40 / 115
41話 家畜が来たぞ
しおりを挟む
ヌー人隊商がやってきた。
しかも、なんだか大人数だ。
前はモリーの叔父であるパーシーを入れても5人だった。
だが、今回は他の獣人らしき集団までついてきているようだ。
「やあ、よく来たなベル。ゲストハウスを作ったが、これほど多いとは驚いたぞ」
「突然押しかけてすまないねえ、こちらはオオカミ人のガイだ。話を聞いてやってくれ」
オオカミ人の男女は6人。
ベルによると、このオオカミ人たちはパコ(ヤギ人が飼育する家畜)を仕入れるのを手伝ってくれたのだそうだ。
「やあ、よく来てくれたな。俺がごちゃ混ぜの里長ベルクだ」
「俺はガイ。この群れのリーダーさ」
ガイはいわゆるライカンスロープ、オオカミの特徴を強く持った獣人だ。
彼らは今までの群れから離れ、新たな里を開拓したいらしい。
そこで、他族に寛容なごちゃ混ぜ里の近くで空地がないか訊ねてきたそうだ。
里を新しく作るにあたり、既存の勢力と揉めたくないのだろう。
「ふうん、このあたりの土地ねえ。上流はリザードマンの里があるから下流がいいんじゃないか?どう思う?」
俺が訊ねると、バーンが「そうっすねえ」と腕を組む。
「丸1日も下流に歩けば森が切れるっすよ。あんまり近いとウチと狩場が重なりますし」
「そうだったな、ならどこがいいだろう?」
森が切れた先は湿地帯となる。
あまり住みやすい場所とはいえない。
「ふむ、川から離れれば水場からは遠い。水を考えれば下流ではないか?」
「泉なんかの水場はすでに誰かが住んでるだろうね。人手さえあればアタイが井戸を掘ってもいいけど」
スケサンとナイヨも話に加わるが……ナイヨは井戸が掘れるらしい。
「す、スケサンの洞穴のあたりは近すぎるかな?」
「そうすね、近すぎるのは互いに面白くないと思うっすよ」
森に詳しいアシュリンとバーンが意見を出し合っている。
俺たちの意見を聞き、ガイたちも相談を始めたようだ。
こちらにいくつか質問がくるが、これは森の様子に詳しいバーンやアシュリンが丁寧に答えていた。
「そうか、ならば俺たちは下流に里を構えたいと思う。ごちゃ混ぜ里とは争う気はない、できれば場所選びも助けてほしい」
ガイは頭を下げ、俺に鹿の毛皮を5枚も差し出した。
挨拶代わりってことなんだろう。
「ありがとう、この毛皮で冬の服を作るとしよう。こちらからも――おい、何かあるか?」
「はい、新しい里を開くならば陶器がよい。それに新しい弓も張りましたから、弓に矢もつけましょう」
俺の言葉にコナンがすぐに甕と小壺を2つ並べ、新しい弓と矢を持ってきた。
どれも新しい里で役立つものばかり、コナンの細やかな気配りが光る。
「ま、なんかあったら遠慮しないでくれよ。できることは手伝うからな」
「すまん、恩に着る。俺たちが手伝えることがあればなんでもいってくれ」
この後、ガイたちは下流に半日ほど進んだ場所に里を構えることになる。
なるべく下流域の湿地帯から離れたため、やや近い場所になるが問題ないと判断した。
俺たちも別に親切で助けたわけじゃない。
友好的な隣人が増えるのは俺たちのためになるのだ。
まあ、これはこれでいい。
次はベルたちだ。
「ほらほら、さっさとパコを連れといで!」
ベルがパーシーに命じて、不思議な生き物を連れてきた。
ヤギ人が飼っていたというパコ、ヒツジより首や足が長い。
薄汚れているが毛色は黒と白だ。
「コイツがパコか」
「ああ、オスが1頭にメス2頭だよ。苦労したんだ」
アシュリンが「かわいいぞっ」と撫でたが、ツバをかけられていた。
性格は悪そうだ。
「へへ、里長さん。コイツらはなかなか気難しいんで――」
ヤギ人の生き残り、パーシーがニヤニヤしながらすり寄ってきた。
どうやらコイツは『自分がいなければパコは飼えないぞ』といいたいらしい。
俺は「わかったわかった」とパコと共に追っ払い、ヌー人たちの商品を見ることにした。
「どうだい? 酒や塩もたくさん持ってきたよ」
「酒か、ウチでも作り始めたんだよ、ちょっと見てくれよ――おーい、ナイヨ!酒を持ってきてくれ!」
その後はワイワイと賑やかな市となったが、今回の目玉はなんといってもアワだ。
アワは森でも栽培されている穀物らしい。
俺は見たことがないが、スケサンは知っているそうだ……なんでも知っている骨である。
「今からならギリギリ間に合うよ。秋の終わりには収穫できるはずさ、おいアワの育て方を説明してくれ」
「あいよ、説明っても、アワはどこでも育つのがウリだな」
ヌー人の男が教えてくれたところによると、土地を耕し、指で穴を開けた中に4~5粒くらい放り込んで埋め直すだけらしい。
ただ、同じ土地に続けてアワを植えるのと、水捌けのよい土地を選ぶのだけは注意しなければならないのだとか。
「また畑を拡げるか?さすがに人手が足りんよなあ」
「いや、先ずは少しでよかろうよ。人手が足りなければ我々で試し、リザードマンの里やガイたちに栽培を頼むのもいいだろう」
スケサン曰く、周囲に食べ物が増えれば交換なりで手にはいる。
あまり自分たちで抱え込まずともよいのだとか。
「ま、心配しなくても、ごちゃ混ぜ里は大きくなるよ。他に欲しいものはないのかい?」
ベルがしきりに銅製品を勧めてくるのだが、ナイヨが全て却下してしまう。
「木炭があればアタイがインゴットを加工できるからね。むしろこれからはウチで仕入れるのがいいだろうさ、他の金属はないのかい?」
「はあ、なんだい。酒も銅器も作られちゃ、こっちが渡すモンがないじゃないか」
ベルは前回の取引で酒と銅器に需要があると踏んでいたようだが、アテが外れたようだ。
来なくなられても困るから塩、銅のインゴット、染料などは多めに分けてもらうことにした。
「しかし、わずかの間に酒作りに製炭か。炭も欲しいけど、かさ張るし考えどころだね」
ベルがいうには木炭はかなり需要があるらしい。
ただ、木炭を運ぶと、どうしでも量が増えてしまうので交易には不向きらしい。
「次に来るときに塩が出たとかいわないどくれよ」
「はは、また来てくれよ」
今回はパコ、アワ、染料、塩塊を手に入れた。
ベルは陶器、木炭、ハチミツ酒、衣服、イモなど、さまざまなものを選んで行ったが、3頭のパコはずいぶんと値が張ったようだ。
「悪いんだけど、ジェーンを知ってるストレイドワーフがいたら、ごちゃ混ぜ里にいるって伝えといてくれないか?」
「わかったよ、任せときな。ジェーンさんだね」
旅立つ隊商を引き留め、ナイヨがなにやらベルに頼みごとをしていた。
こうした隊商はうわさ話などを持ち歩く情報源でもある。
俺たちのごちゃ混ぜ里もずいぶんと噂になっており、ガイたちも噂を聞きつけて来たそうだ。
ヤギ人の生き残りを探してもらうように俺も依頼しておいた。
「ま、次もいい噂になるように色々やってみるよ」
「はは、気をつけな。ここは面白いからね、変なのが来ないとも限らない」
少しだけ不吉なことをいわれたが「ま、アンタたちなら大丈夫だね」とベルは笑い、去っていく。
折角作ったゲストハウスだが、今日のところはガイたちに譲るそうだ。
ヌー、ヌーと独特のかけ声を上げながらヌー人隊商は去っていく。
「へっ、せいせいしたぜ、なにせアイツらときたらよ――」
パーシーが悪態をついていたが、これに同調する者はいないようだ。
■■■■
パコ
アルパカとかリャマに似た動物。
気性はおとなしく、あまりエサも必要としないために森や山岳地帯で飼育されている家畜。
毛や皮を衣服として、肉は食料として、骨は加工して道具に、クソは燃料にと全てが役に立つので、一部では『神様の贈り物』と神聖視すらされている。
だが、性格は悪く、気に入らない人にツバを吐きかけたり、クソをつけてきたりする、
アシュリンはファーストコンタクトで完全にバカにされた様子。
アルパカの別名はパコだが、ここでは別種。
しかも、なんだか大人数だ。
前はモリーの叔父であるパーシーを入れても5人だった。
だが、今回は他の獣人らしき集団までついてきているようだ。
「やあ、よく来たなベル。ゲストハウスを作ったが、これほど多いとは驚いたぞ」
「突然押しかけてすまないねえ、こちらはオオカミ人のガイだ。話を聞いてやってくれ」
オオカミ人の男女は6人。
ベルによると、このオオカミ人たちはパコ(ヤギ人が飼育する家畜)を仕入れるのを手伝ってくれたのだそうだ。
「やあ、よく来てくれたな。俺がごちゃ混ぜの里長ベルクだ」
「俺はガイ。この群れのリーダーさ」
ガイはいわゆるライカンスロープ、オオカミの特徴を強く持った獣人だ。
彼らは今までの群れから離れ、新たな里を開拓したいらしい。
そこで、他族に寛容なごちゃ混ぜ里の近くで空地がないか訊ねてきたそうだ。
里を新しく作るにあたり、既存の勢力と揉めたくないのだろう。
「ふうん、このあたりの土地ねえ。上流はリザードマンの里があるから下流がいいんじゃないか?どう思う?」
俺が訊ねると、バーンが「そうっすねえ」と腕を組む。
「丸1日も下流に歩けば森が切れるっすよ。あんまり近いとウチと狩場が重なりますし」
「そうだったな、ならどこがいいだろう?」
森が切れた先は湿地帯となる。
あまり住みやすい場所とはいえない。
「ふむ、川から離れれば水場からは遠い。水を考えれば下流ではないか?」
「泉なんかの水場はすでに誰かが住んでるだろうね。人手さえあればアタイが井戸を掘ってもいいけど」
スケサンとナイヨも話に加わるが……ナイヨは井戸が掘れるらしい。
「す、スケサンの洞穴のあたりは近すぎるかな?」
「そうすね、近すぎるのは互いに面白くないと思うっすよ」
森に詳しいアシュリンとバーンが意見を出し合っている。
俺たちの意見を聞き、ガイたちも相談を始めたようだ。
こちらにいくつか質問がくるが、これは森の様子に詳しいバーンやアシュリンが丁寧に答えていた。
「そうか、ならば俺たちは下流に里を構えたいと思う。ごちゃ混ぜ里とは争う気はない、できれば場所選びも助けてほしい」
ガイは頭を下げ、俺に鹿の毛皮を5枚も差し出した。
挨拶代わりってことなんだろう。
「ありがとう、この毛皮で冬の服を作るとしよう。こちらからも――おい、何かあるか?」
「はい、新しい里を開くならば陶器がよい。それに新しい弓も張りましたから、弓に矢もつけましょう」
俺の言葉にコナンがすぐに甕と小壺を2つ並べ、新しい弓と矢を持ってきた。
どれも新しい里で役立つものばかり、コナンの細やかな気配りが光る。
「ま、なんかあったら遠慮しないでくれよ。できることは手伝うからな」
「すまん、恩に着る。俺たちが手伝えることがあればなんでもいってくれ」
この後、ガイたちは下流に半日ほど進んだ場所に里を構えることになる。
なるべく下流域の湿地帯から離れたため、やや近い場所になるが問題ないと判断した。
俺たちも別に親切で助けたわけじゃない。
友好的な隣人が増えるのは俺たちのためになるのだ。
まあ、これはこれでいい。
次はベルたちだ。
「ほらほら、さっさとパコを連れといで!」
ベルがパーシーに命じて、不思議な生き物を連れてきた。
ヤギ人が飼っていたというパコ、ヒツジより首や足が長い。
薄汚れているが毛色は黒と白だ。
「コイツがパコか」
「ああ、オスが1頭にメス2頭だよ。苦労したんだ」
アシュリンが「かわいいぞっ」と撫でたが、ツバをかけられていた。
性格は悪そうだ。
「へへ、里長さん。コイツらはなかなか気難しいんで――」
ヤギ人の生き残り、パーシーがニヤニヤしながらすり寄ってきた。
どうやらコイツは『自分がいなければパコは飼えないぞ』といいたいらしい。
俺は「わかったわかった」とパコと共に追っ払い、ヌー人たちの商品を見ることにした。
「どうだい? 酒や塩もたくさん持ってきたよ」
「酒か、ウチでも作り始めたんだよ、ちょっと見てくれよ――おーい、ナイヨ!酒を持ってきてくれ!」
その後はワイワイと賑やかな市となったが、今回の目玉はなんといってもアワだ。
アワは森でも栽培されている穀物らしい。
俺は見たことがないが、スケサンは知っているそうだ……なんでも知っている骨である。
「今からならギリギリ間に合うよ。秋の終わりには収穫できるはずさ、おいアワの育て方を説明してくれ」
「あいよ、説明っても、アワはどこでも育つのがウリだな」
ヌー人の男が教えてくれたところによると、土地を耕し、指で穴を開けた中に4~5粒くらい放り込んで埋め直すだけらしい。
ただ、同じ土地に続けてアワを植えるのと、水捌けのよい土地を選ぶのだけは注意しなければならないのだとか。
「また畑を拡げるか?さすがに人手が足りんよなあ」
「いや、先ずは少しでよかろうよ。人手が足りなければ我々で試し、リザードマンの里やガイたちに栽培を頼むのもいいだろう」
スケサン曰く、周囲に食べ物が増えれば交換なりで手にはいる。
あまり自分たちで抱え込まずともよいのだとか。
「ま、心配しなくても、ごちゃ混ぜ里は大きくなるよ。他に欲しいものはないのかい?」
ベルがしきりに銅製品を勧めてくるのだが、ナイヨが全て却下してしまう。
「木炭があればアタイがインゴットを加工できるからね。むしろこれからはウチで仕入れるのがいいだろうさ、他の金属はないのかい?」
「はあ、なんだい。酒も銅器も作られちゃ、こっちが渡すモンがないじゃないか」
ベルは前回の取引で酒と銅器に需要があると踏んでいたようだが、アテが外れたようだ。
来なくなられても困るから塩、銅のインゴット、染料などは多めに分けてもらうことにした。
「しかし、わずかの間に酒作りに製炭か。炭も欲しいけど、かさ張るし考えどころだね」
ベルがいうには木炭はかなり需要があるらしい。
ただ、木炭を運ぶと、どうしでも量が増えてしまうので交易には不向きらしい。
「次に来るときに塩が出たとかいわないどくれよ」
「はは、また来てくれよ」
今回はパコ、アワ、染料、塩塊を手に入れた。
ベルは陶器、木炭、ハチミツ酒、衣服、イモなど、さまざまなものを選んで行ったが、3頭のパコはずいぶんと値が張ったようだ。
「悪いんだけど、ジェーンを知ってるストレイドワーフがいたら、ごちゃ混ぜ里にいるって伝えといてくれないか?」
「わかったよ、任せときな。ジェーンさんだね」
旅立つ隊商を引き留め、ナイヨがなにやらベルに頼みごとをしていた。
こうした隊商はうわさ話などを持ち歩く情報源でもある。
俺たちのごちゃ混ぜ里もずいぶんと噂になっており、ガイたちも噂を聞きつけて来たそうだ。
ヤギ人の生き残りを探してもらうように俺も依頼しておいた。
「ま、次もいい噂になるように色々やってみるよ」
「はは、気をつけな。ここは面白いからね、変なのが来ないとも限らない」
少しだけ不吉なことをいわれたが「ま、アンタたちなら大丈夫だね」とベルは笑い、去っていく。
折角作ったゲストハウスだが、今日のところはガイたちに譲るそうだ。
ヌー、ヌーと独特のかけ声を上げながらヌー人隊商は去っていく。
「へっ、せいせいしたぜ、なにせアイツらときたらよ――」
パーシーが悪態をついていたが、これに同調する者はいないようだ。
■■■■
パコ
アルパカとかリャマに似た動物。
気性はおとなしく、あまりエサも必要としないために森や山岳地帯で飼育されている家畜。
毛や皮を衣服として、肉は食料として、骨は加工して道具に、クソは燃料にと全てが役に立つので、一部では『神様の贈り物』と神聖視すらされている。
だが、性格は悪く、気に入らない人にツバを吐きかけたり、クソをつけてきたりする、
アシュリンはファーストコンタクトで完全にバカにされた様子。
アルパカの別名はパコだが、ここでは別種。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
スローライフは仲間と森の中で(仮)
武蔵@龍
ファンタジー
神様の間違えで、殺された主人公は、異世界に転生し、仲間たちと共に開拓していく。
書くの初心者なので、温かく見守っていただければ幸いです(≧▽≦) よろしくお願いしますm(_ _)m
猟犬クリフ
小倉ひろあき
ファンタジー
幼いころに両親を亡くした少年は成長し、凄腕の賞金稼ぎ「猟犬クリフ」として様々な事件や賞金首と対峙することになる。
後の世に「最も有名な冒険者」と呼ばれ、歌劇や詩曲に謳われた男の生涯。
異世界ネクロマンサー
珈琲党
ファンタジー
トオヤマ・イチロウはふと気づくと異世界にいた。わけも分からず途方に暮れていたイチロウを救ったのは、死霊のクロゼルだった。あてどなく街を散策していたイチロウは、手打ちにされそうになっていた娘、リサを気まぐれで救う。リサを故郷へ送り届ける途中、ちょっとした好奇心にかられて大魔導師パウムの住処へ立ち寄る。大魔導師パウムの働きかけによって、リサは生活魔法の使い手に、イチロウはネクロマンサーとして覚醒する。イチロウとリサとクロゼル、後に仲間に加わった吸血鬼のベロニカ。四者はそれぞれ協力しながら、平和で快適な生活を築くべく奮闘するのだった。
転生先が同類ばっかりです!
羽田ソラ
ファンタジー
水元統吾、”元”日本人。
35歳で日本における生涯を閉じた彼を待っていたのは、テンプレ通りの異世界転生。
彼は生産のエキスパートになることを希望し、順風満帆の異世界ライフを送るべく旅立ったのだった。
……でも世の中そううまくはいかない。
この世界、問題がとんでもなく深刻です。
【ダンジョン公社、求人のお知らせ】 勤務地、72号ダンジョン。 オープニングスタッフ募集中。 未経験OK、アットホームな職場です。
小倉ひろあき
ファンタジー
魔王軍の将軍としてキャリアを重ねてきたエドは、上のポストが空かないために魔王(ポンコツ美女)から転職を打診される。
新たな職場は新設されるダンジョン。
ダンジョンの役割とは、冒険者を集め、魔族の生活を支えるエネルギーを蓄えることだった。
スタッフは美人王女、元気なドワーフ女子、獣人の少女、モッフモフの猫……あとヤクザ面のドワーフ。
右も左も分からない中、試行錯誤を重ねながらも楽しいダンジョンライフが幕を開けた――かもしれない。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる