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034:謎の文字
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壁に書かれた謎の文字。
『水ノ神。森ノ神。火ノ神。地ヲ嫌イ虚ヲ嫌ウ』
その文字の隣には絵のようなものが描かれている。
いくつもの丸が描かれておりそれぞれ色が加えられている。赤色、緑色、青色の3色だ。『赤い球』と『緑の球』と『青い球』と見ることができるだろう。
そして色の付いた球の他に『ビン』が3つ描かれている。
その球とビンは『赤青緑の順番で縦に重なって球が入っているビン』と『青緑赤の順番で縦に重なって球が入っているビン』と『何も入っていないビン』の3種類に分かれている。
壁画の下には、描かれている絵と同じようなビンと球が丁寧に置かれていた。しかしビンの中に入っている球の順番は異なる。壁の下に置かれているビンの中には『緑赤青』の順番で球が縦に重なって入っているのだ。そして『何も入っていない瓶』と『赤い球だけが入っている瓶』もある。
モリゾウは置かれているビンと球に手に取ろうとしたが微動だにしなかった。
「何かに固定されてる。それを解く鍵はやはりこの文字……」
頭脳派のモリゾウは手に顎を乗せながら壁画の前を歩き出した。これがモリゾウの考える時のスタイルだ。
「水ノ神、森ノ神、火ノ神は、おそらく描かれている球のことでしょう。水ノ神は青い球、森ノ神は緑の球、火ノ神は赤い球。そのあとの文字は、地ヲ嫌イ虚ヲ嫌ウ。おそらく球を地面に落とさず正しく並べろという意味ですかね? 実物を見ると絵とは違う順番で球がビンに入ってますね。あと緑の球と青い球が一つずつ足りませんね」
モリゾウは簡単に解読をし状況を整理した。
それほど難しくもないクイズのようなものだが、問題はここからだ。足りない青と緑の球はどこにあるのか?
「ダイチさん。足りない球の心当たりとかありますか?」
「残念だが、わからない。俺もそこまで解読できたが、この先どうしていいのかさっぱりだ」
ダイチはモグラの大きな両手を上げて首を横に振った。お手上げ状態だ。
「足りない球は『水ノ神の青い球』と『森ノ神の緑の球』だよねぇ。どこにあるんだろう。う~ん」
イチゴもどこにあるのか首を傾げながら考えている。
「文字通り、森ノ神はこの森、つまりこのジャングルことを指してそうですね。このジャングルのどこかに『緑の球』があるはずです」
「それじゃ水ノ神の場合は川とかかなぁ?」
「かもしれませんね。でも神ってところが引っかかりますけど……」
モリゾウとイチゴの2人は足りない球について考察を始めた。森はそのまま森。水は川にあるのではないかという答えにたどり着いた。
そして3人は頭の中のマップを確認する。右目付近に川のようなものがあるのが地図からわかる。現在地は右耳だ。右目の位置まではすぐ近く。
「まずは近くの川に行って『青い球』ってのを探してみようか」
「それじゃ川まで安全に案内するぜ」
ダイチは再びモグラの手をドリルのように激しく回して土の中に潜り始めた。
「イチゴちゃん大丈夫ですか? 疲れてないですか?」
ここまでずっと歩いたり走ったりしていたイチゴを心配するモリゾウ。そんなモリゾウはへとへと状態だ。
「ううん大丈夫だよぉ。不思議と疲れてないんだよぉ」
「さ、さすがですね。というか僕がヘタレなだけですかね……」
「そんなことないよぉ。行こうぅ」
胸の前で小さくガッツポーズをするイチゴ。
そのまま2人はダイチの後を追いかけた。ゆっくりとゆっくりと危険生物に気付かれないように川へ向かった。
宝探しゲームが始まり、ここまでで約45分が経過している。残り時間は1時間25分だ。それまでに壁の謎を解き宝箱の中の最終ミッションを攻略しなければならない。
『水ノ神。森ノ神。火ノ神。地ヲ嫌イ虚ヲ嫌ウ』
その文字の隣には絵のようなものが描かれている。
いくつもの丸が描かれておりそれぞれ色が加えられている。赤色、緑色、青色の3色だ。『赤い球』と『緑の球』と『青い球』と見ることができるだろう。
そして色の付いた球の他に『ビン』が3つ描かれている。
その球とビンは『赤青緑の順番で縦に重なって球が入っているビン』と『青緑赤の順番で縦に重なって球が入っているビン』と『何も入っていないビン』の3種類に分かれている。
壁画の下には、描かれている絵と同じようなビンと球が丁寧に置かれていた。しかしビンの中に入っている球の順番は異なる。壁の下に置かれているビンの中には『緑赤青』の順番で球が縦に重なって入っているのだ。そして『何も入っていない瓶』と『赤い球だけが入っている瓶』もある。
モリゾウは置かれているビンと球に手に取ろうとしたが微動だにしなかった。
「何かに固定されてる。それを解く鍵はやはりこの文字……」
頭脳派のモリゾウは手に顎を乗せながら壁画の前を歩き出した。これがモリゾウの考える時のスタイルだ。
「水ノ神、森ノ神、火ノ神は、おそらく描かれている球のことでしょう。水ノ神は青い球、森ノ神は緑の球、火ノ神は赤い球。そのあとの文字は、地ヲ嫌イ虚ヲ嫌ウ。おそらく球を地面に落とさず正しく並べろという意味ですかね? 実物を見ると絵とは違う順番で球がビンに入ってますね。あと緑の球と青い球が一つずつ足りませんね」
モリゾウは簡単に解読をし状況を整理した。
それほど難しくもないクイズのようなものだが、問題はここからだ。足りない青と緑の球はどこにあるのか?
「ダイチさん。足りない球の心当たりとかありますか?」
「残念だが、わからない。俺もそこまで解読できたが、この先どうしていいのかさっぱりだ」
ダイチはモグラの大きな両手を上げて首を横に振った。お手上げ状態だ。
「足りない球は『水ノ神の青い球』と『森ノ神の緑の球』だよねぇ。どこにあるんだろう。う~ん」
イチゴもどこにあるのか首を傾げながら考えている。
「文字通り、森ノ神はこの森、つまりこのジャングルことを指してそうですね。このジャングルのどこかに『緑の球』があるはずです」
「それじゃ水ノ神の場合は川とかかなぁ?」
「かもしれませんね。でも神ってところが引っかかりますけど……」
モリゾウとイチゴの2人は足りない球について考察を始めた。森はそのまま森。水は川にあるのではないかという答えにたどり着いた。
そして3人は頭の中のマップを確認する。右目付近に川のようなものがあるのが地図からわかる。現在地は右耳だ。右目の位置まではすぐ近く。
「まずは近くの川に行って『青い球』ってのを探してみようか」
「それじゃ川まで安全に案内するぜ」
ダイチは再びモグラの手をドリルのように激しく回して土の中に潜り始めた。
「イチゴちゃん大丈夫ですか? 疲れてないですか?」
ここまでずっと歩いたり走ったりしていたイチゴを心配するモリゾウ。そんなモリゾウはへとへと状態だ。
「ううん大丈夫だよぉ。不思議と疲れてないんだよぉ」
「さ、さすがですね。というか僕がヘタレなだけですかね……」
「そんなことないよぉ。行こうぅ」
胸の前で小さくガッツポーズをするイチゴ。
そのまま2人はダイチの後を追いかけた。ゆっくりとゆっくりと危険生物に気付かれないように川へ向かった。
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