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9章《暗黒龍ニーズヘッグ》
13話
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世界樹から陸地まで船で丸二日。
その後は陸路で村まで約三日。
道中は魔物を退治しながら、時にはその魔物を料理しながら村へと戻った。
世界樹の力がどれだけ便利かを、よく身に沁みたわけなのだ。
いや、まだ合成スキルやピヨちゃんのおかげで楽ではあるし、戦いはコルンがほとんどやってくれたんだけど。
「なんだか、今までのことが嘘みたいに静かになっちゃったね……」
村に戻った僕たちは、その光景を見て驚いた。
あれだけ活気溢れていた村には、冒険者の姿がほとんど無かったのだ。
世界樹が眠りについて、ダンジョンが消えてしまったからだろう。
「おぉ、やっと戻ったか。
まぁなんだ……昔の村みたいに戻っちまったな」
村の依頼所で、アッシュがアメルさんと共に座って待っていた。
ダンジョンが消えた村からは、多数の冒険者が出て行ったそうだ。
そりゃあ稼げると思って来ていたのだから、その最大の理由が無くなれば、他の街へ行くのも当然である。
税収が減ったら貴族さまが怒るだろうな。
それに、急に人がいなくなって村の人たちの生活は大丈夫だろうか?
武器屋に雑貨屋、それにわざわざ村に来てくれたドワーフたち。
「良いものを作り続けてりゃあ、自然と客は戻ってくるってもんよ。
それに、話じゃお前さんたちが魔物を退治してくれるんだろう?」
奥の部屋から、ドワーフたちも顔を出し、今後のことをいずれ話したいと言っていた。
街道に魔物が現れなくなれば、村の特産として別の街に大量に卸すことも考えることができる。
資金はこれまでの貯えもあるのだから、無理な話ではない。
あとは素材や卸し先をどうするか。
アッシュは村のことを考えて、そんな案も出していたようだ。
「それに、僅かだけど村の良さをわかって定住してくれた冒険者もいるからな。
センたちはあまり気にせずに、世界樹との約束みたいなやつを果たしてくれればいいさ」
そう言って、僕に新しい剣を用意してくれていた。
ユーグの力がない世界でも、十分な斬れ味をもっているそうだ。
「ありがとう、みんな……」
ドワーフ渾身の一振り。長く使えるように、少し大きめなんだとか……ちょっとだけ重いかも、なんて思いながら受け取った。
「何を言ってやがる、礼を言うのは俺たちの方だ。
あんたらは世界を救っちまったんだぜ?
それに、ただの剣は使う内に斬れ味も落ちちまう。研いでやるからたまには帰って来いよな」
その晩、アッシュ達は簡単な宴を催してくれた。
コルンは、もう一回アッシュと共に世界のために旅に出たいとも言っていたのだけど、力を失った今ではそういうわけにもいかなかった。
それでも村を守るため、近くにいる魔物とは戦うし、アッシュはアッシュの冒険があるというわけだ……
それから数年、エメル村の周辺はもちろん、国内外の魔物は随分と減っていった。
魔物が少なくなると聞いた者たちは、喜ぶと同時に食料不足を心配していたようだ。
ワイルドボアも年々高値で取引されるようになっていたのを見て、リリアが苦笑していたことを思い出す。
『保存できたのなら、何千も何万も倒してあったのにね』
インベントリは使えないし、今のところユーグが目覚める様子はなかった。
だけど勿体なくて、売れるときにはギルドに持ち込んだりもしたものだ。
お金には困っていないけれど、染み付いた習性というのは怖いもので。
だって、こんなにも便利なスキルを得たというのに、ずっとお金に困っていた気がするのだから。
そして……そのギルド自体も、各地で廃業が決まり始めていた。
代わりに農作物の管理をする施設が検討されているのだとか。
僕は魔物を倒して得たわずかな魔素を、一つの魔石として持ち歩いている。
合成スキルを使うためにも魔素が必要だったのだが、目的は別にあった。
さらに数年も経つと、魔物の代わりに別の生き物が増えているのがわかった。野生動物だ。
とはいえ数は少なく、違いも魔素を保有しているかどうかというわずかな差である。
魔物がいる時も、実は少なからず生息していたのだろうな。
『あれはどっちだと思う?』
そんな風にコルンが聞いてくるのだ。
『わかんないよ、見たことない奴だし魔物じゃないんじゃないの?』
『だよな、俺もそう思う……』
こんなやりとりをしながら、なるべく魔物だけを退治していたのだが。
この件に関してはユーグが目覚めたらどうにかしてもらおうと思っている。
それと非常に不思議だったのだが、海の中にいた魔物が自然と減少していたのだ。
最初は誰か別の人が退治してくれているのかと思ったのだが、海の魔物は僕たちでも面倒なやつばかり。
強さもあるけれど、陸力では戦いづらくピヨちゃんに頼ることが多かった。
『海の中に魔物を食べる生き物でもいるんじゃねーか?』
『魔物より大っきくて怖い生き物だったりしてね』
そういえば海にもドラゴンはいるんだったか、そんな話も聞いたことはあったが……
どちらにせよ、今の僕たちには手出しはできなさそうだ。
諦めて陸に棲む魔物を退治するのが先だろう……
時々、魔族領から船がやってくる。
海に魔物が減って、年々出航する頻度も上がっているらしい。
おかげで魔族と人族が、大陸を行き来する数も増えている。
採れた野菜や、魔物の肉で作った保存食、それに工芸品なんかも運ばれているらしい。
武器や防具はあまり人気ではないらしい。
そりゃあ魔物が減ったのだから、必要では無くなったのだろうけれど……
『おっ、久しぶりに帰ってきたのか!』
『うん、みんなどうしてるかなと思って』
ドワーフたちの作る武器は高品質だ。
だから、あの後も注文は多かった。
僕たちも王都まで配達したり、その時は安心していたのだけど今ではどうなのだろうか、と。
『おかげさまでな!』
剣は装飾物として売れているらしい。
長いこと魔物退治に貢献し、質の良いものを作るエメル村の工房は、今でも生産で大忙しなのだと言う。
税もしっかり納めていて、今年の頭に領主様が直々に視察に来たのだと言っていた。
そういえば未だに見たことはないが、どんな領主様なんだろうか……
このときに、アッシュとアメルさんに子供が出来たという報告を受けた。
依頼所も不要になりつつあって、新しい村長の家に改装中なのだとか。
販売と依頼は工房で一括、村長の家にはアッシュとアメルさんで住むらしい……ということは。
『村就きだった俺が本当に村長でいいのかって、心配だったんだが……』
『そんなことないわよ。だって、逆にアッシュよりも長く村にいる人の方が少ないじゃない』
リリアにそう言われて、少しだけ安心した様子のアッシュ。
アメルさんもクスクスと笑っていて、どうも年下に諭されていることが面白かってみたいだ。
世界は着実に平和へ向かっている。
魔物による被害は激減し、作物だけでなく動物を飼いはじめた者も現れた。
戦いのための武具は溶かされて、装飾品や街の整備に用いられることも多くなった。
正直、冒険者の一部からは不満の声は聞いていた。
魔物を倒して稼いで一杯飲む。
そんな生活が身に染み付いていたのだし。すぐには別の仕事という気にはなれなかったのだろう。
ただ、働き口ならいくらでもあるのだから、国が対策を行うつもりはないようだ。
街道の整備を進め、流通を安全にかつ迅速に。
最近では新鮮な魚が食べたいという王様のワガママが理由だという声もある。
なんでも、魔族の船に乗った行商人が、船内で食して感動したのだとか。
どんな理由だよ、とは思ったが、そういう欲が結果を生み出すのも間違いではないだろうと思う。
まぁ、そんな噂のある整備の話、真実は違っていて犯人は聖女様だったりする。
王都から動けないからって、いつも文句を言っているらしい。
頼まれて魚を届けた時に直接聞いたのだから間違いない。
最近は王子様とよく話をするとも言っていて、魚はその王子様から聞いたから、というのが理由なのだと。
『どこか出かけるなら、私も連れてってよー。
むぅ……こんなことならリリアちゃんに譲るんじゃなかったわ』
『そんなこと言っても私は手放しませんからね。
ちゃんとお仕事してください、聖女様』
そして……
魔族領では、相変わらず明るい話題は少なかった。
時折ピヨちゃんに乗って様子を見に行っていたのだが、魔王様がずっと城に篭ったままなのだという話ばかり聞く。
デュランが先導しているおかげで人々は普通の暮らしをしているが、心配する声が大きく何をしてもパッとしないらしい。
そもそも、魔王が代変わりしたこともまだ未公表なのだとか……
『絶対に帰ってくるから……』なんて言っているらしい。
いつまでも引きずっていても仕方ない。
デュランから一言がツンと言ってやればいいんじゃないか。
そんな話をしたら『ミアを泣かせたら、帰ってきたときに私が殺されますから』だと。
あぁ、みんなヤマダさんが戻ってくると信じてるんだなぁ……なんて思ってしまった。
本当に生きているのなら、今頃どうしているんだろうなぁ……
別の世界でも魔王様をやっていて、あの苦い飲み物を世間に広める活動をしているとか。
そんな話をリリアとしていて、ちょっとだけ泣きそうになってしまった。
世界にはまだ魔物は存在する。
山には大蜘蛛がいるとされ、平原には巨大な狼が棲んでいる。
時には大空を飛び回るドラゴンが目撃され、その度に国は慌ただしく動いていた。
それでも僕たちは生きている。
いつか本当の平和が訪れると信じて。
そして更に時は流れ……今……
その後は陸路で村まで約三日。
道中は魔物を退治しながら、時にはその魔物を料理しながら村へと戻った。
世界樹の力がどれだけ便利かを、よく身に沁みたわけなのだ。
いや、まだ合成スキルやピヨちゃんのおかげで楽ではあるし、戦いはコルンがほとんどやってくれたんだけど。
「なんだか、今までのことが嘘みたいに静かになっちゃったね……」
村に戻った僕たちは、その光景を見て驚いた。
あれだけ活気溢れていた村には、冒険者の姿がほとんど無かったのだ。
世界樹が眠りについて、ダンジョンが消えてしまったからだろう。
「おぉ、やっと戻ったか。
まぁなんだ……昔の村みたいに戻っちまったな」
村の依頼所で、アッシュがアメルさんと共に座って待っていた。
ダンジョンが消えた村からは、多数の冒険者が出て行ったそうだ。
そりゃあ稼げると思って来ていたのだから、その最大の理由が無くなれば、他の街へ行くのも当然である。
税収が減ったら貴族さまが怒るだろうな。
それに、急に人がいなくなって村の人たちの生活は大丈夫だろうか?
武器屋に雑貨屋、それにわざわざ村に来てくれたドワーフたち。
「良いものを作り続けてりゃあ、自然と客は戻ってくるってもんよ。
それに、話じゃお前さんたちが魔物を退治してくれるんだろう?」
奥の部屋から、ドワーフたちも顔を出し、今後のことをいずれ話したいと言っていた。
街道に魔物が現れなくなれば、村の特産として別の街に大量に卸すことも考えることができる。
資金はこれまでの貯えもあるのだから、無理な話ではない。
あとは素材や卸し先をどうするか。
アッシュは村のことを考えて、そんな案も出していたようだ。
「それに、僅かだけど村の良さをわかって定住してくれた冒険者もいるからな。
センたちはあまり気にせずに、世界樹との約束みたいなやつを果たしてくれればいいさ」
そう言って、僕に新しい剣を用意してくれていた。
ユーグの力がない世界でも、十分な斬れ味をもっているそうだ。
「ありがとう、みんな……」
ドワーフ渾身の一振り。長く使えるように、少し大きめなんだとか……ちょっとだけ重いかも、なんて思いながら受け取った。
「何を言ってやがる、礼を言うのは俺たちの方だ。
あんたらは世界を救っちまったんだぜ?
それに、ただの剣は使う内に斬れ味も落ちちまう。研いでやるからたまには帰って来いよな」
その晩、アッシュ達は簡単な宴を催してくれた。
コルンは、もう一回アッシュと共に世界のために旅に出たいとも言っていたのだけど、力を失った今ではそういうわけにもいかなかった。
それでも村を守るため、近くにいる魔物とは戦うし、アッシュはアッシュの冒険があるというわけだ……
それから数年、エメル村の周辺はもちろん、国内外の魔物は随分と減っていった。
魔物が少なくなると聞いた者たちは、喜ぶと同時に食料不足を心配していたようだ。
ワイルドボアも年々高値で取引されるようになっていたのを見て、リリアが苦笑していたことを思い出す。
『保存できたのなら、何千も何万も倒してあったのにね』
インベントリは使えないし、今のところユーグが目覚める様子はなかった。
だけど勿体なくて、売れるときにはギルドに持ち込んだりもしたものだ。
お金には困っていないけれど、染み付いた習性というのは怖いもので。
だって、こんなにも便利なスキルを得たというのに、ずっとお金に困っていた気がするのだから。
そして……そのギルド自体も、各地で廃業が決まり始めていた。
代わりに農作物の管理をする施設が検討されているのだとか。
僕は魔物を倒して得たわずかな魔素を、一つの魔石として持ち歩いている。
合成スキルを使うためにも魔素が必要だったのだが、目的は別にあった。
さらに数年も経つと、魔物の代わりに別の生き物が増えているのがわかった。野生動物だ。
とはいえ数は少なく、違いも魔素を保有しているかどうかというわずかな差である。
魔物がいる時も、実は少なからず生息していたのだろうな。
『あれはどっちだと思う?』
そんな風にコルンが聞いてくるのだ。
『わかんないよ、見たことない奴だし魔物じゃないんじゃないの?』
『だよな、俺もそう思う……』
こんなやりとりをしながら、なるべく魔物だけを退治していたのだが。
この件に関してはユーグが目覚めたらどうにかしてもらおうと思っている。
それと非常に不思議だったのだが、海の中にいた魔物が自然と減少していたのだ。
最初は誰か別の人が退治してくれているのかと思ったのだが、海の魔物は僕たちでも面倒なやつばかり。
強さもあるけれど、陸力では戦いづらくピヨちゃんに頼ることが多かった。
『海の中に魔物を食べる生き物でもいるんじゃねーか?』
『魔物より大っきくて怖い生き物だったりしてね』
そういえば海にもドラゴンはいるんだったか、そんな話も聞いたことはあったが……
どちらにせよ、今の僕たちには手出しはできなさそうだ。
諦めて陸に棲む魔物を退治するのが先だろう……
時々、魔族領から船がやってくる。
海に魔物が減って、年々出航する頻度も上がっているらしい。
おかげで魔族と人族が、大陸を行き来する数も増えている。
採れた野菜や、魔物の肉で作った保存食、それに工芸品なんかも運ばれているらしい。
武器や防具はあまり人気ではないらしい。
そりゃあ魔物が減ったのだから、必要では無くなったのだろうけれど……
『おっ、久しぶりに帰ってきたのか!』
『うん、みんなどうしてるかなと思って』
ドワーフたちの作る武器は高品質だ。
だから、あの後も注文は多かった。
僕たちも王都まで配達したり、その時は安心していたのだけど今ではどうなのだろうか、と。
『おかげさまでな!』
剣は装飾物として売れているらしい。
長いこと魔物退治に貢献し、質の良いものを作るエメル村の工房は、今でも生産で大忙しなのだと言う。
税もしっかり納めていて、今年の頭に領主様が直々に視察に来たのだと言っていた。
そういえば未だに見たことはないが、どんな領主様なんだろうか……
このときに、アッシュとアメルさんに子供が出来たという報告を受けた。
依頼所も不要になりつつあって、新しい村長の家に改装中なのだとか。
販売と依頼は工房で一括、村長の家にはアッシュとアメルさんで住むらしい……ということは。
『村就きだった俺が本当に村長でいいのかって、心配だったんだが……』
『そんなことないわよ。だって、逆にアッシュよりも長く村にいる人の方が少ないじゃない』
リリアにそう言われて、少しだけ安心した様子のアッシュ。
アメルさんもクスクスと笑っていて、どうも年下に諭されていることが面白かってみたいだ。
世界は着実に平和へ向かっている。
魔物による被害は激減し、作物だけでなく動物を飼いはじめた者も現れた。
戦いのための武具は溶かされて、装飾品や街の整備に用いられることも多くなった。
正直、冒険者の一部からは不満の声は聞いていた。
魔物を倒して稼いで一杯飲む。
そんな生活が身に染み付いていたのだし。すぐには別の仕事という気にはなれなかったのだろう。
ただ、働き口ならいくらでもあるのだから、国が対策を行うつもりはないようだ。
街道の整備を進め、流通を安全にかつ迅速に。
最近では新鮮な魚が食べたいという王様のワガママが理由だという声もある。
なんでも、魔族の船に乗った行商人が、船内で食して感動したのだとか。
どんな理由だよ、とは思ったが、そういう欲が結果を生み出すのも間違いではないだろうと思う。
まぁ、そんな噂のある整備の話、真実は違っていて犯人は聖女様だったりする。
王都から動けないからって、いつも文句を言っているらしい。
頼まれて魚を届けた時に直接聞いたのだから間違いない。
最近は王子様とよく話をするとも言っていて、魚はその王子様から聞いたから、というのが理由なのだと。
『どこか出かけるなら、私も連れてってよー。
むぅ……こんなことならリリアちゃんに譲るんじゃなかったわ』
『そんなこと言っても私は手放しませんからね。
ちゃんとお仕事してください、聖女様』
そして……
魔族領では、相変わらず明るい話題は少なかった。
時折ピヨちゃんに乗って様子を見に行っていたのだが、魔王様がずっと城に篭ったままなのだという話ばかり聞く。
デュランが先導しているおかげで人々は普通の暮らしをしているが、心配する声が大きく何をしてもパッとしないらしい。
そもそも、魔王が代変わりしたこともまだ未公表なのだとか……
『絶対に帰ってくるから……』なんて言っているらしい。
いつまでも引きずっていても仕方ない。
デュランから一言がツンと言ってやればいいんじゃないか。
そんな話をしたら『ミアを泣かせたら、帰ってきたときに私が殺されますから』だと。
あぁ、みんなヤマダさんが戻ってくると信じてるんだなぁ……なんて思ってしまった。
本当に生きているのなら、今頃どうしているんだろうなぁ……
別の世界でも魔王様をやっていて、あの苦い飲み物を世間に広める活動をしているとか。
そんな話をリリアとしていて、ちょっとだけ泣きそうになってしまった。
世界にはまだ魔物は存在する。
山には大蜘蛛がいるとされ、平原には巨大な狼が棲んでいる。
時には大空を飛び回るドラゴンが目撃され、その度に国は慌ただしく動いていた。
それでも僕たちは生きている。
いつか本当の平和が訪れると信じて。
そして更に時は流れ……今……
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