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第61話 レベルアップときつねうどんと
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下着ドロボウ事件も下火になり、ジャズの汚名も返上された事により、心穏やかな日々を送るジャズでした。レベルも上げる事が叶い、これからの自分に更に磨きを掛けようと思うのでした。そして、女将さんの手料理に舌鼓を打ち、降臨祭のお祭りを楽しみにしているようです。
********************************************
今日のブラボー中隊は待機任務だ、ここの所色々とやる事があったので、丁度いい休みのタイミングだな。
昼飯はどうしようか、久々に女将さんの所へ食いに行こうかな。
軍隊飯も中々美味いのだが、気分的に外で食いたい時もあるのだ。
よし、町の方へ行って昼飯を食べに行こう。
クラッチ駐屯地を出て、町中を飲食店方面へ向けて歩いていき、女将さんの店へ向かう。
それにしても、この町も随分と活気に満ちてきたな。
色んな所で降臨祭のお祭りに向けて、着々と準備が進んでいる。
町の至る所で、飾り付けや夜の出し物の為なのか、ランプをロープに吊るして道の上へ上げていたり、人々が何やら話し込んでいたりで、お祭りの準備って感じだ。
「ふーむ、降臨祭か、確か軍の方でもお休みが貰えるんだったよな。」
この国だけじゃなく、色んな国で降臨祭のお祭りが行われるのか。
女神教の信者は世界中に居るらしいから、きっとこの大陸のみならず、言葉通り世界中で降臨祭のお祭りがあるんだろうな。
何だか凄いな、そう考えると。
世界の祭りか、俺も楽しもう。
女将さんの店へと到着した、引き戸を開けると「いらっしゃいませ~」と言う女将さんの元気な声が聞こえた。
店の中に入ると、中々繁盛しているみたいだった。空いている席はカウンターだけだ。
まあ、一人で来たので、カウンター席でも構わない。
「こんにちは~、女将さん、今忙しい?」
「ああ、あんたかい、御覧の通りさ。今の時間帯は混んでてね、あんたも食べていくんだろ?」
「うん、そのつもりだよ。」
会話しながらカウンターの椅子に座る。さて、今日は何を食べようかな。
女将さんは今も忙しそうにしているから、何か簡単に出来そうな料理にしようかな。
お品書きを見ていると、な、なんと、うどんがあった。
「女将さん、うどんが有るの?」
女将さんに聞くと、色々と忙しそうにしながらも、しっかりこっちに対応してくれた。
「ああ、うどんならあるよ。肉うどんに油揚げうどん、月見うどんなんてのもあるよ。」
「あ! じゃあきつねうどんが食べたい。女将さん、きつねうどん頂戴。」
「きつね? 何だい? それ?」
あ、そうか、ここは日本じゃなかったっけ、ついうっかり。
「え~と、油揚げうどんだよ、油揚げうどん頂戴。」
「はいよ、揚げ一丁ね。」
女将さんは直ぐにうどんを作り出した。
忙しいだろうから、こういう直ぐに出来そうな料理にしておく方が、直ぐに料理が運ばれて来るんだよな。
料理が出来るまでの間、する事も無いので、ステータスをチェックする。
(あ! そういやあ経験点が溜っていたっけ、ここらで一丁、レベルアップでもしておくか。)
経験点は1250点ある、一つレベルが上がりそうだぞ。
………よしよし、レベルが7から8に上がった。残りの経験点は450点だ。
という事は、今回は800点を使ってレベルアップしたという事か。
最大ヒットポイントも24になった事だし、少しは打たれ強くなったかもしれんな。
さて、お次はスキルだ。
スキルポイントは15ポイントあるので、何かスキルを習得しようかな、と思ったが、今あるスキルのレベルを上げる事も重要だよな、何を上げようかな。
そうだ、「スピード」のスキルレベルは2だったな、ここらで一つ上げておくか。
メニューコマンドを操作し、スキルレベルをアップをする。
7ポイント消費して、「スピード」のスキルレベルを4まで上げた。
これでかなり色んな状況に即応できる様になったと思う。
敏捷の値に影響するスキルだからな。
残りのスキルポイントは8ポイントか、これは今後の為に取っておこうかな、何があるか解らないからね。
今回のスキルはこんな所か。
よし、ステータスを確認してみよう。
ジャズ LV8 HP24
職業 忍者
クラス 下忍
筋力 33 体力 28 敏捷 37
器用 34 魔力 11 幸運 28
ユニークスキル
・メニューコマンド
・精神コマンド
スキル
・ストレングスLV5 (フルパワーコンタクト使用可)
・タフネスLV4
・スピードLV4
・投擲
・剣術LV3
・身体能力極強化
・全属性耐性LV1
経験点450点 ショップポイント1100 スキルポイント8
武器熟練度
小剣 100 剣 80 槍 35
こんな感じだ、ふーむ、いよいよらしくなってきたって感じか? いや、まだまだだな。
しかし、レベルが8にもなると、中々見れる様になってきたじゃないか。
いや、まだそんなに強い訳じゃない、気を引き締めて事に対処しなければ。
いつか足を掬われるかもしれんな。油断は禁物という事か。
レベル上げも終わり、うどんが来るのを待っている。すると、早速料理が運ばれて来た。
「はいよ、油揚げうどんお待ち。」
「おお~、こいつは旨そうだ。」
いい匂いがする、出汁は鰹節かな? それとも醤油かな?
薄い少し透明度があるつゆに、うどんの麺が絡み、薬味のネギの千切りがたんまり盛られている。
油揚げもふっくらしていて、いい出汁が染み込んでいそうだ。
「いただきま~す。」
両手を合わせ、早速頂く。ズルズル、ズル、………う~~ん、コシ。
歯ごたえが柔らかくていい。つゆも飲む、うん、いい味だ。薄味なのがまたいい。
油揚げもふっくらしていて、中につゆの出汁汁が染み込んでいて、旨い。
薬味のネギもシャキシャキしている。流石女将さん、最高のご馳走だよ。
ああ、何だか赤いきつねかどんべえを思い出すなぁ。
「女将さん、これ旨いよ。」
「そうだろうそうだろう、ウチの自慢の出汁だからねえ。」
うどんは、あっという間に完食した。ふう~~、腹が膨れた。
旨かった、体もあったまった事だし、また食いに来よう。
両手を合わせ、ご馳走様をした。
「女将さん、ご馳走様、幾ら?」
「うどんは鉄貨8枚だよ。」
「え!? そんなに安いの。こんなにも旨いのに? 安くて旨いだなんて、最高じゃないか女将さん。」
ポケットから銅貨を一枚取り出し、女将さんに渡す。お釣に鉄貨二枚を受け取り、ポケットの財布の袋に入れる。
「そういやあ、女将さん、降臨祭の日はやってるの?」
「降臨祭かい、昼の時間帯はやるけど、夜からは店を閉めるよ。あたしもお祭りを楽しみたいからねえ。」
「そうか、昼まではやってるんだね。飲食店ってのも大変なんだね、お休みの日はかき入れ時らしいし。」
「まあ、キリキリ働いたって、客が来る時は来るし、来ない時は来ないもんだよ。あたしだって休む事くらいはするさね、あんたんとこも休みだろ?」
「うん、一応お休みらしいけど、何か不測の事態が起これば、まあ、出撃だろうけどね。」
「へえ~~、軍人さんってのも大変だねえ、体には気を付けるんだよ。」
「ああ、兵士は体が資本だからね。それじゃあ女将さん、また来るよ、ご馳走様~。」
「まいどあり~」と言う女将さんの声を背に受け、店を後にする。
左右を見て町の中を見回す。
「う~~ん、今日もいい天気だ。」
一つ伸びをして、町の様子を見て、いよいよお祭りか~、などと思いながら、基地へ戻って行く。
町の中は今日も活気に満ちていた。
降臨祭に向けての準備と、いつもの民たちの会話などで、この国は今日も平和である事を感じさせる日和であった。
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今日のブラボー中隊は待機任務だ、ここの所色々とやる事があったので、丁度いい休みのタイミングだな。
昼飯はどうしようか、久々に女将さんの所へ食いに行こうかな。
軍隊飯も中々美味いのだが、気分的に外で食いたい時もあるのだ。
よし、町の方へ行って昼飯を食べに行こう。
クラッチ駐屯地を出て、町中を飲食店方面へ向けて歩いていき、女将さんの店へ向かう。
それにしても、この町も随分と活気に満ちてきたな。
色んな所で降臨祭のお祭りに向けて、着々と準備が進んでいる。
町の至る所で、飾り付けや夜の出し物の為なのか、ランプをロープに吊るして道の上へ上げていたり、人々が何やら話し込んでいたりで、お祭りの準備って感じだ。
「ふーむ、降臨祭か、確か軍の方でもお休みが貰えるんだったよな。」
この国だけじゃなく、色んな国で降臨祭のお祭りが行われるのか。
女神教の信者は世界中に居るらしいから、きっとこの大陸のみならず、言葉通り世界中で降臨祭のお祭りがあるんだろうな。
何だか凄いな、そう考えると。
世界の祭りか、俺も楽しもう。
女将さんの店へと到着した、引き戸を開けると「いらっしゃいませ~」と言う女将さんの元気な声が聞こえた。
店の中に入ると、中々繁盛しているみたいだった。空いている席はカウンターだけだ。
まあ、一人で来たので、カウンター席でも構わない。
「こんにちは~、女将さん、今忙しい?」
「ああ、あんたかい、御覧の通りさ。今の時間帯は混んでてね、あんたも食べていくんだろ?」
「うん、そのつもりだよ。」
会話しながらカウンターの椅子に座る。さて、今日は何を食べようかな。
女将さんは今も忙しそうにしているから、何か簡単に出来そうな料理にしようかな。
お品書きを見ていると、な、なんと、うどんがあった。
「女将さん、うどんが有るの?」
女将さんに聞くと、色々と忙しそうにしながらも、しっかりこっちに対応してくれた。
「ああ、うどんならあるよ。肉うどんに油揚げうどん、月見うどんなんてのもあるよ。」
「あ! じゃあきつねうどんが食べたい。女将さん、きつねうどん頂戴。」
「きつね? 何だい? それ?」
あ、そうか、ここは日本じゃなかったっけ、ついうっかり。
「え~と、油揚げうどんだよ、油揚げうどん頂戴。」
「はいよ、揚げ一丁ね。」
女将さんは直ぐにうどんを作り出した。
忙しいだろうから、こういう直ぐに出来そうな料理にしておく方が、直ぐに料理が運ばれて来るんだよな。
料理が出来るまでの間、する事も無いので、ステータスをチェックする。
(あ! そういやあ経験点が溜っていたっけ、ここらで一丁、レベルアップでもしておくか。)
経験点は1250点ある、一つレベルが上がりそうだぞ。
………よしよし、レベルが7から8に上がった。残りの経験点は450点だ。
という事は、今回は800点を使ってレベルアップしたという事か。
最大ヒットポイントも24になった事だし、少しは打たれ強くなったかもしれんな。
さて、お次はスキルだ。
スキルポイントは15ポイントあるので、何かスキルを習得しようかな、と思ったが、今あるスキルのレベルを上げる事も重要だよな、何を上げようかな。
そうだ、「スピード」のスキルレベルは2だったな、ここらで一つ上げておくか。
メニューコマンドを操作し、スキルレベルをアップをする。
7ポイント消費して、「スピード」のスキルレベルを4まで上げた。
これでかなり色んな状況に即応できる様になったと思う。
敏捷の値に影響するスキルだからな。
残りのスキルポイントは8ポイントか、これは今後の為に取っておこうかな、何があるか解らないからね。
今回のスキルはこんな所か。
よし、ステータスを確認してみよう。
ジャズ LV8 HP24
職業 忍者
クラス 下忍
筋力 33 体力 28 敏捷 37
器用 34 魔力 11 幸運 28
ユニークスキル
・メニューコマンド
・精神コマンド
スキル
・ストレングスLV5 (フルパワーコンタクト使用可)
・タフネスLV4
・スピードLV4
・投擲
・剣術LV3
・身体能力極強化
・全属性耐性LV1
経験点450点 ショップポイント1100 スキルポイント8
武器熟練度
小剣 100 剣 80 槍 35
こんな感じだ、ふーむ、いよいよらしくなってきたって感じか? いや、まだまだだな。
しかし、レベルが8にもなると、中々見れる様になってきたじゃないか。
いや、まだそんなに強い訳じゃない、気を引き締めて事に対処しなければ。
いつか足を掬われるかもしれんな。油断は禁物という事か。
レベル上げも終わり、うどんが来るのを待っている。すると、早速料理が運ばれて来た。
「はいよ、油揚げうどんお待ち。」
「おお~、こいつは旨そうだ。」
いい匂いがする、出汁は鰹節かな? それとも醤油かな?
薄い少し透明度があるつゆに、うどんの麺が絡み、薬味のネギの千切りがたんまり盛られている。
油揚げもふっくらしていて、いい出汁が染み込んでいそうだ。
「いただきま~す。」
両手を合わせ、早速頂く。ズルズル、ズル、………う~~ん、コシ。
歯ごたえが柔らかくていい。つゆも飲む、うん、いい味だ。薄味なのがまたいい。
油揚げもふっくらしていて、中につゆの出汁汁が染み込んでいて、旨い。
薬味のネギもシャキシャキしている。流石女将さん、最高のご馳走だよ。
ああ、何だか赤いきつねかどんべえを思い出すなぁ。
「女将さん、これ旨いよ。」
「そうだろうそうだろう、ウチの自慢の出汁だからねえ。」
うどんは、あっという間に完食した。ふう~~、腹が膨れた。
旨かった、体もあったまった事だし、また食いに来よう。
両手を合わせ、ご馳走様をした。
「女将さん、ご馳走様、幾ら?」
「うどんは鉄貨8枚だよ。」
「え!? そんなに安いの。こんなにも旨いのに? 安くて旨いだなんて、最高じゃないか女将さん。」
ポケットから銅貨を一枚取り出し、女将さんに渡す。お釣に鉄貨二枚を受け取り、ポケットの財布の袋に入れる。
「そういやあ、女将さん、降臨祭の日はやってるの?」
「降臨祭かい、昼の時間帯はやるけど、夜からは店を閉めるよ。あたしもお祭りを楽しみたいからねえ。」
「そうか、昼まではやってるんだね。飲食店ってのも大変なんだね、お休みの日はかき入れ時らしいし。」
「まあ、キリキリ働いたって、客が来る時は来るし、来ない時は来ないもんだよ。あたしだって休む事くらいはするさね、あんたんとこも休みだろ?」
「うん、一応お休みらしいけど、何か不測の事態が起これば、まあ、出撃だろうけどね。」
「へえ~~、軍人さんってのも大変だねえ、体には気を付けるんだよ。」
「ああ、兵士は体が資本だからね。それじゃあ女将さん、また来るよ、ご馳走様~。」
「まいどあり~」と言う女将さんの声を背に受け、店を後にする。
左右を見て町の中を見回す。
「う~~ん、今日もいい天気だ。」
一つ伸びをして、町の様子を見て、いよいよお祭りか~、などと思いながら、基地へ戻って行く。
町の中は今日も活気に満ちていた。
降臨祭に向けての準備と、いつもの民たちの会話などで、この国は今日も平和である事を感じさせる日和であった。
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