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第4章:恋愛『ファンが来た編』
182 爆発しそうな嫉妬心
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マサキたちが食事をする際に使用するウッドテーブルの前には、見慣れない顔の兎人族の女性が座っていた。
「すみません……わざわざニンジンジュースまで……」
頭をペコペコと何度も下げ申し訳なさそうにしている。
この兎人族の女性は、兎人族の里にあるショッピングモール『デカモール』内に店舗を構えるアパレルショップの店員だ。
毛先が少しうねっている金色の長い髪。ネージュと同じようにウサ耳が垂れ、褐色肌で碧色の瞳。ギャルのような見た目で、その見た目通りギャルが着そうな派手な服を着ている。
しかし、その見た目に反して礼儀正しく、ニンジンジュースを出してくれたマサキには低姿勢だ。
「うちのニンジンジュースは、少しだけ薄味だけど……どうぞどうぞ」
先ほどまで怯えていたマサキが怯えておらず平常心を保ちつつあるのには、いくつか理由がある。
まず一つ目の理由は、相手が礼儀正しい兎人だからだ。ギャルのような見た目であっても礼儀正しければ問題ない。見た目で判断しがちなマサキだが、異世界転移してから様々な兎人族に出会い、その判断力が低下しつつあるのである。
人は見かけによらない、否、兎人は見かけによらない。その言葉通りにマサキは内面で判断できるほどに成長したのかもしれない。
そして二つ目の理由は、この場所、この空間が自分の敷地内だからである。
最も落ち着くことができる場所、それは自分の家だ。日頃から平常心を保っている領域内なら外出時と比べても自力で心を落ち着かせることが可能だ。
さらに相手が害のない兎人、そして一人だとわかれば怯える必要、怯える理由がなくなるのである。
最後に三つ目の理由。それは心の拠り所である。つまりネージュやクレール、ダールがそばにいるからだ。
外出中にネージュと手を繋ぐと、ある程度、心のコントロールができるように、敷地内で心の拠り所である兎人ちゃんたちがいれば、怯えていた心もすぐに落ち着きを取り戻すことができるのだ。
しかし、そのように心が成長したのはマサキだけ。
今も垂れたウサ耳が特徴的で白銀の髪をしたフロコン・ド・ネージュは、ウッドテーブルの前の椅子に座り小刻みに震えている。
「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ……」
人間不信なマサキと違って、ネージュは恥ずかしがり屋だ。相手と対面するだけでも、恥ずかしさから小刻みに震えてしまうのである。
そして薄桃色の髪をした透明の兎人クレールは、透明スキルを発動して姿を隠している。
それは右顔半分を覆い隠すほどの大きなウサ耳が原因だ。過去のトラウマで心は傷ついたまま。心を許した相手にした姿を、ウサ耳を見られたくないのである。
最後にオレンジ色の髪をしたボブヘアーのジェラ・ダールは、先ほどと同じ。空腹で布団の上に倒れた状態から全く動いていないのだった。
そんなカオスな状態に耐えられず来客者は口を開く。
「ま、まずは自己紹介からですよね。私はデカモールのアパレルショップで働いているポッシュです。以前、ウサギさんの衣装を大量に購入した際に接客を担当したことがあります」
彼女の名前はポッシュ。
マサキとルナがウサギレースに参加する際に衣装などを大量購入した。その時に接客したアパレルショップの店員だ。
そして、この場にいる全員の記憶には残ってはいないが、クレールが着ているピンク色のドレスを購入した際も、ポッシュが接客している。
そんな客と店員の関係でしかないポッシュがなぜマサキを訪ねここまできたのか。そしてなぜマサキのサインを欲しているのか、その答えは自己紹介を終えた直後、ポッシュの口から告げられる。
「あの、単刀直入に言います! 人間族のお兄さん……アナタが……アナタが私には必要なんです!」
ポッシュは勢いに任せてウッドテーブルの上に置いてあるマサキの右手を握った。
ポッシュの大胆な行動に平常心を保っていたマサキの心は、恥ずかしさと緊張感に蝕まれていく。平常心を保てなくなったマサキの情けない声とともに体が小刻みに震え出してしまう。
「テテ、テテ、テ、手、ガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガ……」
「あっ、す、すみません……って、え? 揺れてる、地震?」
マサキの手を握ったポッシュが地震のような揺れを感じた。それは小刻みに震えているマサキからのものではない。地震のように足元から感じる揺れだ。
『その手を離すんだぞー』
ポッシュが感じている揺れは、透明状態で叫んでいるクレールの仕業だった。
クレールはポッシュが座っている椅子を力いっぱい揺らしているのである。か弱いクレールの腕力では可愛らしい揺れしか与えることができないが、それでもクレールは続ける。
マサキの手を握ったポッシュへの嫉妬心。そこから生まれたささやかな抵抗だ。
クレールの他にも嫉妬心が爆発しそうになっている兎人が他にもいる。それはマサキの横、ポッシュの正面に座っているネージュだ。
恥ずかしさから小刻みに震えていた体は、ピタリと止まり、マサキの右手だけを青く澄んだ瞳に映していた。
クレールのように抵抗することはないが、その視線から感じる威圧は凄まじいもの。ネージュにここまで嫉妬心が芽生えたのは生まれて初めてのことだ。
マサキの情けない声、ネージュの威圧、クレールのささやかな抵抗。その異変にダールが気付かないわけがない。
空腹で倒れていた体を無理やり起こして、黄色の双眸で異変の正体を映す。
「な、何やってるんッスかー!」
「きゃっ!」
ダールは最後の力を振り絞り、マサキの右手を握るポッシュの両手を乱暴に解いた。そして手が離れたのと同時にダールは先ほどまで倒れていた布団の上に仰向けで倒れた。
今度こそ全ての力を使い果たしてしまい。ダールは気を失ってしまったのだった。
そんなダールの勇姿には目もくれず小刻みに震えるマサキは、目の前のギャルで頭がいっぱいになっていた。
(アナタガ……アナタガ……アナタガワタシニハヒツヨウ…………え、え、えっと……こ、告白? いやいやいや、違う。お、落ち着け俺。こ、これは、変な意味じゃないはずだ……そ、そうだ。絶対にそうだ。た、例えば……俺の力が必要とか。いや、待て。無力の俺の力が必要なわけないか。それなら……そ、そうだ。お金だ。お金が必要とかそういう感じだ。きっとそうだ。ニュアンス的にそうだった……だからサインが必要なんだ…………で、でも待てよ。婚姻届にサインとかって可能性が……お、お友達を通り越していきなり結婚だなんて……いやいやいや、だから落ち着け俺。そんなわけないだろ、って言いたいけど、ここは異世界だ。こういうのも普通なのか? 久しぶりのカルチャーショックなのか? やばい。考えれば考えるほど狂ってくる。み、見た目はギャルだけど中身は良いからな……って待てよ。ギャルで中身が良いってさいこ――)
恥ずかしさと緊張で心が蝕まれたせいか、マサキはポッシュのことが気になりかけていた。
しかし、そんなマサキの思考を停止させたのは、ネージュの両手だ。
細くて柔かくて真っ白で温もりを感じるネージュの両手がマサキの右手を包み込んだのである。
(……温かい…………ネージュの手……)
すると小刻みに震えていたマサキの体は徐々に止まっていく。そして恥ずかしさと緊張に蝕まれていた心が、熱で溶かされた雪のように、ゆっくりとゆっくりと消えていき、落ち着きを取り戻す。
マサキが落ち着いてきたところで、ネージュはいつものように左手をマサキの右手に絡め、手を繋ぐ。
その手から今度はネージュが力をもらい、勇気を振り絞って口を開く。
「そ、それで、マ、マサキさんが必要とは……ど、どういうことですか?」
マサキを取られたくないという強い嫉妬心の表れ。
そんなネージュの嫉妬心に気付いたポッシュは、悪気がなかったのだと反省をする。
「ご、ごめんなさい。つ、つい、勢いのまま……本当にごめんなさい。別に人間族のお兄さんを奪おうだなんて全然これっぽっちも思ってませんよ。ただ私は……私たちのアパレルショップは……人間族のお兄さんの……いいえ、ぴょんぴょんマスク様のサインが必要なんです!」
予想の斜め上をいくポッシュの言葉、そして懐かしくなりつつあった『ぴょんぴょんマスク』という名前に、マサキの黒瞳とネージュの青く澄んだ瞳は点になった。
そして――
「へ?」
「へ?」
二人の口から同時に、情けない声が吐息を溢すかのように溢れたのだった。
「すみません……わざわざニンジンジュースまで……」
頭をペコペコと何度も下げ申し訳なさそうにしている。
この兎人族の女性は、兎人族の里にあるショッピングモール『デカモール』内に店舗を構えるアパレルショップの店員だ。
毛先が少しうねっている金色の長い髪。ネージュと同じようにウサ耳が垂れ、褐色肌で碧色の瞳。ギャルのような見た目で、その見た目通りギャルが着そうな派手な服を着ている。
しかし、その見た目に反して礼儀正しく、ニンジンジュースを出してくれたマサキには低姿勢だ。
「うちのニンジンジュースは、少しだけ薄味だけど……どうぞどうぞ」
先ほどまで怯えていたマサキが怯えておらず平常心を保ちつつあるのには、いくつか理由がある。
まず一つ目の理由は、相手が礼儀正しい兎人だからだ。ギャルのような見た目であっても礼儀正しければ問題ない。見た目で判断しがちなマサキだが、異世界転移してから様々な兎人族に出会い、その判断力が低下しつつあるのである。
人は見かけによらない、否、兎人は見かけによらない。その言葉通りにマサキは内面で判断できるほどに成長したのかもしれない。
そして二つ目の理由は、この場所、この空間が自分の敷地内だからである。
最も落ち着くことができる場所、それは自分の家だ。日頃から平常心を保っている領域内なら外出時と比べても自力で心を落ち着かせることが可能だ。
さらに相手が害のない兎人、そして一人だとわかれば怯える必要、怯える理由がなくなるのである。
最後に三つ目の理由。それは心の拠り所である。つまりネージュやクレール、ダールがそばにいるからだ。
外出中にネージュと手を繋ぐと、ある程度、心のコントロールができるように、敷地内で心の拠り所である兎人ちゃんたちがいれば、怯えていた心もすぐに落ち着きを取り戻すことができるのだ。
しかし、そのように心が成長したのはマサキだけ。
今も垂れたウサ耳が特徴的で白銀の髪をしたフロコン・ド・ネージュは、ウッドテーブルの前の椅子に座り小刻みに震えている。
「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ……」
人間不信なマサキと違って、ネージュは恥ずかしがり屋だ。相手と対面するだけでも、恥ずかしさから小刻みに震えてしまうのである。
そして薄桃色の髪をした透明の兎人クレールは、透明スキルを発動して姿を隠している。
それは右顔半分を覆い隠すほどの大きなウサ耳が原因だ。過去のトラウマで心は傷ついたまま。心を許した相手にした姿を、ウサ耳を見られたくないのである。
最後にオレンジ色の髪をしたボブヘアーのジェラ・ダールは、先ほどと同じ。空腹で布団の上に倒れた状態から全く動いていないのだった。
そんなカオスな状態に耐えられず来客者は口を開く。
「ま、まずは自己紹介からですよね。私はデカモールのアパレルショップで働いているポッシュです。以前、ウサギさんの衣装を大量に購入した際に接客を担当したことがあります」
彼女の名前はポッシュ。
マサキとルナがウサギレースに参加する際に衣装などを大量購入した。その時に接客したアパレルショップの店員だ。
そして、この場にいる全員の記憶には残ってはいないが、クレールが着ているピンク色のドレスを購入した際も、ポッシュが接客している。
そんな客と店員の関係でしかないポッシュがなぜマサキを訪ねここまできたのか。そしてなぜマサキのサインを欲しているのか、その答えは自己紹介を終えた直後、ポッシュの口から告げられる。
「あの、単刀直入に言います! 人間族のお兄さん……アナタが……アナタが私には必要なんです!」
ポッシュは勢いに任せてウッドテーブルの上に置いてあるマサキの右手を握った。
ポッシュの大胆な行動に平常心を保っていたマサキの心は、恥ずかしさと緊張感に蝕まれていく。平常心を保てなくなったマサキの情けない声とともに体が小刻みに震え出してしまう。
「テテ、テテ、テ、手、ガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガガガッガガ……」
「あっ、す、すみません……って、え? 揺れてる、地震?」
