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第4章
56 後輩の人格が変わった日
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ピピピピッピピピピッ
目覚まし時計の鳴った音だ。
「うぁわぁああ……ぁあ?」
目覚まし時計の音と共に意識が覚醒した僕は悲鳴を上げながら起き上がった。
全身寝汗だらで気持ちが悪い。そして恐怖心が残っている。
悪夢だ。本当に怖かった。震えが止まらない。
もうオカマの金縛り霊のユウナさんには会いたくない。
怖い怖い怖い怖い怖すぎる。手が足が勝手に震える。
カバのように大きな顔が僕の脳裏から離れない。
僕は顔を舐められた後、何をされたんだろう……。
気を失ってしまったからその後のことはわからない。そしてわかりたくも考えたくもない。
恐怖心も金縛り霊の栄養になることは知っている。
そして僕の体は、すごく調子が良い。
寝起きの時の寝汗と、恐怖心が一気に沸き立った事を除けば絶好調ともいえるほどだ。
この状態から推測すると、ユウナさんにごっそり疲労と恐怖を吸い取られている事がわかる。
それなら今感じているこの恐怖心も残さず吸い取ってもらいたかった。
いや、この恐怖心は意識が覚醒してから現れたものだ。昨夜の恐怖を思い出したせいだろう。
そして以前よりも恐怖心が強まっている気がする。全身震えて歯がガタガタ言っているのは初めてだ。
トラウマ以上の恐怖だった。とにかくもう無理。もう嫌だ。
ユウナさんには会いたくない。
「フミヤくん……」
恐怖の蓋がズレて、思い出したかのように名前をボソッと吐いた。
フミヤくんは大丈夫だったのだろうか?
僕のせいでトラウマ級の怖い思いをしていたら申し訳なさすぎる。
普通の人間は金縛りにかかった場合は、金縛り霊を見る事はできるのだろうか?
ある程度、霊感がないと幽霊を見ることができないとどっかで聞いたことがある。
しかし霊感がない僕でも金縛り霊を見る事ができている。
もしかしたらフミヤくんも見えているかもしれない。
今日のバイトでフミヤくんに聞いてみるしかない。
休まずにバイトに来るという事は、体調が良くなったという事だ。
その場合はユウナさんがフミヤくんの疲労を吸い取ってくれたはずだ。
とにかくユウナさんに相談することができた。
金縛り霊協会会長のユーさんに相談する事ができないこともわかった。
トラウマを植え付けられてしまったが結果的に収穫はあった。
収穫と言っても良いものではない。進むべき1本の道が大きく広がっただけだ。
最終日までに金縛りちゃんの中から1人だけを選び専属霊を決めなくてはならない。
「今日は……21日……残り10日間か……」
焦っていなかったわけではないが、ジリジリと焦りを感じてきた。
カナか、レイナか、リナか。それとも兎村の3姉妹か……。
決められるわけがない。僕はどうしたらいいんだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
バイト先の居酒屋に着いた。
スタッフルームに入ると、すでにフミヤくんが準備していた。
そして僕の顔を見て元気よく挨拶をしてきた。
「ウサギ先輩! おはようございます! 昨日はお休みしちゃってすみません! でも今日は朝、目が覚めた時めちゃくちゃ元気になっていたのでもう大丈夫です! 何でですかね、今年一番元気ですよ! まじで最高な気分です! アッハッハッハ! もう笑いも止まりませんね! アッハッハッハッハ!」
「お、おう……よ、よかったね。きょ、今日もよろしくね」
不自然すぎるほど元気なフミヤくんを見て理解した。ユウナさんが疲労を吸い取ったことに。
僕も金縛りちゃんに疲労を吸い取ってもらってからは心も体も元気になった。
昔よりも明るくなったと思うし考え方も前向きな方向を考えるようにもなった。
おかげでバイトも辞めなかった。それぐらい僕も変わった。
けれどフミヤくんは変わりすぎじゃないか?
こんなに元気で明るかったっけ?
そもそもそんな変な笑い方してたっけ?
「アッハッハッハ! アッハッハッハッハ! アッハッハッハ! アッハッハッハッハ!」
ま、元気そうだし本人が満足してるのなら良いか。
でもこの様子だとユウナさんの存在を知らないのだろう。それはそれでうらやましい。
あんなオカマの金縛り霊を見てしまったらここまで元気になれるはずがない。
そんな事を思考していると、スタッフルームの扉がガラガラと開いた。
そして店長が顔を見せてきた。
「フミヤくん。もう休まなくて平気なのか?」
「店長! 昨日は休んですみませんでした! 今日からバリバリ働きますのでよろしくお願いします! いやー、今日も頑張りますよぉ! アッハッハッハ! アッハッハッハ!」
「そ、それならよかった……じゃあ頑張ってね……」
店長は豹変したフミヤくんを奇妙に見ながら僕の方に近付いてきた。そしてこっそり小声で耳打ちした。
「なぁ、こんな感じだったっけ? 中身誰かと入れ替わってる説ないか?」
「その可能性はありますね……元気すぎて怖いです」
「だよな……でも元気に働いてくれるんならこっちもありがたいちゃありがたいけどな……でもよ、あの笑い方なんとかならないもんかな?」
店長と僕はゆっくりとフミヤくんの事を見た。
「アッハッッハッッハッハ! アッハッハッハ! アッハッハッハ! アッハッハッハッハ!」
フミヤくんは、一人で楽しそうに笑っていた。
ユウナさんはフミヤくんに何をしたんだ。何をしたらここまでなるんだ……。
僕は、フミヤ君をこのように変えた元凶の顔を思い浮かべた。
思い浮かんだ途端に投げキッスをしてきたのですぐに別のことを考えた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
バイトが終わった。
豹変したフミヤくんの仕事の方は良い感じだった。むしろ前よりもよく働いていた。
元気すぎるからこそ酔っ払いへの対応も上手くなってきてるように思えた。いや、実際上手くなっていた。
これで勉学の方も良い結果を出せるのなら、フミヤくんの今後の人生安定だ。
裏でこっそり手引きした僕のおかげという事で鼻が高い。感謝される事はないけれど……。
そう考えると本当に金縛り霊ってすごい。人の人生を大きく変えてしまう。
そもそも自殺者を減らすほどの力を持っているのだ。
僕だけに3人も金縛り霊が憑くのを拒む理由は何となくわかる。
帰り支度を終えたフミヤくんが先にスタッフルームから出ようと扉を開いた。
「ウサギ先輩! お疲れ様です! アッハッハッハッハ! アッハッハッハ!」
「お、お疲れ様!」
忙しかったバイトのあとなのに、フミヤくんはまだまだ元気いっぱいだ。
若い&金縛り霊の力の凄さを目の当たりにして25歳童貞の僕は微笑んでいた。
「じゃあウサギ先輩! 明日もよろしくっす! アッッハッッハッハ! アッハッハッハッハ!」
あんなに丁寧だった敬語がちょっと雑になってきているのと、変な笑い方をしているのには違和感を感じるが、いずれ慣れるだろう。
僕はスタッフルームから出ていくフミヤくんに向かって手を振って見送った。
◆◇◆◇◆◇◆◇
家に着いた。
僕は専属霊を決めなくてはならない31日までの残りの日数をまとめていた。
「今日寝たら22日に金縛りちゃんが来るって事だから23日、24日、25日……」
残りの日数を指折り数える。
「31日っと……やっぱりあと10回しか会えない。しかも最後の10日目で専属霊を決めなくちゃいけないんだもんな。どうしよう。どうしよう。決めるしか方法がなくなっちゃったし……1人だけ……1人だけ……」
珍しく独り言が多いのは自覚している。それほど焦っているという事だ。
僕はテーブルの周りをグルグルと歩きながら考える。
顎を手に乗せていかにも考えている人のポーズをとりながら歩く。
考えても考えても埒が明かない。
そんな時は思いっきりベットにダイブだ。
ふかふかのベットにダイブをして数センチ体が浮いた。そして直ぐに浮いた体は落ちた。
重力には逆らえない。金縛りちゃんたちのようには浮くことができない。
だから僕は寝ることにした。
考えすぎて金縛りちゃんに会えなかったらそれこそ意味がない。
「おやすみなさい」
ふかふかの布団に包まれながら僕の意識は暗い暗い闇の中へと消えていった。
目覚まし時計の鳴った音だ。
「うぁわぁああ……ぁあ?」
目覚まし時計の音と共に意識が覚醒した僕は悲鳴を上げながら起き上がった。
全身寝汗だらで気持ちが悪い。そして恐怖心が残っている。
悪夢だ。本当に怖かった。震えが止まらない。
もうオカマの金縛り霊のユウナさんには会いたくない。
怖い怖い怖い怖い怖すぎる。手が足が勝手に震える。
カバのように大きな顔が僕の脳裏から離れない。
僕は顔を舐められた後、何をされたんだろう……。
気を失ってしまったからその後のことはわからない。そしてわかりたくも考えたくもない。
恐怖心も金縛り霊の栄養になることは知っている。
そして僕の体は、すごく調子が良い。
寝起きの時の寝汗と、恐怖心が一気に沸き立った事を除けば絶好調ともいえるほどだ。
この状態から推測すると、ユウナさんにごっそり疲労と恐怖を吸い取られている事がわかる。
それなら今感じているこの恐怖心も残さず吸い取ってもらいたかった。
いや、この恐怖心は意識が覚醒してから現れたものだ。昨夜の恐怖を思い出したせいだろう。
そして以前よりも恐怖心が強まっている気がする。全身震えて歯がガタガタ言っているのは初めてだ。
トラウマ以上の恐怖だった。とにかくもう無理。もう嫌だ。
ユウナさんには会いたくない。
「フミヤくん……」
恐怖の蓋がズレて、思い出したかのように名前をボソッと吐いた。
フミヤくんは大丈夫だったのだろうか?
僕のせいでトラウマ級の怖い思いをしていたら申し訳なさすぎる。
普通の人間は金縛りにかかった場合は、金縛り霊を見る事はできるのだろうか?
ある程度、霊感がないと幽霊を見ることができないとどっかで聞いたことがある。
しかし霊感がない僕でも金縛り霊を見る事ができている。
もしかしたらフミヤくんも見えているかもしれない。
今日のバイトでフミヤくんに聞いてみるしかない。
休まずにバイトに来るという事は、体調が良くなったという事だ。
その場合はユウナさんがフミヤくんの疲労を吸い取ってくれたはずだ。
とにかくユウナさんに相談することができた。
金縛り霊協会会長のユーさんに相談する事ができないこともわかった。
トラウマを植え付けられてしまったが結果的に収穫はあった。
収穫と言っても良いものではない。進むべき1本の道が大きく広がっただけだ。
最終日までに金縛りちゃんの中から1人だけを選び専属霊を決めなくてはならない。
「今日は……21日……残り10日間か……」
焦っていなかったわけではないが、ジリジリと焦りを感じてきた。
カナか、レイナか、リナか。それとも兎村の3姉妹か……。
決められるわけがない。僕はどうしたらいいんだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
バイト先の居酒屋に着いた。
スタッフルームに入ると、すでにフミヤくんが準備していた。
そして僕の顔を見て元気よく挨拶をしてきた。
「ウサギ先輩! おはようございます! 昨日はお休みしちゃってすみません! でも今日は朝、目が覚めた時めちゃくちゃ元気になっていたのでもう大丈夫です! 何でですかね、今年一番元気ですよ! まじで最高な気分です! アッハッハッハ! もう笑いも止まりませんね! アッハッハッハッハ!」
「お、おう……よ、よかったね。きょ、今日もよろしくね」
不自然すぎるほど元気なフミヤくんを見て理解した。ユウナさんが疲労を吸い取ったことに。
僕も金縛りちゃんに疲労を吸い取ってもらってからは心も体も元気になった。
昔よりも明るくなったと思うし考え方も前向きな方向を考えるようにもなった。
おかげでバイトも辞めなかった。それぐらい僕も変わった。
けれどフミヤくんは変わりすぎじゃないか?
こんなに元気で明るかったっけ?
そもそもそんな変な笑い方してたっけ?
