イケニエヒーロー青井くん

トマトふぁ之助

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金継ぎの青 上:ブルー編

世話焼きギレオと鬼狩りの青

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 ———色素の抜けた柔らかそうな金髪。顔合わせの場でオーガの若者は勢いよく頭を下げた。

 「お、お、俺っ!!俺ギレオって言います!よろしゃあす!!」
 髪を揺らす程度の風圧があった。礼に勢いがつきすぎてしばらく残像が目に残っていた。天を向いていた彼の角が丁度九十度の弧を描き、その先端をバルドと後ろに隠れていた青井へ突きつける。
 「あ、その……」
 「ヒッ!!!すいやせん!すいやせん殺さないで!!俺ぁ田舎にかあちゃんがいるんだ!!!」
 「え?ひっ!!なに?」
 流れるような土下座が続く。バルドに促され、一歩前に出ようとした青井の爪先僅か数センチの床を若武者の角が貫通した。激しめの挨拶に青井が怯える横で、バルドが大きく舌打ちをする。
 「騒ぐな腰抜け!!こいつは何もしねえしできねえよ!」
 「だっでぇ!!あのブルーっすよ!!俺知ってますもん!こいつめっちゃ強えし!」
 「クソスーツ着てねえだろ!弱体化してっから安心しろ!」
 「えっ!?あ~!!そーなん……えー!?でもぉ~!!!」
 ———胸筋でパツパツのスーツがいかにも不恰好な若い男オーガは、青井の前に引きずり出されたと思えば既に泣きべそをかいている。
 「聞いてないっすよこんなの!俺ぁ愛人のボディーガードに雇われたんでしょ!?こいつゲロ強いんだから護衛なんか要らないっしょ!!やだァア!!殺されるゥッ!!」
 「ぐだぐだ言ってんじゃねえぞレオ。お前今更嫌ですなんて通ると思ってんのか」
 なにやらバルドがパワハラめいた脅しをかけている。「だっでぇ……!」と下唇を噛む男はどうやら青井のことを知っているようだった。
 「……あー、その……俺、悪いんだけどあなたのことを……覚えてなくて……」
 「嘘だろ!?てめえ俺の片腕もいでったくせに!!」
 もいだ腕どころか首の数すら定かでない青井である。しかし見事にたくわえた金髪をまじまじ見ていると、……何か思い出されるものがあるような。
 「ん、もしかして……?ギレオさんって……バルドを毎回引き取りに来てた人?」
 「そ~うそれそれ!!そいつだよって、あ、あんた……そんだけしか覚えてねえのか!?腕やられたときはつけ直すの大変だったんだからな!」
 激しく抗議してくるひきつった顔には見覚えがないこともない。バルドを界境後方まで叩きだしたあと、喉笛を掻き切る寸前で彼を引き取りに来る取り巻きがいた。平均的なオーガの体格を遙か上回る巨体を引きずっていく役目を担うには合点のいく、バルドほどではないが恵まれた体つきのオーガだ。
 戦時だったとはいえ自分のしてきたことを考えると非常に気まずい。この人に家事手伝いなんかさせて罰が当たらないだろうか。
 青井は気乗りしないことをバルドに視線で訴える。
 「んな顔しても駄目だ。腹にガキ抱えながら家事して回るつもりか?」
 「で、でもな……少しは動いたほうが……」
 「そう言って一日動き回って熱出しやがったろうが。ちったぁ考えろ」
 家の中でぼんやりしているのがどうにも落ち着かず、屋敷内の掃除に没頭して過ごしていた青年がうっかりダウンしてしまったのがつい一昨日のこと。珍しくバルドが苦言を呈し、家事手伝いを雇う運びとなった。とはいえバルドとて魔王軍大幹部の一人であり、城内外にも敵は多く雇う者は選ばなくてはならない……。
 信頼できる者を呼ぶという話だったが、よく考えなくとも彼の部下が雇われるのはごく自然な流れだ。
 「でもギレオさんだって嫌がってるし……」
 「一番適任なんだよ。こいつはうちの隊で唯一産婆の経験がある男だ」
 「えっ!?す、すごいけど!!すごいけどそれってあれだろ!?」
 「ヤですよ俺は!!なんでブルーのお産手伝わなきゃなんないんスか!!」
 「びーびーうるせえな、その役は人間の主治医に話をつけてある!!レオ、お前の仕事はハウスキーパーとブルーの護衛だ!!こいつの体調がおかしくなったらすぐ連絡しろ。お前ならわかんだろうが。これは前金、こっちは入り用があったら使え」
 バルドが懐から出したのは大きな革袋だった。ギレオに押し付けられたそれは、袋の内側で金属の重たい音をたてる。何がそんなに珍しいのかわからないが、彼は天変地異でも起こったかのような顔つきで手元の金貨と雇い主の顔を交互に見つめる。
 「え!!———え!?……ボスが金くれた……?」
 「あ、あの……大丈夫、」
 「ひ、ひぃっ!あぱぇっ!!」
 白黒する顔色に心配した青井が声をかけると、それが止めになってしまったらしい。若い護衛は直立不動のまま泡を吹いて倒れた。床に倒れた衝撃で軽い地鳴りが起こる。
 「ぎ、ギレオさん!ギレオさーん!!」
 「あー、俺ぁそろそろ出るぞ。そいつはそのまま転がしとけ。そのうち起きて勝手に仕事すんだろ」
 「そんな雑な……うぅ……い、いってらっしゃい」
 「おう。いってくる」
 哀れな護衛を跨いで見送りのキスが行われる。
 ……ハウスキーパーギレオはそれから半時ほど後に目を覚ました。動かしてやることもできず、青井はその額に濡らしたタオルをかけて容体を見守っていたが、バルドの言う通り心配することはなかったらしい。
 「———あばぁっ!!畜生!死にたくねえ!!」
 「ひぃっ!」
 銅鑼のような大声だ。オーガ種はみなこんなふうに声が大きいのだろうか……少し離れたところから様子を伺っていた青井は、ぜいはあ息を切らしているギレオにコップに汲んだ水を手渡した。
 「あっどうも、おかまいなく……」
 「いやあの……その節は迷惑を……」
 微妙な沈黙を越えて、ギレオは空になったコップ(正確にはジョッキ)を丁寧に返してきた。見た目より礼儀正しい人物なのかもしれない。
 水を飲み干したギレオは「夢じゃない……夢じゃない……これは仕事……」などとぶつぶつ呟きながら、どうにか精神の均衡を取り戻したらしい。ふらつく足取りで屋敷を周り、確かな手際で家事をやっつけていく。
 洗い物が消え、生ごみが片され、テーブルクロスは洗面台に叩き込まれた。
 広い屋敷を一目見て回り、適確に掃除の順番を決めていく。素人目から見ても手際がいい。業者かなにかやっていたのだろうか。
 「ったく、一人でこんなでけえ屋敷に住んでるんだからハウスキーパーの一人や二人雇やいいんだよあの守銭奴。あっブルー……さん、これボスには黙っててね。死にたくないから」
 「わ、わかっ……りました。ギレオ、さん?あの、俺なんかやること……」
 「ブルーさんは座ってて下さい」
 「いやでも、やれること……」
 「ないっす。座ってて下さい」
 にべにもないギレオの返事に行き場を失った青井は、少し距離をとった席から護衛の背中を阿呆の如く眺め続けた。人に働かせてじっとしているなんて落ち着かない。
 ……気を利かせようと動いたのがまた良くなかった。洗い物を終えたギレオを食堂の椅子に座らせ、せめてと思ってすすめたお茶は一口目で吹き出されてしまう。
 「にっがぁ!!あんたよくこんな……おあっ!!茶葉入れすぎ!にっが!!」
 「え、うっすいませ……ちゃんと5杯入れたんだけどな」
 おろおろする青井から口直し用の水をもらい、ギレオはついに笑い出した。
 「それ計量用じゃないからね!おたまじゃんもう……一杯で倍いってるからねそれ……ふっ、ふ、ぎゃはははは!!ブ、ブルーってこんな……アハハハハ!!もうさァー!毒かと思った!!めちゃくちゃびびっただろ!!やめてくださいよ!!」
 ギレオは腹を抱えて大笑いする。シャツの襟ぐりから継ぎ合わされた痕が覗いていた。
 「う、うう……本当にその節は……!!すいませんでしたぁ……!!」
 「ぎゃはははは!!そ、そんなこと言うんだ!!ヒーローって謝ったりするんだ!!アッハハハハハ!!」

 ひとしきり笑ったオーガは、淹れ直した茶に菓子をつけて渡してきた。勝手知ったる動きで壁の棚から茶菓子を探り当ててくる。
 「やっぱりな。ここ別邸とつくりが似てるわ、あの人もらいもんの菓子とか雑にこういうとこに……ほらあった!!」
 「うわっすご……これ本物使ってる奴だ」
 いかにも高級そうな焼き菓子の包装を見て、つい青井が貧乏くさい感想をこぼしてしまう。案の定ギレオが興味深そうにくいついてきた。
 「は?偽物とかあるんです?」
 「人間界は貧富の差が激しいから……平民には卵とか麦とか、代替品しか回ってきません」
 「へー。景気悪い話だなあ……つかブルーさんさあ、なんで敬語」
 「え。だってギレオさん、たぶん俺より年上……」
 「んなこと言ってたら魔族全員に敬語使わないとでしょ。あと———レオで構いませんよ。ちょっと気後れする?ならいいや、好きに呼んで」
 ギレオは人好きのする笑みを浮かべながら、バリバリと探し当てた戦利品の袋を開ける。
 「俺一回ブルーさんに負けてるから、敬語で喋られるの違和感だな。魔族ってさ、喧嘩で負けたら配下になるのが基本なんすよ。ぶっちゃけブルーさんボス含めて今の重役ほとんどのしちゃってんだし———オーガ族は下手しないでもだいたいあんたの舎弟です」
 「ぅ、うぇえ……?」
 魔族らしいといえば魔族らしい、わかりやすい序列のつけ方に正直戸惑いを隠せない。うまい返答が見つからなくて焼き菓子に食いつき場を濁したものの、ギレオの視線は顔色の悪い青井に注がれている。珍獣をみるそれに近い。物理的に距離も近い。
 「なんてーかブルーさんってアレっすね。大人しめ?根暗っぽい」
 「……ギレオさんはちょっと……ち、近い!!グイグイきすぎて……!!近い!!」
 「アハハハ!!お、面白え~!!こんなちっこいのに皆ボコボコにされたんか……!!ブルーさん、筋肉どうなってんの?一回ボス達磨にされかけたことあったでしょ、あれ痺れたなァ!!……これ言わないでね。死にたくねえから」
 若いオーガは機嫌よく青井に絡んでくれる。話を聞いてみれば、ギレオはバルドをとりあげた産婆の末子であるらしい。バルドにとってみれば親戚の子どものような存在なのだろうか、職に就かず産院の家事手伝いをしていたところをバルドの部下として縁故採用されたという。
 「もームチャクチャっしたからねボス。俺入隊するときにボロクソしごかれたんすよ」
 「へえ……オーガ族の遊撃隊はそんな修行を……」
 「谷に突き落とされて、ヒュドラの牙を持ってこいってさあ。普通に死ねるでしょ。あのおっさんせっかく持って帰った牙だってのに即換金して母ちゃんに送っちまうし」
 家事をする手は止めないまま、大きな口は器用にしゃべり続ける。話の中に出てくるバルドはお節介焼きな兄貴分そのもので、知らない番いが物珍しい青井はギレオのあとをふらふらついて回った。気づけば午後のいい時間である。
 「も~ブルーさんひよこじゃないんすから座ってて下さいよ!あんた妊夫でしょ!」
 「だって今してた話知らないし……やることなくて……」
 モップをかける時さえついて回ろうとした青年の肩を押さえてギレオが憤慨する。ぐいぐい背を押して居間のソファーに座らせると、自分も隣の椅子に腰掛けてテレビの電源をつけた。
 「自宅にテレビあんのいいなあ。オーガの集落だと砂ですぐ壊れちゃうから貴重品で———俺も休憩入れますからなんか観ましょうよ。うわっ!これアレじゃん!ボス監修のクソ映画!!」
 雇い主の自伝映画を見つけてギレオは大興奮だ。……青井は液晶の傍にある棚を指した。バルドのコレクションが数十タイトルは揃えてある。
 「確か、バルドがその棚にも……」
 「キャー!!……ブルーさん寝ないでね!!茶化して笑う相手が欲しいからっ!!」

 ———人間界からの輸入品である大型液晶はダイナミックなアクションシーンを映し出している。話も佳境であるが、ギレオの隣からは細い寝息が聞こえ始めた。ラフな部屋着に薄く張った腹部が目立つ。ソファーにもたれて寝入ってしまったブルーにブランケットをかけてやり、ギレオは映画の音量を下げる。
 「ガチで?寝たよ……仮にも元ヒーローだろ……」
 警戒心皆無の爆睡ぶりに呆れる一方で、オーガの子を孕む母体として人の体はなかなか不向きなのではないかと彼は考える。体力がもたないのだろう。産婆である母の手伝いをしてきたギレオはいささかブルーを不憫に思う。
 異種族の子どもの出産って死ぬほどきついんだよな。たまにほんとに死んじまうし。
 スーツを脱いだブルーとは初対面だったが、どうにも戦場で出くわしたときと印象が違う。問答無用で斬りかかってきた死神の正体が、まさかこんな凡庸な男だったとは。
 「……はいもしもし……ああボス?いやそう、はい、特に問題はないんすけど。ブルー、今寝てますよ。こいつ警戒心なさ過ぎじゃないですかね。後で言って聞かせといてくださ……え?出してませんよ!!誤解ですよ!!……あいあい、飯作るんで、とっとと合流してください」
 電話口の向こうで野太い声が指示を出してくる。仕事を盛られないうちに通話を切ると、いつの間にかブルーが起き出してこちらを見ていた。
 ……正確にはぼんやりとこちらを眺めているだけで、眠気がとんでいないように見える。
 「ばるど……かえって…?」
 「ああ、声聞こえた?……もうちょいでボスが帰ってきますよ。まだ寝ててください」
 ブランケットをかけ直すと、ブルーは子どもみたいに丸まって再び眠りについた。眠気は妊娠中よく見られる症状だ。冷えないよう二枚目の毛布をかけてやったギレオは———その襟ぐりの内側にみっちり広がる傷跡を見てしまった気まずそうに顔を背けた。
 戦闘での傷跡など自分にだって派手に残っているし、仲間のものだって見てきた筈なのだが、ブルーの傷は妙だった。繰り返し同じ場所を切り開いては縫合し続けたような、不自然な切開の痕。まるで不必要に何かを埋め込んだり、もしくは切除し続けたかしたような……周辺の皮膚は色素が沈着して変色してしまっている。
 ———戦闘でついた傷じゃないのか?
 あまり深入りするのはいいことではない。かつて前線を駆けたオーガ兵は思考を中断する。
 自分の叔父のような存在であるバルドが、この間抜け顔のヒーローに過保護になる理由がなんとなくわかった気がした。妙な腑抜け具合には覚えがある。おそらくこいつは戦争で擦り切れてしまった手合いなのだろう。
 ブルーが静かに身じろぎをした。前髪が、筋の通った鼻と目元の薄いクマにかかって寝息で揺れている。メットの下にこんな顔を隠していたとは予想外だ。
 「幸薄そうで未亡人顔なのはかあいそうにな。おっさんのもろ好みじゃん」
 おそらく自分はしばらくこの屋敷でおさんどんをすることになるだろう。護衛のオーガは馬に蹴られないよう、腕捲りをして夕食作りにかかった。
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