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第4章:恋愛『ファンが来た編』
189 強制力のある『お願い』
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無人販売所イースターパーティーの入り口付近にある小窓から、顔を覗かせるマサキこと『ぴょんぴょんマスク』。
彼の頭の上にはチョコレートカラーの体毛をしたイングリッシュロップイヤーのルナが、鼻をひくひくとさせている。
その右横には手を繋ぐ白銀色の髪をした兎人族の美少女ネージュ。
さらに後ろには、ぴょんぴょんマスクを見守るドールとポッシュ、そして透明状態のクレールがいる。
「ンッンッ」
「マサキさん」
「お兄ちゃん」
「ぴょんぴょんマスク様」
『おにーちゃん』
それぞれがぴょんぴょんマスクに声援を送る。
「ガガガッガガガガッガ……い、いざ、ガガガッガ、やるって、なったら……ガガガッガガガガッガ……ビビるもん、だな、ガガガッガ……ふー、はー、ガガガッガ、ふー…………よし……ガガガッ……や、やるぞ……」
小刻みに震えるマサキだったが、恐怖心と緊張感がピークに達する直前で堪えて、なんとか踏みとどまる。
これもぴょんぴょんマスクに送る声援のおかげだろう。
「……というか、本当に十人もいるんだな…………それに、みんな若い」
「なんですかマサキさん。嬉しくなっちゃったんですか?」
マサキの発言に頬を膨らませるネージュ。最近の彼女は嫉妬をよくする。
「いやいや、嬉しいとかじゃなくて、理解できないって感じよ。ウサギレースで優勝したから人気になるのはわかるんだが、ここまでの魅力、ぴょんぴょんマスクにはないと思うんだが」
マサキにはぴょんぴょんマスクの人気の理由が理解できないのである。
「いいえ。少ないくらいですよ」
「その感覚がわからん」
「だって可愛いじゃないですか! その覆面マスク!」
「毎回思うんだが、兎人族ってちょっとセンスズレてるよな……」
「ズレてませんよ。ね? みなさん」
兎人族のセンスがズレているかどうかを兎人族に聞いたところで、結果は明白だ。
「ズレてないです。ぴょんぴょんマスク様は強くて可愛い。それでいてカッコいいヒーローみたいな憧れの存在ですよ。誰だって好きになります。もうメロメロです」
と、隠れファンのポッシュがぴょんぴょんマスクの魅力を熱く語る。
もはや隠れファンではなく、ガチファンだ。
「かわいいよー。お姉ちゃんもデールもみんなかわいいって言ってるよー」
と、両手を広げながら答えるドール。
そして、姿こそ『透明スキル』の影響で見えないクレールだが、ぴょんぴょんマスクの素晴らしさを伝えるためにマサキの体のあらゆる箇所をつんつんと、触っている。
「ほら、わかりましたかマサキさん。みんなぴょんぴょんマスクが大好きなんですよ。自信を持ってください」
「お、おい。なんでいつの間に俺が自信なくて落ち込んでるみたいになってるんだ……って、いや、もういい。ここは兎人族の国。センスがズレてるのは俺の方だ……」
開き直るマサキ。
ネージュの雪の結晶のようにキラキラと光る青く澄んだ瞳と、ドールの太陽のようにサンサンと明るく光る黄色の瞳、そしてポッシュの宝石のようにピカピカと光る碧色の瞳を見たら誰だって開き直るだろう。
「ンッンッ。ンッンッ」
表情こそは見えないものの、ルナの漏れている声は、普段よりも大きめでマサキに向かって鳴いているのだとわかる。
「ルナちゃんも言うなら仕方がない。俺の魅力、いや、ぴょんぴょんマスクの魅力をここで発揮してやる!」
「ンッンッ!」
マサキは一度、全員の顔を見た。そして頷いた。
その後、小窓を限界にまで開けて顔を出し、熱狂的ファンたちの前に姿を現した。
