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第四章

船に乗ると思っていました。

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マリと契約して3日が経った。三日間何をしてたかというと、船旅の準備をしていた...と言うより契約の反動で身体が全然動かなかったっていうのが大きかったんだけどね。とりあえず身体の調子も戻って船旅の準備も終わったのでついに船出する事になり、今港に来ている。

「...あれ?」

『どうしたのじゃ主様や』

「いや何だかんだで海見てなかったんだけど...黒くね?」

『あのカイル様、海は黒いものですよ?』

「...そ、そうなのか」

『あぁ、人間界の海は確か青かったのじゃ』

『そ、そうなんですかぁ!?』

『うむ、結構綺麗じゃよ』

『そうなんですか!?』

「まぁ、こんなに禍々しい海よりかは綺麗だと思うよ...多分」

うん多分。俺もこっちの世界の海見たことないからね。あれ?そういえば船無くね?

「ねぇレナ」

『なんじゃ?主様』

「そういえば船ってどこにあるの?」

『船...あぁ、マリが仲間になったからの必要ないんじゃ』

「え?」

『あ、ちょっと待ってくださいね!』

「?」

『レビちゃーん!おいで~!』

「レビちゃん?」

ゴゴゴゴ

「ん?なんだ?地響きが」

『はい!今レビちゃんを呼んだので直ぐに来てくれますよ!』

「レビちゃんって...」

『マリの従魔『レヴィアタン』の事じゃよ』

「...え?」

ズガーン

俺は恐る恐る海の方を見てみると島があった。...いやね、さっきまで禍々しいくらい黒かった海が消えて島があったよ...俺も何を言ってるかわからないんだ。ただ...うん山ですね、はい。っと思ったら目...目があったよ俺の何倍もの大きさの目があったよ...

「...」

『レビちゃん人界門のある大陸まで連れてって~』

「GAAAA」

「...」

『あ、レナちゃん、カイル様行きましょう!』

『そうじゃな』

『どうしたんですか?カイル様』

「いや、なんてゆうか...凄いなぁ~って」

『『?』』

くぅ...素でやってやがる!さすが魔界の大物だな...はぁ~。ん?なんかお前が言うなって言われてる気がする?...そんなか馬鹿な俺はいたって普通です!!ちょっと運がおかしいだけです!

「うん、まぁ行こう」

『わかりました~』

『行くのじゃぁ~』

「これって乗っても怒らない?」

『大丈夫ですよ!自分より強い者が乗ると喜ぶんですよ!』

「自分より強いって...ちょっと失礼して『精霊眼』」

名前:レビちゃん
種族:神龍(レヴィアタン)
性別:女
年齢:???
状態:通常
契約数:1(原初の悪魔 マリ)
レベル:999(これ以上表示できません。)
体力:表示できません
魔力:表示できません
攻撃力:表示できません
魔攻撃力:表示できません
防御力:表示できません
魔防御力:表示できません
幸運:表示できません
ギフト:表示できません
固有スキル:表示できません
特殊スキル:表示できません
スキル:表示できません
加護:表示できません
称号:表示できません

...うぇい!ぜってたい俺より強いじゃん!!

「ねぇレビちゃん絶対俺より強いんだけど、乗っても平気なの?」

『大丈夫じゃろ』

『私のご主人様なので大丈夫だと思いますよ!そこら辺にいる悪魔が乗ると消し炭になっちゃいますけど』

「...それ、ほんとに大丈夫なの?」

『大丈夫ですよ!』

そう言いながらマリとレナはレビちゃんに乗っていく。
ほんとに大丈夫かな?

「えっと、レビちゃん乗ってもいい?」

「Gaaa」

何となく怒ってなさそう?かな?

「失礼します」

うん、陸と変わんないな。立っている下にめっさ魔力があるぐらいかな?

『それじゃぁレビちゃんしゅっぱーつ!』

「GAAAAAAA」

『あ、主様風の魔法で結界張って置いた方がいいぞ』

「?」


『あぁすいませんカイル様結界張らないと多分吹き飛んじゃいますよ?』

「え?」

マリがアドバイス?をした瞬間、物凄い力で全身を叩きつけられたような感覚に襲われ、反射的に全力で風の結界を張った。

「!!そういうのはもっと早く言って!心の準備とかあるから!」

メキメキ

「え?」

『ありゃ?』

『あ』

パリーン!!

『水神結界!』

風の結界が破れる瞬間マリが水の結界を張ってくれたみたいだ。...てか、俺の全力の風の結界がものの数秒で破れるってどんだけ速度出ててんの?!

「ね、ねぇこれってどのくらいで着くの?」

『えぇ~と。あ、もうつきましたね』

「え?」

――――――――――――――――――――――――――――

気がついたら前の話を出してから4ヶ月も経っていて、すみませんm(_ _)m次からはもっと早く出したいと思います。
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