67 / 331
第一章
閑話・異世界へ4
しおりを挟む
「それだと何が問題なんです……なんだ?」
ケーフィスが恨めしそうな目で見てくる。
どうしても砕けた話し方をしてほしいようだ。
「浄化しようと思ったらどれほど時間がかかるか分からないんだ。いろいろ手続がこちらにもあって面倒でね。それでこちらとしても考えてね、どうしようか迷ったしいろんな意見があったんだけど君の魂はほとんどそのままにこの世界に転生してもらおうと思うんだ。爺さんもそうするのがいいって言ってたし」
転生するのはいいけれど転生に関する手続云々はいいのか。
こちらが気にすることでもないけれど疑問には思ってしまう。
ケーフィスのいう爺さんとは前の世界の神様のことである。
「何を考えているのか、僕には分かるよ。手続はね、するから面倒なんだ。君はこの世界にとって英雄だ。そして君の魂は特殊。特例中の特例。
だからすべての手続をすっ飛ばして君を転生させる。不満を持つ神がいないわけじゃないけれどほかにどうしようもないからね。
それで返事はどう? 考える時間が必要?」
「転生はもちろんいいんだけど魂をそのままで転生ってどういうこと?」
「ああ、そうだね、説明しなきゃいけないね。本当は魂を浄化するって言ったでしょ? その時に魂の穢れとかダメージをまっさらな状態にするんだけど記憶も一緒に消えるんだ」
つまり浄化しなければ記憶も消えない。
浄化をせずに転生することになれば記憶を持ったまま転生することになるのである。
「それともう1つ、当然だけど浄化はできないんであって仕方のない措置なんだ。だからお礼として考えていた特典は別にあるんだ」
「特典?」
「そ。転生先の選択が特典さ」
「転生先の選択……」
「最終的にどうなるのかは君がどう生きるか次第だけど何に、どこに生まれてとか周りの環境とかなんでも君の希望を叶えるよ」
「な、なんでも?」
「なんでも」
ケーフィスが真面目な顔でうなずく。
要するにスタートを選ばせてくれるというのである。
「それじゃ希望を聞いていくよ。君はこの世界を救った英雄だからね、『世界最強』でも『大金持ち』でもなんでもござれさ」
どこから出してきたのか机に紙と羽ペンが出現している。
いきなり希望と言われてもいざ考えてみるとどうしたらいいのか迷う。
これがゲームか何かなら簡単にできそうなものだけど頭の中だけでそうした構成を練っていくのは意外と難しい。
そもそも魔法の世界とは無縁に生きてきたのだ。
何が必要なのかも分からないのだから希望も何もない。
身体能力が高いとか頭がいいとかそんな程度の考えしか浮かばない。
さらにはケーフィスによるとこの希望とやらも大まかに言えば初期ステータスのようなものであくまでも可能性となるもの。
魔力なんかは成長につれ伸びるし身長もある程度は高く設定できるけど生活環境によっても変わってくる。
高くなりうる高い素質は備えられても絶対にそうなっていくとは神様でも言い切ることはできない。
どんな風になっていくのかは本人の生き方によるところが大きいらしい。
なんの努力もなく才能だけでは開花しきれないのである。
そして選べるのは個人の資質だけではない。
当然成長には周りの環境も関わってくるので周りの環境や何かも融通が利く。
両親や兄弟の有無などの家族構成、生まれる家や国まで選ぶことができる。
家族構成はともかく家や国を考えるのは難しい。
貴族や平民というだけでない。
望むなら商家や貧民、奴隷といった立場すら可能である。
国も千差万別。
それぞれ違った文化を持っているし、大都市や田舎、なんなら少数民族もある。
「まあ難しいよね。じゃあこうしようか!」
ケーフィスに紙とペンを借りて書き込んでみたりしたが早々と手が止まり、腕を組んで唸るように悩んでいるのを見てケーフィスが席を立つ。
数歩歩いたところでケーフィスの姿がいきなり消え、程なくして同じ場所に現れた。
手には何か文字が書かれた箱を抱えている。
それを見てケブスが呆れたような顔をして一度ため息をついただけで諦めたようにうなだれた。
何というか苦労がケブスからにじみ出ているようだった。
ケーフィスはそんなケブスに御構いなしに箱をテーブルに置くと中から3つのコップを取り出した。
背の低いシンプルな作りのコップだけどその素材は何なのか白銀色に輝きとても高価そうに見える。
次に白磁器のビンを取り出してコルクの蓋を取ってコップに琥珀色の液体を注いだ。
3つのコップにそれぞれ注ぐとケーフィスはそれぞれの前にコップを置く。
ケブスは困惑と喜びが混ざったような表情を浮かべてケーフィスの方を伺っているけれど一体これは何なのだろうか。
「とりあえずグッといこうよ。記念さ、記念。世界が救われた記念」
ケーフィスがコップを持って突き出してくる。
ケブスは何が言いたげな様子だったが言葉を飲み込んで同様にコップに手を添えた。
神様が持ってきたものだし危険もないだろう。
ケーフィスが持ってきたならジュースか何かだと推測してコップを持ち上げる。
「かんぱーい」
熱さも冷たさも感じない不思議なコップを軽く打ち当てると鈴を鳴らしたような良い音が鳴る。
グイっとコップの液体を一気にあおる。
「んっ!」
子供の見た目をしているから勝手にジュースだと思い込んでいた。
2人に合わせて軽く口に流し込んでしまったけれどこの琥珀色の液体の正体はお酒であった。
ふくよかな香りが口いっぱいに広がり鼻を抜け、くどくない甘みを残して喉を熱くしながら通り過ぎていく。
いくらでも飲めてしまいそうな美味しい果実酒であった。
何の警戒もなくこのお酒を煽ってしまったことを後悔するほどの美味さと飲みやすさを持っている。
それでいながら度数はそれなりにあるようで喉に熱さのようなものも感じ、それもまた心地よいぐらいである。
ケーフィスはグイッと一口で飲みきってしまったようだが、ケブスはこれが何なのか分かっていたようで幸せそうな顔をしてチビチビと嗜んでいる。
「これは……なかなか」
すぐにカーっと顔が熱くなるような感覚が襲ってくる。
思いのほかアルコールが強い。
「ほれ、もう一献」
ケーフィスは再びお酒をなみなみとコップに注いでくれる。
「これはねぇ、神に供えられる特別なお酒なのさ。量が少なくてなかなかお目にかかれないお酒なんだけど、今日は特別だからね」
悪戯っぽくウインクしてみせるケーフィス。
もう死んでるからこれ以上死ぬこともない。
そんな風に言われてお酒の美味しさも相まってドンドンと飲んでいってしまう。
箱からおつまみや他のお酒も取り出して酒宴が始まる。
「そぉ~だな~。やっぱりイケメン! イケメンがいい!」
「オッケーオッケー、イケメンだね~」
「でも完璧完全イケメンなのもなぁ~、だいぶイケメンぐらいにして~あとは行動で男を魅せてやるぐらいがいいかな~」
「なぁーるほどぉ~、世界一のイケメンだとやりすぎらもんね~」
あっという間に顔は赤くなってテーブルやイスなんか無視してケーフィスと地面に座って転生後の初期ステータスについてダラダラと考えていた。
ケブスは2杯ほどチビチビ飲んだ時点で潰れており、幸せそうにテーブルに突っ伏して寝ている。
思いついたままに何かを言うとケーフィスが指を振りペンを操って紙に発言を書き込む。
「幼馴染が欲しい! っていうのはダメかな~?」
「うん、難しいけど今回は特例でオッケーしちゃお~」
「さっすが神しゃま! しびれるぅ~」
神の世界は常に明るく夜は更けない。
一体何を言ったのか覚えていないほど飲んでいて、気づいたら泥のように眠ってしまった。
ーーーーー
ケーフィスが恨めしそうな目で見てくる。
どうしても砕けた話し方をしてほしいようだ。
「浄化しようと思ったらどれほど時間がかかるか分からないんだ。いろいろ手続がこちらにもあって面倒でね。それでこちらとしても考えてね、どうしようか迷ったしいろんな意見があったんだけど君の魂はほとんどそのままにこの世界に転生してもらおうと思うんだ。爺さんもそうするのがいいって言ってたし」
転生するのはいいけれど転生に関する手続云々はいいのか。
こちらが気にすることでもないけれど疑問には思ってしまう。
ケーフィスのいう爺さんとは前の世界の神様のことである。