現したと言ってもぴょんぴょんマスクの顔と頭の上に乗っているルナの小さくもふもふな顔くらいだろう。
「本物よー!」
「今度こそ本物のぴょんぴょんマスク様だわー」
「ルナちゃんも一緒だー!」
「絶対本物じゃん」
顔しか見えていなくても本物だとわかるほど、ぴょんぴょんマスク、そしてルナのオーラは熱狂的なファンたちからしたら確かなものだったのだ。
「お、俺の名前は……ぴょんぴょんマスク……だっ!」
何事も初めは自己紹介。
照れと緊張が混じった喋り方でぴょんぴょんマスクは言った。
「ンッンッ!」
ルナは、ぴょんぴょんマスクに続いて声を上げた。
ぴょんぴょんマスクとは違い堂々としている。
「きゃー!!」
「本物の声だー!」
「カッコいいー!」
「素敵ー!!」
「幸せすぎりゅぅうー」
熱狂的なファンたちは、声を聞いただけで歓声を上げた。
ぴょんぴょんマスクに魅了され、今にも倒れてしまいそうなファンもいる。
クラクラとして隣のファンの肩にもたれかかっているファンもいる。
(や、やば……こんなになるなんて……アイドルとかみんなこんな感覚味わってんのかな? というかここまではないか。大袈裟すぎる……大袈裟すぎるんだけど、これが兎人族にとっては普通ってことなんだよな……いや~、声を褒められたのは初めてだし、なんかちょっと嬉しいかもしれない)
マサキは褒められたことのない声を褒められて気持ちよくなっていた。
その表情は覆面マスクに隠れていて見えないが、手を繋いでいるネージュと、頭の上に乗っているルナだけは気付いている。
ルナはいつもの通り無表情なのだが、ネージュは頬を少しだけ膨らませて嫉妬し始めた。
恐怖や不安や緊張の他にも、マサキに対する嫉妬心が最近では敏感に感じるようになっているのである。
「ムスーッ……」
(ん? ネージュが不機嫌そうな顔を……少しだけ握る力も強くなってるような気が……そうか、早く用件を言えと。そういうことだよな)
そういうことではない。ただ単にネージュは嫉妬しているだけだ。
(話す内容はまとめてないけど、ドールが言ってたことを信じてみるしかない! 無茶振り。ぶっつけ本番。ここまできたらやってやるしかねぇー! 家を失うかもしれないって考えた時のネージュの悲しい顔はこれ以上見たくない!)
マサキは一度深呼吸をした。その間も熱狂的なファンたちの甘い声援は止まらない。
そんな甘い声援も深呼吸をしている間のマサキの耳には届かなかった。凄まじい集中力ということだ。
「こ、これからは、家に…………」
言葉が喉に詰まってなかなか出てこない。吐き出せばスッキリすることぐらい本人もわかっている。
優しさと臆病さが混ざり合った精神では、どんなに勇気を振り絞っても吐き出せないものは吐き出せないのだ。
しかし、そのために仲間たちが、家族がいるのだ。
「マサキさん!」
『おにーちゃん!』
「お兄ちゃん!」
「ぴょんぴょんマスク様!」
声援が耳から体内へと入り、吸い込んだ酸素と混じり合う。そして二酸化炭素へとなり、外へ放出。それと同時に喉に詰まっていた言葉も一緒に吐き出された。
「家に来ないでくれ!!!」
その瞬間、時間が止まったのかと思うくらいに静まりかえった。
先ほどまでの甘い声援は夢や幻だったのか。そう思わせるほどの静寂。もはや空の色と同化する小鳥の囀りすらも聞こえない。
「……わかりました」
最初に耳に届いたのは否定の言葉や投げかける質問ではなく、肯定の言葉。ぴょんぴょんマスクの言葉を受け入れる返事だった。
「へ?」
予想外の言葉にマサキの口からは情けない声が漏れた。
マサキは呆気に取られたまま動けなくなる。その代わり熱狂的なファンたちの声を聞く時間が生まれた。
「了解です」
「ぴょんぴょんマスク様の言うなら!」
