250 / 515
第五章
世界を救いたい神々2
しおりを挟む
「ただ世界のカケラを繋げるためには神側にもポイントだったり、繋げる世界にも魔力が必要だったりするの」
ポイントなんて言葉を聞くと本当にゲーム感覚で行っているのだなと圭は苦々しく思う。
「そしてあなたに伝えたいことは色々あるの。でもこうしてあなたに会うだけでも私はものすごくポイントを使ってるのよ。黒羽が頑張ってくれたからどうにか会えているの」
気づくとマーシェントアーケケインの髪がまた黒くなってきている。
「あなたの目のこととか生い立ちとか、色々あるけど今回あなたに伝えたい裏切り者のことよ」
「裏切り者……」
真実の目のことも気になるし生い立ちのこととはなんだと聞きたいが、裏切り者のことも気になる。
「裏切り者にも色々いるのよ。もちろん外の世界の神に力を与えられてこの世界を裏切った者やこの世界の神でも向こうについたものがいるの」
「……この世界を裏切ってどうするんですか?」
「ゲームが終わって世界が滅びると、この世界の記憶はカケラとして残るのよ。そうしてこの世界のカケラの神となり、新たなゲームに参加しようとしているのね」
こちらの世界の神なのに裏切るものがいるなんて信じらなくて圭は頭が痛くなった。
このまま世界が負けて崩壊すれば神は一部を残して消え去ってしまう。
しかしゲームに参加する神々に認められれば失われた世界のカケラの支配者たる神になれるのだ。
そしてカケラを利用してゲームに参加して上手くやることができれば新たなる世界の神になることも不可能な話ではないのだ。
少なくとも世界と共に滅びることはなくなるのだ。
「ただ神が直接何かの命令を下すことも簡単ではありません。裏切り者に指示を出すことも難しく、そのためにこちらが裏切り者を見つけ出すことも簡単ではありません。ただ1人色々とやってくれた者がいるのです」
「色々やってくれた人がいるんですか?」
「そう。神に届く才能がある者を手にかけてきた裏切り者がいる。今は神からの指示がなくて鳴りを潜めているけれどあなたも気づかれると狙われるかもしれない」
「そんなことを……誰なんですか?」
「人類の裏切り者、神に届く才能を消してきたのは……北条勝利」
マーシェントアーケケインの髪が一気に黒くなった。
「やっぱり情報を伝えると消耗するわね」
「き、北条勝利って……あの?」
マーシェントアーケケインは黒くなった髪を平然といじっているが圭は大きな衝撃を受けていた。
圭が知っている北条勝利は1人しかいない。
日本の英雄、大和ギルドのギルドマスターであるA級覚醒者の北条勝利である。
「そう、あの北条勝利よ」
「な、なぜ彼が人類を裏切って……」
「それは知らないわ。でも彼は何人もの神に届く才能を人知れず消してきたの。彼に力を与えたのは外なる神々アウターゴッドよ」
「そんな…………」
「他にも裏切り者はいるけどね。気をつけなさい。あなたは神の間でも有名になりつつある。強くなりながらも力はある程度隠すのがいいわ」
気づいたらマーシェントアーケケインの髪はまた一房を残してほとんど黒くなっている。
「私たちの方でもあなたにヒントを与えようと思ってる。だから頑張って。この世界を他の世界と同じようにカケラにしないで……」
「でも裏切り者だからどうしたら? 倒すったって……」
圭が全く手も足も出なかったリウ・カイと北条は戦った。
つまり北条の強さはそれほどのものであるということになる。
たとえ強くなっていっても倒せるようなビジョンが見えない。
「きっと大丈夫。あなたは幸運だから」
「その幸運もよく分からなくて……」
「そのうち分かるわ。あと私が消えたらこの子は気絶するから支えてあげて。私が注目するからあなたのこと気になってるみたいだしね」
「まさかやたら絡んできたのって……」
「私のおかげかしら?」
すこーしだけショックだと圭は思った。
黒羽のような美人が何もなしに圭に好感を持つはずがない。
「でも嫌いならそんなことにはならないから脈はあるわよ。能力も高いしあなたのそばに置いたら役立つかも」
「まああなたのスキルも関わってるかもね」
