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甦り
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「ん、ふ……ぷぁっ、も、しつっけえな!今日は時間ねえって言ってんだろ!」
「そう言うでない。どうだ童?時を気にせずまた交わってみたいと思わんか……」
「やだ。神域でヤると、お前調子乗るから」
朝陽が室内に差し込んでいる。幡はいいよる緋猿を押し退け、汗に湿気った服を畳へ脱ぎ捨てた。通販で海外から取り寄せた馬鹿みたいなサイズのゴムを片づけ、絶対に匂いが漏れないようガチガチのティッシュと共に袋へ詰める。
「あっ!また裂けてる……。お前さ、防水シートの意味わかる?毎回布団ダメにしやがって。今回はお前がランドリー行けよな」
「みみっちい事を言いおって。儂は神だぞ。それなりに遇してほしいのだが」
「ざけんなよマジ……あんまこいてっと兄貴に言いつけんぞ!?」
現在幡は緋猿を伴って、実家の離れで暮らしている。一年ばかり大学の休学措置を取って緋猿の尻拭いを始めたところだ。具体的にいえば、攫われた人々を探しては必要に応じて匿名で補償金を送ったり(静の金である)、穢れが残っているようなら気づかれぬようお祓いを行なったりする。被害者は攫われた間の記憶を失っており、そのほとんどが元の生活に戻れているようだった。
当の緋猿はといえば、現代の生活に慣れる訓練をしたりしている。
「今日の飯は?」
「……そうめん」
「ああ、あれか。海老を揚げたやつと食べる……」
「天麩羅なんか誰が作るか!!いい加減庶民の飯に慣れてくれ!!」
この化け物はちっちゃい信仰集団で祀られていたせいか、ひどく舌が肥えていて困る。
『神様として迎え入れた以上、きちんとしなければならないよ』兄の静は幡にそう諭した。
『日々の供物は最低限お前が用意しなさい。あれの在り方は今後お前にかかってくる。これ以上曲がらないように、善行を積みなさい』
できないのなら今度こそ片付けてしまおう。静の目が笑っていなかったので、幡は何度も首を縦に振った。体の関係を求めてくるようなら教えなさいとも言われていたが、それは流石に難しかった。緋猿はセックスを奉仕と捉えているらしい。
(じゃあ俺も供物になるのかな)
三日とあけず抱かれるようになってから、青年はそれを習慣として受け入れてしまった。供物なら、まあ、仕方ないか。緋猿は日を追うごとに彼氏面をしてきてうざったらしいけれど、それはそれで役に立つところもある。
「仕方ないのう、厨を借りるぞ。あの坊主が来るのはもうしばらく後だろう。飯を済ませて、何かつまめるものでもついでに作っておくか……確か本堂からくすねた車海老があった筈だ」
「昼間っから揚げ物かよ…………それによ、俺が作らないと供物になんねえだろ」
「気持ちは嬉しいがな~、包丁もまともに扱えんようだからなァ~。何、四十八の眷属に食わせてやることに比べたら、童一人どうということもない」
半笑いの緋猿は結局一人で夏野菜と海老を揚げ、大根おろしまでつけた。そうめんを五袋茹でた幡の汗を拭い、肩に抱き上げ食卓に運ぶのも緋猿だ。終始楽しげなので文句を言うこともできない。
「うまいか」
「……胃にもたれる……」
「ひひ、口いっぱい頬張っておいてよく言うわ」
頬を拭われながら幡は自分に言い聞かせる。お供え、最近ずっとこいつが作ってっけど。まあいっか。好かれておいて、損はねえし。
飯を食い、二人で片付けをして、アイスを食っていたところで幼馴染の秋斗がやってきた。
「久しぶり!!体調どう!?あっこれ土産!これと、そいつと、あとなんかよくわかんないストラップ」
「落ち着けって。あっ、また妙な場所行っただろ……なんか……海?」
「すっげえ!!こないだ研究室で話題になった民謡にな、G海岸の名前が隠されててさあ」
あれからほぼ一年半が経過していた。秋斗は回復してすぐに大学に復帰し、懲りずにあちこち怪しげな伝承を調べ歩いている。入院していた幡の見舞いに講義をサボりすぎ、あわや留年の危機にあったのもこの間の話だ。縁側に幼馴染を座らせて、喋り続ける口にアイスを突っ込む。フィールドワークが続いたせいか首筋が小麦色に日焼けしていた。
「ングふぐ、アイスうま。あっそうだ!俺院行くことにした!!奨学金審査通りそうだし、教授も来いってさ。だから俺たち、おんなじ年に卒業して、おんなじ年に就職だぜ!!」
「はァ~?マジかよ、結局お前と一緒かよ」
秋斗は変わりなさそうで、幡も自然と頬が緩む。人懐こくて勉強ができて、だけど頭の螺子が抜けている。あんな目に遭ったことも完全に忘れているらしい。こいつをなんとか救い出すという当初の目的が果たされていることを確認できて、幡は至極満足だった。
取り止めもない話は続き、揚げた芋をつまみにテレビゲームなどして二人は久々の休みを楽しんだ。
夜が更けて月が昇る頃だ。秋斗のザックから、携帯のバイブ音がした。
「あっ、えっ、わ、ちょっとごめんな」
コントローラーを危うく取り落としかけた秋斗はそそくさとその場を後にした。十分程度で戻ってくると、明らかなニコニコ顔で幡の方をみる。
「へっへー」
「は?なんだよ……、お前まさか」
「んー。へへ、彼女?っていうかー、付き合ってる人がいるんだ」
つい最近まで入院していた人らしい。昏睡状態からある日突然意識が戻った、ひどく長患いの患者さんだそうだ。
「い、いや、なんていうかトシウエ?なんだよね。すっげえ顔キレーで、優しくてえ、あと土着信仰に強い」
「へー。……最後意味わかんねえけど、お前に合わせてくれるんだからいい女なんだろうな」
「そう!そうなんだよ。なんかさ、幡のお見舞いで会った人だから言っておきたくて……」
やたら見舞いに来ると思ったらそういうことか。幡は思わず緋猿と目を合わせる。なんだよこいつ、あんだけ掘られてトラウマになったと思ってたら彼女作ってよろしくやってたわけか。全然心配いらないなと大きくため息をついた時だ。
「あっまた電話……。ごめん、ちょっと外すな」
ふと翻ったTシャツの裾から、赤く虫刺されの痕が見えたような気がした。見間違いでなければ腹回りにびっちりと。
「…………っ」
「もしもし。あっはい、はい!大丈夫っすよ~」
秋斗の背中を視線で追いかける。影に隠れていた緋猿が、ぬうと姿を現した。
「あの小僧は好かれるわなあ。お前には叶わんが、旨そうな魂よ。我らの真の塚を荒らすのでなく、丁寧に掃除したのは、そういえばあやつぐらいだったなァ」
「……へ、へえ。まあ秋斗は昔っからだしな、変なもんに絡まれるの」
「あれも随分気に入っておった。幡よ、生まれ変わりとはこれ程はやく成るものなのか?」
「…………それ、どういう……」
廊下を駆けてくる足音が迫る。障子を開けて、幼馴染がこちらに携帯を差し出した。
「か、彼女じゃねえよ!?俺の……そう、親戚の兄ちゃん。従兄弟がさ、なんか幡に挨拶したいって」
「は?な、え?……つーか誰……」
匂う。急に、酒精の匂いが鼻をついた。桜の下、一人ずつ解した呪いを思い出す。山鳥、猫、犬、……猿。獣の部分を選り分けて、人であった形を繋いで、幡はそれらを人に戻した。口々に礼を言われた。必ず生まれ変わる、そうして礼を伝えにくると。
……生まれ変わるとはなんだろう。幡は赤子から生をやり直すものと思っていた。だから会えるとすれば十数年先だろう、そう思っていたけれど。
———もし空いた器があったとしたら?
———命は既に抜けていて、けれども保管された健康な肉に入れるのだとしたら……。
「俺も事情は良くわかんないけど、昔世話になったって……。なんか直接会いたいって言ってるけど。吾作って名前、知ってる?」
秋斗が無邪気にこちらを見る。幡はそれからしばらく口を開け、受け取った携帯をぼんやりと眺めることしかできなかった。
「そう言うでない。どうだ童?時を気にせずまた交わってみたいと思わんか……」
「やだ。神域でヤると、お前調子乗るから」
朝陽が室内に差し込んでいる。幡はいいよる緋猿を押し退け、汗に湿気った服を畳へ脱ぎ捨てた。通販で海外から取り寄せた馬鹿みたいなサイズのゴムを片づけ、絶対に匂いが漏れないようガチガチのティッシュと共に袋へ詰める。
「あっ!また裂けてる……。お前さ、防水シートの意味わかる?毎回布団ダメにしやがって。今回はお前がランドリー行けよな」
「みみっちい事を言いおって。儂は神だぞ。それなりに遇してほしいのだが」
「ざけんなよマジ……あんまこいてっと兄貴に言いつけんぞ!?」
現在幡は緋猿を伴って、実家の離れで暮らしている。一年ばかり大学の休学措置を取って緋猿の尻拭いを始めたところだ。具体的にいえば、攫われた人々を探しては必要に応じて匿名で補償金を送ったり(静の金である)、穢れが残っているようなら気づかれぬようお祓いを行なったりする。被害者は攫われた間の記憶を失っており、そのほとんどが元の生活に戻れているようだった。
当の緋猿はといえば、現代の生活に慣れる訓練をしたりしている。
「今日の飯は?」
「……そうめん」
「ああ、あれか。海老を揚げたやつと食べる……」
「天麩羅なんか誰が作るか!!いい加減庶民の飯に慣れてくれ!!」
この化け物はちっちゃい信仰集団で祀られていたせいか、ひどく舌が肥えていて困る。
『神様として迎え入れた以上、きちんとしなければならないよ』兄の静は幡にそう諭した。
『日々の供物は最低限お前が用意しなさい。あれの在り方は今後お前にかかってくる。これ以上曲がらないように、善行を積みなさい』
できないのなら今度こそ片付けてしまおう。静の目が笑っていなかったので、幡は何度も首を縦に振った。体の関係を求めてくるようなら教えなさいとも言われていたが、それは流石に難しかった。緋猿はセックスを奉仕と捉えているらしい。
(じゃあ俺も供物になるのかな)
三日とあけず抱かれるようになってから、青年はそれを習慣として受け入れてしまった。供物なら、まあ、仕方ないか。緋猿は日を追うごとに彼氏面をしてきてうざったらしいけれど、それはそれで役に立つところもある。
「仕方ないのう、厨を借りるぞ。あの坊主が来るのはもうしばらく後だろう。飯を済ませて、何かつまめるものでもついでに作っておくか……確か本堂からくすねた車海老があった筈だ」
「昼間っから揚げ物かよ…………それによ、俺が作らないと供物になんねえだろ」
「気持ちは嬉しいがな~、包丁もまともに扱えんようだからなァ~。何、四十八の眷属に食わせてやることに比べたら、童一人どうということもない」
半笑いの緋猿は結局一人で夏野菜と海老を揚げ、大根おろしまでつけた。そうめんを五袋茹でた幡の汗を拭い、肩に抱き上げ食卓に運ぶのも緋猿だ。終始楽しげなので文句を言うこともできない。
「うまいか」
「……胃にもたれる……」
「ひひ、口いっぱい頬張っておいてよく言うわ」
頬を拭われながら幡は自分に言い聞かせる。お供え、最近ずっとこいつが作ってっけど。まあいっか。好かれておいて、損はねえし。
飯を食い、二人で片付けをして、アイスを食っていたところで幼馴染の秋斗がやってきた。
「久しぶり!!体調どう!?あっこれ土産!これと、そいつと、あとなんかよくわかんないストラップ」
「落ち着けって。あっ、また妙な場所行っただろ……なんか……海?」
「すっげえ!!こないだ研究室で話題になった民謡にな、G海岸の名前が隠されててさあ」
あれからほぼ一年半が経過していた。秋斗は回復してすぐに大学に復帰し、懲りずにあちこち怪しげな伝承を調べ歩いている。入院していた幡の見舞いに講義をサボりすぎ、あわや留年の危機にあったのもこの間の話だ。縁側に幼馴染を座らせて、喋り続ける口にアイスを突っ込む。フィールドワークが続いたせいか首筋が小麦色に日焼けしていた。
「ングふぐ、アイスうま。あっそうだ!俺院行くことにした!!奨学金審査通りそうだし、教授も来いってさ。だから俺たち、おんなじ年に卒業して、おんなじ年に就職だぜ!!」
「はァ~?マジかよ、結局お前と一緒かよ」
秋斗は変わりなさそうで、幡も自然と頬が緩む。人懐こくて勉強ができて、だけど頭の螺子が抜けている。あんな目に遭ったことも完全に忘れているらしい。こいつをなんとか救い出すという当初の目的が果たされていることを確認できて、幡は至極満足だった。
取り止めもない話は続き、揚げた芋をつまみにテレビゲームなどして二人は久々の休みを楽しんだ。
夜が更けて月が昇る頃だ。秋斗のザックから、携帯のバイブ音がした。
「あっ、えっ、わ、ちょっとごめんな」
コントローラーを危うく取り落としかけた秋斗はそそくさとその場を後にした。十分程度で戻ってくると、明らかなニコニコ顔で幡の方をみる。
「へっへー」
「は?なんだよ……、お前まさか」
「んー。へへ、彼女?っていうかー、付き合ってる人がいるんだ」
つい最近まで入院していた人らしい。昏睡状態からある日突然意識が戻った、ひどく長患いの患者さんだそうだ。
「い、いや、なんていうかトシウエ?なんだよね。すっげえ顔キレーで、優しくてえ、あと土着信仰に強い」
「へー。……最後意味わかんねえけど、お前に合わせてくれるんだからいい女なんだろうな」
「そう!そうなんだよ。なんかさ、幡のお見舞いで会った人だから言っておきたくて……」
やたら見舞いに来ると思ったらそういうことか。幡は思わず緋猿と目を合わせる。なんだよこいつ、あんだけ掘られてトラウマになったと思ってたら彼女作ってよろしくやってたわけか。全然心配いらないなと大きくため息をついた時だ。
「あっまた電話……。ごめん、ちょっと外すな」
ふと翻ったTシャツの裾から、赤く虫刺されの痕が見えたような気がした。見間違いでなければ腹回りにびっちりと。
「…………っ」
「もしもし。あっはい、はい!大丈夫っすよ~」
秋斗の背中を視線で追いかける。影に隠れていた緋猿が、ぬうと姿を現した。
「あの小僧は好かれるわなあ。お前には叶わんが、旨そうな魂よ。我らの真の塚を荒らすのでなく、丁寧に掃除したのは、そういえばあやつぐらいだったなァ」
「……へ、へえ。まあ秋斗は昔っからだしな、変なもんに絡まれるの」
「あれも随分気に入っておった。幡よ、生まれ変わりとはこれ程はやく成るものなのか?」
「…………それ、どういう……」
廊下を駆けてくる足音が迫る。障子を開けて、幼馴染がこちらに携帯を差し出した。
「か、彼女じゃねえよ!?俺の……そう、親戚の兄ちゃん。従兄弟がさ、なんか幡に挨拶したいって」
「は?な、え?……つーか誰……」
匂う。急に、酒精の匂いが鼻をついた。桜の下、一人ずつ解した呪いを思い出す。山鳥、猫、犬、……猿。獣の部分を選り分けて、人であった形を繋いで、幡はそれらを人に戻した。口々に礼を言われた。必ず生まれ変わる、そうして礼を伝えにくると。
……生まれ変わるとはなんだろう。幡は赤子から生をやり直すものと思っていた。だから会えるとすれば十数年先だろう、そう思っていたけれど。
———もし空いた器があったとしたら?
———命は既に抜けていて、けれども保管された健康な肉に入れるのだとしたら……。
「俺も事情は良くわかんないけど、昔世話になったって……。なんか直接会いたいって言ってるけど。吾作って名前、知ってる?」
秋斗が無邪気にこちらを見る。幡はそれからしばらく口を開け、受け取った携帯をぼんやりと眺めることしかできなかった。
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