7 / 40
《ときめきの夏休み編》
007:リベンジチェキ
しおりを挟む
「隼兎くん、二回目だねっ。ありがとうっ」
何もかも優しく包み込んでくれそうな慈愛の笑顔。くままは女神だ。
それに覚えてくれたのなんか優しい。
しっかりと関係が継続してるこの感じ。関係性が築き上がって、親睦が深まってるこの感じ。
すごく良い――!!!
優しく声をかけてくれたくままに応えるべく、ちゃんと会話を弾ませなければ!
「う、うん。きょ、今日もよかったよ」
「ありがとー!」
何様目線だよ、僕は!?
今日もよかったよ、ってなんだ!?
もう少しまともな会話はできないのか。相手は天使のような存在――否、天使そのものだぞ。
まあいい。会話の準備はしてこなかったからな。よくがんばった方だと思う。
想定外ということで次に進もう。
僕の本番はここからだ。
「そ、それで、チェキを……」
「うんっ! 撮ろう! 撮ろうっ!」
あぁ、なんて可愛いんだ。可愛すぎるにもほどがあるだろ。
この距離でのこの笑顔、限界ギリギリだぞ。
チェキを撮るためには、さらにこれ以上に近付かなければならない。
耐えられるのか? 僕の心臓!
胸の鼓動が、ときめきが止まらない。
「今日もツーショットチェキ選んでくれたんだね。もしかして前回のチェキよく撮れてた? 見たかったなー。写真とは違ってチェキってさデータとか残らないから私見れないんだぁ。だからちょっと気になってたの」
確かにチェキってフィルムが出てくるだけでデータは残らないよな。
チェキを受け取ってすぐに帰ってしまったから、どんなふうに撮れたかとかくままにはわからなかったんだ。
くそ。もっと僕が気を遣える男だったら。
でも致し方なし、か。あの時はずっと気持ちがふわふわしてた。
思考がかなり鈍ってた。いや、くままのことばかり考えてた。
思考の全てをくままに持っていかれたんだ。
「えーっと……前回のがちょっと、あれだったから……リベンジしたくて……」
「え? うそ!? ごめんっ!」
は? なんでくままが謝ってるんだ?
もしかして写真写りが悪い原因が自分にあると思っていらっしゃる?
なんて心優しき聖女なんだ。
って、感銘を受けてる場合じゃない。誤解を解かなければ。
「ち、違うよ。僕の目が半目に、いや、完全につぶってて。それと表情がさ、変な感じになってて。くま……小熊さんにはなんの問題もなかった。完璧だった。小動物みたいな愛くるしさと天使のような笑顔、それに女神かってくらいオーラもあった。可愛いって言葉はこのために存在するんだって、むしろ可愛いを具現化したかのような。本当に本当に可愛く撮れてた。家宝にするくらい本当に完璧で最高だった!」
何をベラベラと余計なことまで。
このままだと気持ち悪がられて終わってしまうぞ。
会話の準備をしてこなかったから致し方なし、ってさっきは許したけど、こればかりはダメだ。
何か、何か良い言葉を言って、この気持ち悪さを少しでも中和しないと。
「隼兎くん……そんなこと今まで言われたことなかった……」
あっ、もう手遅れか。危険人物に認定されてこのまま出禁に……。
学校も転校することに……最悪の場合わいせつ罪で逮捕か。少年法とか知らん。
短い間だったけど、推し活楽しかったな……。
ありがとう、くまま。来世でまた会おう。
「本当にっ、本当に! ありがとう! すごく嬉しい! こんなに褒められたの初めてっ!」
「あっ? えっ? え?」
「嬉しいよ! 隼兎くん! ありがとう!」
「う、うん!」
なんかめちゃくちゃ喜んでくれてる。
というか近い! 近すぎる!
それ以前に手を握られてる!
肌と肌が触れ合っちゃってる!
手汗が! 手汗が! 手汗がー!
離したいけど離したくない、まさにデッドロック状態!
どうしたらいいんだ!?
「そこ! お友達といえど、お触り禁止です」
「は、はい!」
お触り禁止で怒られた!?
僕から触ったわけじゃないのに!
「ご、ごめんなさい。つい、嬉しくなっちゃって……」
離れていくくままの手。
それなのにまだ温もりは残ってる。
握られていた感覚も残ってる。
この二つは幸福に置き換えられる。
そう、僕の右手には幸福が残ってる。
そうか。くままは幸福をもたらす神だったのか。
もしも握手会というものが今後開催させるのであれば、何がなんでも参加しよう。
「それじゃあ隼兎くん! リベンジチェキ撮ろっか!」
「う、うん!」
手招きする小さな手――先ほどまで僕の手を握っていた可愛らしいくままの手だ。
抗うことも拒むこともなく、僕の体は吸い寄せられた。
肩と肩が当たるのではないかと思うくらいの距離。
もう一度触れたい、という感情を押し殺しながら見えない壁を作る。
ファンと推し――僕とくままが近付くことが許される最大の距離だ。
その一定の許された距離を、その見えない壁を意識しながら僕はくままの隣に立った。
〝リベンジチェキ〟を撮るために。
「ポーズは――」
「くままポーズで!」
食い気味で答えた。
そうでもしなければポーズが変わってしまうかもしれない。
ポーズが変わってしまえば、リベンジチェキにはならない。
どうしても、どうしても、くままポーズで最高のチェキが撮りたいんだ。
「リベンジチェキだもんねっ。それじゃくままポーズっ!!!」
くままの掛け声とともにくままポーズを取った。
ここまでは完璧だ。
あとはシャッターが切られるのを待つだけ。
「撮りますよ~」
――カシャ!!!
女性スタッフの掛け声の後、すぐシャッターが切られた。
そしてカメラからチェキフィルムがゆっくりと出てくる。
「はい、どうぞ。今回は上手に映ってるといいね」
女性スタッフの優しいお言葉とともに現像途中のチェキフィルムを受け取る。
写真が浮かび上がるまで僕はステージから降りない。
それを誰かが注意することはなかった。
僕の後ろでくままも写真が浮かび上がるのを興味津々に待っているからだ。
「出てきた、出てきたっ!」
覗き込むくまま。とにかく近い。近すぎる。
ミルク石鹸の良い香りが思考を鈍らせにきてやがる。
これ以上近付いたら――密着したらまた女性スタッフに『お触り禁止』とか言われかねん。
「リベンジチェキ失敗だね」
「え?」
その言葉に鈍りかけていた思考が停止――頭の中が真っ白になった。
何もかも優しく包み込んでくれそうな慈愛の笑顔。くままは女神だ。
それに覚えてくれたのなんか優しい。
しっかりと関係が継続してるこの感じ。関係性が築き上がって、親睦が深まってるこの感じ。
すごく良い――!!!
優しく声をかけてくれたくままに応えるべく、ちゃんと会話を弾ませなければ!
「う、うん。きょ、今日もよかったよ」
「ありがとー!」
何様目線だよ、僕は!?
今日もよかったよ、ってなんだ!?
もう少しまともな会話はできないのか。相手は天使のような存在――否、天使そのものだぞ。
まあいい。会話の準備はしてこなかったからな。よくがんばった方だと思う。
想定外ということで次に進もう。
僕の本番はここからだ。
「そ、それで、チェキを……」
「うんっ! 撮ろう! 撮ろうっ!」
あぁ、なんて可愛いんだ。可愛すぎるにもほどがあるだろ。
この距離でのこの笑顔、限界ギリギリだぞ。
チェキを撮るためには、さらにこれ以上に近付かなければならない。
耐えられるのか? 僕の心臓!
胸の鼓動が、ときめきが止まらない。
「今日もツーショットチェキ選んでくれたんだね。もしかして前回のチェキよく撮れてた? 見たかったなー。写真とは違ってチェキってさデータとか残らないから私見れないんだぁ。だからちょっと気になってたの」
確かにチェキってフィルムが出てくるだけでデータは残らないよな。
チェキを受け取ってすぐに帰ってしまったから、どんなふうに撮れたかとかくままにはわからなかったんだ。
くそ。もっと僕が気を遣える男だったら。
でも致し方なし、か。あの時はずっと気持ちがふわふわしてた。
思考がかなり鈍ってた。いや、くままのことばかり考えてた。
思考の全てをくままに持っていかれたんだ。
「えーっと……前回のがちょっと、あれだったから……リベンジしたくて……」
「え? うそ!? ごめんっ!」
は? なんでくままが謝ってるんだ?
もしかして写真写りが悪い原因が自分にあると思っていらっしゃる?
なんて心優しき聖女なんだ。
って、感銘を受けてる場合じゃない。誤解を解かなければ。
「ち、違うよ。僕の目が半目に、いや、完全につぶってて。それと表情がさ、変な感じになってて。くま……小熊さんにはなんの問題もなかった。完璧だった。小動物みたいな愛くるしさと天使のような笑顔、それに女神かってくらいオーラもあった。可愛いって言葉はこのために存在するんだって、むしろ可愛いを具現化したかのような。本当に本当に可愛く撮れてた。家宝にするくらい本当に完璧で最高だった!」
何をベラベラと余計なことまで。
このままだと気持ち悪がられて終わってしまうぞ。
会話の準備をしてこなかったから致し方なし、ってさっきは許したけど、こればかりはダメだ。
何か、何か良い言葉を言って、この気持ち悪さを少しでも中和しないと。
「隼兎くん……そんなこと今まで言われたことなかった……」
あっ、もう手遅れか。危険人物に認定されてこのまま出禁に……。
学校も転校することに……最悪の場合わいせつ罪で逮捕か。少年法とか知らん。
短い間だったけど、推し活楽しかったな……。
ありがとう、くまま。来世でまた会おう。
「本当にっ、本当に! ありがとう! すごく嬉しい! こんなに褒められたの初めてっ!」
「あっ? えっ? え?」
「嬉しいよ! 隼兎くん! ありがとう!」
「う、うん!」
なんかめちゃくちゃ喜んでくれてる。
というか近い! 近すぎる!
それ以前に手を握られてる!
肌と肌が触れ合っちゃってる!
手汗が! 手汗が! 手汗がー!
離したいけど離したくない、まさにデッドロック状態!
どうしたらいいんだ!?
「そこ! お友達といえど、お触り禁止です」
「は、はい!」
お触り禁止で怒られた!?
僕から触ったわけじゃないのに!
「ご、ごめんなさい。つい、嬉しくなっちゃって……」
離れていくくままの手。
それなのにまだ温もりは残ってる。
握られていた感覚も残ってる。
この二つは幸福に置き換えられる。
そう、僕の右手には幸福が残ってる。
そうか。くままは幸福をもたらす神だったのか。
もしも握手会というものが今後開催させるのであれば、何がなんでも参加しよう。
「それじゃあ隼兎くん! リベンジチェキ撮ろっか!」
「う、うん!」
手招きする小さな手――先ほどまで僕の手を握っていた可愛らしいくままの手だ。
抗うことも拒むこともなく、僕の体は吸い寄せられた。
肩と肩が当たるのではないかと思うくらいの距離。
もう一度触れたい、という感情を押し殺しながら見えない壁を作る。
ファンと推し――僕とくままが近付くことが許される最大の距離だ。
その一定の許された距離を、その見えない壁を意識しながら僕はくままの隣に立った。
〝リベンジチェキ〟を撮るために。
「ポーズは――」
「くままポーズで!」
食い気味で答えた。
そうでもしなければポーズが変わってしまうかもしれない。
ポーズが変わってしまえば、リベンジチェキにはならない。
どうしても、どうしても、くままポーズで最高のチェキが撮りたいんだ。
「リベンジチェキだもんねっ。それじゃくままポーズっ!!!」
くままの掛け声とともにくままポーズを取った。
ここまでは完璧だ。
あとはシャッターが切られるのを待つだけ。
「撮りますよ~」
――カシャ!!!
女性スタッフの掛け声の後、すぐシャッターが切られた。
そしてカメラからチェキフィルムがゆっくりと出てくる。
「はい、どうぞ。今回は上手に映ってるといいね」
女性スタッフの優しいお言葉とともに現像途中のチェキフィルムを受け取る。
写真が浮かび上がるまで僕はステージから降りない。
それを誰かが注意することはなかった。
僕の後ろでくままも写真が浮かび上がるのを興味津々に待っているからだ。
「出てきた、出てきたっ!」
覗き込むくまま。とにかく近い。近すぎる。
ミルク石鹸の良い香りが思考を鈍らせにきてやがる。
これ以上近付いたら――密着したらまた女性スタッフに『お触り禁止』とか言われかねん。
「リベンジチェキ失敗だね」
「え?」
その言葉に鈍りかけていた思考が停止――頭の中が真っ白になった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

断罪前に“悪役"令嬢は、姿を消した。
パリパリかぷちーの
恋愛
高貴な公爵令嬢ティアラ。
将来の王妃候補とされてきたが、ある日、学園で「悪役令嬢」と呼ばれるようになり、理不尽な噂に追いつめられる。
平民出身のヒロインに嫉妬して、陥れようとしている。
根も葉もない悪評が広まる中、ティアラは学園から姿を消してしまう。
その突然の失踪に、大騒ぎ。

「俺にしがみつくのはやめろ」と言われて恋が覚めたので、しがみつかずにリリースします。相容れないとほざくあなたは、今、私に捨てられましたわ
西野歌夏
恋愛
前世でフラれた記憶を思いだしたフローラ・ガトバンは、18歳の伯爵令嬢だ。今まさにデジャブのように同じ光景を見ていた。
エイトレンスのアルベルト王太子にまつわるストーリーです。
※の付いたタイトルは、あからさまな性的表現を含みます。苦手な方はお気をつけていただければと思います。
2025.5.29 完結いたしました。

異世界でゆるゆる生活を満喫す
葉月ゆな
ファンタジー
辺境伯家の三男坊。数か月前の高熱で前世は日本人だったこと、社会人でブラック企業に勤めていたことを思い出す。どうして亡くなったのかは記憶にない。ただもう前世のように働いて働いて夢も希望もなかった日々は送らない。
もふもふと魔法の世界で楽しく生きる、この生活を絶対死守するのだと誓っている。
家族に助けられ、面倒ごとは優秀な他人に任せる主人公。でも頼られるといやとはいえない。
ざまぁや成り上がりはなく、思いつくままに好きに行動する日常生活ゆるゆるファンタジーライフのご都合主義です。
✿ 私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
従姉が私の婚約者と結婚するそうです
みみぢあん
恋愛
ワザ―トン子爵家の長女アナイスの両親は流行り病でなくなった。 残されたアナイスと妹シモーヌも両親と同じ病にかかり田舎で療養することにした。 …だが子爵家を継いだ叔父がアナイスの婚約を勝手に解消してしまい、かわりに従姉のヴィクトワールがアウトランズ侯爵家のジョエル卿と婚約した。 アナイスは叔父に抗議するが、逆に脅されてしまい――――――
※虐待の場面があります。 苦手な方はご注意を! 前半、暗いお話が続きます。
いつものように、ツッコミどころいっぱいのお話に都合の良いユルユル設定です。どうかお手柔らかに(-_-;)

和食で騎士団を虜にした令嬢は、婚約破棄から人生やり直し中です 〜隣国で小料理屋をはじめたら、元婚約者が土下座してきました〜
梅澤 空
恋愛
伯爵令嬢リーナは、ある日突然、婚約を一方的に破棄された。
さらに家族からも勘当され、心の拠り所だった故郷を離れることに。
たどり着いたのは、隣国ブランネル王国の地方都市アードベル。
旅の途中で魔物に襲われた彼女を救ったのは、軽口ばかりの若き騎士だった。
そしてその出会いをきっかけに、リーナの中で前世の記憶がよみがえる。
日本で惣菜店に勤めていた頃の記憶。小料理屋を開きたいという夢。
食材を見極める鑑定の魔法と、料理人としての情熱が、彼女をもう一度立ち上がらせた。
「この魔物の肉……唐揚げにしたら、絶対おいしい!」
まずいと敬遠されていた魔物肉が、リーナの手で驚きの一品へと生まれ変わる。
その料理は、騎士団や町の人々の心と胃袋をつかみ、やがて故郷にまで噂が届いて……?
笑顔と温かさを届ける和食スローライフ、今日も開店です。
不憫な推しキャラを救おうとしただけなのに【幼児ラブロマンス期→BL期 成長物語】
はぴねこ
BL
リヒト(金髪碧眼美幼児)が前世でプレイしていた乙女ゲーム『星鏡のレイラ』には攻略が非常に難しくバッドエンドを迎えると陵辱監禁BL展開になってしまう不憫な攻略対象がいた。
一度もカルロ(不憫攻略対象)のハッピーエンドを迎えることができなかったリヒトは転生した世界が『星鏡のレイラ』の世界だとわかると、推しキャラであるカルロを幸せにするべく動き出す。
リヒト… エトワール王国の第一王子。カルロへの父性が暴走気味。
カルロ… リヒトの従者。リヒトは神様で唯一の居場所。リヒトへの想いが暴走気味。
魔塔主… 一人で国を滅ぼせるほどの魔法が使える自由人。ある意味厄災。リヒトを研究対象としている。
オーロ皇帝… 大帝国の皇帝。エトワールの悍ましい慣習を嫌っていたが、リヒトの利発さに興味を持つ。
ナタリア… 乙女ゲーム『星鏡のレイラ』のヒロイン。オーロ皇帝の孫娘。カルロとは恋のライバル。

信用してほしければそれ相応の態度を取ってください
haru.
恋愛
突然、婚約者の側に見知らぬ令嬢が居るようになった。両者共に恋愛感情はない、そのような関係ではないと言う。
「訳があって一緒に居るだけなんだ。どうか信じてほしい」
「ではその事情をお聞かせください」
「それは……ちょっと言えないんだ」
信じてと言うだけで何も話してくれない婚約者。信じたいけど、何をどう信じたらいいの。
二人の行動は更にエスカレートして周囲は彼等を秘密の関係なのではと疑い、私も婚約者を信じられなくなっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる