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第4章

46 ユーから語られる二百年前の恋物語

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「あれは200年くらい前の話」

「200年!?」

 出てきた数字のデカさに驚きが隠せなかった。




「金縛り霊として活動していた僕は一人の女性に恋をした。その時は僕の再構築された見た目と同じ20代の女性だ。長い黒髪が綺麗でとても美しい女性で僕はその女性のところに毎晩のように金縛りをかけていた」

 金縛りをかけ続けて1ヶ月が経った頃、初めての出来事が僕を襲った。

「こ……ん、ぁ……ん、あ……」

 僕の金縛りに呆気られた女性が言葉を喋ろうとしていたのだ。
 金縛りの最中に体を動かしたり声を出すって人は稀に存在するが僕は初めてその瞬間を見た。

「ぉ……ぅ、ぁ……ぅ、あ……」

 なんと言っているのか全くわからない。とりあえず挨拶をしよう。挨拶は常識だ。

「こんばんわ。僕は金縛りの時にだけ現れる金縛り霊だ。キミの悪い物を吸い取りにきている。怖がらせてしまって申し訳ない。すぐにまた眠くなると思うからそれまで我慢していてください」

 僕は挨拶を終えたあと、彼女の顔をなんとなく見てみた。

 彼女は言葉を話せない代わりに笑顔を見せてきた。

 こんなに綺麗な笑顔を見たのは生前の頃も金縛り霊になってからも今までなかった。初めてだ。僕の心の方が浄化される。そんな気分を味わった。

 そして彼女は再び何かを話そうと口を一生懸命に動かした。

「こん……ば、ぁ……」

 必死になって喋ろうとする彼女に対して僕も必死になって言葉を聞いた。

「もしかして挨拶をしているのかい? こんばんわって言ったように思えるけど……僕が、というより幽霊は怖くないのかい?」

 彼女の返事はなかった。しかし返事の代わりに寝息が返ってきた。

「…………スピースピー…………スピースピー」

 彼女の意識は暗い暗い闇の中に消えていったのだ。


 次の日、僕はまた彼女に金縛りをかけに行った。金縛りがかかるのと同時に彼女は意識が覚醒した。
 そして目と目が合う。

「やぁ、昨日ぶりだね。また金縛りをかけにきたよ」

 とりあえず声をかけてみた。

「こんばんわ。あれ、喋れる……ちゃんと喋れるようになってる!!」

 驚いた。彼女は、はっきりと言葉を話せるようになっていたのだ。

「ねーねー、あなた幽霊なの? 金縛り霊って言ってたわよね? すごいわ! 私、幽霊と話したの初めて!!」

 体はまだ動かせていないが飛び跳ねるほど嬉しそうにしている。変わった人間だ。
 僕は金縛り霊になってから生きた人間と話した事は一度もなかった。正直僕自身も初めての体験で驚いている。

「表情筋が動かせて声も出せるようになった。それなら今日は体を動かせるようにしてみようと思うの。何かコツはないの? 金縛りくん!」

 怖いもの知らずというか元気で明るい人だと思った。それによく喋る子だ。

「そうですね……まず指先から動かしてみてください。ゆっくりやっていけば全身動くようになりますよ」

 僕は動けるようになるコツを教えた。元気な子だから動かれると何かと迷惑かとも思ったが動いている彼女の姿を見てみたいとも思ってしまった。

 それから彼女は僕と一切会話することなく体を動かすことに集中していた。集中は5分で切れてそのまま眠ってしまっていたけれど……。

 その次の日も金縛りをかけにいった。金縛りがかかると同時に彼女の意識が覚醒する。

 そして飛び跳ねた。

「うわぁあ! すごい! 本当に動けるようになった! 見て! こんなに跳ねれるよ! もう完璧よ!」

 たった1日、いや、たったの5分間、指を動かそうとしただけでここまで動くようになるものなのか?
 彼女の急成長に正直驚かされた。そして布団の上を陽気に跳ねる姿は微笑ましかった。

 布団の上を跳ねながら僕と正面で向き合って彼女は口を開いた。

「私の名前はワカナよ。金縛りくん。あなたの名前は?」

 突然の自己紹介が始まった。そして名乗っていなかった事に今更気付かされた。彼女の名前も初めて聞いた。

「ワカナ……」

「うん。そうよ。あなたの名前は?」


「僕の名前は――」





 明るく元気な彼女はなんでも聞いてくる。

「金縛り霊って何?」「ご飯とか食べるの?」「昼は何してるの?」「他にどんな幽霊がいるの?」「お父さんとお母さんは?」「生きてた頃の記憶はあるの?」「何か特技とかないの?」「子供ってできるの?」「専属霊って何?」

 僕が金縛りをかけにくるたびに質問攻めを繰り返す。質問が尽きることはなかった。
 それでも僕はワカナを鬱陶しいとは思わなかった。むしろ話し相手ができて楽しいと感じた。


 僕は金縛り霊としての活動のため週4回はワカナの家、週3回は別の人の家に行くスケジュールを組み立てた。
 本当はワカナの家にだけ行きたかったが困っている人が多い時代だったからいろんな人のもとに金縛りをかけにいかなくてはならなかったんだ。


 そしてワカナに金縛りをかけてから1年が過ぎた頃、僕はある決心をした。

 ワカナの専属霊になる決心を。
 契約のために話し合いをしよう。そう思いワカナに金縛りをかけに行った。

 ワカナは金縛りにかかると同時に意識が覚醒する。

「私だけの金縛り霊になって」

 目覚めてすぐの言葉がこれだった。太陽のように明るく真っ直ぐな笑顔で言われた。
 僕が話そうと決心していた事を先に言われてしまったのだ。僕とワカナ思ってることは同じだった。

「先に言われちゃったか……こういうのは男の方から言うものだと思い込んでいましたよ」

「だって言わなきゃ他の人に取られちゃうかもしれないでしょ! だから言うって決めてたんだよ」

「そ、そうですか……」

「それで~? 返事は~?」

「は、はい! 僕の方こそお願いします。僕を専属霊として契約してください」

 僕は彼女に言葉に驚いていて大事な返事が遅れてしまった。

 そのまま彼女の前で膝をつき頭を下げた。


「…………」


 しかし彼女からの返事は返ってこなかった。
 不安になって顔を上げて彼女の方を見ると……

「契約します」

 目と目があった瞬間、契約のキスをしていた。

 唇と唇が重なった。僕の初めての契約だ。
 ワカナの唇は温かくそして柔らかい。金縛り霊にはない温もりだ。

 なんでも質問してくるワカナには専属霊になる方法は教えてあった。
 だから契約のキスをして専属霊になる事を彼女は知っている。
 でもまさか僕の方が唇を奪われる側になるなんて思ってもなかった。
 こういうのは男の方からやるものだと……。


 専属霊の契約をしてから50年間、僕はワカナの専属霊として憑いていた。
 金縛り霊の僕の見た目は一切変わらない。しかし人間のワカナ歳を取る。この頃にはすでに70代のおばあちゃんになっていた。
 それでも僕は愛し続けた。見た目なんて関係ない。むしろ歳を取っていく人間を羨ましく愛おしいとも思った。


 僕が専属霊としてワカナの体の中の悪い物を全て吸い取っているので驚くほど健康的だった。
 ワカナはこの50年間一度も風邪を引いたことがない。風邪を引きかけた事は何度もあったが僕がウイルスを栄養に変えて吸い取っているので問題はない。
 金縛り霊がいればこの世に病院などは必要ない。いずれウイルスも細菌も世界から消えるだろう。

 健康的に生きているワカナ。僕の予想だとあと20年いや、30年は生きると思っていた。

 しかし悲劇は突然訪れる。

 ワカナは74歳で交通事故に遭ってしまった。
 いくら健康的な体で30年生きると思っていても不慮の事故には抗えなかった。

 僕は専属霊の契約が解除された事をすぐに感じ取った。それは同時に最愛の人が亡くなった知らせでもあった。

 契約者が失われ専属霊としての役目が終わった僕はワカナの家に行った。ワカナの家に行ってもワカナの姿はない。
 僕は悲しみでどうにかなりそうだった。泣き崩れて叫んだ。涙が枯れるまで喉が壊れるまで泣き続けた。