「どういうことですか?」
「ふふ、時間切れ。倒れるから、お願いね」
スキルとはなんなのかとまた謎が増えた。
黒羽が目を閉じて体が糸が切れたように倒れて圭が慌てて抱きしめるように支えた。
「村雨さん?」
大丈夫なのかと見つめているとパッと目を開けた黒羽と視線があった。
「…………大胆」
抱きしめられている。
そのことを理解した黒羽は頬を赤く染めた。
脈がある。
そんなことを言われてはちょっと意識してしまう。
「ご、ごめん!」
離れようにも黒羽は圭に体重をかけているので手を放すこともできない。
「ううん、大丈夫。この距離嫌いじゃないよ」
意外とストレートに口に出す黒羽に思わずドキリとしてしまう。
「お話、できた?」
「……神様のこと知ってるのか?」
「うん、ちょっとだけ話したことがある」
「そうなのか」
「…………このまま私ともお話、する?」
「え、まあ……それでも」
「おそーい! 中で何して…………」
黒羽が男を呼び出した。
このことはヴァルキリーギルドに大きな衝撃をもたらしていた。
みんな相手は誰だとか、どんな奴なんだとか気にしていた。
黒羽が悪い男に騙されやしないかと心配していたのである。
圭に突き刺さる視線も黒羽が呼び出した相手だからみんな圭のことを注目していたのである。
そしてトレーニングルームの前では女性たちが心配そうにソワソワと黒羽の話が終わるのを待っていた。
仮に黒羽を泣かせたら圭をぶっ飛ばすつもりだった。
けれどいくら待っても出て来やしないので赤城が痺れを切らして鍵を開けて中に入って来てしまった。
「あっ……」
「えっ?」
そこにはトレーニングルームの真ん中で抱き合う2人。
「お前ら……トレーニングルームで何やってんだー!」
A級覚醒者赤城ミキはその能力が高いが故に出会いがなかった。
まさか先を越されることがないだろうなんて思っていた黒羽が男と抱き合っていたことに赤城は大きな衝撃を受けた。
「黒羽から離れろ!」
赤城の拳に炎が渦巻き、圭に殴りかかる。
なんで! と思うけれど圭にそんな拳を防ぐ手立てはない。
「ダメ」
赤城の拳を防いだのは黒羽であった。
圭の懐から素早く立ち上がると赤城の拳に自分の拳をぶつけて弾き返したのだ。
「この人は、大事な人」
世界を救うかもしれない人。
しかしそんなことを知らない赤城や騒動を見ていた女性たちには全く別の意味に聴こえていた。
「ミキが相手でも傷つけちゃダメ」
「くっ……」
「ギルドマスター、嫉妬は醜いですよ~」
「うるせぇ! …………黒羽泣かせたら承知しないからな!」
「……誰か説明させてほしいな」
北条勝利が裏切り者。
大きな衝撃と共に圭は黒羽のお婿さん候補とヴァルキリーギルドの中で認識されることになったのである。
「くそっ! 私だって良い相手がいるはずなんだ!」
ポイントなんて言葉を聞くと本当にゲーム感覚で行っているのだなと圭は苦々しく思う。
「そしてあなたに伝えたいことは色々あるの。でもこうしてあなたに会うだけでも私はものすごくポイントを使ってるのよ。黒羽が頑張ってくれたからどうにか会えているの」
気づくとマーシェントアーケケインの髪がまた黒くなってきている。
「あなたの目のこととか生い立ちとか、色々あるけど今回あなたに伝えたい裏切り者のことよ」
「裏切り者……」
真実の目のことも気になるし生い立ちのこととはなんだと聞きたいが、裏切り者のことも気になる。
「裏切り者にも色々いるのよ。もちろん外の世界の神に力を与えられてこの世界を裏切った者やこの世界の神でも向こうについたものがいるの」
「……この世界を裏切ってどうするんですか?」
「ゲームが終わって世界が滅びると、この世界の記憶はカケラとして残るのよ。そうしてこの世界のカケラの神となり、新たなゲームに参加しようとしているのね」
こちらの世界の神なのに裏切るものがいるなんて信じらなくて圭は頭が痛くなった。
このまま世界が負けて崩壊すれば神は一部を残して消え去ってしまう。
しかしゲームに参加する神々に認められれば失われた世界のカケラの支配者たる神になれるのだ。