「何を考えているのか、僕には分かるよ。手続はね、するから面倒なんだ。君はこの世界にとって英雄だ。そして君の魂は特殊。特例中の特例。
だからすべての手続をすっ飛ばして君を転生させる。不満を持つ神がいないわけじゃないけれどほかにどうしようもないからね。
それで返事はどう? 考える時間が必要?」
「転生はもちろんいいんだけど魂をそのままで転生ってどういうこと?」
「ああ、そうだね、説明しなきゃいけないね。本当は魂を浄化するって言ったでしょ? その時に魂の穢れとかダメージをまっさらな状態にするんだけど記憶も一緒に消えるんだ」
つまり浄化しなければ記憶も消えない。
浄化をせずに転生することになれば記憶を持ったまま転生することになるのである。
「それともう1つ、当然だけど浄化はできないんであって仕方のない措置なんだ。だからお礼として考えていた特典は別にあるんだ」
「特典?」
「そ。転生先の選択が特典さ」
「転生先の選択……」
「最終的にどうなるのかは君がどう生きるか次第だけど何に、どこに生まれてとか周りの環境とかなんでも君の希望を叶えるよ」
「な、なんでも?」
「なんでも」
ケーフィスが真面目な顔でうなずく。
要するにスタートを選ばせてくれるというのである。
「それじゃ希望を聞いていくよ。君はこの世界を救った英雄だからね、『世界最強』でも『大金持ち』でもなんでもござれさ」
どこから出してきたのか机に紙と羽ペンが出現している。
いきなり希望と言われてもいざ考えてみるとどうしたらいいのか迷う。
これがゲームか何かなら簡単にできそうなものだけど頭の中だけでそうした構成を練っていくのは意外と難しい。
そもそも魔法の世界とは無縁に生きてきたのだ。
何が必要なのかも分からないのだから希望も何もない。
身体能力が高いとか頭がいいとかそんな程度の考えしか浮かばない。
さらにはケーフィスによるとこの希望とやらも大まかに言えば初期ステータスのようなものであくまでも可能性となるもの。
魔力なんかは成長につれ伸びるし身長もある程度は高く設定できるけど生活環境によっても変わってくる。
高くなりうる高い素質は備えられても絶対にそうなっていくとは神様でも言い切ることはできない。
どんな風になっていくのかは本人の生き方によるところが大きいらしい。
なんの努力もなく才能だけでは開花しきれないのである。
そして選べるのは個人の資質だけではない。
当然成長には周りの環境も関わってくるので周りの環境や何かも融通が利く。
両親や兄弟の有無などの家族構成、生まれる家や国まで選ぶことができる。
家族構成はともかく家や国を考えるのは難しい。
貴族や平民というだけでない。
望むなら商家や貧民、奴隷といった立場すら可能である。
国も千差万別。
それぞれ違った文化を持っているし、大都市や田舎、なんなら少数民族もある。
「まあ難しいよね。じゃあこうしようか!」
ケーフィスに紙とペンを借りて書き込んでみたりしたが早々と手が止まり、腕を組んで唸るように悩んでいるのを見てケーフィスが席を立つ。
数歩歩いたところでケーフィスの姿がいきなり消え、程なくして同じ場所に現れた。
手には何か文字が書かれた箱を抱えている。
それを見てケブスが呆れたような顔をして一度ため息をついただけで諦めたようにうなだれた。
何というか苦労がケブスからにじみ出ているようだった。
ケーフィスはそんなケブスに御構いなしに箱をテーブルに置くと中から3つのコップを取り出した。
背の低いシンプルな作りのコップだけどその素材は何なのか白銀色に輝きとても高価そうに見える。
次に白磁器のビンを取り出してコルクの蓋を取ってコップに琥珀色の液体を注いだ。
3つのコップにそれぞれ注ぐとケーフィスはそれぞれの前にコップを置く。
ケブスは困惑と喜びが混ざったような表情を浮かべてケーフィスの方を伺っているけれど一体これは何なのだろうか。
「とりあえずグッといこうよ。記念さ、記念。世界が救われた記念」
ケーフィスがコップを持って突き出してくる。
ケブスは何が言いたげな様子だったが言葉を飲み込んで同様にコップに手を添えた。
神様が持ってきたものだし危険もないだろう。
ケーフィスが持ってきたならジュースか何かだと推測してコップを持ち上げる。
「かんぱーい」
熱さも冷たさも感じない不思議なコップを軽く打ち当てると鈴を鳴らしたような良い音が鳴る。
グイっとコップの液体を一気にあおる。
「んっ!」
子供の見た目をしているから勝手にジュースだと思い込んでいた。
2人に合わせて軽く口に流し込んでしまったけれどこの琥珀色の液体の正体はお酒であった。
ふくよかな香りが口いっぱいに広がり鼻を抜け、くどくない甘みを残して喉を熱くしながら通り過ぎていく。
いくらでも飲めてしまいそうな美味しい果実酒であった。
何の警戒もなくこのお酒を煽ってしまったことを後悔するほどの美味さと飲みやすさを持っている。
それでいながら度数はそれなりにあるようで喉に熱さのようなものも感じ、それもまた心地よいぐらいである。
ケーフィスはグイッと一口で飲みきってしまったようだが、ケブスはこれが何なのか分かっていたようで幸せそうな顔をしてチビチビと嗜んでいる。
「これは……なかなか」
すぐにカーっと顔が熱くなるような感覚が襲ってくる。
思いのほかアルコールが強い。
「ほれ、もう一献」
ケーフィスは再びお酒をなみなみとコップに注いでくれる。
「これはねぇ、神に供えられる特別なお酒なのさ。量が少なくてなかなかお目にかかれないお酒なんだけど、今日は特別だからね」
悪戯っぽくウインクしてみせるケーフィス。
もう死んでるからこれ以上死ぬこともない。
そんな風に言われてお酒の美味しさも相まってドンドンと飲んでいってしまう。
箱からおつまみや他のお酒も取り出して酒宴が始まる。
「そぉ~だな~。やっぱりイケメン! イケメンがいい!」
「オッケーオッケー、イケメンだね~」
「でも完璧完全イケメンなのもなぁ~、だいぶイケメンぐらいにして~あとは行動で男を魅せてやるぐらいがいいかな~」
「なぁーるほどぉ~、世界一のイケメンだとやりすぎらもんね~」
あっという間に顔は赤くなってテーブルやイスなんか無視してケーフィスと地面に座って転生後の初期ステータスについてダラダラと考えていた。
ケブスは2杯ほどチビチビ飲んだ時点で潰れており、幸せそうにテーブルに突っ伏して寝ている。
思いついたままに何かを言うとケーフィスが指を振りペンを操って紙に発言を書き込む。
「幼馴染が欲しい! っていうのはダメかな~?」
「うん、難しいけど今回は特例でオッケーしちゃお~」
「さっすが神しゃま! しびれるぅ~」
神の世界は常に明るく夜は更けない。
一体何を言ったのか覚えていないほど飲んでいて、気づいたら泥のように眠ってしまった。
ーーーーー
13
お気に入りに追加
406
あなたにおすすめの小説
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
誰もシナリオを知らない、乙女ゲームの世界
Greis
ファンタジー
【注意!!】
途中からがっつりファンタジーバトルだらけ、主人公最強描写がとても多くなります。
内容が肌に合わない方、面白くないなと思い始めた方はブラウザバック推奨です。
※主人公の転生先は、元はシナリオ外の存在、いわゆるモブと分類される人物です。
ベイルトン辺境伯家の三男坊として生まれたのが、ウォルター・ベイルトン。つまりは、転生した俺だ。
生まれ変わった先の世界は、オタクであった俺には大興奮の剣と魔法のファンタジー。
色々とハンデを背負いつつも、早々に二度目の死を迎えないために必死に強くなって、何とか生きてこられた。
そして、十五歳になった時に騎士学院に入学し、二度目の灰色の青春を謳歌していた。
騎士学院に馴染み、十七歳を迎えた二年目の春。
魔法学院との合同訓練の場で二人の転生者の少女と出会った事で、この世界がただの剣と魔法のファンタジーではない事を、徐々に理解していくのだった。
※小説家になろう、カクヨムでも投稿しております。
小説家になろうに投稿しているものに関しては、改稿されたものになりますので、予めご了承ください。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる