定しているとのこと。
将来的には、硬いけれど毛並みがふさふさな、空飛ぶ黒いスライムなんてものが誕生することだってあるかもしれない。
リリアにそう言われて想像してみたが、それはスライムではない気がする。
召喚されたケットリーパーは、黒い毛並みを持つ見た目は可愛らしい猫だ。
召喚のためとはいえ、こんなに可愛らしい魔物を何匹も倒すのには心を痛めただろう。
それだけ頑張って召喚した魔物につけた特性は、一体どんなものなのだろうか?
『群れの王者』とか強そうだよな。見た感じから、『竜鱗』ではなさそうだが……
「何を選んだのかって? そんなの『艶やかな毛並み』に決まってるじゃない。この子を戦わせるなんて考えてないわよ」
ピヨちゃんがいれば戦闘は十分、確認のためとはいえこの子を召喚した以上、ちゃんとお世話をしたいのだと言う。
となれば、触り心地や見た目の愛くるしさが優先される、と……
そういった理由で、特性は戦闘とは無関係なものを選んだらしい。
「でね、特性を選んだのはいいんだけど、もともと似たような特性も持ってたみたいで、違う特性に変わっちゃったのよ」
ざっくり言うと、『A+B=C』という感じで、新たな特性として『気品あふれる毛並み』を持つケットリーパーになったそうだ。
うーん……言われてみれば、気品を感じるような気が……
「よろしくね、クロっ」
『ミャウっ』
そう互いに挨拶をしたのだが、クロと名付けられたケットリーパーは、煙のように消えてしまった。
リリアは再度召喚を試みたが、『ここでは召喚の必要がありません』と出ているそうだ。
魔物がいる場所でしか召喚できないという、不思議な力が働いているのだろうか。でも、さっきは召喚できたのに……
「必要かどうかは私が決めるわよっ! ピヨちゃんの時は隠したくても消えてくれなかったくせに、なんなのよっ!」
リリアが不満げに近くの木に当たっている。
試しに九階層に戻ってクロを召喚してみると、きちんと姿を現した。
でも、召喚中はMPを消費し続ける上、リリア自身のステータスが若干下がってしまうそうだ。
脱力感や倦怠感のようなものを覚えたので、そのことにはすぐに気づけたらしい。
試しにクロに戦闘に参加してもらうと、愛くるしい見た目からは想像もつかないほど……強かった。
同じケットリーパー相手に圧倒していた……というか、相手がウットリした様子で動きを止めており、その間に一方的に殴りつけていたように見えた。
何回か戦ってもらったが、いつも敵が動きを止めるわけではなく、三回に一回ほど止まる。
これは『気品あふれる毛並み』の効果なのだろうか。
まぁ、普通に戦っていてもレベル差が大きすぎて、全く苦戦していなかった。魔物に対する魅了のような効果はオマケみたいなものだな。
これでもっとダンジョン攻略が楽になる、と思ったのだけど。
「戦闘のためだけの召喚……かぁ。なんだか可哀想だし、解放してあげたほうがいいのかなぁ?」
ケットリーパーを撲殺していくクロのそばで、リリアは悩んでいた。
村や安全地帯で召喚できないのなら、クロは一日のほとんどを『どこか』で待機させられて過ごすのではと言うのだ。
どこかってどこだろう?
インベントリのアイテムみたいに、世界樹が預かっていたりするのか?
「うーん、そうだとしてもしばらく様子を見てみればいいんじゃない? クロはリリアから離れたくないって思ってるかもしれないしさ」
召喚した時に楽しそうにしているなら、それでいいんじゃないかと思う。
そもそも……リリアには言わなかったけれど、スキルが具現化しただけでクロには意思なんてないのかもしれない……
「そうねっ、今も別に嫌そうにはしていないし。しばらく一緒でもいいよね? クロっ」
『ナーーーっ』
……今の鳴き声は肯定の意味でよかったのか?
再び十階層へ戻ってくると、用事を済ませたテセスと寝ぼけ眼のコルンがいた。
「ふぁあむっ……んー、何かわかったのか?」
欠伸を噛み殺して、コルンが手を口に当てながら言う。
リリアはスキルの効果と、あまり使用するつもりがないことを説明した。
やはりスキルの性能差を知ってしまうと、嫉妬心でも湧いてくるのだろう。コルンだけでなく、テセスも少々羨ましいみたいだった。
「リリアちゃんは凄いなぁ。今日は女将さんと新しい料理の試作をしてたんだけど、上手くいかなくてね」
自分はまだまだ新しいスキルは得られそうにないと言うテセス。
「ホント、【料理】スキルなんてものでもあったらなぁ……って思っ……」
そこで言葉を切ったテセスは、しばらくの沈黙の後、みんなに聞いてくる。
「ねぇ、【料理】スキルがもしもあったとしたら、持っていたほうがいいのかなぁ?」
「え? そりゃあ、美味しいご飯が食べられるなら……って、もしかして?」
テセスの不思議な言動に、僕はピンときた。
以前リリアが【マスター召喚】を習得した時のことを思い出して、テセスも今まさにそんな状況になっているんじゃないかと思ったのだ。
そのことにリリアも気づいたらしい。
コルンだけは首を傾げていたが、説明をするでもなく三人で話が進んでいく。
「ははーん……テセスも新しいスキルを習得できちゃったわけね? それで、【料理】スキルでセンのことを懐柔してやろうと」
「そんなこと考えてないわよっ! でも、本当に習得しちゃって大丈夫なのかなぁ?」
試しに僕とリリアが【料理】スキルという発言をしてみたのだが、特に何かが起きる様子はない。
特定の条件を満たさないと、習得画面は出てこないのだろうか?
とにかく、せっかくのチャンスなのだから習得しないわけがない……と思ったら、テセスは『いいえ』を選んでいた。
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