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第一章
王と戦う者3
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助けがいつ来るかもわからない。
それに背中の痛みがひどいとトモナリは顔を歪める。
骨は折れていないが強く打ち付けたせいで痛みが増してきていた。
「やるしかない……」
このままかわし続けられない。
ならばゴブリンキングと戦うしかない。
「目だ……目さえ潰せば……」
トモナリの能力でゴブリンキングを倒すことは難しい。
だが倒せなくともゴブリンキングの視界を奪えばチャンスがあると思った。
ゴブリンキングの左目はヒカリによって潰されている。
上手く右目も潰すことができればゴブリンキングを戦闘不能にできる。
「トモナリー!」
「ヒカリ! 大丈夫か!」
「ちょっと痛いけど大丈夫だ!」
投げ飛ばされていたヒカリが戻ってきた。
流石のドラゴンは丈夫で見た目に大きな怪我はなかった。
「……ヒカリ、捕まらないようにゴブリンキングの周りを飛び回れ!」
「ほいきた!」
トモナリは見た。
理性のないはずのゴブリンキングがヒカリのことを一瞬警戒した。
ドラゴンだからなのか、あるいは目を潰されたから警戒しているのかもしれない。
何にしてもゴブリンキングがヒカリのことを無意識に意識しているということである。
ヒカリが現れたことで注意が分散した。
さらにはやはり顔の近くを飛ぶ時に警戒したような素振りを見せている。
「ヒカリ、顔にブレスかましてやれ!」
「ニヒッ、まかせろ!」
トモナリのレベルが上がって解放されたヒカリの能力は爪だけではない。
ヒカリにはもう一つできるようになったことがあった。
「ボーっ!」
ドラゴンというやつは大体ブレスというものを吐ける。
大体イメージするのは火を吐くものである。
しかしドラゴンの研究をしていた人によると体の中に火を吐くような器官があるのではなく、ドラゴンの口周りには生まれた時から特有の魔法陣が備わっているらしい。
魔法陣を通して発動させることで使用魔力が軽く発動も早い魔法を放っているのがブレスなのである。
ドラゴンの成長と共に口周りの魔法は変化していってブレス魔法は各ドラゴン固有のものになっていく。
ヒカリもドラゴンであるのでブレス魔法が使える。
これまでは魔法陣がうまく形成されていなくてブレスを使えなかったのだが、トモナリのレベルが上がると魔法陣がしっかりしてブレスを放てるようになった。
ヒカリの口から炎が放たれた。
といってもまだまだ弱くてゴブリンキングを倒せるようなものではない。
けれと目の前に真っ赤な炎が広がればどんな生き物だって大概怯んでしまう。
ゴブリンキングは迫る炎を腕でガードする。
ゴブリンぐらいなら燃やせるかもしれないがゴブリンキング相手では腕を振り払われると消えてしまうぐらいの火力しかない。
だがそれで十分だった。
「おりゃああああっ!」
炎を振り払ったゴブリンキングの目の前に飛び上がったトモナリがいた。
手には小さい刀が握られている。
それはアカデミーに入る前、師匠であるテッサイからもらった小刀であった。
念のためにも持ってきて腰に着けてきていた。
トモナリは逆手に持った小刀をゴブリンキングの右目に振り下ろした。
小刀が右目に深々と突き刺さってゴブリンキングが叫び声を上げる。
「ぐあっ!」
「トモナリ、大丈夫か!」
小刀に魔力を込めて全力で突き刺した。
そのために思ったよりも深く小刀が刺さりすぎて引き抜けなかった。
狂化状態のゴブリンキングは乱雑にトモナリのことを投げつけた。
トモナリはまた木に叩きつけられて地面に倒れた。
ヒカリが慌ててトモナリのところに飛んでくる。
「うっ……くっ……」
背中の同じところを打ち付けた。
今度は骨が折れたのか体の外も中もひどく痛んで体が熱くすら感じられる。
「トモナリ……トモナリ!」
「逃げなきゃ……」
ゴブリンキングの目は潰した。
あとは逃げるだけなのだが体がうまく動かない。
トモナリは歯を食いしばって木に小刀を突き立てるようにしてなんとか立ち上がる。
「やめろ!」
痛みで耳鳴りがしてヒカリの声が遠くに感じられる。
何を叫んでいるのかと視線を向けるとゴブリンキングがすぐそばまできて、ヒカリがトモナリを守ろうと手を広げていた。
よく見るとヒカリに潰された目が再生しかかっていた。
傷が思ったよりも浅く、トモナリのことをぼんやりと視認できるほどに回復していたのである。
「くそっ……」
こんなところで終わるのか。
そんな思いがトモナリの胸に広がる。
「トモナリは僕の友達なんだ! トモナリは僕が守る!」
逃げればいいのにヒカリはゴブリンキングに立ち向かおうとしている。
続いた戦闘とダメージによって狂化は解けてゴブリンキングの目は血とただの怒りで赤くなっていた。
「そうだ……友達を置いてなんかいけない……」
トモナリは小刀を構えた。
道場で何回も習った基本的な青眼の構えである。
「決めたんだ……俺はもう逃げない。困難を前にして諦めることはもうしないんだ」
痛む体を真っ直ぐに伸ばしてゴブリンキングを睨みつける。
ヒカリも逃げないのだ、トモナリも逃げない。
回帰前トモナリは逃げてばかりだった。
こわい、危ないとなるとすぐに逃げ出して何かに立ち向かうようなこともなかった。
今回は逃げないと誓ったのだ。
もう同じことを繰り返させないためにも困難に立ち向かっていくと決めたのだ。
「来るなら来いよ……俺は下半身消し飛んだって生きてた男だからな!」
そのあとすぐに死んだけど、という言葉は言わないでおく。
ゴブリンキングが腕を振り上げた。
多分ヒカリじゃ防げない。
ヒカリ共々押し潰されるかもしれない。
けれどもう防ぐことも避けることもできない。
倒れて休んでしまいたいと震える足を意思の強さで支えておくのがトモナリの精一杯だ。
「うわああああっ!」
ゴブリンキングの腕が振り下ろされてヒカリがせめてもの抵抗としてブレスを吐き出した。
「えっ……?」
次の瞬間ゴブリンキングの上半身が消し飛んだ。
「ふえっ?」
「遅れてすまないな、アイゼン」
ヒカリの秘められた力が覚醒した。
そんな風に一瞬思ったのだけどそれは違った。
「……遅いじゃないですか」
「悪かった。だが……よく頑張ったな」
上半身がなくなって倒れるゴブリンキングの後ろにいたのはマサヨシであった。
「そうですね……多分……人生で一番…………頑張った」
「トモナリ!」
もうトモナリは限界だった。
力なく地面に倒れたトモナリにヒカリがしがみつく。
ゆすってみるがトモナリは気を失っていて反応しない。
「マサヨシ、トモナリが!」
「ああ、早く運ぼう」
マサヨシはトモナリの体を優しく抱き上げるとゲートに向かって走り出した。
それに背中の痛みがひどいとトモナリは顔を歪める。
骨は折れていないが強く打ち付けたせいで痛みが増してきていた。
「やるしかない……」
このままかわし続けられない。
ならばゴブリンキングと戦うしかない。
「目だ……目さえ潰せば……」
トモナリの能力でゴブリンキングを倒すことは難しい。
だが倒せなくともゴブリンキングの視界を奪えばチャンスがあると思った。
ゴブリンキングの左目はヒカリによって潰されている。
上手く右目も潰すことができればゴブリンキングを戦闘不能にできる。
「トモナリー!」
「ヒカリ! 大丈夫か!」
「ちょっと痛いけど大丈夫だ!」
投げ飛ばされていたヒカリが戻ってきた。
流石のドラゴンは丈夫で見た目に大きな怪我はなかった。
「……ヒカリ、捕まらないようにゴブリンキングの周りを飛び回れ!」
「ほいきた!」
トモナリは見た。
理性のないはずのゴブリンキングがヒカリのことを一瞬警戒した。
ドラゴンだからなのか、あるいは目を潰されたから警戒しているのかもしれない。
何にしてもゴブリンキングがヒカリのことを無意識に意識しているということである。
ヒカリが現れたことで注意が分散した。
さらにはやはり顔の近くを飛ぶ時に警戒したような素振りを見せている。
「ヒカリ、顔にブレスかましてやれ!」
「ニヒッ、まかせろ!」
トモナリのレベルが上がって解放されたヒカリの能力は爪だけではない。
ヒカリにはもう一つできるようになったことがあった。
「ボーっ!」
ドラゴンというやつは大体ブレスというものを吐ける。
大体イメージするのは火を吐くものである。
しかしドラゴンの研究をしていた人によると体の中に火を吐くような器官があるのではなく、ドラゴンの口周りには生まれた時から特有の魔法陣が備わっているらしい。
魔法陣を通して発動させることで使用魔力が軽く発動も早い魔法を放っているのがブレスなのである。
ドラゴンの成長と共に口周りの魔法は変化していってブレス魔法は各ドラゴン固有のものになっていく。
ヒカリもドラゴンであるのでブレス魔法が使える。
これまでは魔法陣がうまく形成されていなくてブレスを使えなかったのだが、トモナリのレベルが上がると魔法陣がしっかりしてブレスを放てるようになった。
ヒカリの口から炎が放たれた。
といってもまだまだ弱くてゴブリンキングを倒せるようなものではない。
けれと目の前に真っ赤な炎が広がればどんな生き物だって大概怯んでしまう。
ゴブリンキングは迫る炎を腕でガードする。
ゴブリンぐらいなら燃やせるかもしれないがゴブリンキング相手では腕を振り払われると消えてしまうぐらいの火力しかない。
だがそれで十分だった。
「おりゃああああっ!」
炎を振り払ったゴブリンキングの目の前に飛び上がったトモナリがいた。
手には小さい刀が握られている。
それはアカデミーに入る前、師匠であるテッサイからもらった小刀であった。
念のためにも持ってきて腰に着けてきていた。
トモナリは逆手に持った小刀をゴブリンキングの右目に振り下ろした。
小刀が右目に深々と突き刺さってゴブリンキングが叫び声を上げる。
「ぐあっ!」
「トモナリ、大丈夫か!」
小刀に魔力を込めて全力で突き刺した。
そのために思ったよりも深く小刀が刺さりすぎて引き抜けなかった。
狂化状態のゴブリンキングは乱雑にトモナリのことを投げつけた。
トモナリはまた木に叩きつけられて地面に倒れた。
ヒカリが慌ててトモナリのところに飛んでくる。
「うっ……くっ……」
背中の同じところを打ち付けた。
今度は骨が折れたのか体の外も中もひどく痛んで体が熱くすら感じられる。
「トモナリ……トモナリ!」
「逃げなきゃ……」
ゴブリンキングの目は潰した。
あとは逃げるだけなのだが体がうまく動かない。
トモナリは歯を食いしばって木に小刀を突き立てるようにしてなんとか立ち上がる。
「やめろ!」
痛みで耳鳴りがしてヒカリの声が遠くに感じられる。
何を叫んでいるのかと視線を向けるとゴブリンキングがすぐそばまできて、ヒカリがトモナリを守ろうと手を広げていた。
よく見るとヒカリに潰された目が再生しかかっていた。
傷が思ったよりも浅く、トモナリのことをぼんやりと視認できるほどに回復していたのである。
「くそっ……」
こんなところで終わるのか。
そんな思いがトモナリの胸に広がる。
「トモナリは僕の友達なんだ! トモナリは僕が守る!」
逃げればいいのにヒカリはゴブリンキングに立ち向かおうとしている。
続いた戦闘とダメージによって狂化は解けてゴブリンキングの目は血とただの怒りで赤くなっていた。
「そうだ……友達を置いてなんかいけない……」
トモナリは小刀を構えた。
道場で何回も習った基本的な青眼の構えである。
「決めたんだ……俺はもう逃げない。困難を前にして諦めることはもうしないんだ」
痛む体を真っ直ぐに伸ばしてゴブリンキングを睨みつける。
ヒカリも逃げないのだ、トモナリも逃げない。
回帰前トモナリは逃げてばかりだった。
こわい、危ないとなるとすぐに逃げ出して何かに立ち向かうようなこともなかった。
今回は逃げないと誓ったのだ。
もう同じことを繰り返させないためにも困難に立ち向かっていくと決めたのだ。
「来るなら来いよ……俺は下半身消し飛んだって生きてた男だからな!」
そのあとすぐに死んだけど、という言葉は言わないでおく。
ゴブリンキングが腕を振り上げた。
多分ヒカリじゃ防げない。
ヒカリ共々押し潰されるかもしれない。
けれどもう防ぐことも避けることもできない。
倒れて休んでしまいたいと震える足を意思の強さで支えておくのがトモナリの精一杯だ。
「うわああああっ!」
ゴブリンキングの腕が振り下ろされてヒカリがせめてもの抵抗としてブレスを吐き出した。
「えっ……?」
次の瞬間ゴブリンキングの上半身が消し飛んだ。
「ふえっ?」
「遅れてすまないな、アイゼン」
ヒカリの秘められた力が覚醒した。
そんな風に一瞬思ったのだけどそれは違った。
「……遅いじゃないですか」
「悪かった。だが……よく頑張ったな」
上半身がなくなって倒れるゴブリンキングの後ろにいたのはマサヨシであった。
「そうですね……多分……人生で一番…………頑張った」
「トモナリ!」
もうトモナリは限界だった。
力なく地面に倒れたトモナリにヒカリがしがみつく。
ゆすってみるがトモナリは気を失っていて反応しない。
「マサヨシ、トモナリが!」
「ああ、早く運ぼう」
マサヨシはトモナリの体を優しく抱き上げるとゲートに向かって走り出した。
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