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外伝:白兎月歌『女の戦い編』
外伝26 種明かしと答え合わせ
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クイーンが繰り出した『水』『雷』『土』の最大魔法を同時に受けたブランシュは、黒焦げになり白目を向きながら倒れた。
「うふふ。終わったわね。楽しかったわ」
クイーンはブランシュを完全に倒したのだと確信し、白目を向いて倒れているブランシュの元へゆっくりと歩き始める。
そしてブランシュの元へと近付くと、ボロ雑巾のように倒れているブランシュを思いっきり蹴り飛ばした。
ブランシュは勢いがなくなるまで転がり続けた。ボロ雑巾ではなくただの屍のようだ。
「このままあの方に献上するのがベストなんだけれど、生きていたら厄介よね。生命反応は見られないから死んでいると思うのだけれど……念には念をよね。首を斬り落としましょう。それなら、さすがの子ウサギさんでもちゃんと死んでくれるわよね」
クイーンは右手を開き指と指の間に隙間ができないようにした。そのまま転がって遠くに行ったブランシュに再び近付くために歩き出す。
その右手は死刑執行人の刀のように、ただただ倒れているブランシュの首だけを狙っている。
そしてすぐにクイーンの足が止まった。倒れているブランシュのそばに到着したからだ。それはつまり死刑執行の時間がやってきたということ。
「…………子ウサギさんは、あの方が言う白き英雄ではなかったようね。さようなら」
ブランシュに最後の言葉をかけたクイーンは、構えていた右手を振りかざした。
その右手は生を亡きものにすることに何の躊躇もない。ただ真っ直ぐにブランシュの首に向かって振りかざされる。
次の瞬間――血飛沫が大量に舞った。真っ赤な血だ。
その血は黒焦げに倒れているブランシュに大量に降りかかる。
なぜなら血飛沫を大量に上げたのはクイーンの方だったからだ。
「……あら……生きていたのね? でもどうして?」
クイーンの黒瞳は目の前で屍の如く倒れているブランシュではなく、背後を見ていた。
頭を後ろに傾け、眼球を限界まで寄せ、出来る限り背後にいる人物を映そうとしている。
「種明かしをしようか。黒女」
その瞬間、クイーンは背後にいる人物から距離を取るために一瞬で移動した。
その後、十分に距離を確保して、改めて背後にいた人物の全身をその黒瞳に映す。
クイーンの黒瞳には、黒焦げで倒れているブランシュと、ボロボロだが致命傷を負っておらず二本の脚でしっかりと立っているブランシュを映していた。
そう、クイーンの背後に立ち血飛沫をあげるほどの斬撃を喰らわせたのは、全身真っ白な兎人族の女性――アンブル・ブランシュだ。
「まずは、私の種明かしから」
そう言うとブランシュは淡々と種明かしとやらを喋り出した。
「今ここで屍になっている私は、分身の私だ。先ほど得たスキルを早速だが活用させてもらった。と言ってもまだまだ扱いきれていないがな。分身を維持するのは、この一人が限界だ……」
すると、分身体は光の粒子となり風に流され姿を消した。
ブランシュが『分身スキル』で出現させた分身の維持をやめたのだ。
「次の種明かしは……そうだな。やっと傷をつけられた攻撃について話そうか。これは種明かしと言うよりも答え合わせになるかもしれないがな」
ブランシュは右手に持つ『光の剣』と左手に持つ『月の剣』の二つの剣をクイーンに向けた。
クイーンは向けられた剣先に恐怖を感じ、無意識に一歩下がった。
それを見たブランシュは構えるのを辞め、剣を下ろし楽な体勢で言葉を続けた。
「私は攻撃に全く手応えを感じなかった。だが、手応えを感じた瞬間がいくつかあった。それは、攻撃を防いだ時、攻撃中に反撃をした時、魔法攻撃を魔法攻撃で対処した時。この三つだ」
ブランシュは『光の剣』を持った右手の人差し指を立てた。
「まずは攻撃を防いだ時だ。お互いの力が同等でうまく打ち消し合っていたが、反動が合ったのを感じた。何一つダメージを喰らわないのに反動があるのには違和感がある。なぜならこの反動は私が攻撃を防いだ際に生じたダメージのようなものだからな」
次に中指を立てる。
「次は私が反撃をした時についてだ。首元を狙った私の剣撃は、たまたま黒女の攻撃と重なった。そしてその攻撃を打ち消したのと同時に、狙いの首元にまで刃が届いた。しかし、届いたのはそこまで、傷を与えることも、刃が刺さることさえ叶わなかった。なのになぜ、攻撃を打ち消す事ができた? 防いだ時と打ち消した時、どちらも黒女は攻撃の最中だよな。つまり攻撃の最中になら私の攻撃が当たるって事だ」
最後に薬指を立てる。
「そして最後。手応えを感じた魔法同士のぶつかり合い。これは単純に黒女が放つ魔法には、黒女がダメージを全く受けないような手応えの無さがなかっただけ。私の魔法でも、斬撃でも、どちらもしっかりと受け止めていた。それによって魔法には無敵の防御のようなものは発動していない事がわかる。つまり黒女自身にだけ無敵の防御が発動するということ。そして魔法による効果ではないということ」
「うふふ。でもそれだけでは足りないわよ」
「そうだな。足りない……なぜ攻撃を受けないのかが足りない。発動条件やどんなスキルなのか……もしくは呪いの影響なのか。けれど、攻撃を受けないという違和感は、攻撃が当たる方法さえ理解していれば、どうでもよくなった。あとはその方法に合わせて戦闘スタイルを変えるだけ。違うか?」
「うふふ……さすがね。ほぼ正解よ。でもよく私に攻撃を当てたわね。少し驚いちゃったのだけれど」
「私を殺そうとした瞬間の殺意……あの殺意こそが一番の隙だからな」
「そうね。でもその隙はもう作らないわ。それに私と子ウサギさんの実力差も経験の差も歴然。大人しくイってくれると嬉しいのだけれど……」
「経験の差が歴然か……それもそうだな……エルフの生き残り」
ブランシュの核心ついた言葉を聞いた瞬間、クイーンは固まった。
頭が真っ白になる程、衝撃を受けたのだ。
なぜならこの三千年間一度もエルフだとバレずにのうのうと生きていたからだ。
「…………」
「沈黙は肯定と考えていいんだな」
「…………」
「決まりだな。エルフ。これで私の種明かしと答え合わせは終わりだ」
エルフは三千年前の亜人戦争で人間族や獣人族の敵側に位置していた種族。
そして戦争が終結した際に滅んだとされる種族だ。
(黒女、いや、エルフの口から白き英雄という言葉が出てピンときたよ。最初は妖精族が人間族に化けているのかと思ったがな。妖精族以上に魔法を扱える種族はエルフだ。属性最大の魔法を何種類も連発していたところを見るとエルフで間違いないだろう。それに白き英雄を知っているのならウェネト様が残した書物のことを知っているということ。大戦争を企てる一味の仲間か? 亜人戦争で敗北した借りを返そうってことか? 悪の根源なら確実にここで倒さなければならない)
ブランシュは楽な体勢から再び構え始めた。
「…………少し話しすぎたな。超お喋りな妖精の性格が移ったってことだな」
「うふふ。私、お喋り結構好きよ。でもよく気付いたわね」
先ほどまで衝撃を受けて固まっていたクイーンは、微笑みを浮かべて、己自身にかけていたスキルを解除した。
それは『変装スキル』。スキルを解除したからといっても、容姿は、ある箇所しか変わらない。
その、ある箇所とは耳だ。人間族のようにごく普通の耳が尖り始めて、エルフの特徴的な耳へと姿を変えた。
「まあ、バレたとしても何も変わらないのだけれど」
「そうか? 私は黒女、お前に対する印象がガラリと変わったぞ」
「あら? どんな風に変わったのかしら? まさか仲間になりたいとか? それだったら嬉しいのだけれど」
「いいや、違う。お前は私の……私たちの敵だ。確実にここで仕留めさせてもらう」
「うふふ。いいわ。ここまできたら引き下がれないわね。踊り狂い、喘ぎ、汗を流し、全てをさらけ出し、どちらかがイクまでヤりあいましょう」
全身真っ白の兎人族の少女と黒い花魁衣装を身に纏ったエルフの女の、中断していた戦い――女の戦いが再度始まる。
「うふふ。終わったわね。楽しかったわ」
クイーンはブランシュを完全に倒したのだと確信し、白目を向いて倒れているブランシュの元へゆっくりと歩き始める。
そしてブランシュの元へと近付くと、ボロ雑巾のように倒れているブランシュを思いっきり蹴り飛ばした。
ブランシュは勢いがなくなるまで転がり続けた。ボロ雑巾ではなくただの屍のようだ。
「このままあの方に献上するのがベストなんだけれど、生きていたら厄介よね。生命反応は見られないから死んでいると思うのだけれど……念には念をよね。首を斬り落としましょう。それなら、さすがの子ウサギさんでもちゃんと死んでくれるわよね」
クイーンは右手を開き指と指の間に隙間ができないようにした。そのまま転がって遠くに行ったブランシュに再び近付くために歩き出す。
その右手は死刑執行人の刀のように、ただただ倒れているブランシュの首だけを狙っている。
そしてすぐにクイーンの足が止まった。倒れているブランシュのそばに到着したからだ。それはつまり死刑執行の時間がやってきたということ。
「…………子ウサギさんは、あの方が言う白き英雄ではなかったようね。さようなら」
ブランシュに最後の言葉をかけたクイーンは、構えていた右手を振りかざした。
その右手は生を亡きものにすることに何の躊躇もない。ただ真っ直ぐにブランシュの首に向かって振りかざされる。
次の瞬間――血飛沫が大量に舞った。真っ赤な血だ。
その血は黒焦げに倒れているブランシュに大量に降りかかる。
なぜなら血飛沫を大量に上げたのはクイーンの方だったからだ。
「……あら……生きていたのね? でもどうして?」
クイーンの黒瞳は目の前で屍の如く倒れているブランシュではなく、背後を見ていた。
頭を後ろに傾け、眼球を限界まで寄せ、出来る限り背後にいる人物を映そうとしている。
「種明かしをしようか。黒女」
その瞬間、クイーンは背後にいる人物から距離を取るために一瞬で移動した。
その後、十分に距離を確保して、改めて背後にいた人物の全身をその黒瞳に映す。
クイーンの黒瞳には、黒焦げで倒れているブランシュと、ボロボロだが致命傷を負っておらず二本の脚でしっかりと立っているブランシュを映していた。
そう、クイーンの背後に立ち血飛沫をあげるほどの斬撃を喰らわせたのは、全身真っ白な兎人族の女性――アンブル・ブランシュだ。
「まずは、私の種明かしから」
そう言うとブランシュは淡々と種明かしとやらを喋り出した。
「今ここで屍になっている私は、分身の私だ。先ほど得たスキルを早速だが活用させてもらった。と言ってもまだまだ扱いきれていないがな。分身を維持するのは、この一人が限界だ……」
すると、分身体は光の粒子となり風に流され姿を消した。
ブランシュが『分身スキル』で出現させた分身の維持をやめたのだ。
「次の種明かしは……そうだな。やっと傷をつけられた攻撃について話そうか。これは種明かしと言うよりも答え合わせになるかもしれないがな」
ブランシュは右手に持つ『光の剣』と左手に持つ『月の剣』の二つの剣をクイーンに向けた。
クイーンは向けられた剣先に恐怖を感じ、無意識に一歩下がった。
それを見たブランシュは構えるのを辞め、剣を下ろし楽な体勢で言葉を続けた。
「私は攻撃に全く手応えを感じなかった。だが、手応えを感じた瞬間がいくつかあった。それは、攻撃を防いだ時、攻撃中に反撃をした時、魔法攻撃を魔法攻撃で対処した時。この三つだ」
ブランシュは『光の剣』を持った右手の人差し指を立てた。
「まずは攻撃を防いだ時だ。お互いの力が同等でうまく打ち消し合っていたが、反動が合ったのを感じた。何一つダメージを喰らわないのに反動があるのには違和感がある。なぜならこの反動は私が攻撃を防いだ際に生じたダメージのようなものだからな」
