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第六節
第18話 お泊り会
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「じゃあ、いってくるから」
「気をつけてな」
「おう。 お前も、変な人来たら、出るんじゃないぞ」
「うむ」
今日のエリィーはとても上機嫌だった。
「……いってらっしゃい」
穴を隠すように大きな切り抜かれた段ボールが貼ってある。
外はガムテープでびっしり埋められている。
「何とも無残な扉だ」
その痛々しさがとても伝わってくる。
「……ごめんなさい」
「構わん。 どのみちここの扉はこうなる運命だ」
「……運命? 」
「さよう。 それより、――」
「ゲームをしよー! 」
「ゲームをしよー! 」
二人同時に話す。 まるで双子の様に息がぴったり合っていた。
エリィーは初めて、2人でゲームで遊べた。 昨日の夜。 それがとても楽しかった。ユウカともやっていた事はあるんだが格段ユウカは下手くそでやった内に入らない。
そして彼女は中々にうまい。
日常のいゆったり感はゲームの中では全く感じられず、めちゃくちゃ機敏にゲームキャラクターが動くさまは圧巻だった。
彼女がいてくれるおかげでエリィーの退屈だった日常は有意義なものへと変わる。
ぐぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅ~
ぐぅぅうぅぅぅぅぅ~
二人の腹の虫が鳴る。
「もう、お昼だ。 お腹が空いたな」
「……うん」
「じゃあ、いったん御飯にするか」
「……おぉ~ ユウカのごはん、美味しい」
「そうだろう! 冷蔵庫にいれてくれているはずだ。
食べよう、食べよう」
「……おぉ~」
「今日のおっ昼はな~にかな~」
その分ユウカにかかる食費代は上がった。
容赦のない日差。 朝はまだ涼しい。
気温が上がってはいるが。
「何だ、またアンタ――」
振り返ると、そこには舞がいた。
「何だよ、何してんだよ、こんなところで」
「登校だっつうの」
「そんな挑発的な格好で学校行ってびっくりされないのか? 」
「人がどんな格好でいようと別に、勝手でしょ」
「あれ? お前どうした寝不足か? なんか疲れてるような顔してないか」
特段表情に出ていたわけではない。
だけどユウカには少し疲れているように見えた。
「別に……
てか、あんたも鼻の下伸ばすの止めなよ」
「伸びてねぇよ」
舞が少し笑った。
その姿にユウカはちょっと驚いた。
舞の知らない一面を一つしれた瞬間だった。
「おっはよーユウカー」
「おはよー」
「あれれユウカ珍しいね。 女の人と歩いているなんて。
何々、ユウカ君、そちらの方は誰なのかな~? 」
星と黎だ。
「おはよう」
「もしかして彼女さんだったりして」
「えっ、そうだったの、ごめんね邪魔して」
「ちげぇよ」
「ちげぇよ」
息があう。
舞とユウカは顔を見合わすと、機嫌悪そうに互いに反対を向く。
「何なに、もしかして倦怠期中とかなんかなの? 」
「黎、止めなよ。 ごめんねユウカ君」
「ううん。 大丈夫だよ、未来さん」
「で、そこの可愛い人は誰なのさ?
その人令嬢の人でしょ? 」
「あぁ、彼女は 桜華舞って言って――」
「ちょっとあんた。 なんで呼び捨てなのよ」
「いや、紹介してるだけだろ。
じゃぁなんだ、 舞ちゃんでいいのか? 桜華舞ちゃん! 」
「ちゃんとか、マジきっもいんですけどぉ。
やめてくれない、それ。 うぇ、まじやだ」
舞は当てつける様に返してくる。
「あっ、そうかユウカちゃんの方がお名前可愛いもんね。
ねぇ、ユウカちゃん」
ここぞとばかりに舞が食ってくる。
「いや、二人の仲ってほんと何?
なんか付き合ってそう」
「付き合ってない」
「付き合ってねぇ」
「さっきから、息ぴったりじゃん」
舞とユウカは細い目で睨み合った。
「ユウカ君、令嬢のお友達がいたんだね」
「いや、確かに。 星の言う通り私もびっくり。 ユウカみたいなんに、あの令嬢学園の人が」
「おい、誰がみたいなだよ」
「あぁ、ごめんごめん。
でも、2人はいったいどんな仲なの? 」
「いや、仲も何も、最近会ったばっかりだけど? 」
「えっ? そうなの? 」
「はいはい。 そんなウソ面白くないから」
「いや、だからほんとだって。
なぁ」
「うん」
星と黎は、そんなに日の浅い出会いから、ここまで仲良さそうになれるとは微塵も思っていない。
「あ、そうなんだ。 ねぇねぇ、令嬢ってどんな感じなの? 」
「えっ? どんな感じって、 別に普通だけど」
「いや、だってさ、令嬢ってすごいじゃん!
なんかこう勉強めちゃくちゃ出来そうって言うか。
何でも規模がでかいし」
「本当だよね。 桜華さんだよね。
私も令嬢の事とか色々お話とか聞いてみたいな」
「そう? そんなことは無いと思うけど。
分からない。 じゃ、私、もう行くから」
舞は先にとことこと学園を目指して行った。
「あれ? 私なんか悪い事言った? 」
「なんか私達悪い事しちゃったかな、黎。
ユウカ君だって、一緒に登校したかったよね。
ごめんね、邪魔しちゃって」
「いや、未来さん。 全然ちげぇから。
謝らないで。
別にそんなんじゃないから」
「う~ん。そうなのかな、
本当にごめんなさい」
ユウカは必死に釈明していた。
「なんだ、やっぱりユウカは星の事」
「だぁぁぁあぁ。
黎、そうだ、お前昨日のテレビ見たか? 」
「TV? 何々~」
黎は分かって、これ以上何も言わなかった。
「ただいま~」
「おわぁ、まただ。またお前か」
「……へっへっへぇ」
「何なんだ。 お前ずるしていないか」
「……そんなことしない、 エリィーが弱いだけ」
「何だと。お前、もう一回だ」
「おいおい、めっちゃ盛り上がってるな」
「おぉ、ユウカ。 おかえりなさい。
そうなんだ。 こいつめっちゃ強くてな。
あんなに強かった私が全く歯が立たん」
「いや、お前強かったって、CPUとやってただけだろ――」
「ユウカとやった時は、ぼろ勝ちだったぞ。
お前も私の強さを知っているだろ」
「俺は、弱いから、それと比べてもあれだとは思うけど」
「ちょっといいから、お前もやってみろ」
「いや、勉強とかあるから、それ終わったらな」
「何を言っている。 楽しいぞ」
「やらないって。 二人で遊んでいてくれ」
「……少しだけ、やろ?
……ユウカもやってほしい」
ユウカの気持ちが揺らいだ。
「しゃーないな、一回だけだぞ」
エリィーはその様子に、少しむすっとした。
「よーしじゃあやるぞー」
それから数時間たった。
三人はゲームに夢中になっていた。
「だぁ―、何だよ、全然勝てねぇ」
「だろう。 こいつ強すぎるんだ」
「……はっはっはっ」
顔が全然笑ってはいなかった。
「なんかむかつくぜ。
くそ、何が違うんだ」
「それにしたって、ユウカは弱すぎるな。
さっきからびりばっかじゃないか」
「うるせぇ、こちとら、そんなにゲームしてる時間ねぇーんだよ」
「とりあえず、私たちがいがみ合ってる場合じゃない。
協力してあいつを倒そうじゃないか」
「あぁ、そうだなこのまま負けっぱなしって言うのも、癪に障る」
「……うわぁ、ずるい。二対一なんて」
「ふっふっふ。
覚悟しろよ。 今日一日の恨み、果たしてくれようぞ」
二人の顔はとても悪い顔をしていた。
勝つためには手段は択ばない。 何とも大人気ない二人だ。
「……ま、負けた」
「まったく歯が立たなかった――」
二人は息消沈していた。
「……わーい。 勝ったぁ」
「なんなんだ。 お前は」
「大体ユウカが弱隙ぎるんだ! 」
「はぁ? 何だ! 俺のせいだって言うのか!? 」
「そうだ! お前を守りながら戦うのは大変なんだぞ」
「おいおい、何だよ俺だって、お前の勝手な行動に合わせるのに大変だったんだからな」
「……2人とも、弱い」
「なんだと」
「何だと」
ぐぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅ~
「あ、お腹減ったか?
そういえば腹減ったな。 何時だ? 」
「のわぁ、 ユウカ、もう9時を回っているぞ」
「でぇ、マジか
急いで御飯つくるわ」
「私も手伝おう」
「……私も手伝う」
「よし、じゃあ、なんか簡単なもので皆で作るか」
今日の夜もあわただしい夜だった。
「あれ? そういえば、お前帰らなくていいのか? 」
「……もうしばらくここにいたい」
「それはいいけど
誰かと一緒なんだろ? そっちはいいのか?
じゃあもうじき学校休みになるから、そん時に一緒に家に戻るか? 」
「……うん、そうする」
「じゃあそうしよう 」
「じゃあ、みんなで、いただきます」
ゲーム大会は負けず嫌いの2人によってこの後も続いた。
「気をつけてな」
「おう。 お前も、変な人来たら、出るんじゃないぞ」
「うむ」
今日のエリィーはとても上機嫌だった。
「……いってらっしゃい」
穴を隠すように大きな切り抜かれた段ボールが貼ってある。
外はガムテープでびっしり埋められている。
「何とも無残な扉だ」
その痛々しさがとても伝わってくる。
「……ごめんなさい」
「構わん。 どのみちここの扉はこうなる運命だ」
「……運命? 」
「さよう。 それより、――」
「ゲームをしよー! 」
「ゲームをしよー! 」
二人同時に話す。 まるで双子の様に息がぴったり合っていた。
エリィーは初めて、2人でゲームで遊べた。 昨日の夜。 それがとても楽しかった。ユウカともやっていた事はあるんだが格段ユウカは下手くそでやった内に入らない。
そして彼女は中々にうまい。
日常のいゆったり感はゲームの中では全く感じられず、めちゃくちゃ機敏にゲームキャラクターが動くさまは圧巻だった。
彼女がいてくれるおかげでエリィーの退屈だった日常は有意義なものへと変わる。
ぐぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅ~
ぐぅぅうぅぅぅぅぅ~
二人の腹の虫が鳴る。
「もう、お昼だ。 お腹が空いたな」
「……うん」
「じゃあ、いったん御飯にするか」
「……おぉ~ ユウカのごはん、美味しい」
「そうだろう! 冷蔵庫にいれてくれているはずだ。
食べよう、食べよう」
「……おぉ~」
「今日のおっ昼はな~にかな~」
その分ユウカにかかる食費代は上がった。
容赦のない日差。 朝はまだ涼しい。
気温が上がってはいるが。
「何だ、またアンタ――」
振り返ると、そこには舞がいた。
「何だよ、何してんだよ、こんなところで」
「登校だっつうの」
「そんな挑発的な格好で学校行ってびっくりされないのか? 」
「人がどんな格好でいようと別に、勝手でしょ」
「あれ? お前どうした寝不足か? なんか疲れてるような顔してないか」
特段表情に出ていたわけではない。
だけどユウカには少し疲れているように見えた。
「別に……
てか、あんたも鼻の下伸ばすの止めなよ」
「伸びてねぇよ」
舞が少し笑った。
その姿にユウカはちょっと驚いた。
舞の知らない一面を一つしれた瞬間だった。
「おっはよーユウカー」
「おはよー」
「あれれユウカ珍しいね。 女の人と歩いているなんて。
何々、ユウカ君、そちらの方は誰なのかな~? 」
星と黎だ。
「おはよう」
「もしかして彼女さんだったりして」
「えっ、そうだったの、ごめんね邪魔して」
「ちげぇよ」
「ちげぇよ」
息があう。
舞とユウカは顔を見合わすと、機嫌悪そうに互いに反対を向く。
「何なに、もしかして倦怠期中とかなんかなの? 」
「黎、止めなよ。 ごめんねユウカ君」
「ううん。 大丈夫だよ、未来さん」
「で、そこの可愛い人は誰なのさ?
その人令嬢の人でしょ? 」
「あぁ、彼女は 桜華舞って言って――」
「ちょっとあんた。 なんで呼び捨てなのよ」
「いや、紹介してるだけだろ。
じゃぁなんだ、 舞ちゃんでいいのか? 桜華舞ちゃん! 」
「ちゃんとか、マジきっもいんですけどぉ。
やめてくれない、それ。 うぇ、まじやだ」
舞は当てつける様に返してくる。
「あっ、そうかユウカちゃんの方がお名前可愛いもんね。
ねぇ、ユウカちゃん」
ここぞとばかりに舞が食ってくる。
「いや、二人の仲ってほんと何?
なんか付き合ってそう」
「付き合ってない」
「付き合ってねぇ」
「さっきから、息ぴったりじゃん」
舞とユウカは細い目で睨み合った。
「ユウカ君、令嬢のお友達がいたんだね」
「いや、確かに。 星の言う通り私もびっくり。 ユウカみたいなんに、あの令嬢学園の人が」
「おい、誰がみたいなだよ」
「あぁ、ごめんごめん。
でも、2人はいったいどんな仲なの? 」
「いや、仲も何も、最近会ったばっかりだけど? 」
「えっ? そうなの? 」
「はいはい。 そんなウソ面白くないから」
「いや、だからほんとだって。
なぁ」
「うん」
星と黎は、そんなに日の浅い出会いから、ここまで仲良さそうになれるとは微塵も思っていない。
「あ、そうなんだ。 ねぇねぇ、令嬢ってどんな感じなの? 」
「えっ? どんな感じって、 別に普通だけど」
「いや、だってさ、令嬢ってすごいじゃん!
なんかこう勉強めちゃくちゃ出来そうって言うか。
何でも規模がでかいし」
「本当だよね。 桜華さんだよね。
私も令嬢の事とか色々お話とか聞いてみたいな」
「そう? そんなことは無いと思うけど。
分からない。 じゃ、私、もう行くから」
舞は先にとことこと学園を目指して行った。
「あれ? 私なんか悪い事言った? 」
「なんか私達悪い事しちゃったかな、黎。
ユウカ君だって、一緒に登校したかったよね。
ごめんね、邪魔しちゃって」
「いや、未来さん。 全然ちげぇから。
謝らないで。
別にそんなんじゃないから」
「う~ん。そうなのかな、
本当にごめんなさい」
ユウカは必死に釈明していた。
「なんだ、やっぱりユウカは星の事」
「だぁぁぁあぁ。
黎、そうだ、お前昨日のテレビ見たか? 」
「TV? 何々~」
黎は分かって、これ以上何も言わなかった。
「ただいま~」
「おわぁ、まただ。またお前か」
「……へっへっへぇ」
「何なんだ。 お前ずるしていないか」
「……そんなことしない、 エリィーが弱いだけ」
「何だと。お前、もう一回だ」
「おいおい、めっちゃ盛り上がってるな」
「おぉ、ユウカ。 おかえりなさい。
そうなんだ。 こいつめっちゃ強くてな。
あんなに強かった私が全く歯が立たん」
「いや、お前強かったって、CPUとやってただけだろ――」
「ユウカとやった時は、ぼろ勝ちだったぞ。
お前も私の強さを知っているだろ」
「俺は、弱いから、それと比べてもあれだとは思うけど」
「ちょっといいから、お前もやってみろ」
「いや、勉強とかあるから、それ終わったらな」
「何を言っている。 楽しいぞ」
「やらないって。 二人で遊んでいてくれ」
「……少しだけ、やろ?
……ユウカもやってほしい」
ユウカの気持ちが揺らいだ。
「しゃーないな、一回だけだぞ」
エリィーはその様子に、少しむすっとした。
「よーしじゃあやるぞー」
それから数時間たった。
三人はゲームに夢中になっていた。
「だぁ―、何だよ、全然勝てねぇ」
「だろう。 こいつ強すぎるんだ」
「……はっはっはっ」
顔が全然笑ってはいなかった。
「なんかむかつくぜ。
くそ、何が違うんだ」
「それにしたって、ユウカは弱すぎるな。
さっきからびりばっかじゃないか」
「うるせぇ、こちとら、そんなにゲームしてる時間ねぇーんだよ」
「とりあえず、私たちがいがみ合ってる場合じゃない。
協力してあいつを倒そうじゃないか」
「あぁ、そうだなこのまま負けっぱなしって言うのも、癪に障る」
「……うわぁ、ずるい。二対一なんて」
「ふっふっふ。
覚悟しろよ。 今日一日の恨み、果たしてくれようぞ」
二人の顔はとても悪い顔をしていた。
勝つためには手段は択ばない。 何とも大人気ない二人だ。
「……ま、負けた」
「まったく歯が立たなかった――」
二人は息消沈していた。
「……わーい。 勝ったぁ」
「なんなんだ。 お前は」
「大体ユウカが弱隙ぎるんだ! 」
「はぁ? 何だ! 俺のせいだって言うのか!? 」
「そうだ! お前を守りながら戦うのは大変なんだぞ」
「おいおい、何だよ俺だって、お前の勝手な行動に合わせるのに大変だったんだからな」
「……2人とも、弱い」
「なんだと」
「何だと」
ぐぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅ~
「あ、お腹減ったか?
そういえば腹減ったな。 何時だ? 」
「のわぁ、 ユウカ、もう9時を回っているぞ」
「でぇ、マジか
急いで御飯つくるわ」
「私も手伝おう」
「……私も手伝う」
「よし、じゃあ、なんか簡単なもので皆で作るか」
今日の夜もあわただしい夜だった。
「あれ? そういえば、お前帰らなくていいのか? 」
「……もうしばらくここにいたい」
「それはいいけど
誰かと一緒なんだろ? そっちはいいのか?
じゃあもうじき学校休みになるから、そん時に一緒に家に戻るか? 」
「……うん、そうする」
「じゃあそうしよう 」
「じゃあ、みんなで、いただきます」
ゲーム大会は負けず嫌いの2人によってこの後も続いた。
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