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017:意識の覚醒
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キンタロウの魂は闇の中にある。暗い暗い闇の中で自問自答する。否、自問しかしていなかった。
どうして……?
何が起きた……?
なんで俺はゴールした?
あのドラゴンはなんだ?
ゴールにいた男は誰だ?
俺は死んだのか?
ここはどこだ?
暗い闇の中キンタロウの意識は覚醒した。止まっていた時が動いたかのようにキンタロウの全身に血液が流れる。
呼吸を忘れていたのだろうか、水面から顔を出した時のように肺が酸素を求めている。
そして頭が混乱している。夢なのか現実なのか。どこからどこまでが夢で現実で……。キンタロウにはわからない。
わからないが1つだけわかることがある。
「嘘だろ……見たことある……」
驚いている少年は目の前の光景を知っている。だから誰にも聞こえないほど小さな声で呟いた。
キンタロウの目の前にはドラゴンに殺されたはずのボドゲ部の仲間ノリ、モリゾウ、イチゴがいる。
ノリは座り込んでいるモリゾウを気にかけているシーンだ。ここでモリゾウは「次にいきましょう」と言いながら立ち上がる。
ノリはその様子を見て『ダイス』と唱える。
ノリの目の前にはサッカーボールほどの大きさの赤いサイコロと青いサイコロが現れて……
ノリは「振るぞー!」と叫びながら右手で赤いサイコロ、左手で青いサイコロを持つ。
そしてテントのような天井に向かって思いっきり投げ飛ばそうとした瞬間、キンタロウが叫び、ノリに向かって飛び込んだ。
「ノリ! やめろぉお!」
キンタロウは反射的に叫んび、飛び込んでしまったのだ。なぜならこの先の未来を知っているから。
ドラゴンに仲間を殺される未来を知っているからだ。
夢ではないということが覚醒したてのキンタロウの頭でもわかる。
だが、頭よりも先に心が……魂が反射的に反応したのだ。
ノリは、いきなり叫び出したキンタロウの声に反応し投げ飛ばそうとしたサイコロを寸で止めた。
177㎝細身の体型の金太郎が飛び込んできたことには気にしていない。むしろそれに関しては微動だにしていなかった。
筋肉男のノリの握力がなければサッカーボールほどの大きさのサイコロは指から離れ転がり落ちていただろう。落ちていた場合、再び同じ6の目が出てドラゴンに殺される可能性がある。
「ど、どうしたんだよ……お前さっき投げろって……」
「ダメだ……投げちゃ……ダメなんだよ……ダメだ……」
キンタロウは震え出してその場にしゃがみ込んだ。そして涙を流した。涙が流れた瞬間、嗚咽が出るほど声が出た。
「うぅ……ぁぅ……ぁぁぅ…」
明らかに様子のおかしいキンタロウに一同は驚いた。キンタロウが子供のように泣きじゃくる姿を誰も見たことがなかったからだ。
そしてキンタロウ以外のボドゲ部にとっては死のジャンケンに勝利した直後だ。なぜキンタロウがここまで追い詰められているのか誰も理解できない。
さらにキンタロウ自身、何が起きているのかハッキリとは、わからない。
しかしイチゴは、泣きじゃくるキンタロウを後ろから優しく抱きしめた。泣いている理由など聞かず。ただ優しく包み込むように抱きしめた。
「大丈夫だよぉ」
その一言が……イチゴのぬくもりが、キンタロウの心に染み込んだ恐怖を溶かしていく。全ての恐怖は溶かしきれない。
ただ少しでも恐怖が消えるのならキンタロウもそれにすがりたくなる。
キンタロウの背後から伸びているイチゴの小さな手を握った。勢いよく力強く握った。
「い、痛いぃ」
「ぁ……ご、ごめん……」
ドラゴンの牙に噛みちぎられたイチゴの力をなくした手と重なって見えたので反射的に握ってしまったのだろう。
イチゴの小さな手を握り潰してしまうくらい強く握ってしまったのだ。無意識だ。
痛がるイチゴの声にすぐに反応したキンタロウはイチゴの手を離した。
そしてキンタロウは今の状況を考えた。否、すでに暗い闇の中で考えていた。
自分がなぜクリアできたのか。自分のスキルはなんだったのか。ドラゴンと戦ったあと、なぜ自分だけ生き延びゴールできたのか。何が起きたのか。
もう答えが出ている。
「過去に……戻ってきた……のか……」
キンタロウは過去に戻ってきたのだ。キンタロウが一番望んだ過去。それが死のジャンケンを勝利した後だった。
キンタロウ自身この過去を望んではいない。望むのならば行方不明になった両親との再会。もしくは『神様が作った盤上遊戯』を始める前の世界だろう。
しかし好きな過去を選べるほどの時間と余裕は、死にかけのキンタロウにはなかったのだ。
なのでキンタロウの心が、魂がこの過去を選んだとしか思えなかった。
このことをボドゲ部の仲間たちに伝えなくてはならない。
さっきまで無かったかのような感覚の左腕と両足の感覚を確認してキンタロウは深呼吸をした。混乱する頭をどうにかして冷静に戻す。
「キンちゃん、一体どうしたんですか?」
モリゾウが心配をして声をかけた。モリゾウも『探偵スキル』を使用した直後だ。モリゾウ自身も体力が戻っていない。
キンタロウはモリゾウの一言で流していた涙と鼻水を乱暴に拭き取った。
モリゾウが与えてくれた話すチャンス。このチャンスを逃すまいと言葉がチャンスを掴もうと前に出る。考えよりも先に言葉がスッと出る。
「悪い……取り乱した。大事な話があるんだ聞いてくれ」と子供のように泣いていた少年は真剣な表情に変わった。
珍しく真剣な表情のキンタロウに仲間たちは息を呑んだ。
どうして……?
何が起きた……?
なんで俺はゴールした?
あのドラゴンはなんだ?
ゴールにいた男は誰だ?
俺は死んだのか?
ここはどこだ?
暗い闇の中キンタロウの意識は覚醒した。止まっていた時が動いたかのようにキンタロウの全身に血液が流れる。
呼吸を忘れていたのだろうか、水面から顔を出した時のように肺が酸素を求めている。
そして頭が混乱している。夢なのか現実なのか。どこからどこまでが夢で現実で……。キンタロウにはわからない。
わからないが1つだけわかることがある。
「嘘だろ……見たことある……」
驚いている少年は目の前の光景を知っている。だから誰にも聞こえないほど小さな声で呟いた。
キンタロウの目の前にはドラゴンに殺されたはずのボドゲ部の仲間ノリ、モリゾウ、イチゴがいる。
ノリは座り込んでいるモリゾウを気にかけているシーンだ。ここでモリゾウは「次にいきましょう」と言いながら立ち上がる。
ノリはその様子を見て『ダイス』と唱える。
ノリの目の前にはサッカーボールほどの大きさの赤いサイコロと青いサイコロが現れて……
ノリは「振るぞー!」と叫びながら右手で赤いサイコロ、左手で青いサイコロを持つ。
そしてテントのような天井に向かって思いっきり投げ飛ばそうとした瞬間、キンタロウが叫び、ノリに向かって飛び込んだ。
「ノリ! やめろぉお!」
キンタロウは反射的に叫んび、飛び込んでしまったのだ。なぜならこの先の未来を知っているから。
ドラゴンに仲間を殺される未来を知っているからだ。
夢ではないということが覚醒したてのキンタロウの頭でもわかる。
だが、頭よりも先に心が……魂が反射的に反応したのだ。
ノリは、いきなり叫び出したキンタロウの声に反応し投げ飛ばそうとしたサイコロを寸で止めた。
177㎝細身の体型の金太郎が飛び込んできたことには気にしていない。むしろそれに関しては微動だにしていなかった。
筋肉男のノリの握力がなければサッカーボールほどの大きさのサイコロは指から離れ転がり落ちていただろう。落ちていた場合、再び同じ6の目が出てドラゴンに殺される可能性がある。
「ど、どうしたんだよ……お前さっき投げろって……」
「ダメだ……投げちゃ……ダメなんだよ……ダメだ……」
キンタロウは震え出してその場にしゃがみ込んだ。そして涙を流した。涙が流れた瞬間、嗚咽が出るほど声が出た。
「うぅ……ぁぅ……ぁぁぅ…」
明らかに様子のおかしいキンタロウに一同は驚いた。キンタロウが子供のように泣きじゃくる姿を誰も見たことがなかったからだ。
そしてキンタロウ以外のボドゲ部にとっては死のジャンケンに勝利した直後だ。なぜキンタロウがここまで追い詰められているのか誰も理解できない。
さらにキンタロウ自身、何が起きているのかハッキリとは、わからない。
しかしイチゴは、泣きじゃくるキンタロウを後ろから優しく抱きしめた。泣いている理由など聞かず。ただ優しく包み込むように抱きしめた。
「大丈夫だよぉ」
その一言が……イチゴのぬくもりが、キンタロウの心に染み込んだ恐怖を溶かしていく。全ての恐怖は溶かしきれない。
ただ少しでも恐怖が消えるのならキンタロウもそれにすがりたくなる。
キンタロウの背後から伸びているイチゴの小さな手を握った。勢いよく力強く握った。
「い、痛いぃ」
「ぁ……ご、ごめん……」
ドラゴンの牙に噛みちぎられたイチゴの力をなくした手と重なって見えたので反射的に握ってしまったのだろう。
イチゴの小さな手を握り潰してしまうくらい強く握ってしまったのだ。無意識だ。
痛がるイチゴの声にすぐに反応したキンタロウはイチゴの手を離した。
そしてキンタロウは今の状況を考えた。否、すでに暗い闇の中で考えていた。
自分がなぜクリアできたのか。自分のスキルはなんだったのか。ドラゴンと戦ったあと、なぜ自分だけ生き延びゴールできたのか。何が起きたのか。
もう答えが出ている。
「過去に……戻ってきた……のか……」
キンタロウは過去に戻ってきたのだ。キンタロウが一番望んだ過去。それが死のジャンケンを勝利した後だった。
キンタロウ自身この過去を望んではいない。望むのならば行方不明になった両親との再会。もしくは『神様が作った盤上遊戯』を始める前の世界だろう。
しかし好きな過去を選べるほどの時間と余裕は、死にかけのキンタロウにはなかったのだ。
なのでキンタロウの心が、魂がこの過去を選んだとしか思えなかった。
このことをボドゲ部の仲間たちに伝えなくてはならない。
さっきまで無かったかのような感覚の左腕と両足の感覚を確認してキンタロウは深呼吸をした。混乱する頭をどうにかして冷静に戻す。
「キンちゃん、一体どうしたんですか?」
モリゾウが心配をして声をかけた。モリゾウも『探偵スキル』を使用した直後だ。モリゾウ自身も体力が戻っていない。
キンタロウはモリゾウの一言で流していた涙と鼻水を乱暴に拭き取った。
モリゾウが与えてくれた話すチャンス。このチャンスを逃すまいと言葉がチャンスを掴もうと前に出る。考えよりも先に言葉がスッと出る。
「悪い……取り乱した。大事な話があるんだ聞いてくれ」と子供のように泣いていた少年は真剣な表情に変わった。
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