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《ドキドキの文化祭編》
039:視界に天井、隣に兎衣
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……あ、あれ?
ここは?
視界には学校の天井があった。
僕はちょっと硬めのベットに横たわっている。
この状況からして僕は気絶してしまい、保健室に運ばれたのだろう。
「あっ、お兄ちゃん。やっと起きた」
「……う、兎衣!?」
声がした方へ首を傾けると、そこには妹の兎衣がいた。
でもなんで兎衣が?
そうか。文化祭か。遊びに行くって言ってたもんな。来てくれたんだ。
「寝不足で文化祭に出るから、倒れちゃったんだよ」
「やっぱり倒れたんだ……」
そうだ。寝不足で……限界が来てしまったんだ。
いや、違う。僕の最後の記憶は可愛いを具現化したような天使が目の前に立っていた。
そう。メイドくままだ。
その可愛さに射止められて倒れたんだ。可愛いの致死量を超えたんだ。
まあ、寝不足ってのも相まって倒れたんだろうけど……。
「自分だけの体じゃないんだから、しっかりしてよね」
「あっ、うん。ごめんね。兎衣が保健室まで運んでくれたの?
「私がお兄ちゃんを運べるわけないじゃん」
「そ、そうだよね。じゃあ誰が運んでくれたか知ってる?」
「純平くんとカメラ持ったおじいちゃんだよ」
「純平と小熊さんのおじいちゃんが!?」
純平も満身創痍だったはず。そんな体で僕を運んだのは相当大変だっただろうな。
それに小熊さんのおじいちゃんまで。本当に申し訳ない。
「あとでちゃんとお礼言わなきゃだな」
「お兄ちゃんを看てる私にも感謝してよね」
「うん。ありがとうね。兎衣。それとごめんね。せっかくの文化祭なのに。友達と来てたんでしょ?」
「感謝はしてって言ったけど、謝罪をしてとは言ってないわ。文化祭はちゃんと満喫したから」
「え? でも僕をずっと看てくれたんじゃ?」
「文化祭を満喫したあとにね。だから謝らないでいいから」
「そうか。さすが僕の妹だ。ちゃんと文化祭を満喫してて偉いぞ」
「えっへん」
もう文化祭の片付けくらいの時間だもんな。そんな時間まで看てたってなると本当に申し訳なさすぎるからな。
良かったよ。ちゃんと文化祭を回れたみたいで。
そに比べて僕ときたら……
「はぁ~」
「出た。お兄ちゃんのクソでかため息」
「メイドくままとチェキ撮れなかったし、第3班の仕事もできなかったからね。そりゃクソでかため息くらい出るよ」
「不純だけど真面目だね」
「不純とはなんだ!!」
「そんな不純なお兄ちゃんにプレゼントがあるの」
兎衣はカバンの中を探り始めた。
そしてすぐに紙のようなものが出てきた。
すぐにそれがチェキフィルムであると理解する。
兎衣はそのチェキフィルムを僕に渡した。
なんのチェキなのか表面を見ようとする前に、兎衣が口を開く。
「お兄ちゃんなら欲しいかなって思ってさ……」
「僕が欲しいもの?」
そんな疑問を浮かべながらチェキをひっくり返して表面を見た。
「こ、これは!!!」
僕はチェキをすぐに裏返した。
「え? なんで一瞬だけ? 変だった?」
「ダメだよこれは。これはダメすぎる。今見たらまた意識を失いかねない」
そう。意識を失ってしまう恐れのあるものが映ってた。
「メイドくままと兎衣とのツーショットチェキだなんて、可愛すぎて無理! 可愛すぎて可愛すぎて可愛すぎる!」
訂正しよう。意識を失うどころか死んでしまう。直視なんてしてみろ。心臓がもたないぞ。
「喜んでるんだよね? 嫌がってるんじゃないよね?」
「うん。死ぬほど喜んでる」
「それなら良かった。本当は撮りたくなかったんだけどさ。お兄ちゃんのためにさ……」
僕のために。本当に優しい妹だ。
「ありがとう。妹よ。本当にありがとう。よくメイドくままと撮ってくれた。世界中どこを探してもこのツーショットチェキに勝る可愛いチェキは見つからないよ。一生大切にする」
「褒めすぎ。でもお兄ちゃんのことだから、どうせくままのことしか見てないんでしょ?」
「何を言ってるんだ妹よ。2人には2人の、それぞれの可愛さがあってだな、それが1枚のチェキの中に集約されているんだぞ。そしてその可愛さは無限の可愛さを作り出してるんだよ。可愛いと可愛いの足し算でも掛け算でもない。あらゆる要素が合わさった宇宙規模の可愛さ。ブラックホール級の可愛さ。次元が違いすぎる可愛いさなんだ」
「な、何言ってるか、さっぱりわかんないんだけど」
僕の力説が伝わらなかった?
いや、それもそうか。兎衣はまだ中学生だ。理解するのには少し早かったかもしれないな。
「それだけ元気なら歩いて帰れるよね? お父さんもお母さんも忙しくて、迎えに来るんだったら遅くなるかもって言ってたからさ」
「あっ、そうなんだ。でもまだ帰れないよ」
「なんで? まだ具合悪い? もう少し休む?」
「あっ、そうじゃなくてさ。今って片付けの時間でしょ? 仕事できなかった分、片付けだけでも参加しなきゃ」
「本当に真面目だね。でもさ、妹を一人にさせる気なの?」
そ、そうだった。そこまで頭が回ってなかった。
でも兎衣には友達がいるはず。
いや、状況からして文化祭を満喫した後に解散したんだろうな。その後に兎衣は保健室に来てくれた、って流れなんだろうな。
「それじゃ、このまま早退するかな」
「そうしようよ。家でゆっくり休もう」
「うん。でも……心残りが……」
「心残り?」
「うん。気絶する前にチャイナくままとチェキを5枚撮ったんだけど……そのうちの1枚をさ、小熊さんにプレゼントしようと思ってたんだよね。メイドくままとも5枚撮る予定だったからさ、それも1枚渡したかった。渡せなかったのも残念だし、そもそもメイドくままとチェキが撮れなかったのも残念だ……一生の不覚」
本当に何やってるんだろう僕は。あんなに楽しみだったのに、自己管理ができてないな。
くままがメイド服を着るのなんて今後あるのか?
ないのだとしたらこの失態は一生後悔することになるぞ。
「それじゃさ、チャイナくままのチェキ、今もらっちゃうよっ」
「あっ、うん。そうだね。今渡せばいいよね」
「じゃあ選ぶねっ」
「うん。ちょっと待って、ポケットにしまってあ……って、えぇええええええええ!?」
妖精さんだ。いや、天使か?
いや、もっとすごい存在のくまま様だ!
くまま様が僕の前に突然現れた。
ここは?
視界には学校の天井があった。
僕はちょっと硬めのベットに横たわっている。
この状況からして僕は気絶してしまい、保健室に運ばれたのだろう。
「あっ、お兄ちゃん。やっと起きた」
「……う、兎衣!?」
声がした方へ首を傾けると、そこには妹の兎衣がいた。
でもなんで兎衣が?
そうか。文化祭か。遊びに行くって言ってたもんな。来てくれたんだ。
「寝不足で文化祭に出るから、倒れちゃったんだよ」
「やっぱり倒れたんだ……」
そうだ。寝不足で……限界が来てしまったんだ。
いや、違う。僕の最後の記憶は可愛いを具現化したような天使が目の前に立っていた。
そう。メイドくままだ。
その可愛さに射止められて倒れたんだ。可愛いの致死量を超えたんだ。
まあ、寝不足ってのも相まって倒れたんだろうけど……。
「自分だけの体じゃないんだから、しっかりしてよね」
「あっ、うん。ごめんね。兎衣が保健室まで運んでくれたの?
「私がお兄ちゃんを運べるわけないじゃん」
「そ、そうだよね。じゃあ誰が運んでくれたか知ってる?」
「純平くんとカメラ持ったおじいちゃんだよ」
「純平と小熊さんのおじいちゃんが!?」
純平も満身創痍だったはず。そんな体で僕を運んだのは相当大変だっただろうな。
それに小熊さんのおじいちゃんまで。本当に申し訳ない。
「あとでちゃんとお礼言わなきゃだな」
「お兄ちゃんを看てる私にも感謝してよね」
「うん。ありがとうね。兎衣。それとごめんね。せっかくの文化祭なのに。友達と来てたんでしょ?」
「感謝はしてって言ったけど、謝罪をしてとは言ってないわ。文化祭はちゃんと満喫したから」
「え? でも僕をずっと看てくれたんじゃ?」
「文化祭を満喫したあとにね。だから謝らないでいいから」
「そうか。さすが僕の妹だ。ちゃんと文化祭を満喫してて偉いぞ」
「えっへん」
もう文化祭の片付けくらいの時間だもんな。そんな時間まで看てたってなると本当に申し訳なさすぎるからな。
良かったよ。ちゃんと文化祭を回れたみたいで。
そに比べて僕ときたら……
「はぁ~」
「出た。お兄ちゃんのクソでかため息」
「メイドくままとチェキ撮れなかったし、第3班の仕事もできなかったからね。そりゃクソでかため息くらい出るよ」
「不純だけど真面目だね」
「不純とはなんだ!!」
「そんな不純なお兄ちゃんにプレゼントがあるの」
兎衣はカバンの中を探り始めた。
そしてすぐに紙のようなものが出てきた。
すぐにそれがチェキフィルムであると理解する。
兎衣はそのチェキフィルムを僕に渡した。
なんのチェキなのか表面を見ようとする前に、兎衣が口を開く。
「お兄ちゃんなら欲しいかなって思ってさ……」
「僕が欲しいもの?」
そんな疑問を浮かべながらチェキをひっくり返して表面を見た。
「こ、これは!!!」
僕はチェキをすぐに裏返した。
「え? なんで一瞬だけ? 変だった?」
「ダメだよこれは。これはダメすぎる。今見たらまた意識を失いかねない」
そう。意識を失ってしまう恐れのあるものが映ってた。
「メイドくままと兎衣とのツーショットチェキだなんて、可愛すぎて無理! 可愛すぎて可愛すぎて可愛すぎる!」
訂正しよう。意識を失うどころか死んでしまう。直視なんてしてみろ。心臓がもたないぞ。
「喜んでるんだよね? 嫌がってるんじゃないよね?」
「うん。死ぬほど喜んでる」
「それなら良かった。本当は撮りたくなかったんだけどさ。お兄ちゃんのためにさ……」
僕のために。本当に優しい妹だ。
「ありがとう。妹よ。本当にありがとう。よくメイドくままと撮ってくれた。世界中どこを探してもこのツーショットチェキに勝る可愛いチェキは見つからないよ。一生大切にする」
「褒めすぎ。でもお兄ちゃんのことだから、どうせくままのことしか見てないんでしょ?」
「何を言ってるんだ妹よ。2人には2人の、それぞれの可愛さがあってだな、それが1枚のチェキの中に集約されているんだぞ。そしてその可愛さは無限の可愛さを作り出してるんだよ。可愛いと可愛いの足し算でも掛け算でもない。あらゆる要素が合わさった宇宙規模の可愛さ。ブラックホール級の可愛さ。次元が違いすぎる可愛いさなんだ」
「な、何言ってるか、さっぱりわかんないんだけど」
僕の力説が伝わらなかった?
いや、それもそうか。兎衣はまだ中学生だ。理解するのには少し早かったかもしれないな。
「それだけ元気なら歩いて帰れるよね? お父さんもお母さんも忙しくて、迎えに来るんだったら遅くなるかもって言ってたからさ」
「あっ、そうなんだ。でもまだ帰れないよ」
「なんで? まだ具合悪い? もう少し休む?」
「あっ、そうじゃなくてさ。今って片付けの時間でしょ? 仕事できなかった分、片付けだけでも参加しなきゃ」
「本当に真面目だね。でもさ、妹を一人にさせる気なの?」
そ、そうだった。そこまで頭が回ってなかった。
でも兎衣には友達がいるはず。
いや、状況からして文化祭を満喫した後に解散したんだろうな。その後に兎衣は保健室に来てくれた、って流れなんだろうな。
「それじゃ、このまま早退するかな」
「そうしようよ。家でゆっくり休もう」
「うん。でも……心残りが……」
「心残り?」
「うん。気絶する前にチャイナくままとチェキを5枚撮ったんだけど……そのうちの1枚をさ、小熊さんにプレゼントしようと思ってたんだよね。メイドくままとも5枚撮る予定だったからさ、それも1枚渡したかった。渡せなかったのも残念だし、そもそもメイドくままとチェキが撮れなかったのも残念だ……一生の不覚」
本当に何やってるんだろう僕は。あんなに楽しみだったのに、自己管理ができてないな。
くままがメイド服を着るのなんて今後あるのか?
ないのだとしたらこの失態は一生後悔することになるぞ。
「それじゃさ、チャイナくままのチェキ、今もらっちゃうよっ」
「あっ、うん。そうだね。今渡せばいいよね」
「じゃあ選ぶねっ」
「うん。ちょっと待って、ポケットにしまってあ……って、えぇええええええええ!?」
妖精さんだ。いや、天使か?
いや、もっとすごい存在のくまま様だ!
くまま様が僕の前に突然現れた。
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