そしてカケラを利用してゲームに参加して上手くやることができれば新たなる世界の神になることも不可能な話ではないのだ。
少なくとも世界と共に滅びることはなくなるのだ。
「ただ神が直接何かの命令を下すことも簡単ではありません。裏切り者に指示を出すことも難しく、そのためにこちらが裏切り者を見つけ出すことも簡単ではありません。ただ1人色々とやってくれた者がいるのです」
「色々やってくれた人がいるんですか?」
「そう。神に届く才能がある者を手にかけてきた裏切り者がいる。今は神からの指示がなくて鳴りを潜めているけれどあなたも気づかれると狙われるかもしれない」
「そんなことを……誰なんですか?」
「人類の裏切り者、神に届く才能を消してきたのは……北条勝利」
マーシェントアーケケインの髪が一気に黒くなった。
「やっぱり情報を伝えると消耗するわね」
「き、北条勝利って……あの?」
マーシェントアーケケインは黒くなった髪を平然といじっているが圭は大きな衝撃を受けていた。
圭が知っている北条勝利は1人しかいない。
日本の英雄、大和ギルドのギルドマスターであるA級覚醒者の北条勝利である。
「そう、あの北条勝利よ」
「な、なぜ彼が人類を裏切って……」
「それは知らないわ。でも彼は何人もの神に届く才能を人知れず消してきたの。彼に力を与えたのは外なる神々アウターゴッドよ」
「そんな…………」
「他にも裏切り者はいるけどね。気をつけなさい。あなたは神の間でも有名になりつつある。強くなりながらも力はある程度隠すのがいいわ」
気づいたらマーシェントアーケケインの髪はまた一房を残してほとんど黒くなっている。
「私たちの方でもあなたにヒントを与えようと思ってる。だから頑張って。この世界を他の世界と同じようにカケラにしないで……」
「でも裏切り者だからどうしたら? 倒すったって……」
圭が全く手も足も出なかったリウ・カイと北条は戦った。
つまり北条の強さはそれほどのものであるということになる。
たとえ強くなっていっても倒せるようなビジョンが見えない。
「きっと大丈夫。あなたは幸運だから」
「その幸運もよく分からなくて……」
「そのうち分かるわ。あと私が消えたらこの子は気絶するから支えてあげて。私が注目するからあなたのこと気になってるみたいだしね」
「まさかやたら絡んできたのって……」
「私のおかげかしら?」
すこーしだけショックだと圭は思った。
黒羽のような美人が何もなしに圭に好感を持つはずがない。
「でも嫌いならそんなことにはならないから脈はあるわよ。能力も高いしあなたのそばに置いたら役立つかも」
「まああなたのスキルも関わってるかもね」
「どういうことですか?」
「ふふ、時間切れ。倒れるから、お願いね」
スキルとはなんなのかとまた謎が増えた。
黒羽が目を閉じて体が糸が切れたように倒れて圭が慌てて抱きしめるように支えた。
「村雨さん?」
大丈夫なのかと見つめているとパッと目を開けた黒羽と視線があった。
「…………大胆」
抱きしめられている。
そのことを理解した黒羽は頬を赤く染めた。
脈がある。
そんなことを言われてはちょっと意識してしまう。
「ご、ごめん!」
離れようにも黒羽は圭に体重をかけているので手を放すこともできない。
「ううん、大丈夫。この距離嫌いじゃないよ」
意外とストレートに口に出す黒羽に思わずドキリとしてしまう。
「お話、できた?」
「……神様のこと知ってるのか?」
「うん、ちょっとだけ話したことがある」
「そうなのか」
「…………このまま私ともお話、する?」
「え、まあ……それでも」
「おそーい! 中で何して…………」
黒羽が男を呼び出した。
このことはヴァルキリーギルドに大きな衝撃をもたらしていた。
みんな相手は誰だとか、どんな奴なんだとか気にしていた。
黒羽が悪い男に騙されやしないかと心配していたのである。
圭に突き刺さる視線も黒羽が呼び出した相手だからみんな圭のことを注目していたのである。
そしてトレーニングルームの前では女性たちが心配そうにソワソワと黒羽の話が終わるのを待っていた。
仮に黒羽を泣かせたら圭をぶっ飛ばすつもりだった。
けれどいくら待っても出て来やしないので赤城が痺れを切らして鍵を開けて中に入って来てしまった。
「あっ……」
「えっ?」
そこにはトレーニングルームの真ん中で抱き合う2人。
「お前ら……トレーニングルームで何やってんだー!」
A級覚醒者赤城ミキはその能力が高いが故に出会いがなかった。
まさか先を越されることがないだろうなんて思っていた黒羽が男と抱き合っていたことに赤城は大きな衝撃を受けた。
「黒羽から離れろ!」
赤城の拳に炎が渦巻き、圭に殴りかかる。
なんで! と思うけれど圭にそんな拳を防ぐ手立てはない。
「ダメ」
赤城の拳を防いだのは黒羽であった。
圭の懐から素早く立ち上がると赤城の拳に自分の拳をぶつけて弾き返したのだ。
「この人は、大事な人」
世界を救うかもしれない人。
しかしそんなことを知らない赤城や騒動を見ていた女性たちには全く別の意味に聴こえていた。
「ミキが相手でも傷つけちゃダメ」
「くっ……」
「ギルドマスター、嫉妬は醜いですよ~」
「うるせぇ! …………黒羽泣かせたら承知しないからな!」
「……誰か説明させてほしいな」
北条勝利が裏切り者。
大きな衝撃と共に圭は黒羽のお婿さん候補とヴァルキリーギルドの中で認識されることになったのである。
「くそっ! 私だって良い相手がいるはずなんだ!」
77
あなたにおすすめの小説
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
湖畔の賢者
そらまめ
ファンタジー
秋山透はソロキャンプに向かう途中で突然目の前に現れた次元の裂け目に呑まれ、歪んでゆく視界、そして自分の体までもが波打つように歪み、彼は自然と目を閉じた。目蓋に明るさを感じ、ゆっくりと目を開けると大樹の横で車はエンジンを止めて停まっていた。
ゆっくりと彼は車から降りて側にある大樹に触れた。そのまま上着のポケット中からスマホ取り出し確認すると圏外表示。縋るようにマップアプリで場所を確認するも……位置情報取得出来ずに不明と。
彼は大きく落胆し、大樹にもたれ掛かるように背を預け、そのまま力なく崩れ落ちた。
「あははは、まいったな。どこなんだ、ここは」
そう力なく呟き苦笑いしながら、不安から両手で顔を覆った。
楽しみにしていたキャンプから一転し、ほぼ絶望に近い状況に見舞われた。
目にしたことも聞いたこともない。空間の裂け目に呑まれ、知らない場所へ。
そんな突然の不幸に見舞われた秋山透の物語。
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
アポカリプスな時代はマイペースな俺に合っていたらしい
黒城白爵
ファンタジー
ーーある日、平穏な世界は終わった。
そうとしか表現できないほどに世界にモンスターという異物が溢れ返り、平穏かつ醜い世界は崩壊した。
そんな世界を自称凡人な男がマイペースに生きる、これはそんな話である。
日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。
wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。
それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。
初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。
そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。
また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。
そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。
そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。
そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる