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027:白い老兎
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女子高生のソラはセーラー服をだらしなく着こなしている。檸檬色と桃色そして緑色の3色が混じった派手なロングヘアーをしている。つけまつげをしていて化粧も濃い。爪にはマニキュアをしていて、いかにもイケイケJKという感じの雰囲気だ。
妹のウミは小学3年生の幼い少女だ。栗色の髪と無邪気な笑顔が似合いそうな整った顔立ちをしている。姉とは違い清潔感ある真っ白なワンピースに頭には大きな黄色い花のリボンをつけている。
こんな幼い子もこんな危険なゲームに参加しているのだ。
ミッション中の兄、この場にいる姉のソラ。そして妹のウミ。おそらく家族で『神様が作った盤上遊戯』をプレイしたのだろう。なんて仲が良い兄妹なんだ。
今日は日曜日でソラがセーラー服を着ているのには違和感があるが、そのイケイケの見た目から学校で補習などがあったに違いない。その帰りに兄妹でプレイしてゲームに巻き込まれたのだろう。
「ところでミッションってなんだ?」
ソラのスカートとニーハイの間から出ている太ももを見ながらキンタロウが気になっていた事を口にした。
明らかにおかしな目線だがその目線の隣にはウミがいるので、ソラは気になっていないようだ。
「ミッションについてはワシが説明しよう」
「今度は誰だ!?」
杖を持った年寄りの白いウサギがゆっくりと歩きながら現れた。
どこにいたのかどこから来たのかは全くわからない。本当に突然現れたのだ。
年寄りの白いウサギはキンタロウに向かって杖を向けた。
「な、なんだよ……てか、どこから現れたんだよ。全く気付かなかったんだが」
「少年にまた会えるとは……長生きするもんじゃな。いやいや、懐かしいのう」
「俺の質問は無視か……って俺に会った事あるのか? 悪い、ウサ爺さん。前回はドラゴンにやられてからの記憶が全くなくてウサ爺さんのこと覚えてないわ」
「はて? 前回……ドラゴン……なんのことじゃ?」
キンタロウと年寄りの白いウサギの会話は全く噛み合っていない。
「あぁ、そうそう」と年寄りの白いウサギは伸びている顎髭を触りながら話を続けた。
「ワシはここ『第5層17マス』の案内兎のゴロウじゃ」
年寄りの白いウサギが名乗った。
「ミッションとは1時間以内に宝物を探す『宝探しゲーム』のことじゃ」
「宝探しゲームですか?」
暑さに耐えられずにノリを日陰にして座っているモリゾウが言った。
「2時間以内に宝物を見つけられんくても先に進むことができるので安心してミッションを受けてくれ。2時間以内に宝物を見つけたらその宝箱の中に最終ミッションの内容が書かれておる。それをクリアして『宝探しゲーム』はコンプリートじゃ。コンプリートすると豪華な報酬がもらえる。もちろんのことじゃが宝物の場所や報酬の内容は秘密じゃ」
ゴロウはゆっくりと喋りながら宝探しゲームについて説明した。
「アタシたちはアンタらが来る15分前にゲームをスタートしているぜ」
ソラはゴロウの説明の後に自分たちの開始した時間を伝えた。つまりソラの兄は15分間ジャングルの中で宝探しをしていることになる。そして残り時間は1時間45分。
2時間経てば無傷のまま次のマスに進むことができるがソラとウミの兄は報酬をもらい有利にゲームを進めるためにミッションに挑戦しているのだ。
「ちょっと待ってください」といつものようにモリゾウが待ったをかける。
「なんじゃ?」
「このジャングルは安全でしょうか? 動物の鳴き声やさっきキンちゃんが踏んだ糞、そして足跡などが見えますよね。ここにはどんな生き物がいるんでしょうか?」
今から行こうとしている目の前のジャングルの危険性について案内兎のゴロウに質問をした。
得られる情報ならなんでも欲しい。『どんな情報でも必ず役に立つ』とは言い過ぎだが命がけのゲームでは『どんな情報』でも欲しくなるのだ。
「第6層にいるような化け物はいない」
「お、よかった。ドラゴンとかいたらマジでやばいからな。ジャングルならキングコングか?」
ドラゴンやキングコングのような空想上の生物がいないことを知り喜ぶキンタロウ。
しかし喜ぶキンタロウにゴロウは「じゃが……」と言葉を続ける。
「人間を襲う生き物はいるぞ」
ゴロウはジャングルの奥を見つめながら答えた。
そのゴロウの言葉にソラとウミの顔が一気に青ざめた。2人は人間を襲う生き物については知らなかったようだ。
ジャングルには2人の兄がミッション中だ。人間を襲う生き物がいるのなら、たった15分だけでも命取りになる。そして連絡手段は無い。生存確認もできない。誰でもこの状況なら心配するだろう。
「お、おいコラ……ウミを心配させるようなこと聞いてんじゃねえよ。それにウサギもそう言うことはっきり言うんじゃねえよ」
ソラは質問をしたモリゾウと質問に答えたゴロウに唾を飛ばしながら怒鳴った。
「す、すみません……」
モリゾウはウミに聞こえないようにこっそりと質問したらよかったと反省した。
「うぅ……にーに……ぁぅ……ぁぅ……」
ウミは泣いてしまった。幼い子供だ。泣いて当然だろう。
泣いてしまったウミの頭をソラが優しく撫でる。そしてイチゴもウミに近付き、慰めるために背中をさすってあげている。
そしてキンタロウも優しくウミに声をかけた。
「ウミちゃんの兄ちゃんは俺たちが見つけてくるよ。そんで一緒にクリアしようぜ」
「うぅ……うん……にーにを……うぅ……ぁぅ……にーにを……」
キンタロウの優しい言葉に余計に泣き出してしまったウミ。
「ウサ爺さん。他のチームと一緒に宝物見つけてクリアするのってありか?」
「宝箱から出たミッション次第じゃな」
「じゃあ宝箱見つけるしか無いな!」
キンタロウは拳を固く握りしめて奥のジャングルを睨みつけた。
「き、金髪のお兄ちゃん……ぅぅう……にーにを助けて」
「おう。俺たちに任せときな。絶対に助けるよ」
キンタロウはニッコリと笑い自身満々に答えた。
涙を思いっきり拭き取ったウミは笑顔いっぱい希望いっぱいに笑って「うん!」と一言元気よく言った。
その笑顔を見届けたキンタロウはモリゾウに視線を向けた。
「モリゾウ他に質問はあるか?」
「いいえ。もう充分です。ありがとうございます」
キンタロウとモリゾウは、お互い心の準備が整ったのを確認し頷き合った。
ノリはマッチョポーズをとってウミを笑わしている。イチゴはしゃがんでウミの頭を撫でながらノリのマッチョポーズを一緒に見ている。
ウミの姉のソラは、マッチョポーズをしているノリをパシャパシャとスマホで撮っていた。筋肉フェチなのだろうか?
「ワシの合図でスタートじゃが準備はいいかな?」
ゴロウは白く長い髭の中から時計のようなものを取り出した。
「準備はいつでもOKだ。さて、ジャングルで宝探しと兄ちゃん探し。いっちょ行くか!」
「「「おう!」」」
キンタロウの掛け声とともにボドゲ部の士気が高まった。
「制限時間は2時間じゃ! それではスタートじゃ!」
ゴロウは取り出した時計のボタンを押した。ボタンが押された瞬間にボドゲ部たちの頭の中に残り時間が表示された。
ボドゲ空間のルールが頭の中に光の速さで流れたときと比べればなんにも感じない痛みだった。そして頭の中の残り時間はデジタル時計のように表示されている。
『第5層17マス』で行われる時間制限ありの宝探しゲームが開始した。
妹のウミは小学3年生の幼い少女だ。栗色の髪と無邪気な笑顔が似合いそうな整った顔立ちをしている。姉とは違い清潔感ある真っ白なワンピースに頭には大きな黄色い花のリボンをつけている。
こんな幼い子もこんな危険なゲームに参加しているのだ。
ミッション中の兄、この場にいる姉のソラ。そして妹のウミ。おそらく家族で『神様が作った盤上遊戯』をプレイしたのだろう。なんて仲が良い兄妹なんだ。
今日は日曜日でソラがセーラー服を着ているのには違和感があるが、そのイケイケの見た目から学校で補習などがあったに違いない。その帰りに兄妹でプレイしてゲームに巻き込まれたのだろう。
「ところでミッションってなんだ?」
ソラのスカートとニーハイの間から出ている太ももを見ながらキンタロウが気になっていた事を口にした。
明らかにおかしな目線だがその目線の隣にはウミがいるので、ソラは気になっていないようだ。
「ミッションについてはワシが説明しよう」
「今度は誰だ!?」
杖を持った年寄りの白いウサギがゆっくりと歩きながら現れた。
どこにいたのかどこから来たのかは全くわからない。本当に突然現れたのだ。
年寄りの白いウサギはキンタロウに向かって杖を向けた。
「な、なんだよ……てか、どこから現れたんだよ。全く気付かなかったんだが」
「少年にまた会えるとは……長生きするもんじゃな。いやいや、懐かしいのう」
「俺の質問は無視か……って俺に会った事あるのか? 悪い、ウサ爺さん。前回はドラゴンにやられてからの記憶が全くなくてウサ爺さんのこと覚えてないわ」
「はて? 前回……ドラゴン……なんのことじゃ?」
キンタロウと年寄りの白いウサギの会話は全く噛み合っていない。
「あぁ、そうそう」と年寄りの白いウサギは伸びている顎髭を触りながら話を続けた。
「ワシはここ『第5層17マス』の案内兎のゴロウじゃ」
年寄りの白いウサギが名乗った。
「ミッションとは1時間以内に宝物を探す『宝探しゲーム』のことじゃ」
「宝探しゲームですか?」
暑さに耐えられずにノリを日陰にして座っているモリゾウが言った。
「2時間以内に宝物を見つけられんくても先に進むことができるので安心してミッションを受けてくれ。2時間以内に宝物を見つけたらその宝箱の中に最終ミッションの内容が書かれておる。それをクリアして『宝探しゲーム』はコンプリートじゃ。コンプリートすると豪華な報酬がもらえる。もちろんのことじゃが宝物の場所や報酬の内容は秘密じゃ」
ゴロウはゆっくりと喋りながら宝探しゲームについて説明した。
「アタシたちはアンタらが来る15分前にゲームをスタートしているぜ」
ソラはゴロウの説明の後に自分たちの開始した時間を伝えた。つまりソラの兄は15分間ジャングルの中で宝探しをしていることになる。そして残り時間は1時間45分。
2時間経てば無傷のまま次のマスに進むことができるがソラとウミの兄は報酬をもらい有利にゲームを進めるためにミッションに挑戦しているのだ。
「ちょっと待ってください」といつものようにモリゾウが待ったをかける。
「なんじゃ?」
「このジャングルは安全でしょうか? 動物の鳴き声やさっきキンちゃんが踏んだ糞、そして足跡などが見えますよね。ここにはどんな生き物がいるんでしょうか?」
今から行こうとしている目の前のジャングルの危険性について案内兎のゴロウに質問をした。
得られる情報ならなんでも欲しい。『どんな情報でも必ず役に立つ』とは言い過ぎだが命がけのゲームでは『どんな情報』でも欲しくなるのだ。
「第6層にいるような化け物はいない」
「お、よかった。ドラゴンとかいたらマジでやばいからな。ジャングルならキングコングか?」
ドラゴンやキングコングのような空想上の生物がいないことを知り喜ぶキンタロウ。
しかし喜ぶキンタロウにゴロウは「じゃが……」と言葉を続ける。
「人間を襲う生き物はいるぞ」
ゴロウはジャングルの奥を見つめながら答えた。
そのゴロウの言葉にソラとウミの顔が一気に青ざめた。2人は人間を襲う生き物については知らなかったようだ。
ジャングルには2人の兄がミッション中だ。人間を襲う生き物がいるのなら、たった15分だけでも命取りになる。そして連絡手段は無い。生存確認もできない。誰でもこの状況なら心配するだろう。
「お、おいコラ……ウミを心配させるようなこと聞いてんじゃねえよ。それにウサギもそう言うことはっきり言うんじゃねえよ」
ソラは質問をしたモリゾウと質問に答えたゴロウに唾を飛ばしながら怒鳴った。
「す、すみません……」
モリゾウはウミに聞こえないようにこっそりと質問したらよかったと反省した。
「うぅ……にーに……ぁぅ……ぁぅ……」
ウミは泣いてしまった。幼い子供だ。泣いて当然だろう。
泣いてしまったウミの頭をソラが優しく撫でる。そしてイチゴもウミに近付き、慰めるために背中をさすってあげている。
そしてキンタロウも優しくウミに声をかけた。
「ウミちゃんの兄ちゃんは俺たちが見つけてくるよ。そんで一緒にクリアしようぜ」
「うぅ……うん……にーにを……うぅ……ぁぅ……にーにを……」
キンタロウの優しい言葉に余計に泣き出してしまったウミ。
「ウサ爺さん。他のチームと一緒に宝物見つけてクリアするのってありか?」
「宝箱から出たミッション次第じゃな」
「じゃあ宝箱見つけるしか無いな!」
キンタロウは拳を固く握りしめて奥のジャングルを睨みつけた。
「き、金髪のお兄ちゃん……ぅぅう……にーにを助けて」
「おう。俺たちに任せときな。絶対に助けるよ」
キンタロウはニッコリと笑い自身満々に答えた。
涙を思いっきり拭き取ったウミは笑顔いっぱい希望いっぱいに笑って「うん!」と一言元気よく言った。
その笑顔を見届けたキンタロウはモリゾウに視線を向けた。
「モリゾウ他に質問はあるか?」
「いいえ。もう充分です。ありがとうございます」
キンタロウとモリゾウは、お互い心の準備が整ったのを確認し頷き合った。
ノリはマッチョポーズをとってウミを笑わしている。イチゴはしゃがんでウミの頭を撫でながらノリのマッチョポーズを一緒に見ている。
ウミの姉のソラは、マッチョポーズをしているノリをパシャパシャとスマホで撮っていた。筋肉フェチなのだろうか?
「ワシの合図でスタートじゃが準備はいいかな?」
ゴロウは白く長い髭の中から時計のようなものを取り出した。
「準備はいつでもOKだ。さて、ジャングルで宝探しと兄ちゃん探し。いっちょ行くか!」
「「「おう!」」」
キンタロウの掛け声とともにボドゲ部の士気が高まった。
「制限時間は2時間じゃ! それではスタートじゃ!」
ゴロウは取り出した時計のボタンを押した。ボタンが押された瞬間にボドゲ部たちの頭の中に残り時間が表示された。
ボドゲ空間のルールが頭の中に光の速さで流れたときと比べればなんにも感じない痛みだった。そして頭の中の残り時間はデジタル時計のように表示されている。
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