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【前編】第一章 失ったものと与えられたもの
元彼とそっくりな転校生。
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月日は流れ、季節はまた春になった。頬杖を立て、窓際に見えるソメイヨシノを見つめながら、これ良かったのだと水樹は心の中で唱える。
水樹は精神的なストレスによる失声症と診断された。奏斗に会わす顔がなく不登校を続けていたら、単位が足りないために今年卒業するのは厳しい、と担任の鷹橋 洋介が重い口を開いたのは昨年の秋頃。母親や通院先の医者、鷹橋を交えて話し合ったところ、別の学校に移ってはみないかと提案された。
「なあなあ。遊佐君はさ、進路もう決めた?」
首を横に降ると、まだ二年の雰囲気が残る男子は「だよなー。単位落とさないように頑張んなきゃ」と笑い、他のクラスメイト達のところへ話に行く。会話を強制終了されたようなものだ。突っかからないだけ良い人だ。
見慣れた教室に、黒板には読み慣れた担任の名前。
正直、転校してもよかった。二年までの単位を引き継ぐことは可能であり、同級生の弟や妹と出会う危険性はない。
(それでも……ここにいればまた奏斗に会える気がした)
もう卒業した元彼がやってくるとすればOG・OG訪問か、昔を懐かしんで母校を訪れるくらいだ。そんなチャンスに出会す機会は零に等しいだろう。
「はーい、席に着けー」
遅れてやってきた赤い角刈りで三白眼な男。髭は剃っており清潔感がある。この男こそが鷹橋だった。
鷹橋とパチリと目が合い、会釈する。クラスは違うが同じ担任に当たるよう配慮してもらえた。
「せんせーってば、くんのおそーい」
「早く帰りたーい」
「お前らそれでも三年生か。今から新しい生徒を紹介するぞー」
文理選択をし、代わり映えしないメンバーと一年半を過ごしたクラスメイト達は突然の来訪者にざわめく。
「女かな?」
「キャー、友達になれるかしら」
「今年こそは我がカルタ同好会を部に昇華するため、転校生殿を招待するぞ!」
気のせいか、教師と視線がまた合った。真顔を装っているが眉は困った形を隠せていない。
転校生だろうが同級生だろうが留年について触れられるのは少々気まずい。
(声もまだ治っていないし……)
どちらかと言えば後者の方が心配だった。水樹は文系を選択し、授業内容は英語や国語の科目が多い。どちらも発声する機会があるので授業を滞らせる未来は目に見えている。
転校生はおしゃべりだと予想。なら、転校生の隣に座る者の運命は当然……。
(始業式早々から不穏だな。……や、やっていけるか?)
症状のことを考えれば不安に堕ちる一方だが、周りの支えがあって自分の未練がましい選択を尊重してもらえた。恩を仇で返すわけにはいかない。頭を切り替え、深呼吸をした。
教師は扉に向かって「入っていいぞ」と転校生を促す。しばらく経つと扉が勢いよく開き、全貌が明らかになった。
橙色の髪は艶がよく、前髪を遊ばせていた。無造作に見えるが、清潔感があり好印象を持てる。瞳は赤みがかったオレンジ。ぱっちり二眼で童顔だ。
(な、なんで……)
音の出ない唇を動かす。転校生から視線が離せず、思わず椅子から立ち上がりそうになる。
かく言うのも、似ていたからだ。水樹に告白し、水樹の方が相手の気持ちより好きが上回った人物と。
だがあの、鼻の奥を痺れさせるような匂いはしない。
見つめ過ぎたのか、教室内を見回す相手と目が合う。流し目でさえ奏斗とまるで同じ。
空っぽの胸に注がれる幸福はすぐになくなる。
(どうして奏斗が。卒業したんじゃなかったのか!?)
混乱は体中に嫌な汗をかかせ、動揺は心臓で警鐘を鳴らす。
(この……感じ。ヒートに似ている……)
視線を少しずらせば、多くの目とあった。各々の表情よりも目立つ自分を見る目。
カーストは第二性で決まる。能力にも大きく関わる第二性はアルファ、ベータ、オメガの三つにわかれる。男女区分も合わせると計六つ。ベータの人口は八割を占め、一割ずつアルファとオメガが存在する。アルファが頂点に君臨するのなら、オメガは全くの真逆。特に男のオメガなど年々減少するばかりで、学校に一人いるかいないかだ。
(ひ、ヒートなんてここ半年、まともに来なかったのにっ)
失声症に加え、オメガフェロモンの不順が診断書に書き足されていた。
『なに勝手にオレ以外の男の前でヒートになってんだよ!!』
奏斗の怒号が聞こえる。ここにいないはずの奏斗の声だ。
ヒートとはオメガが持つ周期的な発情期であり、体調不良や情緒不安定に陥りやすい他、アルファやベータですら誘惑する淫らなフェロモン。彼らの理性を奪う、底辺にだけ与えられた欠点。
(い、嫌だ……嫌だ)
まだ完全にヒートと決まったわけではないが、水樹の頭はひどく混乱していた。足はガクブルと震え、呼吸は浅い。ネクタイを掴むのはせめてものの慰め。
視界がぐにゃぐにゃしだし、周りの音もはっきりしない。誕生日に気を失い、救急車で運ばれた記憶が浮かんでくる。母によれば三日ほど高熱を出し、意識が戻らなかったと言う。
(俺は、新生活で醜態を晒すのか?)
「あのー、先生」
おずおずと発言する声に目を覚ます。声の主は壇上に立つ者。
「僕、彼を保健室に連れて行ってもいいですか?」
自分の胸元を指さし、笑顔で答える。奏斗と同じ顔をした転校生が、だ。赤オレンジの瞳には偏見も差別も奇異なものもなかった。
「……気遣いは有難いが、却下する」
「ええっ!? 保健室くらいわかりますよ。ほら、昇降口の突き当たりにある……」
「先生が連れて行こう。皆はもう帰っていいぞ」
転校生の提案を遮り、鷹橋は荒い呼吸が続く水樹の背中を撫でながら教室を出る。因みに鷹橋はアルファだが、昨年末に番となる女性と結婚し、水樹のヒートどころかフェロモンも効かない。
「すまない。配慮が至らなかったな」
教室を出るなり、鷹橋は顔を歪ませながら謝罪してくる。水樹は呼吸を整えながらも首を横へ振り、体重をかけすぎないように鷹橋の肩を借りる。水樹の身長は百九十三に到達し、明らかに教師より生徒の方が背が高かった。二人は覚束無い足取りで廊下を歩いていく。
目を閉じると、教室を出る直前の映像が流れた。
水樹は口を窄める橙頭の青年とまた目が合った。相手は誰にも聞こえない程度の小声で、
「お大事にね」
と笑っていた。あれはどういう意図で向けられた笑顔と声かけなのかがわからない。
水樹は生まれてこの方、オメガの辛さをわかり合える友人も恋人もいなかったのだから。
水樹は精神的なストレスによる失声症と診断された。奏斗に会わす顔がなく不登校を続けていたら、単位が足りないために今年卒業するのは厳しい、と担任の鷹橋 洋介が重い口を開いたのは昨年の秋頃。母親や通院先の医者、鷹橋を交えて話し合ったところ、別の学校に移ってはみないかと提案された。
「なあなあ。遊佐君はさ、進路もう決めた?」
首を横に降ると、まだ二年の雰囲気が残る男子は「だよなー。単位落とさないように頑張んなきゃ」と笑い、他のクラスメイト達のところへ話に行く。会話を強制終了されたようなものだ。突っかからないだけ良い人だ。
見慣れた教室に、黒板には読み慣れた担任の名前。
正直、転校してもよかった。二年までの単位を引き継ぐことは可能であり、同級生の弟や妹と出会う危険性はない。
(それでも……ここにいればまた奏斗に会える気がした)
もう卒業した元彼がやってくるとすればOG・OG訪問か、昔を懐かしんで母校を訪れるくらいだ。そんなチャンスに出会す機会は零に等しいだろう。
「はーい、席に着けー」
遅れてやってきた赤い角刈りで三白眼な男。髭は剃っており清潔感がある。この男こそが鷹橋だった。
鷹橋とパチリと目が合い、会釈する。クラスは違うが同じ担任に当たるよう配慮してもらえた。
「せんせーってば、くんのおそーい」
「早く帰りたーい」
「お前らそれでも三年生か。今から新しい生徒を紹介するぞー」
文理選択をし、代わり映えしないメンバーと一年半を過ごしたクラスメイト達は突然の来訪者にざわめく。
「女かな?」
「キャー、友達になれるかしら」
「今年こそは我がカルタ同好会を部に昇華するため、転校生殿を招待するぞ!」
気のせいか、教師と視線がまた合った。真顔を装っているが眉は困った形を隠せていない。
転校生だろうが同級生だろうが留年について触れられるのは少々気まずい。
(声もまだ治っていないし……)
どちらかと言えば後者の方が心配だった。水樹は文系を選択し、授業内容は英語や国語の科目が多い。どちらも発声する機会があるので授業を滞らせる未来は目に見えている。
転校生はおしゃべりだと予想。なら、転校生の隣に座る者の運命は当然……。
(始業式早々から不穏だな。……や、やっていけるか?)
症状のことを考えれば不安に堕ちる一方だが、周りの支えがあって自分の未練がましい選択を尊重してもらえた。恩を仇で返すわけにはいかない。頭を切り替え、深呼吸をした。
教師は扉に向かって「入っていいぞ」と転校生を促す。しばらく経つと扉が勢いよく開き、全貌が明らかになった。
橙色の髪は艶がよく、前髪を遊ばせていた。無造作に見えるが、清潔感があり好印象を持てる。瞳は赤みがかったオレンジ。ぱっちり二眼で童顔だ。
(な、なんで……)
音の出ない唇を動かす。転校生から視線が離せず、思わず椅子から立ち上がりそうになる。
かく言うのも、似ていたからだ。水樹に告白し、水樹の方が相手の気持ちより好きが上回った人物と。
だがあの、鼻の奥を痺れさせるような匂いはしない。
見つめ過ぎたのか、教室内を見回す相手と目が合う。流し目でさえ奏斗とまるで同じ。
空っぽの胸に注がれる幸福はすぐになくなる。
(どうして奏斗が。卒業したんじゃなかったのか!?)
混乱は体中に嫌な汗をかかせ、動揺は心臓で警鐘を鳴らす。
(この……感じ。ヒートに似ている……)
視線を少しずらせば、多くの目とあった。各々の表情よりも目立つ自分を見る目。
カーストは第二性で決まる。能力にも大きく関わる第二性はアルファ、ベータ、オメガの三つにわかれる。男女区分も合わせると計六つ。ベータの人口は八割を占め、一割ずつアルファとオメガが存在する。アルファが頂点に君臨するのなら、オメガは全くの真逆。特に男のオメガなど年々減少するばかりで、学校に一人いるかいないかだ。
(ひ、ヒートなんてここ半年、まともに来なかったのにっ)
失声症に加え、オメガフェロモンの不順が診断書に書き足されていた。
『なに勝手にオレ以外の男の前でヒートになってんだよ!!』
奏斗の怒号が聞こえる。ここにいないはずの奏斗の声だ。
ヒートとはオメガが持つ周期的な発情期であり、体調不良や情緒不安定に陥りやすい他、アルファやベータですら誘惑する淫らなフェロモン。彼らの理性を奪う、底辺にだけ与えられた欠点。
(い、嫌だ……嫌だ)
まだ完全にヒートと決まったわけではないが、水樹の頭はひどく混乱していた。足はガクブルと震え、呼吸は浅い。ネクタイを掴むのはせめてものの慰め。
視界がぐにゃぐにゃしだし、周りの音もはっきりしない。誕生日に気を失い、救急車で運ばれた記憶が浮かんでくる。母によれば三日ほど高熱を出し、意識が戻らなかったと言う。
(俺は、新生活で醜態を晒すのか?)
「あのー、先生」
おずおずと発言する声に目を覚ます。声の主は壇上に立つ者。
「僕、彼を保健室に連れて行ってもいいですか?」
自分の胸元を指さし、笑顔で答える。奏斗と同じ顔をした転校生が、だ。赤オレンジの瞳には偏見も差別も奇異なものもなかった。
「……気遣いは有難いが、却下する」
「ええっ!? 保健室くらいわかりますよ。ほら、昇降口の突き当たりにある……」
「先生が連れて行こう。皆はもう帰っていいぞ」
転校生の提案を遮り、鷹橋は荒い呼吸が続く水樹の背中を撫でながら教室を出る。因みに鷹橋はアルファだが、昨年末に番となる女性と結婚し、水樹のヒートどころかフェロモンも効かない。
「すまない。配慮が至らなかったな」
教室を出るなり、鷹橋は顔を歪ませながら謝罪してくる。水樹は呼吸を整えながらも首を横へ振り、体重をかけすぎないように鷹橋の肩を借りる。水樹の身長は百九十三に到達し、明らかに教師より生徒の方が背が高かった。二人は覚束無い足取りで廊下を歩いていく。
目を閉じると、教室を出る直前の映像が流れた。
水樹は口を窄める橙頭の青年とまた目が合った。相手は誰にも聞こえない程度の小声で、
「お大事にね」
と笑っていた。あれはどういう意図で向けられた笑顔と声かけなのかがわからない。
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