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外伝:白兎月歌『腕相撲大会編』
外伝52 強さは互角
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六人の獣人族による総当たり戦の腕相撲大会が始まって二十分が過ぎた。
六人の総当たりということで試合数は十五試合ある。
その十五試合の内の十二試合はすでに終わり、残すところ三試合となった。
すでに終わった十二試合の対戦カードと結果はこのようになっている。
第一試合――ブランシュVSフレンム――勝者ブランシュ
第二試合――スクイラルVSリリィ――勝者スクイラル
第三試合――フレンムVSエーム――勝者フレンム
第四試合――フォーンVSスクイラル――勝者フォーン
第五試合――フレンムVSリリィ――勝者フレンム
第六試合――ブランシュVSエーム――勝者ブランシュ
第七試合――フレンムVSフォーン――勝者フォーン
第八試合――ブランシュVSスクイラル――勝者ブランシュ
第九試合――エームVSフォーン――勝者フォーン
第十試合――ブランシュVSリリィ――勝者ブランシュ
第十一試合――エームVSスクイラル――勝者スクイラル
第十二試合――フォーンVSリリィ――勝者フォーン
残りの試合は『フレンムVSスクイラル』、『エームVSリリィ』、そして『ブランシュVSフォーン』の三試合だ。
まずは『フレンムVSスクイラル』が行われた。
二人の成績は二勝二敗で同じ。しかも勝利した相手も廃爆した相手も全く同じなのだ。
なのでこの勝負に勝った者が全体の順位にも大きく反映することとなる。
「これで最後だネ。疲れたヨ」
「ええ。これで最後でござるよ」
ホッとした表情を見せている両者だが、それは表面上だけの話。実際のところこの最後の勝負が全体の順位に大きく反映することを二人は気付いていた。
だからこの勝負だけは負けられないのだと、表情からは読み取れないが、心の中では燃えていたのだった。
(成績は同じネ。力もほぼ互角だヨ。って思ってるだろうケド、そうじゃないんだヨ。スクイラル。オレたちが負けた相手はブランシュとフォーンだヨ)
(そして勝った相手はリリィとエーム殿でござる。失礼ではあるが勝って当然の相手。そして負けて当然の相手でござる。拙者たちの成績は初めからこうなることはわかっていたでござるよ。それなら拙者とフレンム殿はどうでござろうか? どっちが勝つか? どっちが強いか?)
(ここでハッキリさせるヨ)
(ここでハッキリさせるでござる)
心の中で燃える二人。奇しくも全く同じことを思考していた。
そんな二人は腕相撲ように用意されたウッドテーブルの上で肘を置き、互いの手を握り締めた。
腕相撲では相手の手を握った瞬間、相手の強さがだいたいわかるというものがある。これは相手の手の大きさ、体温、握り方、筋力、オーラなど様々な要因から感じるものだろう。
だからこそ互いの手を握り締めた二人は感じていた。
(これはどっちが勝つかかわからないネ)
(なるほど。これはわからないでござるな)
二人は幾度となく駆けてきた戦場の中で、相手の力量を測る感覚のようなものを洗練させてきている。その洗練された感覚はほぼ正確だ。
戦場に出ている数だけで言えばブランシュとフォーンよりもフレンムとスクイラルの方が多いのである。
そんな二人でも勝てるかどうかわからないと思ってしまうほどの力量なのだ。つまり腕相撲に関して成績だけではなく実力もほぼ互角なのだ。
互角だからこそ負けたくないと、勝ちたいと、さらに気合いが入る。
その気合いがピークに達した最高のタイミングでエームが試合開始の合図を始めた。
「それでは準備はいいですか? 三、二、一、始めてください!」
エームの試合開始の合図と同時にフレンムとスクイラルは全力を出した。最初が肝心という言葉があるように、最初に勝負を決めてしまおうと両者同じ考えで挑んだのである。
その結果、互角の力がぶつかり合い、握り合う手は開始地点から全く動いてはいなかった。
(くっ。強いネ。でも身長も体重もオレの方が断然上ネ。有利ネ。だから体重移動も腕の長さも上手く利用してこの勝負、勝ってみせるネ)
フレンムの言う通り、フレミッシュジャイアントの血筋である兎人族のフレンムと小柄な鼠人族のスクイラルとでは体格差が歴然。体格だけで言えばフレンムが圧倒的有利なのだ。
(強いネ。でも、動いてきたネ!)
互角だと思われていた勝負に動きが見えてくる。少しずつではあるが、フレンムが優勢になっているのだ。このまま押し切ればフレンムに軍配が上がるのは間違い無いであろう。
そんな戦況を浅葱色の瞳に映したリリィは声援を送り始める。
「団長ぅー! 負けないでぇー! 頑張ってぇー!」
そんな部下の声援はスクイラルの茶色の小さな鼠耳には届かない。真剣に腕相撲をやっているからという単純な理由もあるが、他の理由でリリィの声が届かなかったのだ。
その理由は、スクイラルの脳内でカウントダウンを始めているからだ。
(二十、十九、十八、十七、十六……)
と、ゼロに向かって数を数えているのである。まるで何かを待っているかのように。
しかし、そんな悠長には待たせてくれないのが勝負の世界だ。
優勢に立っているフレンムは、この機会を逃さまいと、残りの力を振り絞った。
スクイラルの手の甲と腕相撲が行われているウッドテーブルまでの距離は残り数センチ。ペンを転がせば触れてしまうくらいの距離だ。
ここからの逆転はほぼ不可能。もしも逆転できるとすれば、それは本気を出していない場合のみ。大人が子供にやってあげる腕相撲のような時のみだ。
「負けないでぇー! だんちょー!」
リリィの叫びとほぼ同時。スクイラルのカウントは――
(ゼロ)
――になった。
その瞬間、スクイラルとフレンムの手の動きがピタリと止まった。
(う、動かないネ)
止まったと思われた手だったが、今度は動き出す。まるで時間が遡っているかのようにゆっくりとゆっくりと、スクイラルの手の甲がウッドテーブルから離れていっているのだ。
この負け確定の状況からスクイラルは巻き返し始めたのだ。
「やったぁー! 間に合ったぁ!」
「ふ、副団長! めんどくさがらないでください! あと少しだったじゃないですかー!」
「違うよぉ。団長が間に合ったんだよぉ」
「間に合った? ですか?」
喜ぶリリィと焦るエーム。
エームはフレンムの性格上、面倒くさくなってしまったのだろうと考えたのだ。しかし、フレンムは面倒くさくなったわけではない。そして体力の限界が来てしまい巻き返されたわけでもないのだ。
これは純粋な力の勝負。その勝負でフレンムはスクイラルに巻き返されてしまったのである。
(そ、そうだったネ。スクイラルにはこれがあったネ)
スクイラルの勢いは止まらず、このままフレンムの手の甲をウッドテーブルに付けたのだった。
よってスクイラルの逆転勝利で軍配が上がったのだった。
「ま、負けたネ……。スクイラルの強さは時間が経てば経つほど発揮されるネ。それがスクイラルの強さネ。わかってたけど、まさかそれが腕相撲にも現れるだなんてネ。敗因はすぐに決められなかったことだネ……」
「ギリギリでござったよ。あと一秒でも遅かったら拙者の負けでござった。フレンム殿」
時間が経過すればするほどスクイラルは強くなる不思議な力を持っている。この力が発動したことによってスクイラルはフレンムとの腕相撲に勝利することができたのである。
時間さえ確保できればブランシュにもフォーンにも勝てた可能性のある力だ。
ただその時間に達するまでに負けてしまえば意味がない。魔法の詠唱と同じで発動に時間がかかるのが弱点なのである。
「あと一秒だったカ。悔しいネ。でも楽しかったヨ。久しぶりに燃えたって感じネ」
「こちらこそ楽しかったでござる。感謝でござる」
二人は離したばかりの手を再び握り始めた。先ほどとは違う握り方。握手だ。二人は固い握手を交わしたのだ。
そんな友情の熱い握手を交わしているところに、小柄な鼠人族の少女リリィはスクイラルに向かって飛び込んだ。
「だんちょー!!」
「うおっ!」
リリィが飛び込んできたことによって、スクイラルとフレンムの握手はここで終わる。
「すごいですよぉ。白兎の副団長さんに勝っちゃうだなんてぇ。本当にすごいですぅ。もしかして私の応援のおかげかなぁ? かなぁ?」
「応援? 応援してくれてたのでござったか。数を数えるのに夢中で聞こえなかったでござる」
「ひ、酷いぃ! ん? 待てよぉ。本当は聞こえてたけど、照れて本当のことを言えないんだなぁ。きっとそうだぁ」
「いや、本当でござる。タイミングが大事だったので、集中してたでござるよ」
「またまたぁ~。団長ったら、可愛いところあるんだからぁ~」
リリィは両手の人差し指で何度も『このこの~』とスクイラルのことを突いた。
スクイラルはその指突きを黙って受け止めるが、一向に終わる気配が見えず痺れを切らして口を開いた。
「次は御主の番だぞ。準備するでござる」
その言葉にリリィは指突きをやめて返事をする。
「はいぃ。任せてよぉ。私も勝つよぉ」
そして先ほどスクイラルとフレンムが腕相撲を行なっていたウッドテーブルの前へと立った。
その正面にはすでに対戦相手のエームが立っている。そのエームに向かってリリィは笑顔で挨拶をする。
「よろしくねぇ。ズゥジィくん」
「はい。お手柔らかにお願いしますね。リリィさん」
聖騎士団白兎の団員ズゥジィ・エームと小さな傭兵団の団員リリィによる腕相撲大会最弱決定戦が今幕を開ける。
六人の総当たりということで試合数は十五試合ある。
その十五試合の内の十二試合はすでに終わり、残すところ三試合となった。
すでに終わった十二試合の対戦カードと結果はこのようになっている。
第一試合――ブランシュVSフレンム――勝者ブランシュ
第二試合――スクイラルVSリリィ――勝者スクイラル
第三試合――フレンムVSエーム――勝者フレンム
第四試合――フォーンVSスクイラル――勝者フォーン
第五試合――フレンムVSリリィ――勝者フレンム
第六試合――ブランシュVSエーム――勝者ブランシュ
第七試合――フレンムVSフォーン――勝者フォーン
第八試合――ブランシュVSスクイラル――勝者ブランシュ
第九試合――エームVSフォーン――勝者フォーン
第十試合――ブランシュVSリリィ――勝者ブランシュ
第十一試合――エームVSスクイラル――勝者スクイラル
第十二試合――フォーンVSリリィ――勝者フォーン
残りの試合は『フレンムVSスクイラル』、『エームVSリリィ』、そして『ブランシュVSフォーン』の三試合だ。
まずは『フレンムVSスクイラル』が行われた。
二人の成績は二勝二敗で同じ。しかも勝利した相手も廃爆した相手も全く同じなのだ。
なのでこの勝負に勝った者が全体の順位にも大きく反映することとなる。
「これで最後だネ。疲れたヨ」
「ええ。これで最後でござるよ」
ホッとした表情を見せている両者だが、それは表面上だけの話。実際のところこの最後の勝負が全体の順位に大きく反映することを二人は気付いていた。
だからこの勝負だけは負けられないのだと、表情からは読み取れないが、心の中では燃えていたのだった。
(成績は同じネ。力もほぼ互角だヨ。って思ってるだろうケド、そうじゃないんだヨ。スクイラル。オレたちが負けた相手はブランシュとフォーンだヨ)
(そして勝った相手はリリィとエーム殿でござる。失礼ではあるが勝って当然の相手。そして負けて当然の相手でござる。拙者たちの成績は初めからこうなることはわかっていたでござるよ。それなら拙者とフレンム殿はどうでござろうか? どっちが勝つか? どっちが強いか?)
(ここでハッキリさせるヨ)
(ここでハッキリさせるでござる)
心の中で燃える二人。奇しくも全く同じことを思考していた。
そんな二人は腕相撲ように用意されたウッドテーブルの上で肘を置き、互いの手を握り締めた。
腕相撲では相手の手を握った瞬間、相手の強さがだいたいわかるというものがある。これは相手の手の大きさ、体温、握り方、筋力、オーラなど様々な要因から感じるものだろう。
だからこそ互いの手を握り締めた二人は感じていた。
(これはどっちが勝つかかわからないネ)
(なるほど。これはわからないでござるな)
二人は幾度となく駆けてきた戦場の中で、相手の力量を測る感覚のようなものを洗練させてきている。その洗練された感覚はほぼ正確だ。
戦場に出ている数だけで言えばブランシュとフォーンよりもフレンムとスクイラルの方が多いのである。
そんな二人でも勝てるかどうかわからないと思ってしまうほどの力量なのだ。つまり腕相撲に関して成績だけではなく実力もほぼ互角なのだ。
互角だからこそ負けたくないと、勝ちたいと、さらに気合いが入る。
その気合いがピークに達した最高のタイミングでエームが試合開始の合図を始めた。
「それでは準備はいいですか? 三、二、一、始めてください!」
エームの試合開始の合図と同時にフレンムとスクイラルは全力を出した。最初が肝心という言葉があるように、最初に勝負を決めてしまおうと両者同じ考えで挑んだのである。
その結果、互角の力がぶつかり合い、握り合う手は開始地点から全く動いてはいなかった。
(くっ。強いネ。でも身長も体重もオレの方が断然上ネ。有利ネ。だから体重移動も腕の長さも上手く利用してこの勝負、勝ってみせるネ)
フレンムの言う通り、フレミッシュジャイアントの血筋である兎人族のフレンムと小柄な鼠人族のスクイラルとでは体格差が歴然。体格だけで言えばフレンムが圧倒的有利なのだ。
(強いネ。でも、動いてきたネ!)
互角だと思われていた勝負に動きが見えてくる。少しずつではあるが、フレンムが優勢になっているのだ。このまま押し切ればフレンムに軍配が上がるのは間違い無いであろう。
そんな戦況を浅葱色の瞳に映したリリィは声援を送り始める。
「団長ぅー! 負けないでぇー! 頑張ってぇー!」
そんな部下の声援はスクイラルの茶色の小さな鼠耳には届かない。真剣に腕相撲をやっているからという単純な理由もあるが、他の理由でリリィの声が届かなかったのだ。
その理由は、スクイラルの脳内でカウントダウンを始めているからだ。
(二十、十九、十八、十七、十六……)
と、ゼロに向かって数を数えているのである。まるで何かを待っているかのように。
しかし、そんな悠長には待たせてくれないのが勝負の世界だ。
優勢に立っているフレンムは、この機会を逃さまいと、残りの力を振り絞った。
スクイラルの手の甲と腕相撲が行われているウッドテーブルまでの距離は残り数センチ。ペンを転がせば触れてしまうくらいの距離だ。
ここからの逆転はほぼ不可能。もしも逆転できるとすれば、それは本気を出していない場合のみ。大人が子供にやってあげる腕相撲のような時のみだ。
「負けないでぇー! だんちょー!」
リリィの叫びとほぼ同時。スクイラルのカウントは――
(ゼロ)
――になった。
その瞬間、スクイラルとフレンムの手の動きがピタリと止まった。
(う、動かないネ)
止まったと思われた手だったが、今度は動き出す。まるで時間が遡っているかのようにゆっくりとゆっくりと、スクイラルの手の甲がウッドテーブルから離れていっているのだ。
この負け確定の状況からスクイラルは巻き返し始めたのだ。
「やったぁー! 間に合ったぁ!」
「ふ、副団長! めんどくさがらないでください! あと少しだったじゃないですかー!」
「違うよぉ。団長が間に合ったんだよぉ」
「間に合った? ですか?」
喜ぶリリィと焦るエーム。
エームはフレンムの性格上、面倒くさくなってしまったのだろうと考えたのだ。しかし、フレンムは面倒くさくなったわけではない。そして体力の限界が来てしまい巻き返されたわけでもないのだ。
これは純粋な力の勝負。その勝負でフレンムはスクイラルに巻き返されてしまったのである。
(そ、そうだったネ。スクイラルにはこれがあったネ)
スクイラルの勢いは止まらず、このままフレンムの手の甲をウッドテーブルに付けたのだった。
よってスクイラルの逆転勝利で軍配が上がったのだった。
「ま、負けたネ……。スクイラルの強さは時間が経てば経つほど発揮されるネ。それがスクイラルの強さネ。わかってたけど、まさかそれが腕相撲にも現れるだなんてネ。敗因はすぐに決められなかったことだネ……」
「ギリギリでござったよ。あと一秒でも遅かったら拙者の負けでござった。フレンム殿」
時間が経過すればするほどスクイラルは強くなる不思議な力を持っている。この力が発動したことによってスクイラルはフレンムとの腕相撲に勝利することができたのである。
時間さえ確保できればブランシュにもフォーンにも勝てた可能性のある力だ。
ただその時間に達するまでに負けてしまえば意味がない。魔法の詠唱と同じで発動に時間がかかるのが弱点なのである。
「あと一秒だったカ。悔しいネ。でも楽しかったヨ。久しぶりに燃えたって感じネ」
「こちらこそ楽しかったでござる。感謝でござる」
二人は離したばかりの手を再び握り始めた。先ほどとは違う握り方。握手だ。二人は固い握手を交わしたのだ。
そんな友情の熱い握手を交わしているところに、小柄な鼠人族の少女リリィはスクイラルに向かって飛び込んだ。
「だんちょー!!」
「うおっ!」
リリィが飛び込んできたことによって、スクイラルとフレンムの握手はここで終わる。
「すごいですよぉ。白兎の副団長さんに勝っちゃうだなんてぇ。本当にすごいですぅ。もしかして私の応援のおかげかなぁ? かなぁ?」
「応援? 応援してくれてたのでござったか。数を数えるのに夢中で聞こえなかったでござる」
「ひ、酷いぃ! ん? 待てよぉ。本当は聞こえてたけど、照れて本当のことを言えないんだなぁ。きっとそうだぁ」
「いや、本当でござる。タイミングが大事だったので、集中してたでござるよ」
「またまたぁ~。団長ったら、可愛いところあるんだからぁ~」
リリィは両手の人差し指で何度も『このこの~』とスクイラルのことを突いた。
スクイラルはその指突きを黙って受け止めるが、一向に終わる気配が見えず痺れを切らして口を開いた。
「次は御主の番だぞ。準備するでござる」
その言葉にリリィは指突きをやめて返事をする。
「はいぃ。任せてよぉ。私も勝つよぉ」
そして先ほどスクイラルとフレンムが腕相撲を行なっていたウッドテーブルの前へと立った。
その正面にはすでに対戦相手のエームが立っている。そのエームに向かってリリィは笑顔で挨拶をする。
「よろしくねぇ。ズゥジィくん」
「はい。お手柔らかにお願いしますね。リリィさん」
聖騎士団白兎の団員ズゥジィ・エームと小さな傭兵団の団員リリィによる腕相撲大会最弱決定戦が今幕を開ける。
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