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070:大胆な一撃
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刹那の瞬間だった。
それは侍が目にも止まらぬ速さで刀を抜く居合のような感覚に近いだろう。音よりも先にジェンガのパーツが動いたのだから。
ユウジの人差し指は定めた標準通り一寸の狂いもなく、ものすごい速さでデコピンを当てジェンガのパーツを吹っ飛ばしたのだ。
吹っ飛んだジェンガのパーツは物凄い回転をしながらウッドハウス目掛けて飛んでいく。そして重力に逆らえずにウッドハウスに到達する前に草原の中へ潜っていった。
これまでの約30分間、丁寧に抜き慎重に積み重ねていた男がまさかの大胆な行動。
しかしこの大胆な行動こそユウジに勝利をもたらしたのだ。
「崩れてねぇ!」
ユウジは冷や汗を流しながら拳をギュッと天に掲げた。
ジェンガのタワーは崩れなかったのだ。
「あっぶねー。マジで緊張したわ。あっそうだ。パーツ! パーツ!」
まだユウジのターンは終わってない。パーツを積み重ねてこそユウジのターンは終了する。タワーを崩さなかった事を喜んでいる余韻は与えてはくれないのだ。
デコピンで飛ばしたパーツを拾いに行くユウジだったがなかなか見つからない。
「どこだ? 吹っ飛んだ時、タワーの方見てたからどこらへんに吹っ飛んだかわかんねーぞ」
腰を低くし草をかき分けながら必死に探している。ユウジは神経質な性格だ。服が汚れるのを嫌い、決して膝を地面につけようとはしなかった。
「ほれ、そんなところ探してもいつまで経っても出んぞ」
ゴロウはユウジがいるところとは全く別の方向に杖を向けた。その杖からは薄いオーラのような物が飛ばされ落ちていったのが見える。
そのオーラが落ちた先の草の中からジェンガのパーツが浮かび上がった。
「うお、すげー」
魔法とは便利な物だ。驚くユウジに向かってゆっくりとパーツが向かっていく。そしてユウジの手のひらに吸い込まれるように落ちていった。
「それを積み重ねることができれば、今度こそワシのお手上げじゃ」
白く長い髭を触りながらゴロウは笑った。腕を試しているといった感じだろう。パーツの積み重ねが成功しゴロウに番が回ってきたのならゴロウに勝ち目はなくなる。それほどジェンガタワーはギリギリの状態なのだ。
ジェンガタワーの前に戻ってきたユウジは手の中にあるパーツの端を指先で丁寧に持った。
「ゆっくり……ゆっくり……」
小さな声で呟きながらパーツを最上段に積み重ねようと数ミリ単位で動かしている。震えているのか動かしているのかわからないほど微細な動きだ。
スーッとパーツが置かれた。そして指を離そうとする。
ジェンガで最も危険なのは最上段に積み重ねた後の指の離しだ。指を離した時に振動でせっかく積み重ねたジェンガが崩れてしまうことだってある。
だからこそ指を離す瞬間まで微細な動きを続けなければならない。
「くッ」
流石にユウジの腕に血が昇り限界が近付いてきた。このタイミングで痺れのような感覚が襲ってきたのだ。神経には逆らえない。震える手はユウジの意思では止めることができない。
しかしユウジは気合いと根性、そして左手の支えによって震えを止めた。そのまま指とパーツが離れた。
離れたからと言ってまだ油断はできない。ゆっくりとゆっくりと手を下ろしその場から離れる。
ジェンガのタワーは崩れなかった。
「やっ……」
崩れなかった喜びで大声をあげそうになったユウジだったがなんとか堪えた。今大声をあげてしまうと確実にジェンガが崩れ、ユウジの敗北になってしまう。
ユウジは歯を光らせてアヤカとキンタロウに向かってサムズアップをした。
「ワシもお主のようにデコピンができるほど長い指があればよかったんじゃがのぉ。さすがに無理じゃな」
ゴロウは小さな手を使い慎重にパーツを抜き取ろうとする。そんなゴロウのもふもふで小さな手はプルプルと震えパーツを引っ張ろうとした瞬間にタワーは無残にも崩れ落ちてしまった。
勝負の終わりを知らせるタワーの崩れ去る音が大草原の中に響き渡った。自然界では聞くことのできな変わった音だ。
タワーの崩れる音が鳴り止みすぐにゴロウが口を開いた。
「ワシの負けじゃな。悔しいのぉ。老いぼれに敗北を味合わせるとはのぉ」
悔しそうにする白い老兎のゴロウだったがその表情はどこか満足気だった。
勝利した瞬間、ユウジとアヤカは抑えていた喜びを爆発させた。
「よっしゃー! ギリギリー! あぶねー! 緊張したー! マジでヤバかったー!」
「ユーくん! ユーくん! やった! やったよ! キーくんも喜んでるわよ!」
2人は手を握り合い抱きしめながら喜びを分かち合った。
そして……
「やったやったやったやったやったやった!」
「いえいいえいいえいいえいいえいいえい!」
喜びのあまり踊り出してしまった金宮ファミリー。その踊りはサンバ、盆踊り、バレエダンスなど様々な踊りだ。
「お見事じゃったぞ。フォフォフォフォッ。こんなに楽しかった勝負は久しぶりじゃよ」
ゴロウは躍り狂うユウジに向かって白くて長い髭を触りながら言った。
「俺もめちゃくちゃ楽しかったわ。それじゃウサ爺さん」
踊りを辞めてゴロウの目を見るユウジ。
「特別な力ってのをもらおうか!」
「フォフォフォ。そうじゃったな。勝利した証じゃ。受け取るが良い」
ゴロウは杖の先をユウジに向けた。そして『ウサギダ・イ・ス・キ』と唱える。唱えた瞬間、向けられた杖の先からオレンジ色のサイコロが出現した。
「このサイコロを振るのじゃ。出た目によって授かる特別な力が変わるぞ。どの目が出てもお主らの役に立つこと間違いない。あとは振ってからのお楽しみじゃな」
ユウジは特別な力を授かるためにゆっくりとオレンジ色のサイコロを受け取った。
それは侍が目にも止まらぬ速さで刀を抜く居合のような感覚に近いだろう。音よりも先にジェンガのパーツが動いたのだから。
ユウジの人差し指は定めた標準通り一寸の狂いもなく、ものすごい速さでデコピンを当てジェンガのパーツを吹っ飛ばしたのだ。
吹っ飛んだジェンガのパーツは物凄い回転をしながらウッドハウス目掛けて飛んでいく。そして重力に逆らえずにウッドハウスに到達する前に草原の中へ潜っていった。
これまでの約30分間、丁寧に抜き慎重に積み重ねていた男がまさかの大胆な行動。
しかしこの大胆な行動こそユウジに勝利をもたらしたのだ。
「崩れてねぇ!」
ユウジは冷や汗を流しながら拳をギュッと天に掲げた。
ジェンガのタワーは崩れなかったのだ。
「あっぶねー。マジで緊張したわ。あっそうだ。パーツ! パーツ!」
まだユウジのターンは終わってない。パーツを積み重ねてこそユウジのターンは終了する。タワーを崩さなかった事を喜んでいる余韻は与えてはくれないのだ。
デコピンで飛ばしたパーツを拾いに行くユウジだったがなかなか見つからない。
「どこだ? 吹っ飛んだ時、タワーの方見てたからどこらへんに吹っ飛んだかわかんねーぞ」
腰を低くし草をかき分けながら必死に探している。ユウジは神経質な性格だ。服が汚れるのを嫌い、決して膝を地面につけようとはしなかった。
「ほれ、そんなところ探してもいつまで経っても出んぞ」
ゴロウはユウジがいるところとは全く別の方向に杖を向けた。その杖からは薄いオーラのような物が飛ばされ落ちていったのが見える。
そのオーラが落ちた先の草の中からジェンガのパーツが浮かび上がった。
「うお、すげー」
魔法とは便利な物だ。驚くユウジに向かってゆっくりとパーツが向かっていく。そしてユウジの手のひらに吸い込まれるように落ちていった。
「それを積み重ねることができれば、今度こそワシのお手上げじゃ」
白く長い髭を触りながらゴロウは笑った。腕を試しているといった感じだろう。パーツの積み重ねが成功しゴロウに番が回ってきたのならゴロウに勝ち目はなくなる。それほどジェンガタワーはギリギリの状態なのだ。
ジェンガタワーの前に戻ってきたユウジは手の中にあるパーツの端を指先で丁寧に持った。
「ゆっくり……ゆっくり……」
小さな声で呟きながらパーツを最上段に積み重ねようと数ミリ単位で動かしている。震えているのか動かしているのかわからないほど微細な動きだ。
スーッとパーツが置かれた。そして指を離そうとする。
ジェンガで最も危険なのは最上段に積み重ねた後の指の離しだ。指を離した時に振動でせっかく積み重ねたジェンガが崩れてしまうことだってある。
だからこそ指を離す瞬間まで微細な動きを続けなければならない。
「くッ」
流石にユウジの腕に血が昇り限界が近付いてきた。このタイミングで痺れのような感覚が襲ってきたのだ。神経には逆らえない。震える手はユウジの意思では止めることができない。
しかしユウジは気合いと根性、そして左手の支えによって震えを止めた。そのまま指とパーツが離れた。
離れたからと言ってまだ油断はできない。ゆっくりとゆっくりと手を下ろしその場から離れる。
ジェンガのタワーは崩れなかった。
「やっ……」
崩れなかった喜びで大声をあげそうになったユウジだったがなんとか堪えた。今大声をあげてしまうと確実にジェンガが崩れ、ユウジの敗北になってしまう。
ユウジは歯を光らせてアヤカとキンタロウに向かってサムズアップをした。
「ワシもお主のようにデコピンができるほど長い指があればよかったんじゃがのぉ。さすがに無理じゃな」
ゴロウは小さな手を使い慎重にパーツを抜き取ろうとする。そんなゴロウのもふもふで小さな手はプルプルと震えパーツを引っ張ろうとした瞬間にタワーは無残にも崩れ落ちてしまった。
勝負の終わりを知らせるタワーの崩れ去る音が大草原の中に響き渡った。自然界では聞くことのできな変わった音だ。
タワーの崩れる音が鳴り止みすぐにゴロウが口を開いた。
「ワシの負けじゃな。悔しいのぉ。老いぼれに敗北を味合わせるとはのぉ」
悔しそうにする白い老兎のゴロウだったがその表情はどこか満足気だった。
勝利した瞬間、ユウジとアヤカは抑えていた喜びを爆発させた。
「よっしゃー! ギリギリー! あぶねー! 緊張したー! マジでヤバかったー!」
「ユーくん! ユーくん! やった! やったよ! キーくんも喜んでるわよ!」
2人は手を握り合い抱きしめながら喜びを分かち合った。
そして……
「やったやったやったやったやったやった!」
「いえいいえいいえいいえいいえいいえい!」
喜びのあまり踊り出してしまった金宮ファミリー。その踊りはサンバ、盆踊り、バレエダンスなど様々な踊りだ。
「お見事じゃったぞ。フォフォフォフォッ。こんなに楽しかった勝負は久しぶりじゃよ」
ゴロウは躍り狂うユウジに向かって白くて長い髭を触りながら言った。
「俺もめちゃくちゃ楽しかったわ。それじゃウサ爺さん」
踊りを辞めてゴロウの目を見るユウジ。
「特別な力ってのをもらおうか!」
「フォフォフォ。そうじゃったな。勝利した証じゃ。受け取るが良い」
ゴロウは杖の先をユウジに向けた。そして『ウサギダ・イ・ス・キ』と唱える。唱えた瞬間、向けられた杖の先からオレンジ色のサイコロが出現した。
「このサイコロを振るのじゃ。出た目によって授かる特別な力が変わるぞ。どの目が出てもお主らの役に立つこと間違いない。あとは振ってからのお楽しみじゃな」
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