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037:モグラ叩きゲーム
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青ワニの牙と爪、そして尻尾の攻撃を地面に潜って回避するモグラ人間のダイチ。
地面から飛び出し軽く殴りまた地面に潜る。それの繰り返し。青ワニの攻撃が当たらないタイミングを聴覚の優れたモグラの耳で聞き分けている。
攻撃を受ける青ワニはほぼ無傷だが翻弄され、いたずらに攻撃の数だけが増えていく。むしろ暴れ回っているようにも見える。
その光景はまるで『モグラ叩きゲーム』だ。
優勢に見えるダイチだがタイミングがズレれば青ワニの餌食になってしまいゲームオーバーになるだろう。命がけのモグラ叩きゲームということだ。この場合モグラが叩く側になっていて青ワニが叩かれる側だ。本来のモグラ叩きゲームとは少し違う。
ダイチの体力も無限ではない。この状況が続けば先に体力が切れるのはダイチの方だろう。体力を回復するために地面に潜り続けることも可能だが、それをしてしまうと戦う能力を持たないモリゾウとイチゴが標的にされてまう。
もしそうなってしまった場合、逃げ回る2人は青ワニに追いつかれ、食べられてしまうのがオチだ。なのでダイチは2人を逃すために青ワニとギリギリの戦いをする。青ワニを倒すのが目的ではない。これは時間稼ぎだ。
モグラ状態のダイチの聴覚は優れていて半径100メートルまでなら生き物の足音や鳴き声などを聞き分けることができる。ダイチはモグラに変身するスキルを手に入れてまだ時間は短い。それでも聴覚に関してはほぼ使いこなせるようになっている。
なのでモリゾウとイチゴの足音が遠ざかっていくのがハッキリとわかる。
「2人がこの場を離れるまでお前を食い止めて見せる!」
ダイチは地面に潜り青ワニの攻撃が当たらないタイミングを見計らって地面から飛び出し攻撃を仕掛ける。それを繰り返す。ひたすら繰り返す。モリゾウたちが離れるまで繰り返すのだ。
しかしそんなダイチの願いとは裏腹に遠ざかっていたモリゾウとイチゴの足音が近付いて来ているのをダイチはモグラの聴覚から感じ取った。
なぜなのかと、疑問だけが頭をよぎった。道に迷ったとしても地図がある。誤った方向に進むはずがないだろう。それにそこまで頭が悪い2人だとはダイチは思ってはいない。むしろ自分よりも頭脳が高いと思っているほどだ。
足音や息遣いだけではモリゾウたちが戻って来た理由はわからない。なのでダイチは地面から飛び出て青ワニに攻撃を喰らわせる瞬間に足音がする方へ目を向けた。
ダイチの瞳にモリゾウとイチゴが映り疑問の答えがようやくわかった。
ひ弱なモリゾウと、腕が枝のように細いイチゴの2人は太く大きな木を持っている。
ここはジャングルだ。倒れている木などがたくさんある。その中で2人がギリギリ運べるほどの大きさの木を選んできたのだろう。
でもなぜ? 解決したはずの疑問だったがその疑問から新たな疑問が誕生してしまった。
しかしこの疑問もすぐに解決する。
モリゾウとイチゴが大木を持ちながら青ワニに向かって突進してくるではないか。その大木で攻撃するのはわかった。しかし突進する姿は縦一線。大木の年輪側を向けて突進している。
普通、攻撃をするのなら横一線に叩きつけるはずだ。もしくは上から下へとハンマーのように叩きつけるだろう。そのどちらでもなく一番面積が少ない面を向けて突進している。
「ダイチさぁあん! 顎を!」
モリゾウが叫んだ。顎をどうしろというのだろうか。しかしダイチにはその一言だけでモリゾウがやろうとしていることがハッキリとわかった。
ダイチは何も言わずにすぐさま地面に潜った。そしてモグラの聴覚を使い絶好のタイミングを見つける。
今度のタイミングはワニの攻撃に合わせるのではなくモリゾウとイチゴのタイミングに合わせるものだった。青ワニの攻撃は当たっても良い。モリゾウの計画が成功するのならば。
青ワニは地面に潜ったダイチよりも向かってくる肉付きが少ない皮と骨だけの痩せた人間2人を標的に変えた。
そしてモリゾウとイチゴを歓迎し胃袋へ招待するように大きな口を開く。2人はその大きく開いた口に怯えながらも進む足を止めない。
一歩、青ワニが前に進んだ。胃袋への招待を青ワニは待ちきれないのだ。その瞬間にダイチが地面から出た。しかし先ほどまでのモグラ叩きゲームとは違い時間から出された部分は両手のみ。
この両手でしっかりと青ワニの下顎を掴んでいる。
『行けぇえええ!』
ダイチは地面の中で叫んだ。声は出ない。心の中だけで叫んだのだ。その心の叫びはモリゾウたちに対する叫びと、自分の左手が青ワニの牙に刺さる痛みを堪えるためのものだった。
