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第三章
ゴブリンはゴブリンと交渉します3
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ただ単純に杖と言っても難しい。
ゴブリンは魔法を使う魔物ではない。
なのでわざわざ冒険者を倒しても杖を持って帰る必要がない。
普通の武器に比べて圧倒的にある確率が下がるのだ。
それ加えて杖にも種類がある。
金属のものや木製のもの、大きさも大小様々である。
金属のものはかなり高級な方の杖になるのでゴブリンが倒せる冒険者ではない。
となるとあるのは木の杖のはずなのであるがこれもまた厄介なのだ。
変に大きな杖であるとゴブリンはこれを棍棒代わりに使ったりするのである。
本当に馬鹿なことであるが魔法が使えないゴブリンにとって棍棒も杖も同じ木の塊であることに違いはないのだ。
つまり元々持ち帰りにくいものである上にゴブリンが振り回して壊してしまうこともあるためにまともな杖があるかどうか結構不安であるということなのである。
ただの木の棒や棍棒なども置いてある。
なんでこんなものがあるの謎であるがゴブリンが何を思って置くのか考えるだけ無駄なので気にしない。
ただの木と杖の違いは見た目には分かりにくい。
整った形をしているのが杖だとざっくり分けてもいいが整った形をしていない杖もある。
以前までだったら杖の判断は少し苦労したかもしれない。
だが今は杖の判断ぐらいなら出来る。
判断方法は魔力を込めてみるのである。
魔法の使用を補助してくれる杖は魔力を込めてみると抵抗もなく魔力を吸収してくれるような感じがある。
一方で杖でない木に魔力を込めようとすると抵抗感がある。
少し前までなら何かに込めるような魔力もなかったのだけど獅子王の心臓を手に入れてから魔力も少しだけ増えた。
杖がどうかを判断するぐらいの魔力なら今はあるのだ。
「やはり少ないな」
とりあえず2本だけ杖っぽいものを見つけた。
「あとは特に……」
何か使えるものはないかとざっくりと物を漁ってみる。
「レビス、こういうの覚えとけ」
「ん、分かった」
ドゥゼアはレビスに手に持った防具を見せる。
防具の作りや形を覚えておいて貰えば今後能力で再現することも出来る。
今ここにおいてあるものは錆び付いて品質も良くないがもっと綺麗なものがあったらレビスの能力でお直しして使ってもいいかもしれないと思った。
「なんだこれ……? ネックレ……ス……うっ」
「ドゥゼア、大丈夫?」
落ちていたネックレスを拾い上げた瞬間ドゥゼアの胸が苦しくなった。
一瞬ギュッと締め付けられるような感覚に襲われたと思ったらどんどん鼓動が早くなる。
『主君、それは私のものです』
頭の中で声が響く。
カジオの声だ。
「なんだと?」
『どうか……それを引き取ってくださると嬉しいです』
「分かった……分かったから一々こんな風にするのやめろ」
『申し訳ございません。私にはいまいちコントロール出来なくて……』
「いいから引っ込め」
『はい……』
カジオの意識があって接触してくるのは全然いいのだけれど一々胸がドキドキするのはやめていただきたい。
多少ドキドキする分にはいいのだけど苦しくなるほど鼓動するのだから少し面倒である。
レビスは何かと会話しているドゥゼアを心配そうに見つめている。
カジオの声が聞こえなくなって心臓が落ち着いてくる。
もう大丈夫だとレビスの頭を撫でて安心させてやってドゥゼアは手に持ったネックレスを見た。
サビサビになっていて元がどうだったのか分からないぐらいのネックレス。
ゴブリンもとりあえず拾ってきたけど価値も分からずとりあえずここに投げ捨てておいたのだろう。
あまり欲張りすぎても良くはない。
見つけた杖とネックレスを持ってドゥゼアたちは家を出た。
「ナニカホシイモノアッタカ?」
「ああ、これとこれが欲しい」
ドゥゼアは持ってきた物を見せる。
「ソレナラダイジョウブ」
ゴブリンは杖とネックレスを見てうなずく。
特に使う物でもないので持って行かれて惜しくもない。
「代わりのものを持ってくるから待っててくれ」
「ワカッタ」
ドゥゼアたちは一度離れて待っているユリディカたちのところに行く。
「オルケ、とりあえず杖だ」
「あっ、うーーーーん、ありがとうございます」
なんだか眠くなってうつらうつらとしていたオルケはドゥゼアが戻ってきて体を伸ばした。
2本の杖をオルケに渡す。
良いものかは分からないが無いよりはいくらがいいだろう。
「ここにはこれしかなかった。好きな方を使ってくれ」
「そうですか。えーと……こちらですかね?」
木の棒ぐらいの小さいものと腕ぐらいの長さがあるやや大きめのものの二つがあって、オルケはそれぞれ手に持ってみて感覚を確かめる。
好みなのは大きめの杖の方であった。
「ならそれを使うと良い。他にももう少し探してはみるよ」
「わざわざありがとうございます」
「いいさ。オルケの魔法は俺たちにとっても戦力だからな。それじゃあお礼のお肉を持っていくか」
小さい方の杖も一応荷物に突っ込んで持っていくことにする。
そして少し前の狩りで取って、半分残しておいたお肉を取り出す。
「ほら、これでどうだ?」
「……コンナニイイノカ?」
「ああ、好きに食ってくれ」
ドゥゼアが持っていったものからするとお返しのお肉の量はかなり多く思えた。
ゴブリンは少し困惑しているが元々ゴブリンたちにくれてやるつもりで切り分けていたものだ。
「お前たちも苦しいんだろ。遠慮なく受け取っておけ」
「アリガトウ、トモヨ」
それなりに肉の量としては多いがゴブリン全体の腹を満たすには足りない。
しかしオーク肉はゴブリンよりもエネルギーに満ちているので少しずつでも食えばかなり違うはずである。
ゴブリンは感動したような目でドゥゼアを見る。
ドゥゼアはなんでことはないというように笑うとお肉をゴブリンに持たせた。
「さて……装備も整ったし、なんか知らんがカジオの遺品も手に入った。そろそろまた出発の時かな」
オルケに杖の感じを聞きながらまたゴブリンを探すか適当に冒険でもするか決めよう。
ゴブリンたちが少しずつ肉を分けあって食べているのを見ながらドゥゼアは次の動きを考えていたのであった。
ゴブリンは魔法を使う魔物ではない。
なのでわざわざ冒険者を倒しても杖を持って帰る必要がない。
普通の武器に比べて圧倒的にある確率が下がるのだ。
それ加えて杖にも種類がある。
金属のものや木製のもの、大きさも大小様々である。
金属のものはかなり高級な方の杖になるのでゴブリンが倒せる冒険者ではない。
となるとあるのは木の杖のはずなのであるがこれもまた厄介なのだ。
変に大きな杖であるとゴブリンはこれを棍棒代わりに使ったりするのである。
本当に馬鹿なことであるが魔法が使えないゴブリンにとって棍棒も杖も同じ木の塊であることに違いはないのだ。
つまり元々持ち帰りにくいものである上にゴブリンが振り回して壊してしまうこともあるためにまともな杖があるかどうか結構不安であるということなのである。
ただの木の棒や棍棒なども置いてある。
なんでこんなものがあるの謎であるがゴブリンが何を思って置くのか考えるだけ無駄なので気にしない。
ただの木と杖の違いは見た目には分かりにくい。
整った形をしているのが杖だとざっくり分けてもいいが整った形をしていない杖もある。
以前までだったら杖の判断は少し苦労したかもしれない。
だが今は杖の判断ぐらいなら出来る。
判断方法は魔力を込めてみるのである。
魔法の使用を補助してくれる杖は魔力を込めてみると抵抗もなく魔力を吸収してくれるような感じがある。
一方で杖でない木に魔力を込めようとすると抵抗感がある。
少し前までなら何かに込めるような魔力もなかったのだけど獅子王の心臓を手に入れてから魔力も少しだけ増えた。
杖がどうかを判断するぐらいの魔力なら今はあるのだ。
「やはり少ないな」
とりあえず2本だけ杖っぽいものを見つけた。
「あとは特に……」
何か使えるものはないかとざっくりと物を漁ってみる。
「レビス、こういうの覚えとけ」
「ん、分かった」
ドゥゼアはレビスに手に持った防具を見せる。
防具の作りや形を覚えておいて貰えば今後能力で再現することも出来る。
今ここにおいてあるものは錆び付いて品質も良くないがもっと綺麗なものがあったらレビスの能力でお直しして使ってもいいかもしれないと思った。
「なんだこれ……? ネックレ……ス……うっ」
「ドゥゼア、大丈夫?」
落ちていたネックレスを拾い上げた瞬間ドゥゼアの胸が苦しくなった。
一瞬ギュッと締め付けられるような感覚に襲われたと思ったらどんどん鼓動が早くなる。
『主君、それは私のものです』
頭の中で声が響く。
カジオの声だ。
「なんだと?」
『どうか……それを引き取ってくださると嬉しいです』
「分かった……分かったから一々こんな風にするのやめろ」
『申し訳ございません。私にはいまいちコントロール出来なくて……』
「いいから引っ込め」
『はい……』
カジオの意識があって接触してくるのは全然いいのだけれど一々胸がドキドキするのはやめていただきたい。
多少ドキドキする分にはいいのだけど苦しくなるほど鼓動するのだから少し面倒である。
レビスは何かと会話しているドゥゼアを心配そうに見つめている。
カジオの声が聞こえなくなって心臓が落ち着いてくる。
もう大丈夫だとレビスの頭を撫でて安心させてやってドゥゼアは手に持ったネックレスを見た。
サビサビになっていて元がどうだったのか分からないぐらいのネックレス。
ゴブリンもとりあえず拾ってきたけど価値も分からずとりあえずここに投げ捨てておいたのだろう。
あまり欲張りすぎても良くはない。
見つけた杖とネックレスを持ってドゥゼアたちは家を出た。
「ナニカホシイモノアッタカ?」
「ああ、これとこれが欲しい」
ドゥゼアは持ってきた物を見せる。
「ソレナラダイジョウブ」
ゴブリンは杖とネックレスを見てうなずく。
特に使う物でもないので持って行かれて惜しくもない。
「代わりのものを持ってくるから待っててくれ」
「ワカッタ」
ドゥゼアたちは一度離れて待っているユリディカたちのところに行く。
「オルケ、とりあえず杖だ」
「あっ、うーーーーん、ありがとうございます」
なんだか眠くなってうつらうつらとしていたオルケはドゥゼアが戻ってきて体を伸ばした。
2本の杖をオルケに渡す。
良いものかは分からないが無いよりはいくらがいいだろう。
「ここにはこれしかなかった。好きな方を使ってくれ」
「そうですか。えーと……こちらですかね?」
木の棒ぐらいの小さいものと腕ぐらいの長さがあるやや大きめのものの二つがあって、オルケはそれぞれ手に持ってみて感覚を確かめる。
好みなのは大きめの杖の方であった。
「ならそれを使うと良い。他にももう少し探してはみるよ」
「わざわざありがとうございます」
「いいさ。オルケの魔法は俺たちにとっても戦力だからな。それじゃあお礼のお肉を持っていくか」
小さい方の杖も一応荷物に突っ込んで持っていくことにする。
そして少し前の狩りで取って、半分残しておいたお肉を取り出す。
「ほら、これでどうだ?」
「……コンナニイイノカ?」
「ああ、好きに食ってくれ」
ドゥゼアが持っていったものからするとお返しのお肉の量はかなり多く思えた。
ゴブリンは少し困惑しているが元々ゴブリンたちにくれてやるつもりで切り分けていたものだ。
「お前たちも苦しいんだろ。遠慮なく受け取っておけ」
「アリガトウ、トモヨ」
それなりに肉の量としては多いがゴブリン全体の腹を満たすには足りない。
しかしオーク肉はゴブリンよりもエネルギーに満ちているので少しずつでも食えばかなり違うはずである。
ゴブリンは感動したような目でドゥゼアを見る。
ドゥゼアはなんでことはないというように笑うとお肉をゴブリンに持たせた。
「さて……装備も整ったし、なんか知らんがカジオの遺品も手に入った。そろそろまた出発の時かな」
オルケに杖の感じを聞きながらまたゴブリンを探すか適当に冒険でもするか決めよう。
ゴブリンたちが少しずつ肉を分けあって食べているのを見ながらドゥゼアは次の動きを考えていたのであった。
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