次に中指を立てる。
「次は私が反撃をした時についてだ。首元を狙った私の剣撃は、たまたま黒女の攻撃と重なった。そしてその攻撃を打ち消したのと同時に、狙いの首元にまで刃が届いた。しかし、届いたのはそこまで、傷を与えることも、刃が刺さることさえ叶わなかった。なのになぜ、攻撃を打ち消す事ができた? 防いだ時と打ち消した時、どちらも黒女は攻撃の最中だよな。つまり攻撃の最中になら私の攻撃が当たるって事だ」
最後に薬指を立てる。
「そして最後。手応えを感じた魔法同士のぶつかり合い。これは単純に黒女が放つ魔法には、黒女がダメージを全く受けないような手応えの無さがなかっただけ。私の魔法でも、斬撃でも、どちらもしっかりと受け止めていた。それによって魔法には無敵の防御のようなものは発動していない事がわかる。つまり黒女自身にだけ無敵の防御が発動するということ。そして魔法による効果ではないということ」
「うふふ。でもそれだけでは足りないわよ」
「そうだな。足りない……なぜ攻撃を受けないのかが足りない。発動条件やどんなスキルなのか……もしくは呪いの影響なのか。けれど、攻撃を受けないという違和感は、攻撃が当たる方法さえ理解していれば、どうでもよくなった。あとはその方法に合わせて戦闘スタイルを変えるだけ。違うか?」
「うふふ……さすがね。ほぼ正解よ。でもよく私に攻撃を当てたわね。少し驚いちゃったのだけれど」
「私を殺そうとした瞬間の殺意……あの殺意こそが一番の隙だからな」
「そうね。でもその隙はもう作らないわ。それに私と子ウサギさんの実力差も経験の差も歴然。大人しくイってくれると嬉しいのだけれど……」
「経験の差が歴然か……それもそうだな……エルフの生き残り」
ブランシュの核心ついた言葉を聞いた瞬間、クイーンは固まった。
頭が真っ白になる程、衝撃を受けたのだ。
なぜならこの三千年間一度もエルフだとバレずにのうのうと生きていたからだ。
「…………」
「沈黙は肯定と考えていいんだな」
「…………」
「決まりだな。エルフ。これで私の種明かしと答え合わせは終わりだ」
エルフは三千年前の亜人戦争で人間族や獣人族の敵側に位置していた種族。
そして戦争が終結した際に滅んだとされる種族だ。
(黒女、いや、エルフの口から白き英雄という言葉が出てピンときたよ。最初は妖精族が人間族に化けているのかと思ったがな。妖精族以上に魔法を扱える種族はエルフだ。属性最大の魔法を何種類も連発していたところを見るとエルフで間違いないだろう。それに白き英雄を知っているのならウェネト様が残した書物のことを知っているということ。大戦争を企てる一味の仲間か? 亜人戦争で敗北した借りを返そうってことか? 悪の根源なら確実にここで倒さなければならない)
ブランシュは楽な体勢から再び構え始めた。
「…………少し話しすぎたな。超お喋りな妖精の性格が移ったってことだな」
「うふふ。私、お喋り結構好きよ。でもよく気付いたわね」
先ほどまで衝撃を受けて固まっていたクイーンは、微笑みを浮かべて、己自身にかけていたスキルを解除した。
それは『変装スキル』。スキルを解除したからといっても、容姿は、ある箇所しか変わらない。
その、ある箇所とは耳だ。人間族のようにごく普通の耳が尖り始めて、エルフの特徴的な耳へと姿を変えた。
「まあ、バレたとしても何も変わらないのだけれど」
「そうか? 私は黒女、お前に対する印象がガラリと変わったぞ」
「あら? どんな風に変わったのかしら? まさか仲間になりたいとか? それだったら嬉しいのだけれど」
「いいや、違う。お前は私の……私たちの敵だ。確実にここで仕留めさせてもらう」
「うふふ。いいわ。ここまできたら引き下がれないわね。踊り狂い、喘ぎ、汗を流し、全てをさらけ出し、どちらかがイクまでヤりあいましょう」
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