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1話 遠くから来た旅人
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ここは、人の手が入っていない大陸南西部の大森林。
さまざまな種族の国家が入り乱れ覇を競う大陸中央部から荒野を挟み、さらに南。
ここに興味を示す国はない。
前人未到というわけでもないが、誰も寄り付かない未開の土地だ。
この地にふらりと1人の男が現れた。
どうやら旅人のようだ。
この物語は、1人の旅人の開拓記。
故郷を捨てた旅人が森で様々なモノに出会い、家族を増やし、土地に根を張る物語である。
☆★☆☆
ここは、未開の大森林。
俺は長い旅路の末、ここにたどり着いた。
目についた高台に登り、周囲を見渡す。
すると見渡す限りの森、森、森。
かなり水量のある川の流れも幾筋かは目についた。
「よし、水があるならなんとかなるだろ」
眼下に広がる大森林に俺は挑む……と言ったら大袈裟だが、今日から俺はこの地で生きる。
俺の名はラシードの子、ベルク。
一応は鬼人だが、混血が進みすぎて鬼人の一種だろうな、くらいの存在だ。
父親も母親も混血の鬼人、父方の祖母は人間だし、母方の祖母はドワーフ。
曾祖父の代にも人間や獣人が混じっているそうだ。
おかげで混血がすすんだ俺には鬼人の特徴である角もないし、メチャクチャな闘争心もない。
このせいで故郷ではずいぶんイジメられたもんだ。
鬼人は成人すれば戦士になり、軍に入るか他を征服するために旅に出る。
このしきたりは厳しいもので、両方できませんでは鬼人の資格なしとして戦奴隷にされてしまう。
しかし、俺はこの旅の風習を利用することにした。
この旅にかこつけて、人が寄り付かない場所に自分だけの隠居所をつくり生活しようという計画なのだ。
セコいと言わばいえ。
成人した鬼人は戦いに次ぐ戦いで、大半はわずか二百年足らずで死んじまう種族だ。
戦死は鬼人の名誉だが、荒事が苦手な俺にはそんな人生はキツすぎるし……自分を迫害したような国のために命なんかかけられない。
この地で数百年やり過ごし、皆が俺のことを忘れた頃に文明社会に帰るのが望みだ。
正直、なんとでもなると思う。
鬼人の寿命は長いし、荒事が苦手といっても鬼人の中での話だ。
俺だってそこら辺の獣に負けるような存在ではない。
「よし、やってやるぞ!」
俺はナイフを抜き、行く手を阻むツタを切り裂く。
この行為が俺の一歩、この地で生き抜くためのひと振りだ――!
――と、意気込んでみたものの……俺にはサバイバル知識はない。
鬼人族ってやつは他を従えて生きてきた。
サバイバルなんてのは子分にやらせて成果を横取りするのが正しい鬼人である。
俺が特別にダメなわけではない。
多少は旅で鍛えたが、そのていどの知識や経験では不安ばかりだ。
しかし、ここは俺1人。
何もかも自分でやらねばならない。
「よし、まずはねぐらと、水場だな。それが確保できたら食い物を探そう」
俺には建築の技術はない。
洞穴でも見つけてやろうと高台の斜面を下りると、すぐに洞穴を発見した。
「おお、新居が見つかるとは都合がいいな。俺にはサバイバルの才能があるらしい」
俺は自分でも呆れるくらい独り言が多いが、これはボッチ生活が長かったからだ。
人は孤独だと言葉を忘れぬために独り言が増えるのだとか……あまり気にしないでほしい。
洞穴は少し屈めば入れるくらいの高さだ。
かなり深そうで先は見えない。
「よし、洞穴探検だな。冒険らしくていいじゃないか」
万が一、獣と鉢合わせになっても、この洞穴に住むサイズの動物なら問題はないだろう。
俺は背嚢をその場において身軽になると、ナイフを構えて洞穴の中を進む。
鬼人は暗闇でも目が利くし、なんの問題もない。
「……ん? オエッ! なんかくせえ!?」
少し進むと凄まじい悪臭。
見ると床がヌルヌルとし、おかしな色をしている。
臭いといい、風合いといい、何かの糞だ。
「オエッ! 糞まみれ……うわあっ!」
その次の瞬間に来たのは大群の襲撃だった――コウモリだ。
コウモリたちは「キイキイ」とやかましく俺に襲いかかる。どうやら刺激をしてしまったようだ。
「ひえ、コウモリの巣か。こんなにいい物件に先約がないわけもないか」
コウモリたちに追い出され、ほうほうの体で外に出る。
ひどい目にあった。
「もう少し浅い洞穴がいいのかもしれないな。まだ初日、失敗から学べばいい」
声に出して自分を励ますと少し楽になった。
しかし、休憩にするかと背嚢を探すと、どこにもない。
「……はて?」
周囲を見渡すと、少し離れた場所で小山のように鳥が集まっているのが見えた。
まさかと思い近づくと、彼らが漁っているのは俺の背嚢のようだ。
携帯食などを狙っての犯行だろう。
俺は慌てて「こらーっ!!」と駆け寄るが、鳥は色々と背嚢の中身を咥えて逃げ散ってしまった。
「まじかよ」
残されたのはズタズタになった『背嚢だったもの』だけ。
そのありさまを見て呆然としてしまう。
サバイバルに役立つだろうと用意したものは全てなくなった。
「ええ……?」
あまりのショックに何も言えなくなってしまう。
このまま帰れば旅の失敗で奴隷堕ち。
しかし、装備もなしでサバイバルができるのか。
「ええ……?」
俺は落ちこぼれ鬼人ベルク。
裸一貫で大森林に挑む勇者である。
■■■■
ベルク
黒目黒髪の大男で鬼人族の半端者。
武勇を尊び戦いを喜びとする価値観に馴染めず、国を飛び出した。
非常に入りくんだ混血のためか鬼人にしては器用で社交的な性格をしている。
あくまで『鬼人にしては』戦いに向いてないだけで人間と比べれば巨漢。
ちなみに◯◯の子、◯◯と名乗るのは鬼人の習慣である。
さまざまな種族の国家が入り乱れ覇を競う大陸中央部から荒野を挟み、さらに南。
ここに興味を示す国はない。
前人未到というわけでもないが、誰も寄り付かない未開の土地だ。
この地にふらりと1人の男が現れた。
どうやら旅人のようだ。
この物語は、1人の旅人の開拓記。
故郷を捨てた旅人が森で様々なモノに出会い、家族を増やし、土地に根を張る物語である。
☆★☆☆
ここは、未開の大森林。
俺は長い旅路の末、ここにたどり着いた。
目についた高台に登り、周囲を見渡す。
すると見渡す限りの森、森、森。
かなり水量のある川の流れも幾筋かは目についた。
「よし、水があるならなんとかなるだろ」
眼下に広がる大森林に俺は挑む……と言ったら大袈裟だが、今日から俺はこの地で生きる。
俺の名はラシードの子、ベルク。
一応は鬼人だが、混血が進みすぎて鬼人の一種だろうな、くらいの存在だ。
父親も母親も混血の鬼人、父方の祖母は人間だし、母方の祖母はドワーフ。
曾祖父の代にも人間や獣人が混じっているそうだ。
おかげで混血がすすんだ俺には鬼人の特徴である角もないし、メチャクチャな闘争心もない。
このせいで故郷ではずいぶんイジメられたもんだ。
鬼人は成人すれば戦士になり、軍に入るか他を征服するために旅に出る。
このしきたりは厳しいもので、両方できませんでは鬼人の資格なしとして戦奴隷にされてしまう。
しかし、俺はこの旅の風習を利用することにした。
この旅にかこつけて、人が寄り付かない場所に自分だけの隠居所をつくり生活しようという計画なのだ。
セコいと言わばいえ。
成人した鬼人は戦いに次ぐ戦いで、大半はわずか二百年足らずで死んじまう種族だ。
戦死は鬼人の名誉だが、荒事が苦手な俺にはそんな人生はキツすぎるし……自分を迫害したような国のために命なんかかけられない。
この地で数百年やり過ごし、皆が俺のことを忘れた頃に文明社会に帰るのが望みだ。
正直、なんとでもなると思う。
鬼人の寿命は長いし、荒事が苦手といっても鬼人の中での話だ。
俺だってそこら辺の獣に負けるような存在ではない。
「よし、やってやるぞ!」
俺はナイフを抜き、行く手を阻むツタを切り裂く。
この行為が俺の一歩、この地で生き抜くためのひと振りだ――!
――と、意気込んでみたものの……俺にはサバイバル知識はない。
鬼人族ってやつは他を従えて生きてきた。
サバイバルなんてのは子分にやらせて成果を横取りするのが正しい鬼人である。
俺が特別にダメなわけではない。
多少は旅で鍛えたが、そのていどの知識や経験では不安ばかりだ。
しかし、ここは俺1人。
何もかも自分でやらねばならない。
「よし、まずはねぐらと、水場だな。それが確保できたら食い物を探そう」
俺には建築の技術はない。
洞穴でも見つけてやろうと高台の斜面を下りると、すぐに洞穴を発見した。
「おお、新居が見つかるとは都合がいいな。俺にはサバイバルの才能があるらしい」
俺は自分でも呆れるくらい独り言が多いが、これはボッチ生活が長かったからだ。
人は孤独だと言葉を忘れぬために独り言が増えるのだとか……あまり気にしないでほしい。
洞穴は少し屈めば入れるくらいの高さだ。
かなり深そうで先は見えない。
「よし、洞穴探検だな。冒険らしくていいじゃないか」
万が一、獣と鉢合わせになっても、この洞穴に住むサイズの動物なら問題はないだろう。
俺は背嚢をその場において身軽になると、ナイフを構えて洞穴の中を進む。
鬼人は暗闇でも目が利くし、なんの問題もない。
「……ん? オエッ! なんかくせえ!?」
少し進むと凄まじい悪臭。
見ると床がヌルヌルとし、おかしな色をしている。
臭いといい、風合いといい、何かの糞だ。
「オエッ! 糞まみれ……うわあっ!」
その次の瞬間に来たのは大群の襲撃だった――コウモリだ。
コウモリたちは「キイキイ」とやかましく俺に襲いかかる。どうやら刺激をしてしまったようだ。
「ひえ、コウモリの巣か。こんなにいい物件に先約がないわけもないか」
コウモリたちに追い出され、ほうほうの体で外に出る。
ひどい目にあった。
「もう少し浅い洞穴がいいのかもしれないな。まだ初日、失敗から学べばいい」
声に出して自分を励ますと少し楽になった。
しかし、休憩にするかと背嚢を探すと、どこにもない。
「……はて?」
周囲を見渡すと、少し離れた場所で小山のように鳥が集まっているのが見えた。
まさかと思い近づくと、彼らが漁っているのは俺の背嚢のようだ。
携帯食などを狙っての犯行だろう。
俺は慌てて「こらーっ!!」と駆け寄るが、鳥は色々と背嚢の中身を咥えて逃げ散ってしまった。
「まじかよ」
残されたのはズタズタになった『背嚢だったもの』だけ。
そのありさまを見て呆然としてしまう。
サバイバルに役立つだろうと用意したものは全てなくなった。
「ええ……?」
あまりのショックに何も言えなくなってしまう。
このまま帰れば旅の失敗で奴隷堕ち。
しかし、装備もなしでサバイバルができるのか。
「ええ……?」
俺は落ちこぼれ鬼人ベルク。
裸一貫で大森林に挑む勇者である。
■■■■
ベルク
黒目黒髪の大男で鬼人族の半端者。
武勇を尊び戦いを喜びとする価値観に馴染めず、国を飛び出した。
非常に入りくんだ混血のためか鬼人にしては器用で社交的な性格をしている。
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