異能が支配する世界で

ネコ山田 

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第五話 出陣

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大和「僕は、警察庁 異能対策部 対異能室 特務課 所属の天羽大和です。」

生徒「えぇぇぇぇぇ!!!」

元宮先生「天羽君それは本当なの?」

大和「はい、先生隠していて申し訳ありませんでした。」

元宮先生「それはいいのよ、そんなことより外部の人と連絡は取れるの?」

生徒「そ、そうだ警察に連絡して助けてもらおうよ」

大和「いや、さっき試したんだけど携帯がつながらない」

生徒「そ、そんな」

元宮先生「じゃあ、どうすれば、、」

大和(電波妨害は想定してたけど、支給されたデバイスですら外部と連絡できないとは、、)

花蓮「大和」

大和「ん、どうしたの?」

大和が考え込んでいると花蓮が不安そうな顔をして大和の肩をたたく

花蓮「私たちはどうすればいいの?今頼れるのは大和だけだよ」

大和「あ、うん、そうだね、今から指示を出すよ」

大和がパニックになっている生徒に指示を出すために教卓の上に立とうとすると

花蓮「それと大和」

大和「ん?」

花蓮「これが終わったら、いなくなってた間に何があったのか全部しゃべってもらうからね?」

花蓮は鬼の形相で大和を睨みつけながら席に戻っていった。

大和「は、はい、んん、みんな聞いてください」

生徒たちはそれぞれ自分の席に座り大和の方を向いた。

大和「とりあえず皆さんはここにいてください」

元宮先生「でもまたテロリストたちが来たら?」

大和「この教室に三種類の結界を張ります。そうすればまず奴らが入ってくることはありません」

元宮先生「三種類?」

大和「はい、この教室を認知できなくなる結界・許可のない者の侵入を防ぐ結界・危険な物体の侵入を防ぐ結界」

男子生徒「その、結界?は壊されたり破られたりはしないのか?」

大和「まず無理だと思うよ、銃火器程度じゃ傷もつかないしこの結界を作った人の神力を超えるものじゃないと破れない」

女子生徒「その作った人を超える奴はこの学校にいるの?」

大和「いないね、だからまず破られる心配はないって考えてくれていいよ」

生徒たちは口々に喜びの声を上げるが何人かは不安そうな顔をしたままいるのを大和は結界を張りながら見ていた。

大和(まぁ安心できないよねそりゃ、、さっさと応援を呼んでみんなを保護してもらわないとな)

大和「.......それでなんですが僕は先行して探索してきます。あと、テロリストが張っている妨害決壊の外に出て応援の要請をしてきますね」

大和はそう言うと結界を張り終え装備を整え教室を出ようとした瞬間

岩井典敏「いやいやまてよ!大和もここにのこれよ!!」

大和と特段仲良くしていた一人の男子生徒が声を上げたのを皮切りにほかの生徒たちも次々と大和を止めようと声を上げた。

典敏「なにもお前がいかなくてもいいだろ!確かにお前が強いのは分かったけど相手は何人いるのかわからないしマシンガンとかだって持ってるだぞ!ここで助けを待てば時期に異変に親とかが気づいて警察が来てくれる!」

典敏は大和の肩を両手でつかみ必死に語りかける。

大和「典敏、ありがとな、でも俺がいかないとほかの人質に取られた生徒に危険が及ぶかもしれない。俺は誰も死なせたくないんだ、だから行かなくちゃ」

典敏の制止を振り切って大和は教室を出ていった。

大和「さて、いくか、、一か所に大勢の気配が集まってるな、、体育館か、、、まずは本校舎に点在してるやつらから片づけるか、、」

大和はデバイスから装備を取り出し駆け出して行った。

同時刻 東花崎高校 体育館

覆面男「ボス、学校のほとんどの制圧が完了しました。」

ゲン「そうか、で、ほとんどってのはどういうことだ?何か起こったか?」

覆面男「それが、何人かと連絡が取れないんです。」

ゲン「なに、、、、んむ、、どうやらネズミがいるみたいだな」

覆面男「し、しかし、事前のプラン通り警備員以外で戦える人間なんかいないのでは、、警備員は全員拘束しましたし、まだいるんでしょうか名簿以外の新人とか」

ゲン「いや、警備員ごときが軍人上がりの俺らに勝てるわけがない、こいつはプロの仕業だ、」

覆面男「ボス、部隊を編成して殺しに行きますかその得体のしれないやつを」

ボス「いや、残った奴らは厳戒態勢を敷いて待機だ。制圧に向かってるやつらから連絡があったら知らせろ。」

覆面男たち「了解っ」


本校舎 東廊下

覆面男「くそっ!なんだこのガキ!!」

ダンッダンダンッ

銃声が響き渡るがその弾丸は大和に当たらずに後ろの壁に突き刺さる。

大和「しっ!!」

ドゴッッ!

大和は銃弾を躱し覆面男の腹に蹴りを叩き込む。

覆面男「ぐがっ!!」

大和「これで九人、、残りは、」

大和が敵を倒し安堵した瞬間

ダンッ!!!!

渡り廊下から覆面男が大和の頭部めがけて狙撃銃の引き金を引いた。

しかし

チュンッッ!!!

覆面スナイパー「なっ!!どこにいった!!」

撃ち殺したと確信していたが突如ターゲットが消えたことに驚いたものの冷静にスコープを覗き直して狙いをつけようとした瞬間に覆面スナイパーはさっきを感じ振り返りざまに手元のマシンガンを乱射した。

カチッ!

しかし、予想とは裏腹にマシンガンは空撃ちに終わった。

覆面スナイパー「なっ!マ、マガジンがないっ!」

大和はマシンガンを撃つよりも早くマガジンを抜き取っていた。

大和「やっぱ軍人は怖くないね、銃しか使わないやつばっかだもんな、」

覆面スナイパー「なめんな!!」

覆面スナイパーはすぐさま大和にナイフを突き刺す

シュッッ!!

大和「それに自分は強いという自信があるから、挑発に乗ってくれるしやりやすいな」

バンバンッッ!!

大和は突きを後ろに飛んで躱し銃で両足を撃ちぬいた。

覆面スナイパー「ぐああああああ!!」

ドッッ!

覆面スナイパーは痛みでその場で膝をついてしまう。

メキッッ!!

大和は覆面スナイパーが膝をついて瞬間に顔面に前蹴りを叩き込んだ。

覆面スナイパー「あ、、、ぎ、」

大和「さ、残りは二人だ、ここは五階で気配は二つ下、、三階か、なら、、」







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