「アッハッハッハ! アッハッハッハッハ! アッハッハッハ! アッハッハッハッハ!」
ま、元気そうだし本人が満足してるのなら良いか。
でもこの様子だとユウナさんの存在を知らないのだろう。それはそれでうらやましい。
あんなオカマの金縛り霊を見てしまったらここまで元気になれるはずがない。
そんな事を思考していると、スタッフルームの扉がガラガラと開いた。
そして店長が顔を見せてきた。
「フミヤくん。もう休まなくて平気なのか?」
「店長! 昨日は休んですみませんでした! 今日からバリバリ働きますのでよろしくお願いします! いやー、今日も頑張りますよぉ! アッハッハッハ! アッハッハッハ!」
「そ、それならよかった……じゃあ頑張ってね……」
店長は豹変したフミヤくんを奇妙に見ながら僕の方に近付いてきた。そしてこっそり小声で耳打ちした。
「なぁ、こんな感じだったっけ? 中身誰かと入れ替わってる説ないか?」
「その可能性はありますね……元気すぎて怖いです」
「だよな……でも元気に働いてくれるんならこっちもありがたいちゃありがたいけどな……でもよ、あの笑い方なんとかならないもんかな?」
店長と僕はゆっくりとフミヤくんの事を見た。
「アッハッッハッッハッハ! アッハッハッハ! アッハッハッハ! アッハッハッハッハ!」
フミヤくんは、一人で楽しそうに笑っていた。
ユウナさんはフミヤくんに何をしたんだ。何をしたらここまでなるんだ……。
僕は、フミヤ君をこのように変えた元凶の顔を思い浮かべた。
思い浮かんだ途端に投げキッスをしてきたのですぐに別のことを考えた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
バイトが終わった。
豹変したフミヤくんの仕事の方は良い感じだった。むしろ前よりもよく働いていた。
元気すぎるからこそ酔っ払いへの対応も上手くなってきてるように思えた。いや、実際上手くなっていた。
これで勉学の方も良い結果を出せるのなら、フミヤくんの今後の人生安定だ。
裏でこっそり手引きした僕のおかげという事で鼻が高い。感謝される事はないけれど……。
そう考えると本当に金縛り霊ってすごい。人の人生を大きく変えてしまう。
そもそも自殺者を減らすほどの力を持っているのだ。
僕だけに3人も金縛り霊が憑くのを拒む理由は何となくわかる。
帰り支度を終えたフミヤくんが先にスタッフルームから出ようと扉を開いた。
「ウサギ先輩! お疲れ様です! アッハッハッハッハ! アッハッハッハ!」
「お、お疲れ様!」
忙しかったバイトのあとなのに、フミヤくんはまだまだ元気いっぱいだ。
若い&金縛り霊の力の凄さを目の当たりにして25歳童貞の僕は微笑んでいた。
「じゃあウサギ先輩! 明日もよろしくっす! アッッハッッハッハ! アッハッハッハッハ!」
あんなに丁寧だった敬語がちょっと雑になってきているのと、変な笑い方をしているのには違和感を感じるが、いずれ慣れるだろう。
僕はスタッフルームから出ていくフミヤくんに向かって手を振って見送った。
◆◇◆◇◆◇◆◇
家に着いた。
僕は専属霊を決めなくてはならない31日までの残りの日数をまとめていた。
「今日寝たら22日に金縛りちゃんが来るって事だから23日、24日、25日……」
残りの日数を指折り数える。
「31日っと……やっぱりあと10回しか会えない。しかも最後の10日目で専属霊を決めなくちゃいけないんだもんな。どうしよう。どうしよう。決めるしか方法がなくなっちゃったし……1人だけ……1人だけ……」
珍しく独り言が多いのは自覚している。それほど焦っているという事だ。
僕はテーブルの周りをグルグルと歩きながら考える。
顎を手に乗せていかにも考えている人のポーズをとりながら歩く。
考えても考えても埒が明かない。
そんな時は思いっきりベットにダイブだ。
ふかふかのベットにダイブをして数センチ体が浮いた。そして直ぐに浮いた体は落ちた。
重力には逆らえない。金縛りちゃんたちのようには浮くことができない。
だから僕は寝ることにした。
考えすぎて金縛りちゃんに会えなかったらそれこそ意味がない。
「おやすみなさい」
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