 そんな時だった。

 僕の肩を誰かが叩いた。
 僕を慰めにきた金縛り霊の誰かだろうと思った。僕は肩を叩いた人物を確認するために後ろを振り返る。

 僕は一瞬、頭が真っ白になった。
 なぜなら僕の肩を叩いたのは亡くなったはずのワカナだったからだ。

 嬉しさのあまり僕は74歳のワカナに飛びついた。そして強く抱きしめた。

「ど、どうして……どうして、ここに……」

「あなたが教えてくれたんじゃない。金縛り霊になる方法を……」

「そんなこと教えた覚えはないけど……」

「50年前、あなたが教えてくれたわ」

 僕は50年前ワカナに質問攻めにあっていた。
 確かにその時に金縛り霊になった経緯などを少し話したことがある。
 ただ詳しくは話していなかった気がする。それに50年も前のことだ。

『金縛り霊ってどうやったらなれるの?』
『未練を残すとなれるよ』

 そんな適当に答えた言葉をワカナは覚えていて金縛り霊になったのだ。
 もしかしたらこの時からずっと金縛り霊になろうと決めていたのかもしれない。


「これであなたとずっと一緒に入れるわ。おばあちゃんになっちゃったけどこれからもよろしくね」

 その時に見せた笑顔は初めてあった時に見せた笑顔と変わらなかった。

 こうしてワカナは金縛り霊になってからも僕とずっと一緒に幸せに霊界で暮らしているのさ。

 めでたしめでたし。





「――というのが僕が専属霊だった頃のお話さ」

 ユーさんは自慢げに200年前の話をした。

「ハッピーエンドってのはわかるんですが、全く参考にならなかったんですけど……ただの惚気話を聞かされただけのような……」

 200年前の話を聞き終えた率直な感想だ。
 良い話ではあったが僕が専属霊を選ぶことに関しては全く参考にならなかった。

「参考にならなかったのはとても残念だ」

 ユーさんはため息を吐き首を横に振った。本当に残念そうな顔をしてるのがむかつく。

「そもそも200年前って、ユーさんいつから金縛り霊やってるんですか?」

「見た目は若いけど400年くらいは金縛り霊をやってるんじゃないかな?」

「よ、よよよ、400年!?」

 またしてもスケールのデカい数字が飛び出してきた。
 400年も昔から金縛り霊が存在していたことに衝撃を受けた。
 そして400年間金縛り霊をやっていて若い姿のままでいるユーさんは、不老不死のようなすごい存在なんだと理解してから体が震えだした。

「それに僕は今の『日本金縛り霊協会』の会長だからね!」

「え、今なんて?」

 ユーさんの口から知らない言葉が出てきて僕は戸惑った。

「日本金縛り霊協会だよ」

「日本……金縛り霊……協会……」

「うん、そうだよ。それにもともと髪は黒かったんだよ。100年くらい金縛り霊をやっていると色素がどんどん薄れて白くなったんだ。ほらここの毛も白いだろ」

 ユーさんは突然、下の毛を見せてきた。もちろんムスコもだ。

「ちょ、いきなりなんてもん見せてくるんですか! って本当だ白い!」

 本当に下の毛は真っ白だった。そしてムスコは僕のものよりも立派だった。

「山中愛兎。キミとは何か特別なものを感じるよ。なんだろう。こう、魂か何かが近いような気がするんだ。年齢も僕とほぼ変わらないだろ。どうだい? 僕がキミの専属霊になってあげてもいいんだよ」

 僕の顎を持ち上げて顎クイをしてきた。

 ムスコを見せてきた後にこんな事をされると恐怖でしかない。
 もしかしたらただの露出魔の可能性も出てきた。

「ちょっと、な、なるわけないじゃないですか! 何やってるんですか! それにさっき自分のムスコを触ってた手ですよね」

 僕はすぐに顎クイから脱出した。

「大丈夫だよ。手を洗わなくてもバイ菌はついてないよ。綺麗だよ」

「そういう問題!?」

「冗談だよ。冗談。金縛り冗談、幽霊ジョークってやつさ」

「なんなんですかそれ……」

 真面目な人だと思っていたが冗談も交えるフランクな人だった。そして金縛り冗談ってなんなんだ?

