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【中編 了】第九章 一緒に成長すること
三位一体。
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「ひどいっすね、かなかなコンビ!」
「かなかな?」と聞き返そうとすれば充血した赤い目と詰まった鼻が阻まる。
「嫌いも好きのうちとは言いますが、明らかに水樹さんの心を虐め、振り回し過ぎです。献身的な愛をなに一つ理解しちゃあいない!」
彼方や奏斗のことを喋るつもりは一切なかったが二人が聞き上手なのもあり、つい、ぽろっと漏れた餌に食いつかれ……。
「お父様の課題に加え、恋愛面でもそんなことが……。許せません」
「こら、羽生君」
怒り心頭の羽生を諭す神崎も苦々しい顔をし、水樹はティッシュで鼻をかみながら感受性が豊かな人達だと思った。
羽生は第一ボタンを外し、見え隠れしていた首輪を現す。潔い行動に驚いた。
「もうご存知かと思いますが、おれはオメガだから余計に辛さが伝わりました。一緒に生きて行く人にそんなことされたら……おれだって心折れる……」
心に住むもう一人の自分から「こうなったのはお前のせいだ。お前があんな言動をしたから不幸が降り注ぐ。自業自得だ」と散々聞かされた。当然なのかもしれない。選択を間違えたからきちんとした関係に戻れなかったのだから。
その間違った言動を肯定し、水樹の側に立つ羽生に瞬きをした。
「羽生……さんも、でずか?」
「もちろん! まだ経験は少な目で複雑な心境に立ったことはありませんが、こんなの……っ」
想像力が乏しいと自己評価を低く見積もる羽生だったが、自分事のように苦しまれ、水樹は「ありがとうございます」と感謝を述べた。
「ねえ、社長はなんかかける言葉とかないんですか!? この薄情者!」
「あんたねえ……。はあ。うちの事務所だからいいけど、目上の方には気をつけなさいよ?」
「だって……」
「今は喧嘩腰になれないくらいわかるでしょ」
今度は神崎の方が冷静さを保ち、上司らしく羽生に指導している。やはり良いコンビだ。
「水樹君、まずはここで話したことは漏洩しないよう約束するわ」
「ずみ……まぜん……」
鼻がなかなか治らない。ココアの甘い匂いも微妙にわかりづらく、心遣いにも変な対応になってしまった。
神崎は眉間の皺を自分の手で解し、口角を上げる。
「『樹』の件については同僚のあたしでも理解しかねる遺言ね。たしかに『樹』には拘っていたけど、どうしてそれなのかはきっと男性陣……男友達の方がわかると思うわ」
「父はあまり友人がいながった……ど……」
「さすが葉子さん。旦那の交流関係にも抜け目ないわね」
神崎は母と交流したことあるのだろうか。かっかっかっ、と笑う姿は楽しそうだ。
「一つ断言したいのは、普通に考えて人間は独りじゃ生きられないってこと。バース性や性別関係なくね」
(じゃあ、父さんはやっぱりそっちの面でもすごい人なんだ)
優樹と似た遺伝子が水樹を形成しようが、中身まで似なかったことになる。あるいはヘタレは仮の姿で本当の父は精神力が高かったとも言える。
「だって、遊佐も独りじゃ生きて行けないタイプだったし」
「へ……?」
「仕事は仕事と割り切る人だけどさ、葉子さんと付き合う前は沈みようが激しかったよ。現場ではよく泣くし、結構な頻度で不安定になるからFlyの社長も手を焼いていたな」
「それは……」
オメガだから? 皆まで言わずとも神崎は微笑む。
「あれは単純に恋煩いだったね。しかも無自覚。あなたのお母様も気づかない。いやあ、怖かった」
「恋わず……え、ええ!?」
優樹と葉子は幼馴染だったらしい。時を長く過ごしたものの、自分と相手の想いに気づかない状態が続き、症状名不明のそれに優樹は随分と悩まされたようだ。
「交際が始まってからも、遊佐はなにかを失うのが怖いという顔を時々していた。不安を払拭するために仕事に打ち込む時もあったね。同期だからこそ得た肌感覚ってやつ? ……きっと、そんな自分に課したのが『樹』だったんじゃないかな」
「は、母もそう語っていました……。『諸共倒れないために』と」
神崎は目を見開き、歯を零した笑顔になる。愛嬌のある笑い方は今も昔も変わらないのだろう。
「格好つけたとこ悪いけど、葉子さんや周囲を巻き込むことは何度もあったよ。心配やポジティブな意味合いも含めてね。人間誰しも繋がりやサポートを切ることはできっこないし、遊佐も葉子さんと二人三脚……違うか、三人四脚だったから最期まで駆け抜けられた。あいつ、三位一体じゃなきゃ立派な大樹になれない奴よ」
すとん、と腑に落ちた。モヤモヤが纏まり、凝り固まったものが溶けて力が抜ける。正解へ辿り着くための導きだった。
エベレスト並の山頂だったハードルが低く思えたのは、理想で固めた幻が解けたから。
鼓動が鳴り、指先までぽかぽかする。泣き腫らした目では神崎や羽生の笑みをクリアに見れなくとも、二人が思いやりをもって水樹に接したのは紛れもない事実だ。
「比較対象にしてはいけませんが、俺は父ほど取り柄はないです。すごい二つ名を付けられるくらい才能も……」
「最初から才能を持って生まれる方がほんのひと握りよ」
「いいえ社長! 水樹君は磨けば匹敵する声質も持ち、さらには女装も完璧です。まさに天性の才能! 女性役もこなしながら女装出演する未来がおれには視えます!」
「お、俺はクラスの頼まれ事を担っただけで女装は趣味とか特技というわけじゃ……」
「未来予知が得意な羽生君はもう少し黙ろうか」
笑顔で返す神崎になにかを感じ取ったのか、羽生は萎縮する。まるで無言の圧力、または悪魔の笑み。
「あんたのお父さんも、なにも最初から変幻自在だったわけでもない。磨いて、磨いて、磨いたからそう呼ばれるようになっただけ」
さらりと教えられたので、水樹は赤く膨らんだ目をパチパチさせた。
「反対になにも持たないということはない。きっと探せばあるわよ。結果も異名も後で付いてくるから、今はただ目の前のことを取り組めばいい話」
神崎は「それにさ」と羽生の背を叩く。
「この子が隠し撮りしたコンテストの動画を見させてもらったわ。いいじゃない。ちゃんとキャラクターに寄り添え合えている。あたし、そういうの好きよ」
天気予想通りいかない人生は雨が降ったり、嵐に見舞われたり、苦労が絶えず本当に成長できるのかと疑問に抱く。
環境が変化し続ける中で種子を植えるのなら、育つ植物にあった土地を選びたい。
「……正直、樹になることを拘り過ぎたために失ったものもあります。この選択が正しいのかと不安になります。でも、俺も立派な樹になりたいです。Legendの皆さんと……一緒に」
奇跡か、偶然か、運命か。この出会いはなんと呼ぶだろう。未来はいつも不透明で、少し怖い。
「ええ……。ええ! 是非とも! これから一緒に頑張って行きましょうね」
「またスカウトに行かせる予定はあったからね。誰だって最初は初心者よ。皆で樹になろうじゃないの。こちらこそよろしく」
喜びが最頂点に達した羽生は泣き笑い、神崎は握手を求めた。しっかりと握り返すと世界が潤う。
新しい苗をここに植えよう。
「不束者ですが、よろしくお願いいたします!」
(そしていつか、彼方と育てられなかった立派な樹になってやるんだ)
「かなかな?」と聞き返そうとすれば充血した赤い目と詰まった鼻が阻まる。
「嫌いも好きのうちとは言いますが、明らかに水樹さんの心を虐め、振り回し過ぎです。献身的な愛をなに一つ理解しちゃあいない!」
彼方や奏斗のことを喋るつもりは一切なかったが二人が聞き上手なのもあり、つい、ぽろっと漏れた餌に食いつかれ……。
「お父様の課題に加え、恋愛面でもそんなことが……。許せません」
「こら、羽生君」
怒り心頭の羽生を諭す神崎も苦々しい顔をし、水樹はティッシュで鼻をかみながら感受性が豊かな人達だと思った。
羽生は第一ボタンを外し、見え隠れしていた首輪を現す。潔い行動に驚いた。
「もうご存知かと思いますが、おれはオメガだから余計に辛さが伝わりました。一緒に生きて行く人にそんなことされたら……おれだって心折れる……」
心に住むもう一人の自分から「こうなったのはお前のせいだ。お前があんな言動をしたから不幸が降り注ぐ。自業自得だ」と散々聞かされた。当然なのかもしれない。選択を間違えたからきちんとした関係に戻れなかったのだから。
その間違った言動を肯定し、水樹の側に立つ羽生に瞬きをした。
「羽生……さんも、でずか?」
「もちろん! まだ経験は少な目で複雑な心境に立ったことはありませんが、こんなの……っ」
想像力が乏しいと自己評価を低く見積もる羽生だったが、自分事のように苦しまれ、水樹は「ありがとうございます」と感謝を述べた。
「ねえ、社長はなんかかける言葉とかないんですか!? この薄情者!」
「あんたねえ……。はあ。うちの事務所だからいいけど、目上の方には気をつけなさいよ?」
「だって……」
「今は喧嘩腰になれないくらいわかるでしょ」
今度は神崎の方が冷静さを保ち、上司らしく羽生に指導している。やはり良いコンビだ。
「水樹君、まずはここで話したことは漏洩しないよう約束するわ」
「ずみ……まぜん……」
鼻がなかなか治らない。ココアの甘い匂いも微妙にわかりづらく、心遣いにも変な対応になってしまった。
神崎は眉間の皺を自分の手で解し、口角を上げる。
「『樹』の件については同僚のあたしでも理解しかねる遺言ね。たしかに『樹』には拘っていたけど、どうしてそれなのかはきっと男性陣……男友達の方がわかると思うわ」
「父はあまり友人がいながった……ど……」
「さすが葉子さん。旦那の交流関係にも抜け目ないわね」
神崎は母と交流したことあるのだろうか。かっかっかっ、と笑う姿は楽しそうだ。
「一つ断言したいのは、普通に考えて人間は独りじゃ生きられないってこと。バース性や性別関係なくね」
(じゃあ、父さんはやっぱりそっちの面でもすごい人なんだ)
優樹と似た遺伝子が水樹を形成しようが、中身まで似なかったことになる。あるいはヘタレは仮の姿で本当の父は精神力が高かったとも言える。
「だって、遊佐も独りじゃ生きて行けないタイプだったし」
「へ……?」
「仕事は仕事と割り切る人だけどさ、葉子さんと付き合う前は沈みようが激しかったよ。現場ではよく泣くし、結構な頻度で不安定になるからFlyの社長も手を焼いていたな」
「それは……」
オメガだから? 皆まで言わずとも神崎は微笑む。
「あれは単純に恋煩いだったね。しかも無自覚。あなたのお母様も気づかない。いやあ、怖かった」
「恋わず……え、ええ!?」
優樹と葉子は幼馴染だったらしい。時を長く過ごしたものの、自分と相手の想いに気づかない状態が続き、症状名不明のそれに優樹は随分と悩まされたようだ。
「交際が始まってからも、遊佐はなにかを失うのが怖いという顔を時々していた。不安を払拭するために仕事に打ち込む時もあったね。同期だからこそ得た肌感覚ってやつ? ……きっと、そんな自分に課したのが『樹』だったんじゃないかな」
「は、母もそう語っていました……。『諸共倒れないために』と」
神崎は目を見開き、歯を零した笑顔になる。愛嬌のある笑い方は今も昔も変わらないのだろう。
「格好つけたとこ悪いけど、葉子さんや周囲を巻き込むことは何度もあったよ。心配やポジティブな意味合いも含めてね。人間誰しも繋がりやサポートを切ることはできっこないし、遊佐も葉子さんと二人三脚……違うか、三人四脚だったから最期まで駆け抜けられた。あいつ、三位一体じゃなきゃ立派な大樹になれない奴よ」
すとん、と腑に落ちた。モヤモヤが纏まり、凝り固まったものが溶けて力が抜ける。正解へ辿り着くための導きだった。
エベレスト並の山頂だったハードルが低く思えたのは、理想で固めた幻が解けたから。
鼓動が鳴り、指先までぽかぽかする。泣き腫らした目では神崎や羽生の笑みをクリアに見れなくとも、二人が思いやりをもって水樹に接したのは紛れもない事実だ。
「比較対象にしてはいけませんが、俺は父ほど取り柄はないです。すごい二つ名を付けられるくらい才能も……」
「最初から才能を持って生まれる方がほんのひと握りよ」
「いいえ社長! 水樹君は磨けば匹敵する声質も持ち、さらには女装も完璧です。まさに天性の才能! 女性役もこなしながら女装出演する未来がおれには視えます!」
「お、俺はクラスの頼まれ事を担っただけで女装は趣味とか特技というわけじゃ……」
「未来予知が得意な羽生君はもう少し黙ろうか」
笑顔で返す神崎になにかを感じ取ったのか、羽生は萎縮する。まるで無言の圧力、または悪魔の笑み。
「あんたのお父さんも、なにも最初から変幻自在だったわけでもない。磨いて、磨いて、磨いたからそう呼ばれるようになっただけ」
さらりと教えられたので、水樹は赤く膨らんだ目をパチパチさせた。
「反対になにも持たないということはない。きっと探せばあるわよ。結果も異名も後で付いてくるから、今はただ目の前のことを取り組めばいい話」
神崎は「それにさ」と羽生の背を叩く。
「この子が隠し撮りしたコンテストの動画を見させてもらったわ。いいじゃない。ちゃんとキャラクターに寄り添え合えている。あたし、そういうの好きよ」
天気予想通りいかない人生は雨が降ったり、嵐に見舞われたり、苦労が絶えず本当に成長できるのかと疑問に抱く。
環境が変化し続ける中で種子を植えるのなら、育つ植物にあった土地を選びたい。
「……正直、樹になることを拘り過ぎたために失ったものもあります。この選択が正しいのかと不安になります。でも、俺も立派な樹になりたいです。Legendの皆さんと……一緒に」
奇跡か、偶然か、運命か。この出会いはなんと呼ぶだろう。未来はいつも不透明で、少し怖い。
「ええ……。ええ! 是非とも! これから一緒に頑張って行きましょうね」
「またスカウトに行かせる予定はあったからね。誰だって最初は初心者よ。皆で樹になろうじゃないの。こちらこそよろしく」
喜びが最頂点に達した羽生は泣き笑い、神崎は握手を求めた。しっかりと握り返すと世界が潤う。
新しい苗をここに植えよう。
「不束者ですが、よろしくお願いいたします!」
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