いくら聴覚が良くても青ワニの牙の位置まではわからない。これは視覚の問題だからだ。なのでダイチは青ワニの下顎を掴んだ時に左手だけ牙に刺さってしまったのだ。その痛みを堪えながら掴んだ顎を離さない。
その姿はまさに捕らえた獲物を逃さまいとするワニのようだ。
「「うぉおおお!」」
モリゾウとイチゴは叫びながら突進。そして大木を大口を開いたワニの口の中へと突っ込んだ。そのまま喉の奥に押し込める勢いで体重をかけながら奥へと入れる。
ダイチとの協力で青ワニの口の中にタイミングよく大木を突っ込むことに成功したのだ。
「どうですか! 腹部がダメならもう1つの弱点の柔らかい口内を狙えばいいんですよ。さすがに口の中まで鱗はないでしょう!」
モリゾウは言葉が通じないであろう青ワニに向かって叫んだ。そして力の限り大木を押し込む。
これで終わってほしい。これ以上の策はない。
しかしモリゾウの願いは虚しく散った。青ワニの方が一枚上手だったのだ。
喉の奥まで入り込んだ大木があるおかげで咀嚼する事ができないと思っていたが甘くはなかった。強靭な顎はそのまま大木を噛み砕いた。
噛み砕かれるとわかった瞬間にモリゾウとイチゴは後ろへ飛んだ。下顎を掴んでいるダイチもモリゾウたちが青ワニから離れたのを察し両手を離した。離さなければダイチの両手ごと噛み砕かれていたからだ。
青ワニは口の中に入った大木を吐き出さずに飲み込んだ。青ワニの鋭い眼光はモリゾウとイチゴを睨む。
2人は大木と自分たちの姿を重ねて見てしまっている。少しでもタイミングがずれていたら大木のように噛み砕かれていたのは自分たちだったと。
モリゾウの作戦も通じず絶体絶命のピンチに。
逃げなくては青ワニに殺されると確信した。しかし逃げても追いつかれてしまう。ダイチの助けがまた必要になるがダイチも左手を損傷し体力も限界に近い。
切り札の召喚兎ディオスダードを呼ぶべき場面だ。だが恐怖のあまり声が出ない。唱えることができなければディオスダードは召喚されない。
ダイチはモリゾウとイチゴを助けるため、地面から飛びだし青ワニに攻撃を仕掛けるが青ワニはモグラ人間を無視。目の前の獲物にだけ集中している。
どんなにダイチが殴ろうが青ワニは気にも留めない。青ワニにとってダイチの攻撃はハエが集っているのと同じなのだろう。否、ハエの方が鬱陶しいと感じているかもしれない。
声が出ない。ダイチの攻撃も通用しない。逃げようにも足が動かない。足は動かないくせに体は恐怖で震えている。
死がすぐそこまで迫って来ている。
地面から飛び出し軽く殴りまた地面に潜る。それの繰り返し。青ワニの攻撃が当たらないタイミングを聴覚の優れたモグラの耳で聞き分けている。
攻撃を受ける青ワニはほぼ無傷だが翻弄され、いたずらに攻撃の数だけが増えていく。むしろ暴れ回っているようにも見える。
その光景はまるで『モグラ叩きゲーム』だ。
優勢に見えるダイチだがタイミングがズレれば青ワニの餌食になってしまいゲームオーバーになるだろう。命がけのモグラ叩きゲームということだ。この場合モグラが叩く側になっていて青ワニが叩かれる側だ。本来のモグラ叩きゲームとは少し違う。
ダイチの体力も無限ではない。この状況が続けば先に体力が切れるのはダイチの方だろう。体力を回復するために地面に潜り続けることも可能だが、それをしてしまうと戦う能力を持たないモリゾウとイチゴが標的にされてまう。
もしそうなってしまった場合、逃げ回る2人は青ワニに追いつかれ、食べられてしまうのがオチだ。なのでダイチは2人を逃すために青ワニとギリギリの戦いをする。青ワニを倒すのが目的ではない。これは時間稼ぎだ。
モグラ状態のダイチの聴覚は優れていて半径100メートルまでなら生き物の足音や鳴き声などを聞き分けることができる。ダイチはモグラに変身するスキルを手に入れてまだ時間は短い。それでも聴覚に関してはほぼ使いこなせるようになっている。
なのでモリゾウとイチゴの足音が遠ざかっていくのがハッキリとわかる。
「2人がこの場を離れるまでお前を食い止めて見せる!」
ダイチは地面に潜り青ワニの攻撃が当たらないタイミングを見計らって地面から飛び出し攻撃を仕掛ける。それを繰り返す。ひたすら繰り返す。モリゾウたちが離れるまで繰り返すのだ。
しかしそんなダイチの願いとは裏腹に遠ざかっていたモリゾウとイチゴの足音が近付いて来ているのをダイチはモグラの聴覚から感じ取った。
なぜなのかと、疑問だけが頭をよぎった。道に迷ったとしても地図がある。誤った方向に進むはずがないだろう。それにそこまで頭が悪い2人だとはダイチは思ってはいない。むしろ自分よりも頭脳が高いと思っているほどだ。
足音や息遣いだけではモリゾウたちが戻って来た理由はわからない。なのでダイチは地面から飛び出て青ワニに攻撃を喰らわせる瞬間に足音がする方へ目を向けた。
ダイチの瞳にモリゾウとイチゴが映り疑問の答えがようやくわかった。
ひ弱なモリゾウと、腕が枝のように細いイチゴの2人は太く大きな木を持っている。
ここはジャングルだ。倒れている木などがたくさんある。その中で2人がギリギリ運べるほどの大きさの木を選んできたのだろう。
でもなぜ? 解決したはずの疑問だったがその疑問から新たな疑問が誕生してしまった。
しかしこの疑問もすぐに解決する。
モリゾウとイチゴが大木を持ちながら青ワニに向かって突進してくるではないか。その大木で攻撃するのはわかった。しかし突進する姿は縦一線。大木の年輪側を向けて突進している。
普通、攻撃をするのなら横一線に叩きつけるはずだ。もしくは上から下へとハンマーのように叩きつけるだろう。そのどちらでもなく一番面積が少ない面を向けて突進している。
「ダイチさぁあん! 顎を!」
モリゾウが叫んだ。顎をどうしろというのだろうか。しかしダイチにはその一言だけでモリゾウがやろうとしていることがハッキリとわかった。
ダイチは何も言わずにすぐさま地面に潜った。そしてモグラの聴覚を使い絶好のタイミングを見つける。
今度のタイミングはワニの攻撃に合わせるのではなくモリゾウとイチゴのタイミングに合わせるものだった。青ワニの攻撃は当たっても良い。モリゾウの計画が成功するのならば。
青ワニは地面に潜ったダイチよりも向かってくる肉付きが少ない皮と骨だけの痩せた人間2人を標的に変えた。
そしてモリゾウとイチゴを歓迎し胃袋へ招待するように大きな口を開く。2人はその大きく開いた口に怯えながらも進む足を止めない。
一歩、青ワニが前に進んだ。胃袋への招待を青ワニは待ちきれないのだ。その瞬間にダイチが地面から出た。しかし先ほどまでのモグラ叩きゲームとは違い時間から出された部分は両手のみ。
この両手でしっかりと青ワニの下顎を掴んでいる。
『行けぇえええ!』
ダイチは地面の中で叫んだ。声は出ない。心の中だけで叫んだのだ。その心の叫びはモリゾウたちに対する叫びと、自分の左手が青ワニの牙に刺さる痛みを堪えるためのものだった。
いくら聴覚が良くても青ワニの牙の位置まではわからない。これは視覚の問題だからだ。なのでダイチは青ワニの下顎を掴んだ時に左手だけ牙に刺さってしまったのだ。その痛みを堪えながら掴んだ顎を離さない。
その姿はまさに捕らえた獲物を逃さまいとするワニのようだ。
「「うぉおおお!」」
モリゾウとイチゴは叫びながら突進。そして大木を大口を開いたワニの口の中へと突っ込んだ。そのまま喉の奥に押し込める勢いで体重をかけながら奥へと入れる。
ダイチとの協力で青ワニの口の中にタイミングよく大木を突っ込むことに成功したのだ。
「どうですか! 腹部がダメならもう1つの弱点の柔らかい口内を狙えばいいんですよ。さすがに口の中まで鱗はないでしょう!」
モリゾウは言葉が通じないであろう青ワニに向かって叫んだ。そして力の限り大木を押し込む。
これで終わってほしい。これ以上の策はない。
しかしモリゾウの願いは虚しく散った。青ワニの方が一枚上手だったのだ。
喉の奥まで入り込んだ大木があるおかげで咀嚼する事ができないと思っていたが甘くはなかった。強靭な顎はそのまま大木を噛み砕いた。
噛み砕かれるとわかった瞬間にモリゾウとイチゴは後ろへ飛んだ。下顎を掴んでいるダイチもモリゾウたちが青ワニから離れたのを察し両手を離した。離さなければダイチの両手ごと噛み砕かれていたからだ。
青ワニは口の中に入った大木を吐き出さずに飲み込んだ。青ワニの鋭い眼光はモリゾウとイチゴを睨む。
2人は大木と自分たちの姿を重ねて見てしまっている。少しでもタイミングがずれていたら大木のように噛み砕かれていたのは自分たちだったと。
モリゾウの作戦も通じず絶体絶命のピンチに。
逃げなくては青ワニに殺されると確信した。しかし逃げても追いつかれてしまう。ダイチの助けがまた必要になるがダイチも左手を損傷し体力も限界に近い。
切り札の召喚兎ディオスダードを呼ぶべき場面だ。だが恐怖のあまり声が出ない。唱えることができなければディオスダードは召喚されない。
ダイチはモリゾウとイチゴを助けるため、地面から飛びだし青ワニに攻撃を仕掛けるが青ワニはモグラ人間を無視。目の前の獲物にだけ集中している。
どんなにダイチが殴ろうが青ワニは気にも留めない。青ワニにとってダイチの攻撃はハエが集っているのと同じなのだろう。否、ハエの方が鬱陶しいと感じているかもしれない。
声が出ない。ダイチの攻撃も通用しない。逃げようにも足が動かない。足は動かないくせに体は恐怖で震えている。
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