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6話 ワイルドエルフの集落
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「それで、どうするね?」
スケサンが楽しげに笑うが、俺はなにも嬉しくない。
「うまくつき合えれば良かったんだがなあ」
「それは難しい。こやつらは対話を拒んだのだ」
スケサンの言葉にため息をつきながら、弓を拾う。
弓は木材に弾力のある素材を張り合わせているようだ。
鏃はよく磨かれた何かの骨か牙だろう。
試しに引いてみると、やや軽いが悪くない。
「なかなかよい射形(弓を引いた姿勢)だ。弓も使えるな」
「いや、弓は本当に自信がない」
適当な木を狙って射たが、狙いは大きく外れ、どこか遠くの枝に当たったようだ。
スケサンが「ほお」と感心したが、もっと手前の木を狙ったとは恥ずかしくて言えない。
照れ隠しにスケサンに踏みつけられてるエルフに「おい」と声をかけた。
「お前たちは解放してやるが、身ぐるみは置いていけ。そこでのびてるヤツらは連れて帰れよ」
戦利品は勝者の権利だ。
俺は排水溝でのびてるエルフの衣服を剥いで『あること』に気がつく、こいつ女だ。
顔に派手なペイントしてるし、背が高いから全然わからなかった。
「うーん、女か……ま、いいか」
女はそれ自体が戦利品になるが、食いぶちが増えても養えない。
しかも、俺に張り飛ばされた顔面がパンパンに腫れてきてるし……これ当分飯が食えんぞ。
すっぽんぽんにしても顔面が悲惨すぎて全然色気を感じない。
「やめろ! その方に手を出すな!」
スケサンに踏んづけられてるエルフが騒ぎだしたが、恋人かなにかなのかもしれない。
「騒ぐな。服が欲しいんだよ」
俺がエルフに伝えると、スケサンが急所を押さえつけたのかエルフが「痛い痛い、やめてくれっ」と苦しみだした。
スケサン怖いぞ。
それはさておき、服が欲しいのは本当だ。
実は枝に引っかけたりして着ている服が痛みはじめていた。
布を生産できない俺に服は貴重な品である。
他にも動物の皮(?)で作った水筒や携帯食、磨いた黒曜石のナイフなども人数分手に入れた。
頭の羽飾りも一応もらっておく。
棍棒でぶん殴ったヤツも裸に剥いたが、コイツは肩のあたりがメチャクチャに折れていた。
これは元通りにならないだろうが自業自得だ。
「コイツの肩は完全に折れてるから副え木してツルで吊るしてやろう」
「ほう、慈悲深いな」
たしかに甘いが、別に戦いたいわけじゃない。
交易やなんやで協力できないなら、せめて『手を出したら痛い目に遭うぞ』と思わせて追い払いたいところだ。
「おい、いつまで伸びてやがる! 起きろ!」
顔面を腫らして伸びている女の髪を掴んで無理やり立たせる。
意識を取り戻した彼女は自分が裸だと気づき、体を手で隠しながら泣きはじめた。
「覚悟もないヤツが挑むな。ここは俺の縄張りだ」
俺はそのまま女を川へ突き飛ばす。
溺死するならそれまでだ。
スケサンに踏まれたヤツには「こいつに肩を貸してやれ」と棍棒で殴られたエルフを押しつける。
彼らはこちらをチラチラ見ながら川を渡りきり、姿を消した。
「よし、追跡するぞ」
「くっくっ、やはりな。やけにアッサリ帰すと思ったのだ」
次の攻撃を受けたくなければ『もう関わるのはゴメンだ』と思わせればいい。
守りたければ攻めろ、これ鬼人の常識。
「いまからエルフの集落を襲うが、恨みを買うのも避けたい。人はなるべく傷つけないようにしよう」
俺の言葉を聞き、スケサンがパカッと口を開いて邪悪に笑う。
「撃退し、逆撃。なかなかの武略だ。私でも同じ手を使うぞ、カカッ」
スケサンの不気味な笑い声を聞きながら俺は身支度を整える。
作戦開始だ。
☆★☆☆
裸に剥いたエルフ3人組の歩みは遅い。
ツタと草で腰簑や胸当てを作ったり、杖にする棒を拾ったり、木の実をもいで食べたり……イラついてきた。
「のんびりしてやがるな」
「くくっ、オヌシのように我が物顔で森を行き来できるような猛者などそうはおらぬよ。なにも持たぬ彼らは他の動物を警戒しているのだろう」
そんなものかとも思うが、細っこいエルフの体格ではその辺の獣でも脅威なのかもしれない。
「だからこんなに便利な道具を作るのかもな」
俺はエルフの携帯食をかじり、水筒で水を飲む。
携帯食は木の実を練って固めたような不思議なモノだが、意外と強い塩気がありうまい。
あとを引く味だ。
「ちょっとパサつくのが難点だな。口が乾く」
「くく、戦に出るのに飯を食うとはな。普通は食えなくなるものだ」
スケサンと無駄話をしながら追跡を続け、エルフの集落にたどり着いた。
並んだ草葺の小屋、申し訳ていどの動物避けの柵、大した防備はない。
そして、その集落が大騒ぎになっているのが遠目からでも見てとれる。
俺に裸に剥かれたエルフ3人が長老らしき者に説明をし、周囲には村人が集まっているようだ。
村人はやはり独特のペイントと服で身を飾っている。
ワイルドエルフの習慣なのだろう。
彼らは緊張の面持ちで集まっているが、集落はがら空きである。
「これは奇襲というか……無警戒だな」
「うむ、派手に柵や小屋を壊しまくるがいい。私が周囲を牽制しよう」
作戦はシンプルなほうがいい。
俺が派手に暴れてビビらせ、多数に囲まれないようにスケサンが牽制する。
なるべく怪我人を出さないで恐怖心だけ植えつけるのが目標だ。
「よし、行くぞ!」
俺は中央の広場からよく見える位置を選び、柵に駆け寄った。
「ウオオォォォォゥ!!」
柵を蹴り飛ばし、土壁の小屋に肩からぶつかる。
すると支柱の折れた小屋はオモチャのように歪んで崩れ、ほこりを巻き上げて屋根が落ちる。
「オオッ!!」
崩れた土壁の破片を村人たちに投げつける――これならよほど打ち所が悪くなければ死ぬことはないだろう。
着弾と同時にスケサンが集団の中に踊りこむのが見えた。
縦横に走り回り撹乱してくれている。
「ガオアアァッ!!」
俺は咆哮を放ち、次の小屋めがけて走り出す。
破壊、投擲、咆哮。
単純な繰り返しを数度。
小屋の中にある囲炉裏から草葺の屋根が引火し、パチパチと煙を上げはじめた。
潮時だ。
そろそろバカげたこけおどしの限界だろう。
「スケサン!! 引き上げだっ!!」
スケサンに声をかけ、ついでとばかりに柵も破壊する。
「聞けっ、エルフどもっ!! 次に俺の縄張りを侵したら皆殺しにするぞ!!」
捨て台詞を残し、その場を去る。
さすがに村人が落ち着きを取り戻したら囲まれて殺されるだろう。
「少し早すぎじゃないかね?」
暴れ足りないのか、スケサンが少し不満げにしたが……集団に突っ込んでシレッと帰ってきてるスケサンもすごいが、エルフ弱すぎだろ。
「こんなもんだろ。上出来さ」
「ふむ、これなら占領もできそうだがね」
スケサンが冗談ともつかない口調でこちらを煽る。
「とんでもない。俺はそういうのが嫌で鬼人族から離れたんだ」
「くっくっく、よく言えたものだ」
アゴをしゃくってスケサンがエルフの集落を示す。
振り向くと、エルフたちは広場で身を寄せあうように守りを固めているようだ。
「ふん、今ごろ陣を構えてなんになる。のんびりしてやがるぜ」
俺は吐き捨てると、その場を立ち去った。
■■■■
鬼人族
強い身体をもつ戦闘民族。
その社会構造は独特で、常にもっとも優れた戦士が王(指揮官)となる戦時体制を維持している。
戦士のみを尊び、子弟には厳しい軍人教練を課すが、一方で戦士であれば男女差はほぼない。
寿命は長く、繁殖力が弱いため他種との混血が進んでいる。
そのため、純粋な鬼人(立派な角がある)が血筋を誇る一種の貴族化がはじまりかけており、武勇のみを尊ぶ鬼人社会に変化がうまれている。
それに不満を持つものは多く、ベルクのように飛び出す者も現れた。
鬼人族は性質上戦死が多く、個体数は少ない上に常に戦争をしているために減り続けている。
純粋な鬼人族ともなれば3家系5名のみ。
スケサンが楽しげに笑うが、俺はなにも嬉しくない。
「うまくつき合えれば良かったんだがなあ」
「それは難しい。こやつらは対話を拒んだのだ」
スケサンの言葉にため息をつきながら、弓を拾う。
弓は木材に弾力のある素材を張り合わせているようだ。
鏃はよく磨かれた何かの骨か牙だろう。
試しに引いてみると、やや軽いが悪くない。
「なかなかよい射形(弓を引いた姿勢)だ。弓も使えるな」
「いや、弓は本当に自信がない」
適当な木を狙って射たが、狙いは大きく外れ、どこか遠くの枝に当たったようだ。
スケサンが「ほお」と感心したが、もっと手前の木を狙ったとは恥ずかしくて言えない。
照れ隠しにスケサンに踏みつけられてるエルフに「おい」と声をかけた。
「お前たちは解放してやるが、身ぐるみは置いていけ。そこでのびてるヤツらは連れて帰れよ」
戦利品は勝者の権利だ。
俺は排水溝でのびてるエルフの衣服を剥いで『あること』に気がつく、こいつ女だ。
顔に派手なペイントしてるし、背が高いから全然わからなかった。
「うーん、女か……ま、いいか」
女はそれ自体が戦利品になるが、食いぶちが増えても養えない。
しかも、俺に張り飛ばされた顔面がパンパンに腫れてきてるし……これ当分飯が食えんぞ。
すっぽんぽんにしても顔面が悲惨すぎて全然色気を感じない。
「やめろ! その方に手を出すな!」
スケサンに踏んづけられてるエルフが騒ぎだしたが、恋人かなにかなのかもしれない。
「騒ぐな。服が欲しいんだよ」
俺がエルフに伝えると、スケサンが急所を押さえつけたのかエルフが「痛い痛い、やめてくれっ」と苦しみだした。
スケサン怖いぞ。
それはさておき、服が欲しいのは本当だ。
実は枝に引っかけたりして着ている服が痛みはじめていた。
布を生産できない俺に服は貴重な品である。
他にも動物の皮(?)で作った水筒や携帯食、磨いた黒曜石のナイフなども人数分手に入れた。
頭の羽飾りも一応もらっておく。
棍棒でぶん殴ったヤツも裸に剥いたが、コイツは肩のあたりがメチャクチャに折れていた。
これは元通りにならないだろうが自業自得だ。
「コイツの肩は完全に折れてるから副え木してツルで吊るしてやろう」
「ほう、慈悲深いな」
たしかに甘いが、別に戦いたいわけじゃない。
交易やなんやで協力できないなら、せめて『手を出したら痛い目に遭うぞ』と思わせて追い払いたいところだ。
「おい、いつまで伸びてやがる! 起きろ!」
顔面を腫らして伸びている女の髪を掴んで無理やり立たせる。
意識を取り戻した彼女は自分が裸だと気づき、体を手で隠しながら泣きはじめた。
「覚悟もないヤツが挑むな。ここは俺の縄張りだ」
俺はそのまま女を川へ突き飛ばす。
溺死するならそれまでだ。
スケサンに踏まれたヤツには「こいつに肩を貸してやれ」と棍棒で殴られたエルフを押しつける。
彼らはこちらをチラチラ見ながら川を渡りきり、姿を消した。
「よし、追跡するぞ」
「くっくっ、やはりな。やけにアッサリ帰すと思ったのだ」
次の攻撃を受けたくなければ『もう関わるのはゴメンだ』と思わせればいい。
守りたければ攻めろ、これ鬼人の常識。
「いまからエルフの集落を襲うが、恨みを買うのも避けたい。人はなるべく傷つけないようにしよう」
俺の言葉を聞き、スケサンがパカッと口を開いて邪悪に笑う。
「撃退し、逆撃。なかなかの武略だ。私でも同じ手を使うぞ、カカッ」
スケサンの不気味な笑い声を聞きながら俺は身支度を整える。
作戦開始だ。
☆★☆☆
裸に剥いたエルフ3人組の歩みは遅い。
ツタと草で腰簑や胸当てを作ったり、杖にする棒を拾ったり、木の実をもいで食べたり……イラついてきた。
「のんびりしてやがるな」
「くくっ、オヌシのように我が物顔で森を行き来できるような猛者などそうはおらぬよ。なにも持たぬ彼らは他の動物を警戒しているのだろう」
そんなものかとも思うが、細っこいエルフの体格ではその辺の獣でも脅威なのかもしれない。
「だからこんなに便利な道具を作るのかもな」
俺はエルフの携帯食をかじり、水筒で水を飲む。
携帯食は木の実を練って固めたような不思議なモノだが、意外と強い塩気がありうまい。
あとを引く味だ。
「ちょっとパサつくのが難点だな。口が乾く」
「くく、戦に出るのに飯を食うとはな。普通は食えなくなるものだ」
スケサンと無駄話をしながら追跡を続け、エルフの集落にたどり着いた。
並んだ草葺の小屋、申し訳ていどの動物避けの柵、大した防備はない。
そして、その集落が大騒ぎになっているのが遠目からでも見てとれる。
俺に裸に剥かれたエルフ3人が長老らしき者に説明をし、周囲には村人が集まっているようだ。
村人はやはり独特のペイントと服で身を飾っている。
ワイルドエルフの習慣なのだろう。
彼らは緊張の面持ちで集まっているが、集落はがら空きである。
「これは奇襲というか……無警戒だな」
「うむ、派手に柵や小屋を壊しまくるがいい。私が周囲を牽制しよう」
作戦はシンプルなほうがいい。
俺が派手に暴れてビビらせ、多数に囲まれないようにスケサンが牽制する。
なるべく怪我人を出さないで恐怖心だけ植えつけるのが目標だ。
「よし、行くぞ!」
俺は中央の広場からよく見える位置を選び、柵に駆け寄った。
「ウオオォォォォゥ!!」
柵を蹴り飛ばし、土壁の小屋に肩からぶつかる。
すると支柱の折れた小屋はオモチャのように歪んで崩れ、ほこりを巻き上げて屋根が落ちる。
「オオッ!!」
崩れた土壁の破片を村人たちに投げつける――これならよほど打ち所が悪くなければ死ぬことはないだろう。
着弾と同時にスケサンが集団の中に踊りこむのが見えた。
縦横に走り回り撹乱してくれている。
「ガオアアァッ!!」
俺は咆哮を放ち、次の小屋めがけて走り出す。
破壊、投擲、咆哮。
単純な繰り返しを数度。
小屋の中にある囲炉裏から草葺の屋根が引火し、パチパチと煙を上げはじめた。
潮時だ。
そろそろバカげたこけおどしの限界だろう。
「スケサン!! 引き上げだっ!!」
スケサンに声をかけ、ついでとばかりに柵も破壊する。
「聞けっ、エルフどもっ!! 次に俺の縄張りを侵したら皆殺しにするぞ!!」
捨て台詞を残し、その場を去る。
さすがに村人が落ち着きを取り戻したら囲まれて殺されるだろう。
「少し早すぎじゃないかね?」
暴れ足りないのか、スケサンが少し不満げにしたが……集団に突っ込んでシレッと帰ってきてるスケサンもすごいが、エルフ弱すぎだろ。
「こんなもんだろ。上出来さ」
「ふむ、これなら占領もできそうだがね」
スケサンが冗談ともつかない口調でこちらを煽る。
「とんでもない。俺はそういうのが嫌で鬼人族から離れたんだ」
「くっくっく、よく言えたものだ」
アゴをしゃくってスケサンがエルフの集落を示す。
振り向くと、エルフたちは広場で身を寄せあうように守りを固めているようだ。
「ふん、今ごろ陣を構えてなんになる。のんびりしてやがるぜ」
俺は吐き捨てると、その場を立ち去った。
■■■■
鬼人族
強い身体をもつ戦闘民族。
その社会構造は独特で、常にもっとも優れた戦士が王(指揮官)となる戦時体制を維持している。
戦士のみを尊び、子弟には厳しい軍人教練を課すが、一方で戦士であれば男女差はほぼない。
寿命は長く、繁殖力が弱いため他種との混血が進んでいる。
そのため、純粋な鬼人(立派な角がある)が血筋を誇る一種の貴族化がはじまりかけており、武勇のみを尊ぶ鬼人社会に変化がうまれている。
それに不満を持つものは多く、ベルクのように飛び出す者も現れた。
鬼人族は性質上戦死が多く、個体数は少ない上に常に戦争をしているために減り続けている。
純粋な鬼人族ともなれば3家系5名のみ。
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