54 / 97
053:ソラの作戦
しおりを挟む ルゴプス・アンフィスバエナ。
それは【ドラゴンズ・ティアラ】のファンならば誰もが嫌悪する、作中最悪の悪役だ。
このキャラクターはクズの中のクズと言って遜色ない。
ネルヴァがまだかわいく見えるほどの、ありとあらゆる悪に手を染めて災厄をまき散らす、悪意と傲慢の結晶体そのものだ。
ヤツはここアンフィス王国の第二王子、さらに魔法学院の生徒会長である立場を利用して、これから暴虐の限りを尽くすことになる。
本来、関わるべき人物ではない。
敵対関係となってしまう主人公に全てを任せてしまいたい、最悪の敵だ。
しかしこのルゴプス王子は、俺とメメさんが愛するミシェーラ皇女を狙っている。
ルゴプス王子の狙いは皇帝家への婿入りだ。
自分が次の皇帝となって、世継ぎである兄を追い落とし、最終的に世界を我が物とする。そんな馬鹿げた夢のために、これから多くの者が犠牲になる。
当然、主人公の座を横取りするならば、この最悪の悪役との敵対関係が必要となる。それが多くのイベントのトリガーとなる。
とはいえ俺にはミシェーラ皇女との友好関係があるので、既に敵視されている可能性も高い。
しかし念には念を入れて、主人公登場前に、ルプゴス王子との敵対イベントをこれから起こす。
このイベントのトリガーとなるのは、クラスメイトであり攻略キャラであるコルリ・ルリハだ。
ルプゴス王子は邪魔者であるコルリを生徒会から追放するために、彼女を卑劣な罠にかける。
このイベントは主人公の転入前から既に始まっているはずだ。
かくして4月13日。
コルリの良くない噂を耳にした俺は、ライバル関係強奪のためにコルリに接触した。
「おまえー、なやみとかー、あんのー?」
「え……っ」
とはいえあまり接点のないクラスメイトだ。
男性恐怖症気味の彼女との接点を持つには、まおー様という『ぷにぷに』の緩衝材が必要不可欠だった。
コルリは教室に独り残り、悲しそうに教室の黒板を見つめていた。
「ワレ、まおー。おまえのはなし、きかせろー?」
「まおーさん、ですか?」
「さまをつけろよー、でこすけやろー」
「わ、私っ、そんなにオデコちゃんじゃないです……っ」
と言いながらも額を抱えられると、教頭ではないがまあ気になってしまう。
てか頼むよ、まおー様、話が脱線してるってっ。
「なやみ、あんだろー? きいてやるよー」
「スライムさんにはわかりません……」
「ワレ、さわっていいからさー。さっさと、はなせ、めんどくせーなー」
ぷにぷにのスライムに触っていいと言われたら、それは当然触る。
コルリ・ルリハはまおー様のヘブンな触り心地に目を広げた。
「私、やってません……。お金なんて、盗んでません……」
「おうー、それ、つれーなー……」
コルリ・ルリハのエピソードはそういう話だ。
最初からぶっちゃけてしまうと、コルリは最悪のルプゴス王子に冤罪を着せられた。
「装備共同購入制度のお金を、私が盗んだとみんなが言うんです……」
「そっかー。でもなー、ワレにはなー、そうはみえねーなー」
「ありがとう、まおー様……」
「なんか、ムカつくなー。なんかー、やだなー、そういうのー」
装備共同購入制度というのは、何かと高価な武器防具を学生が少しでも安く購入するための仕組みだ。
共同購入者が集まるまで1~3ヶ月がかかるが、人さえ集まれば市場価格の7~9割ほどのお値段で武器防具が買える。
この制度は購入前に代金を積み立てる。
代金は金属製の【空色の小箱】に積められ、学校側が大切にこれを保管する。
「そのお金がね……消えてしまったの……。私は確かに先生に渡したはずなのに、保管中に箱の中から、お金が消えてしまったんですって……」
「えーー? ならおまえー、わるくないと、おもーけどなー?」
「箱を開けるには、パスワードが必要なの……。そのパスワードを知っているのは、業者の人か、私か、私に任せた生徒会長さんしかいないの……」
「へへへー、ワレ、はんにん、わかったー。はんにんは、せーとかいちょー、だな」
「そう、なのかしら……」
普段、あれだけ温厚な少女コルリが人を疑う顔をした。
だがまおー様の推理には穴がある。生徒会長ルプゴス王子にはアリバイがあった。コルリも同じことをまおー様に説明した。
「それ、うら、あんなー」
「裏、ですか……?」
「だってさー、べつにさー、せいとかいちょーが、じっこーはん? ならなくても、いいしなー?」
「あ、言われてみれば……そうですね……?」
「ぱすわーど? ほかのやつにさー、おしえれば、いいだろー? だったらアリバイなんて、いみねーし」
まおー様、やるな。
今回の事件、ぶっちゃけてしまうとその通りだ。
今回の事件の実行犯は若い用務員の男だ。
ルプゴス王子は普段から飼っていたこの男にパスワードを教え、金を盗ませた。
生徒会から書記コルリを追い出し、もっと操りやすい腐った人間に交代させるために。
「私、どうすればいいんでしょうか……」
「へへへー、ワレが、たすけてやろーかー?」
「え、まおー様が……?」
「ワレ、こーみえてなー、つかえるこぶん、もってんだよなー」
「子分がいるんですかっ、そのお姿で!?」
「よぶかー? よんでやろーかー? あたま、まあまあいいし、つえーし、けっこー、つかえるぜー?」
「もう……なんでもいいです……。助けて下さるなら、もう誰でもいいです!! 助けて下さい、まおー様っ!!」
「だってよー、さっさとこいよなー、ヴァレリウスー」
「えっっ、ヴァレリウスくんっ?!」
子分扱いがちょっとしゃくだが、なかなか面白い切り口だった。
俺はのぞき見を止めて本校舎2階に壁をすり抜けると、コルリとまおー様のいる教室にノックをしてから踏み入った。
「待ったか、まおー親分」
「へっ、これ、よべばくるやつなー。なまえ、ヴァレリウス」
「調子に乗るな。……あー、ご紹介に与りました、ヴァレリウスだ」
コルリさんは男性恐怖症だ。
女の子同士なら無邪気に笑える女の子だが、男を前にするとてんでダメだ。
そんないたいけな女性が恐怖にひきつった目で俺を見る。
3回も攻略したのに、現実の好感度はゼロどころかマイナスだった……。
「よ……よろしく、お願いします……」
「話はまおー様から聞いた。その、テレパシー的な、何かで。……とにかく、まおー様の忠実な下僕である俺が、この事態を解決してみせよう」
これは俺が主役になるより、まおー様を立てた方が話が早いな。
俺が下僕と認めたことがそんなに嬉しいのか、まおー様は高々と跳ねて喜んでいた。
「うまくやれよー、めーたんてー。コルリのためにー、どれーとなって、はたらけよなー?」
安心したようにコルリがまおー様に微笑んだ。
コルリさんは冤罪を着せられ、いつ退学させられるかもわからない立場だ。
その微笑みには黄金よりも高い価値があった。
「まおー様のお言葉のままに。では、俺は調査に向かいますので、明日あらためてご報告を」
「ほらねー、ワレの、ちゅーじつな、こぶんでしょー? ワレ、きょうはコルリとー、ねたいなー? だめかー?」
「い、いえっっ、ぜひご一緒して下さい! 部屋に独りだと、胸が、潰れてしまいそうで……」
「へっ、ワレがあたためてやんよー、べいべー」
ディスプレイ越しに見ていた頃は、これは結局のところ介入の出来ない別世界の出来事だった。
だがこうしてこの世界に立ち、実際に事案を目の当たりにすると無性に腹が立つ。
生徒会を我が物にするために、なぜ真面目な女子生徒を退学まで追い込む必要があるのか。
ルプゴス・アンフィスバエナ王子ってやつは相当にヤバい。コイツは人の破滅を楽しんでいる。
俺は今日だけまおー様の下僕として、事件をスピード解決させるべく動き出した。
それは【ドラゴンズ・ティアラ】のファンならば誰もが嫌悪する、作中最悪の悪役だ。
このキャラクターはクズの中のクズと言って遜色ない。
ネルヴァがまだかわいく見えるほどの、ありとあらゆる悪に手を染めて災厄をまき散らす、悪意と傲慢の結晶体そのものだ。
ヤツはここアンフィス王国の第二王子、さらに魔法学院の生徒会長である立場を利用して、これから暴虐の限りを尽くすことになる。
本来、関わるべき人物ではない。
敵対関係となってしまう主人公に全てを任せてしまいたい、最悪の敵だ。
しかしこのルゴプス王子は、俺とメメさんが愛するミシェーラ皇女を狙っている。
ルゴプス王子の狙いは皇帝家への婿入りだ。
自分が次の皇帝となって、世継ぎである兄を追い落とし、最終的に世界を我が物とする。そんな馬鹿げた夢のために、これから多くの者が犠牲になる。
当然、主人公の座を横取りするならば、この最悪の悪役との敵対関係が必要となる。それが多くのイベントのトリガーとなる。
とはいえ俺にはミシェーラ皇女との友好関係があるので、既に敵視されている可能性も高い。
しかし念には念を入れて、主人公登場前に、ルプゴス王子との敵対イベントをこれから起こす。
このイベントのトリガーとなるのは、クラスメイトであり攻略キャラであるコルリ・ルリハだ。
ルプゴス王子は邪魔者であるコルリを生徒会から追放するために、彼女を卑劣な罠にかける。
このイベントは主人公の転入前から既に始まっているはずだ。
かくして4月13日。
コルリの良くない噂を耳にした俺は、ライバル関係強奪のためにコルリに接触した。
「おまえー、なやみとかー、あんのー?」
「え……っ」
とはいえあまり接点のないクラスメイトだ。
男性恐怖症気味の彼女との接点を持つには、まおー様という『ぷにぷに』の緩衝材が必要不可欠だった。
コルリは教室に独り残り、悲しそうに教室の黒板を見つめていた。
「ワレ、まおー。おまえのはなし、きかせろー?」
「まおーさん、ですか?」
「さまをつけろよー、でこすけやろー」
「わ、私っ、そんなにオデコちゃんじゃないです……っ」
と言いながらも額を抱えられると、教頭ではないがまあ気になってしまう。
てか頼むよ、まおー様、話が脱線してるってっ。
「なやみ、あんだろー? きいてやるよー」
「スライムさんにはわかりません……」
「ワレ、さわっていいからさー。さっさと、はなせ、めんどくせーなー」
ぷにぷにのスライムに触っていいと言われたら、それは当然触る。
コルリ・ルリハはまおー様のヘブンな触り心地に目を広げた。
「私、やってません……。お金なんて、盗んでません……」
「おうー、それ、つれーなー……」
コルリ・ルリハのエピソードはそういう話だ。
最初からぶっちゃけてしまうと、コルリは最悪のルプゴス王子に冤罪を着せられた。
「装備共同購入制度のお金を、私が盗んだとみんなが言うんです……」
「そっかー。でもなー、ワレにはなー、そうはみえねーなー」
「ありがとう、まおー様……」
「なんか、ムカつくなー。なんかー、やだなー、そういうのー」
装備共同購入制度というのは、何かと高価な武器防具を学生が少しでも安く購入するための仕組みだ。
共同購入者が集まるまで1~3ヶ月がかかるが、人さえ集まれば市場価格の7~9割ほどのお値段で武器防具が買える。
この制度は購入前に代金を積み立てる。
代金は金属製の【空色の小箱】に積められ、学校側が大切にこれを保管する。
「そのお金がね……消えてしまったの……。私は確かに先生に渡したはずなのに、保管中に箱の中から、お金が消えてしまったんですって……」
「えーー? ならおまえー、わるくないと、おもーけどなー?」
「箱を開けるには、パスワードが必要なの……。そのパスワードを知っているのは、業者の人か、私か、私に任せた生徒会長さんしかいないの……」
「へへへー、ワレ、はんにん、わかったー。はんにんは、せーとかいちょー、だな」
「そう、なのかしら……」
普段、あれだけ温厚な少女コルリが人を疑う顔をした。
だがまおー様の推理には穴がある。生徒会長ルプゴス王子にはアリバイがあった。コルリも同じことをまおー様に説明した。
「それ、うら、あんなー」
「裏、ですか……?」
「だってさー、べつにさー、せいとかいちょーが、じっこーはん? ならなくても、いいしなー?」
「あ、言われてみれば……そうですね……?」
「ぱすわーど? ほかのやつにさー、おしえれば、いいだろー? だったらアリバイなんて、いみねーし」
まおー様、やるな。
今回の事件、ぶっちゃけてしまうとその通りだ。
今回の事件の実行犯は若い用務員の男だ。
ルプゴス王子は普段から飼っていたこの男にパスワードを教え、金を盗ませた。
生徒会から書記コルリを追い出し、もっと操りやすい腐った人間に交代させるために。
「私、どうすればいいんでしょうか……」
「へへへー、ワレが、たすけてやろーかー?」
「え、まおー様が……?」
「ワレ、こーみえてなー、つかえるこぶん、もってんだよなー」
「子分がいるんですかっ、そのお姿で!?」
「よぶかー? よんでやろーかー? あたま、まあまあいいし、つえーし、けっこー、つかえるぜー?」
「もう……なんでもいいです……。助けて下さるなら、もう誰でもいいです!! 助けて下さい、まおー様っ!!」
「だってよー、さっさとこいよなー、ヴァレリウスー」
「えっっ、ヴァレリウスくんっ?!」
子分扱いがちょっとしゃくだが、なかなか面白い切り口だった。
俺はのぞき見を止めて本校舎2階に壁をすり抜けると、コルリとまおー様のいる教室にノックをしてから踏み入った。
「待ったか、まおー親分」
「へっ、これ、よべばくるやつなー。なまえ、ヴァレリウス」
「調子に乗るな。……あー、ご紹介に与りました、ヴァレリウスだ」
コルリさんは男性恐怖症だ。
女の子同士なら無邪気に笑える女の子だが、男を前にするとてんでダメだ。
そんないたいけな女性が恐怖にひきつった目で俺を見る。
3回も攻略したのに、現実の好感度はゼロどころかマイナスだった……。
「よ……よろしく、お願いします……」
「話はまおー様から聞いた。その、テレパシー的な、何かで。……とにかく、まおー様の忠実な下僕である俺が、この事態を解決してみせよう」
これは俺が主役になるより、まおー様を立てた方が話が早いな。
俺が下僕と認めたことがそんなに嬉しいのか、まおー様は高々と跳ねて喜んでいた。
「うまくやれよー、めーたんてー。コルリのためにー、どれーとなって、はたらけよなー?」
安心したようにコルリがまおー様に微笑んだ。
コルリさんは冤罪を着せられ、いつ退学させられるかもわからない立場だ。
その微笑みには黄金よりも高い価値があった。
「まおー様のお言葉のままに。では、俺は調査に向かいますので、明日あらためてご報告を」
「ほらねー、ワレの、ちゅーじつな、こぶんでしょー? ワレ、きょうはコルリとー、ねたいなー? だめかー?」
「い、いえっっ、ぜひご一緒して下さい! 部屋に独りだと、胸が、潰れてしまいそうで……」
「へっ、ワレがあたためてやんよー、べいべー」
ディスプレイ越しに見ていた頃は、これは結局のところ介入の出来ない別世界の出来事だった。
だがこうしてこの世界に立ち、実際に事案を目の当たりにすると無性に腹が立つ。
生徒会を我が物にするために、なぜ真面目な女子生徒を退学まで追い込む必要があるのか。
ルプゴス・アンフィスバエナ王子ってやつは相当にヤバい。コイツは人の破滅を楽しんでいる。
俺は今日だけまおー様の下僕として、事件をスピード解決させるべく動き出した。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

せっかく転生したのに得たスキルは「料理」と「空間厨房」。どちらも外れだそうですが、私は今も生きています。
リーゼロッタ
ファンタジー
享年、30歳。どこにでもいるしがないOLのミライは、学校の成績も平凡、社内成績も平凡。
そんな彼女は、予告なしに突っ込んできた車によって死亡。
そして予告なしに転生。
ついた先は、料理レベルが低すぎるルネイモンド大陸にある「光の森」。
そしてやって来た謎の獣人によってわけの分からん事を言われ、、、
赤い鳥を仲間にし、、、
冒険系ゲームの世界につきもののスキルは外れだった!?
スキルが何でも料理に没頭します!
超・謎の世界観とイタリア語由来の名前・品名が特徴です。
合成語多いかも
話の単位は「食」
3月18日 投稿(一食目、二食目)
3月19日 え?なんかこっちのほうが24h.ポイントが多い、、、まあ嬉しいです!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
宇宙打撃空母クリシュナ ――異次元星域の傭兵軍師――
黒鯛の刺身♪
SF
半機械化生命体であるバイオロイド戦闘員のカーヴは、科学の進んだ未来にて作られる。
彼の乗る亜光速戦闘機は撃墜され、とある惑星に不時着。
救助を待つために深い眠りにつく。
しかし、カーヴが目覚めた世界は、地球がある宇宙とは整合性の取れない別次元の宇宙だった。
カーヴを助けた少女の名はセーラ。
戦い慣れたカーヴは日雇いの軍師として彼女に雇われる。
カーヴは少女を助け、侵略国家であるマーダ連邦との戦いに身を投じていく。
――時に宇宙暦880年
銀河は再び熱い戦いの幕を開けた。
◆DATE
艦名◇クリシュナ
兵装◇艦首固定式25cmビーム砲32門。
砲塔型36cm連装レールガン3基。
収納型兵装ハードポイント4基。
電磁カタパルト2基。
搭載◇亜光速戦闘機12機(内、補用4機)
高機動戦車4台他
全長◇300m
全幅◇76m
(以上、10話時点)
表紙画像の原作はこたかん様です。
戦場立志伝
居眠り
SF
荒廃した地球を捨てた人類は宇宙へと飛び立つ。
運良く見つけた惑星で人類は民主国家ゾラ連合を
建国する。だが独裁を主張する一部の革命家たちがゾラ連合を脱出し、ガンダー帝国を築いてしまった。さらにその中でも過激な思想を持った過激派が宇宙海賊アビスを立ち上げた。それを抑える目的でゾラ連合からハル平和民主連合が結成されるなど宇宙は混沌の一途を辿る。
主人公のアルベルトは愛機に乗ってゾラ連合のエースパイロットとして戦場を駆ける。
リ・ユニバース 〜もしニートの俺が変な島に漂流したら〜
佐藤さん
SF
引きこもりのニート青年・佐藤大輔は謎空間から目覚めると、どことも知らない孤島に漂着していた。
この島にはかつて生きていた野生生物が跋扈しているとんでもない島。これは新たな世界を舞台にした、ニート脱却物語だ。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる