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108話 スケサン・エクスペディション1
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鬼人が旅立ち、ファリードらが開拓した土地には29人のブタ人が入った。
これ以後、この地はブタ人の里と呼ばれるだろう。
ブタ人たちは無邪気に感激しているが、これからが大変なのはいうまでもない。
彼らに同行していた少数のイヌ人やドワーフらは、それぞれのコミュニティに受け入れられたようだ。
「まあ、落ち着いたんじゃないか?」
里長のベルクが他人事のように喜んでいる。
この無神経さはある種の才能であるとスケサンは感じていた。
よくいえば闊達(小さな事にはこだわらない様子)というものだろう。
「うむ、これでよい。我らも出立することにしよう」
今回、スケサンはスケルトン隊を引き連れて森を抜け、荒野に築いた監視砦を視察する。
さらに荒野を越え、可能ならばムラトと接触するのが目標だ。
そこまで至らなくとも、人間の世界を偵察する意味もある。
「支度は整っておるな? 留守はホネイチに任せる。トラ人と協力して治安維持に勤めよ」
スケサンが指示をすると、100を超えるスケルトンたちが一斉に荷を担いだ。
日持ちのする食料、酒、武具などである。
ベルクが「大荷物になったな」と驚いているが、全て必要なものだ。
「うむ、首尾よくムラトどのに会えたのなら食料や武具は補給として渡すつもりだ。無論、遭難者への備えでもある」
いうまでもなくスケルトンは飲まず食わずで活動できる。
だが、道中で森に向かう解放奴隷に遭ったときには食料や水分が必要だ。
酒は真水よりも痛みづらい。
武具はムラトに会えずとも砦に保管すればよいだろう。
いかに監視のための砦といえども備えはあって悪いことはない。
「それでは出立する。後は任せたぞ」
スケサンは続く100を超えるスケルトンたちに「進め」と指示を出し、森を進む。
すでに砦の建設のためにスケルトンが何度も往復しており、獣道はできている。
隊は迷うことなく進み、まる1日ほどで大森林を抜けた。
(ふむ、隊を組み物資を運ぶとはいえ、不休の我らで1日か……森に慣れず、疲れきった解放奴隷では3倍、いや4倍以上はかかるであろうな)
大森林に入る前に補給と休息がとれれば前回のブタ人たちの犠牲者も少なくなっただろう。
森に慣れていない者は、森の中を移動するだけで消耗してしまうのだ。
荒野を抜けた疲労困憊の体で森を4日も5日も歩けば死者が出るのは必然である。
「ここに補給基地を築く。ホネジ、6人ほど率いてここに建物を造り、井戸を掘れ。余裕があれば獣よけの柵も整備してほしい」
スケサンは目印となる小さな塚(96話参照)の前でスケルトンたちに指示をだした。
安全に休める建物と水があれば体調を整えることはできるのだ。
建物に保存食を備蓄してもよい。
古株のホネジに30番代を2人つけ、新人の200番代を4人任せた。
指示を出す側にも受ける側にも経験を積ませるためである。
(ここならば荒野とは違い井戸を掘れば水も出るだろう。乾きに強い作物を植えることも可能やもしれぬな……そうなれば解放奴隷に里を拓かせてもよい、か?)
スケサンは色々と腹案をまとめ「ふ」と自嘲した。
まだ次の解放奴隷が来ると決まったわけではないと気がついたのだ。
(どうも先走ったようだな。楽しくてつい、我を忘れてしまう)
スケサンにとって、広がり続ける森の民の営みを見るのは楽しくてたまらないのだ。
その楽しさのあまり、思考が先に先にと飛躍してしまったらしい。
気を取り直し、スケルトン隊を率いて見張り砦に向かう。
ほどなくして下草もまばらになり、すぐに乾いてひび割れた土漠が広がる荒野に入った。
石ばかりがごろごろと転がる不毛の大地だ。
さえぎる物のない風はかなり強く、土ぼこりを巻き上げている。
(ふむ、ホネイチめ、なかなかよい土地に砦を築いたな。あれは守りやすく、攻めがたい)
先には小高い丘があり、石造りの小さな砦がハッキリと確認できた。
周囲をさえぎる物がないだけに奇襲は不可能、水を必要としないスケルトンには申し分のない立地だ。
だが、その縄張り(設計)はスケサンの目から見て、あまりに未熟だ。
石造りの防壁も低く、堀の切り方も甘い。
砦は手狭で、100人が入ると身動きすらつらいほどだ。
広場の拡張も必要だろう。
見張りのための塔が1基。
だが、これは防壁よりやや高いだけであり、防壁に伴い高さを増さなければならないだろう。
スケルトンは眠らないので砦に建屋は倉庫のみである。
砦は交代制で常時20人が詰めており、今はホネシとホネクを指揮官として砦を守っていた。
「うむ、大義であったな。早速だが砦に手を加えたい」
報告を受けるとスケサンは早速改修の指示を出し始めた。
防壁の高さや堀の深さから始まり、細々とした所に指示が及ぶ。
「西側は傾斜が緩い。塔を築き補え。それと瘴気が溜まるように横穴を掘り、暗室をつくるのだ。荒野の行き倒れはここで隊員にせよ」
作業量は多いが、資材となる石はそこら中に転がっている。
なにより不休で作業するスケルトンに時間はあまり関係がない。
できるまで休まず、飽きず、ひたすらに作業をするのだ。
気長に待てばいずれは完成するだろう。
「では我らは北に向かうぞ。どこかでムラトどのの勢力に当たればよし。ダメならば適当な人間の集落を襲撃し、情報を集める」
この荒野はラクダ人やミーアキャット人など、荒野の民に先導されなくてはまず渡ることはできない。
だが、無補給で行動できるスケルトン隊ならば大まかに方角が分かれば進み続け、いずれは荒野を踏破できるだろう。
「よし、2列縦隊で進む。斥候は5人を組とし、3組出す。5人組で編成せよ」
スケサンの指示ですぐに隊員は5人組となる。
あまりの2人はスケサンの直卒だ。
「荒野の地形を調べるため高所に登りながら進軍する。進め!」
スケサンの指示で再びスケルトンの軍勢は進む。
その進軍は人間から見れば災厄そのものが歩いているように見えることだろう。
■■■■
荒野の砦
人間への備えとしてホネイチが築いた防衛施設。
スケルトン砦とも呼ばれる。
スケサンの改修により、規模と防衛力がかなり増した。
なによりの特徴はスケルトンのみを守備隊としたことにより、無補給で維持できることだろう。
万が一、いずれかより攻撃を受けたとしても、攻め手は補給が困難な荒野の真ん中に陣を構えることになる。
難攻不落の要塞といえる荒野の孤城だ。
これ以後、この地はブタ人の里と呼ばれるだろう。
ブタ人たちは無邪気に感激しているが、これからが大変なのはいうまでもない。
彼らに同行していた少数のイヌ人やドワーフらは、それぞれのコミュニティに受け入れられたようだ。
「まあ、落ち着いたんじゃないか?」
里長のベルクが他人事のように喜んでいる。
この無神経さはある種の才能であるとスケサンは感じていた。
よくいえば闊達(小さな事にはこだわらない様子)というものだろう。
「うむ、これでよい。我らも出立することにしよう」
今回、スケサンはスケルトン隊を引き連れて森を抜け、荒野に築いた監視砦を視察する。
さらに荒野を越え、可能ならばムラトと接触するのが目標だ。
そこまで至らなくとも、人間の世界を偵察する意味もある。
「支度は整っておるな? 留守はホネイチに任せる。トラ人と協力して治安維持に勤めよ」
スケサンが指示をすると、100を超えるスケルトンたちが一斉に荷を担いだ。
日持ちのする食料、酒、武具などである。
ベルクが「大荷物になったな」と驚いているが、全て必要なものだ。
「うむ、首尾よくムラトどのに会えたのなら食料や武具は補給として渡すつもりだ。無論、遭難者への備えでもある」
いうまでもなくスケルトンは飲まず食わずで活動できる。
だが、道中で森に向かう解放奴隷に遭ったときには食料や水分が必要だ。
酒は真水よりも痛みづらい。
武具はムラトに会えずとも砦に保管すればよいだろう。
いかに監視のための砦といえども備えはあって悪いことはない。
「それでは出立する。後は任せたぞ」
スケサンは続く100を超えるスケルトンたちに「進め」と指示を出し、森を進む。
すでに砦の建設のためにスケルトンが何度も往復しており、獣道はできている。
隊は迷うことなく進み、まる1日ほどで大森林を抜けた。
(ふむ、隊を組み物資を運ぶとはいえ、不休の我らで1日か……森に慣れず、疲れきった解放奴隷では3倍、いや4倍以上はかかるであろうな)
大森林に入る前に補給と休息がとれれば前回のブタ人たちの犠牲者も少なくなっただろう。
森に慣れていない者は、森の中を移動するだけで消耗してしまうのだ。
荒野を抜けた疲労困憊の体で森を4日も5日も歩けば死者が出るのは必然である。
「ここに補給基地を築く。ホネジ、6人ほど率いてここに建物を造り、井戸を掘れ。余裕があれば獣よけの柵も整備してほしい」
スケサンは目印となる小さな塚(96話参照)の前でスケルトンたちに指示をだした。
安全に休める建物と水があれば体調を整えることはできるのだ。
建物に保存食を備蓄してもよい。
古株のホネジに30番代を2人つけ、新人の200番代を4人任せた。
指示を出す側にも受ける側にも経験を積ませるためである。
(ここならば荒野とは違い井戸を掘れば水も出るだろう。乾きに強い作物を植えることも可能やもしれぬな……そうなれば解放奴隷に里を拓かせてもよい、か?)
スケサンは色々と腹案をまとめ「ふ」と自嘲した。
まだ次の解放奴隷が来ると決まったわけではないと気がついたのだ。
(どうも先走ったようだな。楽しくてつい、我を忘れてしまう)
スケサンにとって、広がり続ける森の民の営みを見るのは楽しくてたまらないのだ。
その楽しさのあまり、思考が先に先にと飛躍してしまったらしい。
気を取り直し、スケルトン隊を率いて見張り砦に向かう。
ほどなくして下草もまばらになり、すぐに乾いてひび割れた土漠が広がる荒野に入った。
石ばかりがごろごろと転がる不毛の大地だ。
さえぎる物のない風はかなり強く、土ぼこりを巻き上げている。
(ふむ、ホネイチめ、なかなかよい土地に砦を築いたな。あれは守りやすく、攻めがたい)
先には小高い丘があり、石造りの小さな砦がハッキリと確認できた。
周囲をさえぎる物がないだけに奇襲は不可能、水を必要としないスケルトンには申し分のない立地だ。
だが、その縄張り(設計)はスケサンの目から見て、あまりに未熟だ。
石造りの防壁も低く、堀の切り方も甘い。
砦は手狭で、100人が入ると身動きすらつらいほどだ。
広場の拡張も必要だろう。
見張りのための塔が1基。
だが、これは防壁よりやや高いだけであり、防壁に伴い高さを増さなければならないだろう。
スケルトンは眠らないので砦に建屋は倉庫のみである。
砦は交代制で常時20人が詰めており、今はホネシとホネクを指揮官として砦を守っていた。
「うむ、大義であったな。早速だが砦に手を加えたい」
報告を受けるとスケサンは早速改修の指示を出し始めた。
防壁の高さや堀の深さから始まり、細々とした所に指示が及ぶ。
「西側は傾斜が緩い。塔を築き補え。それと瘴気が溜まるように横穴を掘り、暗室をつくるのだ。荒野の行き倒れはここで隊員にせよ」
作業量は多いが、資材となる石はそこら中に転がっている。
なにより不休で作業するスケルトンに時間はあまり関係がない。
できるまで休まず、飽きず、ひたすらに作業をするのだ。
気長に待てばいずれは完成するだろう。
「では我らは北に向かうぞ。どこかでムラトどのの勢力に当たればよし。ダメならば適当な人間の集落を襲撃し、情報を集める」
この荒野はラクダ人やミーアキャット人など、荒野の民に先導されなくてはまず渡ることはできない。
だが、無補給で行動できるスケルトン隊ならば大まかに方角が分かれば進み続け、いずれは荒野を踏破できるだろう。
「よし、2列縦隊で進む。斥候は5人を組とし、3組出す。5人組で編成せよ」
スケサンの指示ですぐに隊員は5人組となる。
あまりの2人はスケサンの直卒だ。
「荒野の地形を調べるため高所に登りながら進軍する。進め!」
スケサンの指示で再びスケルトンの軍勢は進む。
その進軍は人間から見れば災厄そのものが歩いているように見えることだろう。
■■■■
荒野の砦
人間への備えとしてホネイチが築いた防衛施設。
スケルトン砦とも呼ばれる。
スケサンの改修により、規模と防衛力がかなり増した。
なによりの特徴はスケルトンのみを守備隊としたことにより、無補給で維持できることだろう。
万が一、いずれかより攻撃を受けたとしても、攻め手は補給が困難な荒野の真ん中に陣を構えることになる。
難攻不落の要塞といえる荒野の孤城だ。
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