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翡翠挽回 中:グリーン編
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「……ん」
微睡から覚めると、魚の腐った胸の悪くなる匂いが鼻をついた。嘉名は頭を振って辺りを見回す。不愉快な夢を見ていた気がする———激しく扉を殴打する音に起こされたらしい。ドアの外で直ぐに出ていけと言っているのだろう支配人の舌足らずな恫喝は徐々に意味のわからぬ母音に朽ちとろけ、嘉名がぼうと頭を掻く間に……異形に変じた臭い粘液を戸口の隙間から室内へと滲み入らせ、やがてどこかへ消えてしまった。
……海に帰ったのだ。深く海底に聳える水魔たちの住処へ、彼もまた連れて行かれた。
翡翠の長髪を指で漉きながら、青年は何でもないように呟いた。
「ふん……家移りしなくて済んだかな」
どのみち滞在予定は今日までだ。計画が成功すればこんな鄙びた港街とはおさらばして、好きにさせてもらうつもりだった。嘉名は麗しの髪を雑に一纏めにすると、じめついたソファを降りて急拵えの執務机に移動した。机上には人間界から取り寄せた電信機器が整列しており、その合間を縫うように魔界の通信用生物が縛り付けられていた。時折人間界にも迷い込んでくる単眼の飛翔生物、モノアイである。籠の中に拘束されたそれらはギイギイと耳障りに鳴き喚いて青年に餌を要求してきた。
……有線設備すら無い寂れたホテルだが贅沢は言っていられない。あの人の期待を上回るためにはありとあらゆる手立てが必要なのである。
嘉名は革張りの椅子に座ると手前で囀る魔物の口元へ一枚の札を差し出した。原始的な術符である。嘉名の指まで食いちぎりかねない勢いで札を食い散らかした魔物は、暫くすると嘴をぱっくり開けて人語を喋り始めた。
『……———アさん、……そろ約束の……で……。』
音が悪い。モノアイに魔胞を孕んだ輝石を追加で喰わせると、途端に拾い上げる音の鮮明度が増した。
『……はい!在庫の補充終わりました!掃除終わったらそっちの応援行きますね……呼び出し?三分かからないと思うので……はい、直ぐに!では行ってきます』
『おいブルー!!急ぎじゃねえから後で酒借りに行ってくれ!裏のインキュバス店だ!』
『わかりました!……サラさん!エマさん!!ここで管を巻かれても困ります!非番だからってお酒ばかり飲んで……水、置いときますからね……それからバルドはもう帰ってくれ!そこに居座られると客が怯えて帰っちゃうだろ!!』
『やだねェエ~ッ!!!ンなタマなしは帰らせとけ!どうせ碌な男じゃねえ』
品のない飲み屋の喧騒を耳にして嘉名の眉間に皺が寄る。腐っても元名誉人間職の英雄様がおちたものだ。夢魔リリスの領区、クラブリスノワに仕掛けてきた極小のモノアイたちは未だ存在を悟られていないらしい。
……嘉名は仕込みの出来を確認すると、大きく伸びをして湿気にべたつく服を着替えにかかった。約束の時間まであと数刻———彼の勤務時間中に始末はつくだろう。然るべき者が裁きを下すにはいい日であった。
「……ふん、バカ丸出し」
試運転させた映写型モノアイの映し出す先で、気に食わない間抜けがヘラヘラ笑っていた。
安っぽい酒場の制服を見に纏い、オーガなんて位の低い魔族に口説かれてまんざらでもない顔をしている。過去に何があったかなど全て忘れてしまったかのように———。
「今に見てろよ……馬鹿野郎」
思い出させてやる。薄暗い廃ホテルの一室に瘴気が満ちていく。
緑の瞳がぎらついて鈍く光る。澱んだ視線はただ一つ、画面の向こうの彼を粘着質に射抜いていた。
———安っぽいポルノ色。紫紺がかった陽射しが浜辺を照らしていた。
魚人ひとりっきゃいない魔界の海岸線、赤砂に一本楔を打ったようなビーチチェアの横でパラソルがはためく。アロハシャツ姿の青年が痩身を起こし、だるそうにサングラスを傾けた。
「お久しぶりです、リーダー」
嘉名は海辺に呼び出した男へ深々と頭を下げた。
「いやあすまない!遅れてしまった……ミドリ、中々良い格好をしてるね」
「済みません、昨晩来たばかりで着替えがなくて。土産物店の魚人用を仕立て直させました」
「構わないさ。サングラスも似合っている。いいですねえ、私も用意してもらおうかな」
少し生臭い。赤端の風体は一見人畜無害な只人であった。こちらでは人型の魔族としてそのいずれかに推測されるのだろう。華美な装飾は極限まで省かれた、品の良い魔界西部の貴族服。嘉名の視線に気がついた男がジャケットの端をつまんで見せる。
「いい服だろう。魔女の谷でね。貰ったんだ」
「……無事に戻られて何よりです」
魔女とは上級魔族の一種である。女が多いが男の魔女も存在すると聞く。深い渓谷で引き籠もって過ごしている好戦的な彼らでも、結局赤端には敵わなかったようだ。裾の汚れはどう考えても彼自身の血痕ではない。
「面白いものを見たよ。魔界も中々どうして悪くないなぁ。……それで、今日はどういう報告なのかな?ブルーには勧誘を断られてしまったんだろう。だから私が直々に向かうと言ったのに」
嘉名がすすめるままにビーチチェアに腰掛けた男がこちらに顔を向ける。
「それに関しての謝罪を兼ねた……ご報告というより、催しものに近いですね。喜んで頂けるかと思います」
「そうなの?楽しみだな」
赤端は勧められた席に腰を下ろす。魔海の誇る巨大ビーチは濃霧に包まれていたが、寄せては返す波の音がいかにも南国観光地といった雰囲気を醸している。
パラソルの飾りがついたドリンクを渡しながら、翡翠の髪をかき上げて青年は顔を歪ませた。
「魔界の主要都市各所にモノアイを遣わしています。舐め腐った態度で勧誘を断ったブルー、あの不信心者の不適切な動画が魔界全土に流出する瞬間をお見せしましょう」
海上運輸業最大手のクラーケンカンパニーにかかれば、それは造作も無いことだった。青井にちょっかいをかけたのは赤端の指示だったが、案の定奴は嘉名の勧誘を一蹴した。どんな目に遭うか考えも及ばないのだ。映写型モノアイが、一部辺境を除いて各魔族の居住区でその時を待っている。
「上映時間が来れば一斉に……あれが品の無い猿どもに犯される映像が魔界全土に放映されます。学習しない馬鹿には終生引き籠もりがお似合いだ」
「ふうん……実はあれ、私は少し新鮮味がないな。目に入ってくるものは仕方ないから見るけれど」
「そう仰ると思いました。こちらのスクリーンは別の場所へ繫いであります」
嘉名の白い手が持ち上げられる。背後に控えるルブルの遺骸が求めに応えた。海岸一帯に薄く霧が立ちこめ、見る間に濃霧が周囲を囲んでいく。嘉名が顎で指示すると、遺骸の表面に滞留した瘴気からモノアイが三羽飛び出した。各地に遣わしたのと同じ映写型だ。
———濃霧の巨大スクリーンに、ある飲食店の映像が映し出される。
「……これは」
「ええ。奴の転職先です。場末の売春宿ですが、特別待遇で上映劇場に入れてやりました」
赤端が口元を手で覆う。口角が笑っているのがわかって、嘉名は内心安堵した。今回の趣向はお気に召したらしい。赤銅の瞳は爛々と輝いている。
浜辺のスクリーンにはシェイカーを振るバーテンの姿が鮮明に映し出されている。集音もうまくいっているようで、ビーチチェア脇のモノアイ数羽が酒場の喧騒をそのまま辺りに撒き散らす。
「貴方様の第一の僕、嘉名碧が首都の劇場と遜色ない音響、映像でお送り致します……青井清一が職を失う瞬間まで———もう暫くお待ちください。僕は……そうですね、つまみでも取って参りましょうか」
二脚並んだビーチチェアから立ち上がろうとする嘉名を赤端が止める。
「いいよ。それより上映が楽しみだ」
「わかりました……。では仕方ない、それでも構いません。隣に失礼しても?」
「ん?うん。へえ、バーテンダー。いいセカンドライフじゃないか」
「そうですか?全然似合ってないですよ」
「厳しいね。ミドリが自分の意見を言うの、珍しいなぁ」
「僕、あいつ嫌いなんで。年上の癖に馬鹿だし、鈍間で、言うこと全然聞かなくて。絶対要らないことするじゃないですか」
「そうかい?」
「あ、ほら、グラス割った。……やたら正義に拘るとこもイヤですね。無意味に走り回って汗臭いとこも。誰かのためにって、あれ、気持ち悪くないですか?慈善事業とか吐き気がする。施しって持てる者の娯楽じゃないですか。驕りが見えますよね、そんなだから脇が甘くなるんですよ……全部救おうとするから———あんなことになる」
「……今日はよくしゃべるね」
「すいません。言っときたかったもので」
「私に?いいよ。何でも言いなさい。……ところで、なかなか始まらないね」
嘉名は懐の時計を見た。上目遣いに主人を見上げる顔は麗しい。天使に造り変えられた皮一枚の虚飾の下、緑の獣が口を利いた。
「はい。———残らず消しちゃったんで。あの動画」
微睡から覚めると、魚の腐った胸の悪くなる匂いが鼻をついた。嘉名は頭を振って辺りを見回す。不愉快な夢を見ていた気がする———激しく扉を殴打する音に起こされたらしい。ドアの外で直ぐに出ていけと言っているのだろう支配人の舌足らずな恫喝は徐々に意味のわからぬ母音に朽ちとろけ、嘉名がぼうと頭を掻く間に……異形に変じた臭い粘液を戸口の隙間から室内へと滲み入らせ、やがてどこかへ消えてしまった。
……海に帰ったのだ。深く海底に聳える水魔たちの住処へ、彼もまた連れて行かれた。
翡翠の長髪を指で漉きながら、青年は何でもないように呟いた。
「ふん……家移りしなくて済んだかな」
どのみち滞在予定は今日までだ。計画が成功すればこんな鄙びた港街とはおさらばして、好きにさせてもらうつもりだった。嘉名は麗しの髪を雑に一纏めにすると、じめついたソファを降りて急拵えの執務机に移動した。机上には人間界から取り寄せた電信機器が整列しており、その合間を縫うように魔界の通信用生物が縛り付けられていた。時折人間界にも迷い込んでくる単眼の飛翔生物、モノアイである。籠の中に拘束されたそれらはギイギイと耳障りに鳴き喚いて青年に餌を要求してきた。
……有線設備すら無い寂れたホテルだが贅沢は言っていられない。あの人の期待を上回るためにはありとあらゆる手立てが必要なのである。
嘉名は革張りの椅子に座ると手前で囀る魔物の口元へ一枚の札を差し出した。原始的な術符である。嘉名の指まで食いちぎりかねない勢いで札を食い散らかした魔物は、暫くすると嘴をぱっくり開けて人語を喋り始めた。
『……———アさん、……そろ約束の……で……。』
音が悪い。モノアイに魔胞を孕んだ輝石を追加で喰わせると、途端に拾い上げる音の鮮明度が増した。
『……はい!在庫の補充終わりました!掃除終わったらそっちの応援行きますね……呼び出し?三分かからないと思うので……はい、直ぐに!では行ってきます』
『おいブルー!!急ぎじゃねえから後で酒借りに行ってくれ!裏のインキュバス店だ!』
『わかりました!……サラさん!エマさん!!ここで管を巻かれても困ります!非番だからってお酒ばかり飲んで……水、置いときますからね……それからバルドはもう帰ってくれ!そこに居座られると客が怯えて帰っちゃうだろ!!』
『やだねェエ~ッ!!!ンなタマなしは帰らせとけ!どうせ碌な男じゃねえ』
品のない飲み屋の喧騒を耳にして嘉名の眉間に皺が寄る。腐っても元名誉人間職の英雄様がおちたものだ。夢魔リリスの領区、クラブリスノワに仕掛けてきた極小のモノアイたちは未だ存在を悟られていないらしい。
……嘉名は仕込みの出来を確認すると、大きく伸びをして湿気にべたつく服を着替えにかかった。約束の時間まであと数刻———彼の勤務時間中に始末はつくだろう。然るべき者が裁きを下すにはいい日であった。
「……ふん、バカ丸出し」
試運転させた映写型モノアイの映し出す先で、気に食わない間抜けがヘラヘラ笑っていた。
安っぽい酒場の制服を見に纏い、オーガなんて位の低い魔族に口説かれてまんざらでもない顔をしている。過去に何があったかなど全て忘れてしまったかのように———。
「今に見てろよ……馬鹿野郎」
思い出させてやる。薄暗い廃ホテルの一室に瘴気が満ちていく。
緑の瞳がぎらついて鈍く光る。澱んだ視線はただ一つ、画面の向こうの彼を粘着質に射抜いていた。
———安っぽいポルノ色。紫紺がかった陽射しが浜辺を照らしていた。
魚人ひとりっきゃいない魔界の海岸線、赤砂に一本楔を打ったようなビーチチェアの横でパラソルがはためく。アロハシャツ姿の青年が痩身を起こし、だるそうにサングラスを傾けた。
「お久しぶりです、リーダー」
嘉名は海辺に呼び出した男へ深々と頭を下げた。
「いやあすまない!遅れてしまった……ミドリ、中々良い格好をしてるね」
「済みません、昨晩来たばかりで着替えがなくて。土産物店の魚人用を仕立て直させました」
「構わないさ。サングラスも似合っている。いいですねえ、私も用意してもらおうかな」
少し生臭い。赤端の風体は一見人畜無害な只人であった。こちらでは人型の魔族としてそのいずれかに推測されるのだろう。華美な装飾は極限まで省かれた、品の良い魔界西部の貴族服。嘉名の視線に気がついた男がジャケットの端をつまんで見せる。
