イケニエヒーロー青井くん

トマトふぁ之助

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ブルー編

苗床level1:魔力吸収

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 揺らされる視界が快楽の涙に滲む。精子を雄胎に注がれる度に、得も言われぬ満ち足りた感覚が青井を苛んだ。

 「ほんとにお前はよく泣くなあ」
 「っひ♡くっぅ♡悪いかよぉ……っ♡♡♡」
 「いいや、そういう泣き顔はそそるもんが、あるなっ!」
 ぐぢゅ、ずっちゅ♡ずぷっ♡♡♡
 槌を振るように分厚い怪人の腰が薄い尻へと叩きつけられる。思考が消し飛ぶようなピストン運動に青年はすっかり乗りこなされている。
 「ぃひぃぃ、はぁあああ♡♡♡ぉおッ……ぁあうゥッ♡♡♡!!」
 粘度の高い精液が、結腸のくぼみの更に奥まで絡みついて染みこんでいく。種付けプレスの体勢で、青井はもはやバルド専用となった後孔を責められていた。もう幾度出されたかわからない。怪人はゴムをする習慣が無いらしく、避妊具の着用はバルドに一蹴されてしまった。とろりとした腸液も、淫紋の刺激によって体を弄られてしまった証だ。バルドほどの凶器でもっても、脆弱な人間の胎は裂けることはない。
 腹に植わった魔界植物によって淫らにも作り替えられてしまった証左だ。
 (腹、あつい……♡!!)
 腹部から熱が巡っていくような、奇妙な感覚があった。むず痒く、青年が体を悶えさせる。
 「ン、んぅ……♡」
 両足をバルドの肩から降ろされ、手を握って宥めるようにキスをされる。挿入したままゆったりとピストン運動を繰り返され、青井は感じ入って舌を絡め返す。鱗は青井の前立腺を酷く苛め抜いた。ぷちゅぷちゅと淫靡な音が耳を責める。
 バルドとの行為は青井にとって未知の領域だった。スポンサーと接待目的で寝ることはあっても、よすぎて意識を飛ばすなんてことはあり得ない。だいたい薬によっていたぶられるか、殆ど暴行に等しい肉体破壊が主であったからである。
 だからこうして行為の最中に撫でられると不思議な気持ちになる。手を握って、キスをして、勘違いしそうなほど甘ったるく扱われて。突き込まれる杭は熱く、青井の感じる内側を蕩かしていく。人間が到底届かないところまで亀頭で抉られると、青井は身も世も無く嬌声を響かせた。
 「はっ♡ぁン♡♡くぁあっ♡!!」
 「はは、人間じゃあこんなとこまで届かないだろ?俺様にもらわれて良かったなあっ」
 致命的に体の相性が良い。腰から下にはとうに力は入らず、青井は膝を立てようと幾度も足をシーツに滑らせた。最初の三日間はひたすら熱に身を任せているだけで精一杯だったのに、それから一週間毎日ベッドで弄ばれて、すっかり肉体はバルドに懐いている。怪人の性欲が人とは桁違いなのか、それともバルド個人が色欲魔神なのか。この大鬼はとてつもない性豪でいっこうに行為の終わりがみえない。
 「ゆるしてぇ、もう……っ♡」
 「なあに言ってんだ、これからが本番だろうが」
 目を快楽に蕩かして懇願する元ヒーロー相手に、怪人は容赦なく肉杭を抉り込む。
 「へんたい……っ♡!くそ、くそ……♡!!ぁ、あっ♡!ああァ~ッ……♡♡♡!!」
 抱き込まれて精液を注がれるごと、淫紋が妖しく光を脈打たせる。全身の皮膚感覚が馬鹿になったかのように快楽を訴え、腰から下は肌の境が溶けて混じってしまったようにも感じられた。
 「……ぁえ……っ♡?……んく……♡♡♡ふぅ、ふーっ……♡」
 「……ハァ♡よぅく吸えよ……!仲良くしようぜセーイチ君よ……!!」
 キスが降ってくる。完全におかしくなった頭で、青井は男の首筋に手を伸ばした。全身が気持ちいい。擦り付け合う舌の感覚はいうまでもなく。

 ———淫紋がじわりと内側に成長し、子袋を育てていることなど、青井にはまだ知る由も無い。先の長い種付けに、怪人はほくそ笑んで煮えたぎった精を注ぎ込んだ。
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