 笑顔で冗談を言っていたユーさんは顔にできたシワを戻し真剣な表情に変わった。

「さて、まだまだ日にちはある。3人の金縛り霊の中から専属霊を1人決めてくれよ。もちろん3人の中からじゃなくてもいいさ。僕でもユウゴ……じゃなくてユウナでもね。ワカナはダメだよ。僕が嫉妬しちゃうからね。他にも知り合いの金縛り霊がいるならその子でもいいよ」

「も、もし、期間内に決められなかったらどうなるんですか?」

「今後の人生、二度と金縛りにかかることは無くなる。そして金縛り霊に会うことも無くなる」

「マ、マジですか?」

「マジ」

 残酷な言葉が僕に降りかかった。
 今年中に専属霊を決めなくてはならなくなってしまった。
 決めれなかった場合、僕の残りの人生金縛りにかかることがなくなる。それは金縛りちゃんに会えなくなる事を意味する。

 そんなのは絶対に嫌だ。

「残り16日。それまでに専属霊を選ぶように」

 目と目を合わせて念入りに言葉を強く吐いた。


 僕は不安だ。僕に専属霊を選ぶことができるのだろうか……。

「それじゃ僕はここで失礼するよ。今日の栄養摂取がまだだからね」

 ユーさんは頭を下げて挨拶をした。そしてこの場から立ち去ろうとする。
 幽霊らしい立ち去り方で僕は驚いた。ユーさんの足から上に向かってどんどんと消えていっている。

 朝になると姿がない金縛り霊。どんな風に消えるのか疑問だったが、目の前でその疑問が解消された。

 僕は消えかかるユーさんを呼び止めた。

「ちょっと待ってください!!!」

「どうしたんだい? まだ何かある?」

 もう話は終わっているのだから当然の返しだ。
 しかしユーさんにとっては終わっていても、僕にとってはまだ終わりじゃない。

「僕の疲労は吸い取らないんですか? 腕も腰も足もバイトの疲れで痛いんですけど、頭痛も少しするし……」

 いつもなら金縛りちゃんたちに吸い取られているはずの疲労だ。目の前の金縛り霊は僕の疲労を吸い取られていない。

 消えかかるユーさんは残念そうな表情を僕に向けてきた。

「残念だけど、僕は男から栄養を吸い取る趣味はないんだ。ごめんよ」

「そ、そんな……それじゃ僕は疲労を残したまま朝を迎えないといけないんですか」

「そういうことだね。今日は3人の女の子が僕のことを待っているんだ。急いで行ってあげないと悲しんじゃうからね。それじゃ」

 本当に急いでいるみたいで体の消えていくスピードが速くなった。もう胸より下は消えている。

「ワカナさんがいるのに女の子のところ行くとか浮気者じゃないですか! さっきのロマンティックな話はなんだったんですか!」

「これが金縛り霊の仕事だから」

「ふんっ」と鼻を鳴らしながら言った。
 浮気ではなく仕事だと割り切っているみたいだ。

「おっと、最後に言い忘れていたことが……」

 首から下が消えたタイミングでユーさんは何かを思い出した。

「なんですか?」

 僕は消えかかっているユーさんの最後の言葉を逃すまいと耳を傾けた。

「ウサギって実は仲間思いで寂しがり屋なんだ。だから僕たちも仲良くなれると思うよ。だってキミと僕は特別な何かが、魂か何かが近い気がするからね」

 言葉を全て言い終えてから、ユーさんの姿が完全に消えた。

 最後の最後まで一言一句言葉を聞いたが、ユーさんの最後の言葉の意味が全くわからなかった。
 最後にいう言葉なのか? しかも言い忘れてたと言っていたし……。
 僕はそこまで重要な言葉には思えなかった。

 そんなことを思考していると突然、僕の意識が朦朧とした。
 おそらくユーさんが消えて金縛りが解けたのが原因だろう。
 僕の視界はいつの間にか壁にぶつかっていた。いや、これは壁ではない。床だ。
 意識が消えかかるのと同時に僕は床に倒れていたのだ。倒れていることにすら気が付かなかった。

 そのまま僕の意識は暗い暗い闇の中に戻されたのだった。
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