マサキの手を握ったポッシュが地震のような揺れを感じた。それは小刻みに震えているマサキからのものではない。地震のように足元から感じる揺れだ。
『その手を離すんだぞー』
ポッシュが感じている揺れは、透明状態で叫んでいるクレールの仕業だった。
クレールはポッシュが座っている椅子を力いっぱい揺らしているのである。か弱いクレールの腕力では可愛らしい揺れしか与えることができないが、それでもクレールは続ける。
マサキの手を握ったポッシュへの嫉妬心。そこから生まれたささやかな抵抗だ。
クレールの他にも嫉妬心が爆発しそうになっている兎人が他にもいる。それはマサキの横、ポッシュの正面に座っているネージュだ。
恥ずかしさから小刻みに震えていた体は、ピタリと止まり、マサキの右手だけを青く澄んだ瞳に映していた。
クレールのように抵抗することはないが、その視線から感じる威圧は凄まじいもの。ネージュにここまで嫉妬心が芽生えたのは生まれて初めてのことだ。
マサキの情けない声、ネージュの威圧、クレールのささやかな抵抗。その異変にダールが気付かないわけがない。
空腹で倒れていた体を無理やり起こして、黄色の双眸で異変の正体を映す。
「な、何やってるんッスかー!」
「きゃっ!」
ダールは最後の力を振り絞り、マサキの右手を握るポッシュの両手を乱暴に解いた。そして手が離れたのと同時にダールは先ほどまで倒れていた布団の上に仰向けで倒れた。
今度こそ全ての力を使い果たしてしまい。ダールは気を失ってしまったのだった。
そんなダールの勇姿には目もくれず小刻みに震えるマサキは、目の前のギャルで頭がいっぱいになっていた。
(アナタガ……アナタガ……アナタガワタシニハヒツヨウ…………え、え、えっと……こ、告白? いやいやいや、違う。お、落ち着け俺。こ、これは、変な意味じゃないはずだ……そ、そうだ。絶対にそうだ。た、例えば……俺の力が必要とか。いや、待て。無力の俺の力が必要なわけないか。それなら……そ、そうだ。お金だ。お金が必要とかそういう感じだ。きっとそうだ。ニュアンス的にそうだった……だからサインが必要なんだ…………で、でも待てよ。婚姻届にサインとかって可能性が……お、お友達を通り越していきなり結婚だなんて……いやいやいや、だから落ち着け俺。そんなわけないだろ、って言いたいけど、ここは異世界だ。こういうのも普通なのか? 久しぶりのカルチャーショックなのか? やばい。考えれば考えるほど狂ってくる。み、見た目はギャルだけど中身は良いからな……って待てよ。ギャルで中身が良いってさいこ――)
恥ずかしさと緊張で心が蝕まれたせいか、マサキはポッシュのことが気になりかけていた。
しかし、そんなマサキの思考を停止させたのは、ネージュの両手だ。
細くて柔かくて真っ白で温もりを感じるネージュの両手がマサキの右手を包み込んだのである。
(……温かい…………ネージュの手……)
すると小刻みに震えていたマサキの体は徐々に止まっていく。そして恥ずかしさと緊張に蝕まれていた心が、熱で溶かされた雪のように、ゆっくりとゆっくりと消えていき、落ち着きを取り戻す。
マサキが落ち着いてきたところで、ネージュはいつものように左手をマサキの右手に絡め、手を繋ぐ。
その手から今度はネージュが力をもらい、勇気を振り絞って口を開く。
「そ、それで、マ、マサキさんが必要とは……ど、どういうことですか?」
マサキを取られたくないという強い嫉妬心の表れ。
そんなネージュの嫉妬心に気付いたポッシュは、悪気がなかったのだと反省をする。
「ご、ごめんなさい。つ、つい、勢いのまま……本当にごめんなさい。別に人間族のお兄さんを奪おうだなんて全然これっぽっちも思ってませんよ。ただ私は……私たちのアパレルショップは……人間族のお兄さんの……いいえ、ぴょんぴょんマスク様のサインが必要なんです!」
予想の斜め上をいくポッシュの言葉、そして懐かしくなりつつあった『ぴょんぴょんマスク』という名前に、マサキの黒瞳とネージュの青く澄んだ瞳は点になった。
そして――
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二人の口から同時に、情けない声が吐息を溢すかのように溢れたのだった。
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