暗に死ねって言ってます?

猫宮乾

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【十二】どういう状況だ!(SIDE:シノン)

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「ぁ、ア……」

 え、ちょっと待って欲しい。
 俺は状況認識がさっぱり追いつかない。
 神様の家に来て、そこは天国だと確信していたが、俺はこの展開は全く予想していなかった。神様が、セギ神が、俺の陰茎を咥えている。ポカンとしてしまう。

「っ、ぁ、離し――出るから! 出るって! あ、あああ」

 唇に力を込めて雁首を刺激され、舌先では鈴口をねっとりと嬲られる。もう俺の陰茎は限界まで張り詰めている。童貞処女の俺にとっての初体験、上か下かと聞かれても、経験がないので俺にはそれすら分からないが、あんまりにもセギ神が巧みなのは分かる。

「ッ、ぁア!!」

 結局俺はそのまま腰を揺らして出してしまった。我慢が出来なかった……。
 セギ神の喉仏が動いたのを見て、神様が俺のを飲み込んだのだと理解した。
 羞恥を覚えて、カッと頬が熱くなる。

「な、なんで……」
「嫌か?」
「嫌っていうか……あの……」
「でも、気持ち良いだろ?」
「それは……」
「続き、どうする?」

 ニヤっと口角を持ち上げてセギ神が笑った。目眩がした。
 その時には、セギ神の指先が、俺の窄まりをつついていた。

「っ、ぁ、本当……あ、セギ神……っッ」
「セギで良い。呼び捨てで」
「え、あ」
「ほら、早くお前の名前も教えろ」
「あ、あ……」

 その時、指先で感じる場所を刺激された。ゾクゾクと快楽がこみ上げてくる。

「や、やめろ、そこ、やめ――っ、あァ」
「名前は? ん?」
「あ、あ、シノン」
「シノンな。覚えた」
「ああああ! 待って、あ、あ、ああああ」

 二本目の指が挿入され、激しく抜き差しされた。頭がグラグラする。未知の感覚が気持ち良い。まずい、これは、まずい。

「挿れても良いか?」
「え、あ……ひ、ひぅ」
「いいよな?」
「ん、ン――」

 セギ神は強引だった。十分に解されていたが、初体験の俺の後孔に、硬い神様の陰茎がすぐに挿ってきた。一気に雁首まで入った時、ソファの上で俺は腰をひこうとした。するとガシっと掴まれて、そのまま奥深くまで貫かれた。

「あああああ!」

 体が熱い。じっとりと汗ばんでいる。力が抜けてしまいそうだが、呼吸に必死の俺は、眦から涙を零しながら、セギ神を見た。どこか獰猛な目をしたセギ神は、ぺろりと唇を舐めると、腰を揺らし始めた。

「あ、あ、あ」

 この日俺は、神様に何度も穿たれた。
 事後、神様が捨てたゴムは、三つもあった……。


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