「やっぱり迷惑でしたよね」
「姿を拝見できただけでも嬉しかったです!」
「ぴょんぴょんマスク様のお声も聞けて満足だわ」
ぴょんぴょんマスクの言う事なら聞いてくれる。そんなドールの言葉が的中したのである。
まさにファンにとっての『お願い』が、強制力を加えた『命令』へと変わる瞬間だ。
「あっ、えーっと、それじゃ……そう言う事で、お願いします……」
達成感のようなものを感じる事なく、あっさりと解決してしまい、心が落ち着かない様子のマサキ。
喜びたいのだが、うまく喜べない。これほど表情に困ったのは初めてのことで、覆面マスクを被っていて良かったと改めて思った瞬間だ。
「やりましたねマサキさん。ズバズバぴょんぴょんと、カッコよかったですよ! さすがです!」
「ドールの言ったとーり! みんな聞いてくれたー!」
マサキとは違い素直に喜ぶネージュとドール。そのすぐ側でポッシュは腰を抜かし座り込んでいた。
「どうなるかと思いました……さすがぴょんぴょんマスク様。ますます好きに……おっと、私はただのアパレル店員でした。ファ、ファンとかじゃないですからね!」
ここまで来て隠れファンだということを貫き通すつもりのポッシュ。熱狂的なファン以上にガチファンだということは、すでにバレバレなのだが、ポッシュ自身は気付いていないようだ。
ネージュとドールの喜ぶ顔、腰を抜かしたポッシュの安心する顔。そんな顔を見渡したマサキはようやく安堵する。
「こ、これで、終わったんだよな……」
「ンッンッ」
「ルナちゃんもお疲れ様。きっとルナちゃんの魅力が凄すぎたおかげだ。ネージュもドールもアパレル店員さんもありがとう」
全てが解決し、感謝の気持ちを伝えるマサキ。
笑顔の花が咲き誇りこれで終わりなのだと、誰もがそう思った。
しかしここからが地獄の始まり。マサキはピンク色をした地獄の門を開いてしまったのだ。
彼の頭の上にはチョコレートカラーの体毛をしたイングリッシュロップイヤーのルナが、鼻をひくひくとさせている。
その右横には手を繋ぐ白銀色の髪をした兎人族の美少女ネージュ。
さらに後ろには、ぴょんぴょんマスクを見守るドールとポッシュ、そして透明状態のクレールがいる。
「ンッンッ」
「マサキさん」
「お兄ちゃん」
「ぴょんぴょんマスク様」
『おにーちゃん』
それぞれがぴょんぴょんマスクに声援を送る。
「ガガガッガガガガッガ……い、いざ、ガガガッガ、やるって、なったら……ガガガッガガガガッガ……ビビるもん、だな、ガガガッガ……ふー、はー、ガガガッガ、ふー…………よし……ガガガッ……や、やるぞ……」
小刻みに震えるマサキだったが、恐怖心と緊張感がピークに達する直前で堪えて、なんとか踏みとどまる。
これもぴょんぴょんマスクに送る声援のおかげだろう。
「……というか、本当に十人もいるんだな…………それに、みんな若い」
「なんですかマサキさん。嬉しくなっちゃったんですか?」
マサキの発言に頬を膨らませるネージュ。最近の彼女は嫉妬をよくする。
「いやいや、嬉しいとかじゃなくて、理解できないって感じよ。ウサギレースで優勝したから人気になるのはわかるんだが、ここまでの魅力、ぴょんぴょんマスクにはないと思うんだが」
マサキにはぴょんぴょんマスクの人気の理由が理解できないのである。
「いいえ。少ないくらいですよ」
「その感覚がわからん」
「だって可愛いじゃないですか! その覆面マスク!」
「毎回思うんだが、兎人族ってちょっとセンスズレてるよな……」
「ズレてませんよ。ね? みなさん」
兎人族のセンスがズレているかどうかを兎人族に聞いたところで、結果は明白だ。
「ズレてないです。ぴょんぴょんマスク様は強くて可愛い。それでいてカッコいいヒーローみたいな憧れの存在ですよ。誰だって好きになります。もうメロメロです」
と、隠れファンのポッシュがぴょんぴょんマスクの魅力を熱く語る。
もはや隠れファンではなく、ガチファンだ。
「かわいいよー。お姉ちゃんもデールもみんなかわいいって言ってるよー」
と、両手を広げながら答えるドール。
そして、姿こそ『透明スキル』の影響で見えないクレールだが、ぴょんぴょんマスクの素晴らしさを伝えるためにマサキの体のあらゆる箇所をつんつんと、触っている。
「ほら、わかりましたかマサキさん。みんなぴょんぴょんマスクが大好きなんですよ。自信を持ってください」
「お、おい。なんでいつの間に俺が自信なくて落ち込んでるみたいになってるんだ……って、いや、もういい。ここは兎人族の国。センスがズレてるのは俺の方だ……」
開き直るマサキ。
ネージュの雪の結晶のようにキラキラと光る青く澄んだ瞳と、ドールの太陽のようにサンサンと明るく光る黄色の瞳、そしてポッシュの宝石のようにピカピカと光る碧色の瞳を見たら誰だって開き直るだろう。
「ンッンッ。ンッンッ」
表情こそは見えないものの、ルナの漏れている声は、普段よりも大きめでマサキに向かって鳴いているのだとわかる。
「ルナちゃんも言うなら仕方がない。俺の魅力、いや、ぴょんぴょんマスクの魅力をここで発揮してやる!」
「ンッンッ!」
マサキは一度、全員の顔を見た。そして頷いた。
その後、小窓を限界にまで開けて顔を出し、熱狂的ファンたちの前に姿を現した。
現したと言ってもぴょんぴょんマスクの顔と頭の上に乗っているルナの小さくもふもふな顔くらいだろう。
「本物よー!」
「今度こそ本物のぴょんぴょんマスク様だわー」
「ルナちゃんも一緒だー!」
「絶対本物じゃん」
顔しか見えていなくても本物だとわかるほど、ぴょんぴょんマスク、そしてルナのオーラは熱狂的なファンたちからしたら確かなものだったのだ。
「お、俺の名前は……ぴょんぴょんマスク……だっ!」
何事も初めは自己紹介。
照れと緊張が混じった喋り方でぴょんぴょんマスクは言った。
「ンッンッ!」
ルナは、ぴょんぴょんマスクに続いて声を上げた。
ぴょんぴょんマスクとは違い堂々としている。
「きゃー!!」
「本物の声だー!」
「カッコいいー!」
「素敵ー!!」
「幸せすぎりゅぅうー」
熱狂的なファンたちは、声を聞いただけで歓声を上げた。
ぴょんぴょんマスクに魅了され、今にも倒れてしまいそうなファンもいる。
クラクラとして隣のファンの肩にもたれかかっているファンもいる。
(や、やば……こんなになるなんて……アイドルとかみんなこんな感覚味わってんのかな? というかここまではないか。大袈裟すぎる……大袈裟すぎるんだけど、これが兎人族にとっては普通ってことなんだよな……いや~、声を褒められたのは初めてだし、なんかちょっと嬉しいかもしれない)
マサキは褒められたことのない声を褒められて気持ちよくなっていた。
その表情は覆面マスクに隠れていて見えないが、手を繋いでいるネージュと、頭の上に乗っているルナだけは気付いている。
ルナはいつもの通り無表情なのだが、ネージュは頬を少しだけ膨らませて嫉妬し始めた。
恐怖や不安や緊張の他にも、マサキに対する嫉妬心が最近では敏感に感じるようになっているのである。
「ムスーッ……」
(ん? ネージュが不機嫌そうな顔を……少しだけ握る力も強くなってるような気が……そうか、早く用件を言えと。そういうことだよな)
そういうことではない。ただ単にネージュは嫉妬しているだけだ。
(話す内容はまとめてないけど、ドールが言ってたことを信じてみるしかない! 無茶振り。ぶっつけ本番。ここまできたらやってやるしかねぇー! 家を失うかもしれないって考えた時のネージュの悲しい顔はこれ以上見たくない!)
マサキは一度深呼吸をした。その間も熱狂的なファンたちの甘い声援は止まらない。
そんな甘い声援も深呼吸をしている間のマサキの耳には届かなかった。凄まじい集中力ということだ。
「こ、これからは、家に…………」
言葉が喉に詰まってなかなか出てこない。吐き出せばスッキリすることぐらい本人もわかっている。
優しさと臆病さが混ざり合った精神では、どんなに勇気を振り絞っても吐き出せないものは吐き出せないのだ。
しかし、そのために仲間たちが、家族がいるのだ。
「マサキさん!」
『おにーちゃん!』
「お兄ちゃん!」
「ぴょんぴょんマスク様!」
声援が耳から体内へと入り、吸い込んだ酸素と混じり合う。そして二酸化炭素へとなり、外へ放出。それと同時に喉に詰まっていた言葉も一緒に吐き出された。
「家に来ないでくれ!!!」
その瞬間、時間が止まったのかと思うくらいに静まりかえった。
先ほどまでの甘い声援は夢や幻だったのか。そう思わせるほどの静寂。もはや空の色と同化する小鳥の囀りすらも聞こえない。
「……わかりました」
最初に耳に届いたのは否定の言葉や投げかける質問ではなく、肯定の言葉。ぴょんぴょんマスクの言葉を受け入れる返事だった。
「へ?」
予想外の言葉にマサキの口からは情けない声が漏れた。
マサキは呆気に取られたまま動けなくなる。その代わり熱狂的なファンたちの声を聞く時間が生まれた。
「了解です」
「ぴょんぴょんマスク様の言うなら!」
「やっぱり迷惑でしたよね」
「姿を拝見できただけでも嬉しかったです!」
「ぴょんぴょんマスク様のお声も聞けて満足だわ」
ぴょんぴょんマスクの言う事なら聞いてくれる。そんなドールの言葉が的中したのである。
まさにファンにとっての『お願い』が、強制力を加えた『命令』へと変わる瞬間だ。
「あっ、えーっと、それじゃ……そう言う事で、お願いします……」
達成感のようなものを感じる事なく、あっさりと解決してしまい、心が落ち着かない様子のマサキ。
喜びたいのだが、うまく喜べない。これほど表情に困ったのは初めてのことで、覆面マスクを被っていて良かったと改めて思った瞬間だ。
「やりましたねマサキさん。ズバズバぴょんぴょんと、カッコよかったですよ! さすがです!」
「ドールの言ったとーり! みんな聞いてくれたー!」
マサキとは違い素直に喜ぶネージュとドール。そのすぐ側でポッシュは腰を抜かし座り込んでいた。
「どうなるかと思いました……さすがぴょんぴょんマスク様。ますます好きに……おっと、私はただのアパレル店員でした。ファ、ファンとかじゃないですからね!」
ここまで来て隠れファンだということを貫き通すつもりのポッシュ。熱狂的なファン以上にガチファンだということは、すでにバレバレなのだが、ポッシュ自身は気付いていないようだ。
ネージュとドールの喜ぶ顔、腰を抜かしたポッシュの安心する顔。そんな顔を見渡したマサキはようやく安堵する。
「こ、これで、終わったんだよな……」
「ンッンッ」
「ルナちゃんもお疲れ様。きっとルナちゃんの魅力が凄すぎたおかげだ。ネージュもドールもアパレル店員さんもありがとう」
全てが解決し、感謝の気持ちを伝えるマサキ。
笑顔の花が咲き誇りこれで終わりなのだと、誰もがそう思った。
しかしここからが地獄の始まり。マサキはピンク色をした地獄の門を開いてしまったのだ。
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