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第四章
ゴブリンは獣人の記憶を見ました
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『貴様ぁ!』
一瞬視界が真っ白に染まった後、どこか見覚えのある光景が広がっていた。
白い獣人が見える。
真っ白な雄々しき獣人はアゴンであった。
涙を流しているアゴンの後ろから2本のトウを持った黒い獣人が襲いかかっていた。
アゴンは素早く剣を拾い上げると2本のトウから繰り出される攻撃を防いだ。
「……あれは」
「ギャナリだ」
「カジオ……」
ふと隣を見るとカジオが立っていた。
黒い獣人が持っている2本のトウは見覚えがあった。
黒い獣人の正体はカジオのかつての仲間であるギャナリであった。
ギャナリは激しくアゴンに切りかかる。
スケルトンであった時に比べて遥かに速くて力強い。
ドゥゼアでも防げなさそうな攻めをアゴンは巧みに防いでみせている。
『カッ!』
『グッ!』
一瞬の隙をついてアゴンがギャナリに反撃を繰り出す。
アゴンの剣が肩をかすめてギャナリの肩当てが飛んでいく。
「ギャナリも弱くないが……アゴンには敵わないだろうな」
2人の戦いの様子をカジオは悲しそうな目をして見ている。
ギャナリは双剣を活かして激しく攻め立てるがアゴンは冷静に対処している。
『ジカリ、シン、今だ!』
『なに?』
気づけばアゴンはカジオの近くからだいぶ引き離されていた。
ギャナリと同じ黒い獣人がカジオの側に駆け寄ってカジオの体を抱きかかえる。
『お前の相手は俺だ!』
カジオの方に向かおうとするアゴンを逃すまいと切りかかる。
『あんたが心配すべきは右腕だぜ』
『なんだと?』
『俺のことを邪魔してくれたからな……あんたの右腕の右腕切り落としてやったよ』
ギャナリがニヤリと笑う。
アゴンの右腕とはそのまんまの意味ではない。
アゴンに従う忠実な部下のことを言っているのである。
ここに来るまでにアゴンの部下がギャナリのことを邪魔した。
だから切り倒してきた。
『この……クソネコが……』
アゴンが牙を剥き出しにしてギャナリを睨みつける。
『へっ……そうこないとな』
カジオを抱えた2人はそのまま逃げていく。
刺すような殺気を前にしてギャナリはニヤリと笑った。
『どいつもこいつもカジオ、カジオと……』
アゴンの心臓が激しく鼓動し、全身に力が巡る。
筋肉が膨張してアゴンの体が一回り大きくなった。
「あれが獣人の本気というものだ」
「いかにもってやつだな」
そこからの戦いは一方的だった。
2本のトウを駆使してようやくギャナリが防御していられるぐらいにアゴンが攻め立てていた。
苛烈な戦いにドゥゼアも舌を巻く。
『ぐあっ!』
一瞬の決着。
ギャナリが胸を大きく切り裂かれて膝をついた。
『アゴン様!』
そのタイミングで数人の獣人が現れた。
『そいつは任せる』
『お任せください!』
一刻も早くカジオを追いかけなければならない。
手負いのギャナリは部下に任せてアゴンはカジオを追いかけていった。
その光景を見ていたカジオも前に出そうになったけれど今見ているのは記憶のようなもので、見ているカジオは干渉出来ない。
悔しそうに歯を食いしばってただ見ていることしかできない。
『ま、待ちやがれ……』
ギャナリがアゴンを追いかけようとするとアゴンの部下が一斉に武器を構える。
トウを持っている人もいれば剣を持っている人もいる。
『邪魔するんじゃねえ!』
『貴様こそアゴン様の邪魔をするんじゃない』
そして今度はギャナリとアゴンの部下数人の戦いが始まる。
手負いのケモノほど厄介なものはない。
口から血を流しながらも戦ったギャナリはさらに傷を負いながらもアゴンの部下を倒してしまった。
『行かねば……』
「ギャナリ……もういいのだ……」
カジオの言葉はギャナリに届かない。
体を引きずるようにしてギャナリもアゴンを追いかけ始めた。
アゴンを追いかけるギャナリをドゥゼアたちも追いかける。
荒野っぽく地肌の見えた場所だったが少し移動するだけで草木が増えてきた。
『ん? あれは……』
ギャナリが地面にあるものを見つけた。
『あいつら……落としていったのかよ……』
それはカジオが腰に差していたトウであった。
カジオを抱えて逃げる時に何かのタイミングで腰から外れて落ちてしまったようだ。
それに気づかないまま逃げていってしまった。
置いてはいけないとギャナリはカジオのトウを胸に抱える。
『こっちに血痕があるぞ』
『あっちだ!』
『チッ……追いついてきやがった』
アゴンの部下は先ほど倒した奴らだけではない。
他の連中もギャナリを追ってきていた。
痛む体を押してギャナリは移動の速度を上げる。
『くそ……しかしこれを奴らにくれてやるわけにはいかない……』
カジオのトウはカジオの物。
他の人の手に渡ってはいけないとギャナリは考えていた。
どこかに隠せはしないかと探すけれど良い場所もない。
いつの間にか遠く聞こえていた声も近くまで迫ってきていた。
『湖……』
ギャナリが逃げた先に大きな湖があった。
『誰かの手に、あいつらに使われるぐらいなら……申し訳ありません、我が王よ……』
悩んだギャナリは持っていたカジオのトウを湖に投げ入れた。
敵の手に渡ってしまうぐらいなら誰にも使われないように湖の底に沈んでいた方がいいと考えたのであった。
『いたぞ!』
トウを湖に投げ入れた直後十数人の獣人がギャナリに追いついてきた。
『きっと我が王は大丈夫。だから先に逝くこと、どうかお許しください』
傷だらけ、逃げる最中にも出血が多く限界は近い。
それでもただやられるつもりはない。
ギャナリは自分のトウを抜いて裏切り者たちの方を振り向いた。
『……来いよ』
ギャナリは最後まで立派に戦った。
圧倒的に不利な状況の中で最後まで諦めずに誇り高く戦い続けていた。
しかし限界だったギャナリの腹部をトウが貫いた。
動きが止まったギャナリの体に次々と剣やトウが突き立てられる。
「ギャナリ……!」
思わずギャナリのところにカジオが駆け出した。
手を伸ばしたけれどその手はギャナリをすり抜けて触ることもできない。
『ぐっ……ふっ……ゲホッ』
ギャナリが血を吐きながらフラフラと後ろに下がる。
『恥を知れ……お前らは…………誇りを失っ……た』
倒れるギャナリの後ろには湖があった。
湖にそのまま倒れたギャナリはゆっくりと水に沈んでいく。
「愚か者……何も私についてくることはないのに……」
沈みゆくギャナリをカジオは悲しげな目をして見つめていた。
最後に水中で目を開けたギャナリと目が合ったような気がカジオにはしていた。
一瞬視界が真っ白に染まった後、どこか見覚えのある光景が広がっていた。
白い獣人が見える。
真っ白な雄々しき獣人はアゴンであった。
涙を流しているアゴンの後ろから2本のトウを持った黒い獣人が襲いかかっていた。
アゴンは素早く剣を拾い上げると2本のトウから繰り出される攻撃を防いだ。
「……あれは」
「ギャナリだ」
「カジオ……」
ふと隣を見るとカジオが立っていた。
黒い獣人が持っている2本のトウは見覚えがあった。
黒い獣人の正体はカジオのかつての仲間であるギャナリであった。
ギャナリは激しくアゴンに切りかかる。
スケルトンであった時に比べて遥かに速くて力強い。
ドゥゼアでも防げなさそうな攻めをアゴンは巧みに防いでみせている。
『カッ!』
『グッ!』
一瞬の隙をついてアゴンがギャナリに反撃を繰り出す。
アゴンの剣が肩をかすめてギャナリの肩当てが飛んでいく。
「ギャナリも弱くないが……アゴンには敵わないだろうな」
2人の戦いの様子をカジオは悲しそうな目をして見ている。
ギャナリは双剣を活かして激しく攻め立てるがアゴンは冷静に対処している。
『ジカリ、シン、今だ!』
『なに?』
気づけばアゴンはカジオの近くからだいぶ引き離されていた。
ギャナリと同じ黒い獣人がカジオの側に駆け寄ってカジオの体を抱きかかえる。
『お前の相手は俺だ!』
カジオの方に向かおうとするアゴンを逃すまいと切りかかる。
『あんたが心配すべきは右腕だぜ』
『なんだと?』
『俺のことを邪魔してくれたからな……あんたの右腕の右腕切り落としてやったよ』
ギャナリがニヤリと笑う。
アゴンの右腕とはそのまんまの意味ではない。
アゴンに従う忠実な部下のことを言っているのである。
ここに来るまでにアゴンの部下がギャナリのことを邪魔した。
だから切り倒してきた。
『この……クソネコが……』
アゴンが牙を剥き出しにしてギャナリを睨みつける。
『へっ……そうこないとな』
カジオを抱えた2人はそのまま逃げていく。
刺すような殺気を前にしてギャナリはニヤリと笑った。
『どいつもこいつもカジオ、カジオと……』
アゴンの心臓が激しく鼓動し、全身に力が巡る。
筋肉が膨張してアゴンの体が一回り大きくなった。
「あれが獣人の本気というものだ」
「いかにもってやつだな」
そこからの戦いは一方的だった。
2本のトウを駆使してようやくギャナリが防御していられるぐらいにアゴンが攻め立てていた。
苛烈な戦いにドゥゼアも舌を巻く。
『ぐあっ!』
一瞬の決着。
ギャナリが胸を大きく切り裂かれて膝をついた。
『アゴン様!』
そのタイミングで数人の獣人が現れた。
『そいつは任せる』
『お任せください!』
一刻も早くカジオを追いかけなければならない。
手負いのギャナリは部下に任せてアゴンはカジオを追いかけていった。
その光景を見ていたカジオも前に出そうになったけれど今見ているのは記憶のようなもので、見ているカジオは干渉出来ない。
悔しそうに歯を食いしばってただ見ていることしかできない。
『ま、待ちやがれ……』
ギャナリがアゴンを追いかけようとするとアゴンの部下が一斉に武器を構える。
トウを持っている人もいれば剣を持っている人もいる。
『邪魔するんじゃねえ!』
『貴様こそアゴン様の邪魔をするんじゃない』
そして今度はギャナリとアゴンの部下数人の戦いが始まる。
手負いのケモノほど厄介なものはない。
口から血を流しながらも戦ったギャナリはさらに傷を負いながらもアゴンの部下を倒してしまった。
『行かねば……』
「ギャナリ……もういいのだ……」
カジオの言葉はギャナリに届かない。
体を引きずるようにしてギャナリもアゴンを追いかけ始めた。
アゴンを追いかけるギャナリをドゥゼアたちも追いかける。
荒野っぽく地肌の見えた場所だったが少し移動するだけで草木が増えてきた。
『ん? あれは……』
ギャナリが地面にあるものを見つけた。
『あいつら……落としていったのかよ……』
それはカジオが腰に差していたトウであった。
カジオを抱えて逃げる時に何かのタイミングで腰から外れて落ちてしまったようだ。
それに気づかないまま逃げていってしまった。
置いてはいけないとギャナリはカジオのトウを胸に抱える。
『こっちに血痕があるぞ』
『あっちだ!』
『チッ……追いついてきやがった』
アゴンの部下は先ほど倒した奴らだけではない。
他の連中もギャナリを追ってきていた。
痛む体を押してギャナリは移動の速度を上げる。
『くそ……しかしこれを奴らにくれてやるわけにはいかない……』
カジオのトウはカジオの物。
他の人の手に渡ってはいけないとギャナリは考えていた。
どこかに隠せはしないかと探すけれど良い場所もない。
いつの間にか遠く聞こえていた声も近くまで迫ってきていた。
『湖……』
ギャナリが逃げた先に大きな湖があった。
『誰かの手に、あいつらに使われるぐらいなら……申し訳ありません、我が王よ……』
悩んだギャナリは持っていたカジオのトウを湖に投げ入れた。
敵の手に渡ってしまうぐらいなら誰にも使われないように湖の底に沈んでいた方がいいと考えたのであった。
『いたぞ!』
トウを湖に投げ入れた直後十数人の獣人がギャナリに追いついてきた。
『きっと我が王は大丈夫。だから先に逝くこと、どうかお許しください』
傷だらけ、逃げる最中にも出血が多く限界は近い。
それでもただやられるつもりはない。
ギャナリは自分のトウを抜いて裏切り者たちの方を振り向いた。
『……来いよ』
ギャナリは最後まで立派に戦った。
圧倒的に不利な状況の中で最後まで諦めずに誇り高く戦い続けていた。
しかし限界だったギャナリの腹部をトウが貫いた。
動きが止まったギャナリの体に次々と剣やトウが突き立てられる。
「ギャナリ……!」
思わずギャナリのところにカジオが駆け出した。
手を伸ばしたけれどその手はギャナリをすり抜けて触ることもできない。
『ぐっ……ふっ……ゲホッ』
ギャナリが血を吐きながらフラフラと後ろに下がる。
『恥を知れ……お前らは…………誇りを失っ……た』
倒れるギャナリの後ろには湖があった。
湖にそのまま倒れたギャナリはゆっくりと水に沈んでいく。
「愚か者……何も私についてくることはないのに……」
沈みゆくギャナリをカジオは悲しげな目をして見つめていた。
最後に水中で目を開けたギャナリと目が合ったような気がカジオにはしていた。
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