「いい服だろう。魔女の谷でね。貰ったんだ」
「……無事に戻られて何よりです」
魔女とは上級魔族の一種である。女が多いが男の魔女も存在すると聞く。深い渓谷で引き籠もって過ごしている好戦的な彼らでも、結局赤端には敵わなかったようだ。裾の汚れはどう考えても彼自身の血痕ではない。
「面白いものを見たよ。魔界も中々どうして悪くないなぁ。……それで、今日はどういう報告なのかな?ブルーには勧誘を断られてしまったんだろう。だから私が直々に向かうと言ったのに」
嘉名がすすめるままにビーチチェアに腰掛けた男がこちらに顔を向ける。
「それに関しての謝罪を兼ねた……ご報告というより、催しものに近いですね。喜んで頂けるかと思います」
「そうなの?楽しみだな」
赤端は勧められた席に腰を下ろす。魔海の誇る巨大ビーチは濃霧に包まれていたが、寄せては返す波の音がいかにも南国観光地といった雰囲気を醸している。
パラソルの飾りがついたドリンクを渡しながら、翡翠の髪をかき上げて青年は顔を歪ませた。
「魔界の主要都市各所にモノアイを遣わしています。舐め腐った態度で勧誘を断ったブルー、あの不信心者の不適切な動画が魔界全土に流出する瞬間をお見せしましょう」
海上運輸業最大手のクラーケンカンパニーにかかれば、それは造作も無いことだった。青井にちょっかいをかけたのは赤端の指示だったが、案の定奴は嘉名の勧誘を一蹴した。どんな目に遭うか考えも及ばないのだ。映写型モノアイが、一部辺境を除いて各魔族の居住区でその時を待っている。
「上映時間が来れば一斉に……あれが品の無い猿どもに犯される映像が魔界全土に放映されます。学習しない馬鹿には終生引き籠もりがお似合いだ」
「ふうん……実はあれ、私は少し新鮮味がないな。目に入ってくるものは仕方ないから見るけれど」
「そう仰ると思いました。こちらのスクリーンは別の場所へ繫いであります」
嘉名の白い手が持ち上げられる。背後に控えるルブルの遺骸が求めに応えた。海岸一帯に薄く霧が立ちこめ、見る間に濃霧が周囲を囲んでいく。嘉名が顎で指示すると、遺骸の表面に滞留した瘴気からモノアイが三羽飛び出した。各地に遣わしたのと同じ映写型だ。
———濃霧の巨大スクリーンに、ある飲食店の映像が映し出される。
「……これは」
「ええ。奴の転職先です。場末の売春宿ですが、特別待遇で上映劇場に入れてやりました」
赤端が口元を手で覆う。口角が笑っているのがわかって、嘉名は内心安堵した。今回の趣向はお気に召したらしい。赤銅の瞳は爛々と輝いている。
浜辺のスクリーンにはシェイカーを振るバーテンの姿が鮮明に映し出されている。集音もうまくいっているようで、ビーチチェア脇のモノアイ数羽が酒場の喧騒をそのまま辺りに撒き散らす。
「貴方様の第一の僕、嘉名碧が首都の劇場と遜色ない音響、映像でお送り致します……青井清一が職を失う瞬間まで———もう暫くお待ちください。僕は……そうですね、つまみでも取って参りましょうか」
二脚並んだビーチチェアから立ち上がろうとする嘉名を赤端が止める。
「いいよ。それより上映が楽しみだ」
「わかりました……。では仕方ない、それでも構いません。隣に失礼しても?」
「ん?うん。へえ、バーテンダー。いいセカンドライフじゃないか」
「そうですか?全然似合ってないですよ」
「厳しいね。ミドリが自分の意見を言うの、珍しいなぁ」
「僕、あいつ嫌いなんで。年上の癖に馬鹿だし、鈍間で、言うこと全然聞かなくて。絶対要らないことするじゃないですか」
「そうかい?」
「あ、ほら、グラス割った。……やたら正義に拘るとこもイヤですね。無意味に走り回って汗臭いとこも。誰かのためにって、あれ、気持ち悪くないですか?慈善事業とか吐き気がする。施しって持てる者の娯楽じゃないですか。驕りが見えますよね、そんなだから脇が甘くなるんですよ……全部救おうとするから———あんなことになる」
「……今日はよくしゃべるね」
「すいません。言っときたかったもので」
「私に?いいよ。何でも言いなさい。……ところで、なかなか始まらないね」
嘉名は懐の時計を見た。上目遣いに主人を見上げる顔は麗しい。天使に造り変えられた皮一枚の虚飾の下、緑の獣が口を利いた。
「はい。———残らず消しちゃったんで。あの動画」
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