8 / 10
【八】
しおりを挟む翌日も休日だったので、朝希は眞郷が帰ってからも、ずっと横になって過ごしていた。腰が怠い。だが、満足感が強い。天井を見上げながら、ぼんやりと考える。人生で初めて己の性癖を吐露し、そして受け入れられ、好きな人に想いを伝える事も出来た。その上体を繋げてしまった。いずれも嬉しいのに、まだ本当に現実なのか、悩んでしまう。今も肌には、眞郷の体温や手の感触が生々しく残っている気がしたから、夢でないのは分かっているが。ただそれらは気恥ずかしくもある。でもそれ以上に嬉しくて、思わず喜びを噛みしめてしまう。
――また来る、と。
そう言って眞郷は帰っていった。それが朝希は嬉しかった。
「恋人同士になったんだよな……」
まだその実感は薄い。けれど喜ばずにはいられなくて、自然と頬が緩んでしまう。それから朝希は、畳の上に置いてあったスマートフォンに手を伸ばした。個人的な連絡先を交換してから、眞郷は帰っていった。見ればメッセージアプリの通知があって、眞郷から連絡がきていた。体を気遣うものだったので、瞬時に赤面しながらギュッと朝希は目を閉じる。それからチラッと瞼を開いて再度文面を確認し、必死にスタンプで返事をした。
こうして新しい日々が幕を開けた。
翌日からは、ビニールハウスでの仕事がいつもと同じように始まったが、朝希の心持ちは以前とは違う。規格内のトマトにも、そして規格外のトマトにも、何より規格外だった自分にも、新しい道がある。そう考えながら取り組む仕事は、いつもより充実感があった。
眞郷は一度本社に戻るそうで、既にこの町にはいないが、定期的に訪れると話していた。だからまた会えるし、なにより毎日メッセージのやりとりをしていて、時には通話もしている。この日も帰宅後、夕食を終えてから、朝希はスマートフォンを見ていた。すると眞郷からの着信を、画面が告げた。慌てて操作し、耳に当てる。
「は、はい!」
『お疲れ様。食事が終わったって話だけど、今日のメニューは?』
「いつも通りで、漬物とか……あとは買った魚とか、サラダとかだな」
『今度手料理を振るまってくれ』
「俺、料理なんて出来ねぇよ」
『じゃあ俺に振るまわせてくれ。一人暮らしが長いから、そこそこ自信があるぞ』
「へぇ。得意料理は?」
『カニクリームコロッケだ』
「あれって自分で作る事も出来るのか?」
『勿論』
「ふぅん。コロッケなんて買った事しかねぇから分からない。な、なぁ、次っていつ来る?」
『明日から出張だから、来月になるな』
「そ、そうか」
『丁度朝希のところは、最初の収穫の時期だろう?』
「お、おう。忙しくなる直前だな」
自然と今では、名前を呼び捨てで呼ばれるようになった。その変化も、朝希には嬉しい。相変わらず朝希は、『眞郷さん』と呼んでいるが、それはその方が自然な気がするからだ。
その後は少し仕事の話をし、さらに雑談を続けてから通話を切った。終了後、スマートフォンの画面を見ながら、暫くの間朝希はうっとりとしていた。
毎日朝希は、眞郷からの通話を待っている。
まだ自分からかけた事は一度もない。
朝希の仕事は規則正しいが、眞郷は残業がある場合もあると知っているから、かけるタイミングが分からないというのもある。でも、眞郷がかけてくれるのだから、問題は無いと朝希は思っていた。この日も入浴後、朝希は自室でゆっくりと眠りについた。
そして翌日も仕事が終わってから、眞郷からの連絡を待っていた。
最後の連絡は朝にきたメッセージで、『出張に行ってくる』というものだった。帰宅した朝希は、代わり映えのしない夕食を口に運んでから、ずっとローテーブルの上にあるスマートフォンを見ていた。
八時、九時、十時。
いつも十時半以降は、眞郷は通話をしてこない。仕事で朝が早い朝希が、十時には寝るようにしていると、既に眞郷も知っているからだ。十時二十分になった時、今日はもう連絡はこないだろうと判断し、朝希はシャワーを浴びる事にした。手早く体を洗いながら、残念に思う。
(出張と言っていたし忙しいのかもな)
恐らく緋茅町に来ていた時のように、どこか他の農村地帯に出かけているのだろうと、朝希は考えた。入浴後、目覚まし時計を確認してから、薄手の毛布をかける。そしてすぐに眠りに落ちた。明日通話をする時に、何を話そうかと考えながら。
だが翌日も、その翌日も、さらにその翌日も、眞郷から通話はこなかった。通話はおろか、メッセージすらこない。朝希は二度、『忙しいのか?』『何かあったのか?』と、メッセージを送ってみたが、既読すらつかなかった。ブロックされているわけではないが、見られている様子もない。
小さく不安が広がり始め、次の休日には膨れ上がっていた。もう一週間も、連絡が取れない。嫌な胸騒ぎがする。じっとスマホを見ながら、朝希は意を決して、自分から眞郷に音声通話で連絡をしてみる事にした。
「……」
しかし、電子音がするだけで、繋がらない。
アプリでダメならば、電話はどうかと考えて連絡してみたが、電波が入っていないと機械音声に告げられた。着信拒否されているのだろうかと不安になる。
(なんで? 俺は、何か悪い事をしたのか?)
必死に最後の通話の事を、朝希は思い出してみる。カニクリームコロッケの話をした記憶しかない。
(料理が出来ないって言ったのが、気を悪くさせたとか?)
そんな事を考えてみるが、自分でもそれが理由だとは思えない。
(前の恋人には浮気されて冷めたって言ってたけど、俺も何か冷められるような事、したのか?)
ぐるぐると考えてみるが、結論が出てこない。その後、そばの棚から、眞郷はフードロス関連の契約書類を取り出した。本格的な規格外トマトの提供時期が間近であるから、それを口実に、会社に電話をしても不自然では無いだろうと思案する。理由なんて、ただの挨拶でも構わないと思った。
(無事かどうか、何かあったのかどうかだけでも知りたい。病気とか、怪我とか、事故とか、そう言うんじゃないなら、それが分かるだけでもいい)
内心でそう考えながら、朝希は壁に掛けてある丸い時計を見た。幸い本日は平日で、現在は会社の営業時間内だ。震える手でスマートフォンのキーボードをタッチし、朝希は眞郷の会社に電話をかけた。するとすぐに、電話が繋がった。
「も、もしもし。あの、俺……葉宮朝希と言います。その……規格外トマトの事でお電話しました」
『あ、葉宮さん! 以前仙鳥市の弊社のレストランでご一緒させて頂いた高原です。お世話になっております』
「あ……どうも。あの……眞郷さんは……」
『眞郷でしたら、出張に出ておりまして。ご用件なら、私が承ります!』
「い、いえ……出荷時期が近いのでご挨拶をと思っただけですので。失礼いたします」
思わずそう告げ、朝希は電話を切った。ドクンドクンと動悸がする。
「出張……」
気づくと呟いていた。まだ出張中だったのかと考える。長い、わけではないのかもしれない。緋茅町にも二週間近く滞在していたし、往復も頻繁だった。だが……。
(連絡出来ないほど多忙な出張……?)
そう考えると、嫌な気持ちになってしまう。決して眞郷を信じないわけではない。逆に信じたい。だが、いつ何があってもいいようにと、手慣れた様子でローションやコンドームを用意していた事を、どうしても想起してしまう。
(新しい出張先で、新しい恋人ができていたら?)
思い浮かんだその考えに、朝希の胸は、ギュッと締めつけられるように痛くなった。
この日からは世界が色褪せてしまったように、暗くなってしまった。仕事にも身が入らない。見えてきた道が閉ざされ、可能性なんかどこにもなかったと思わせられるような、そんな気持ちだった。義務的に仕事をし、帰宅してからは、通知も着信もないスマホをぼんやりと見据える毎日だ。涙さえ出てこない。そんな日が、一日、また一日と過ぎていく。
「でもな。でも、そうだな。俺は兎も角、トマトは……ちゃんと有効活用されるもんな。きちんと取り柄がある。大丈夫だ、トマトは。それに――眞郷さんは、俺を裏切るような人じゃねぇよな。連絡がこないのだって、きっと……理由がある。絶対ある」
願うような気持ちでそう呟いてから、朝希は自室のベッドに入った。やはりこの部屋で体を重ねなくてよかったと思う。毎日、優しかったあの日の温もりを思い出して眠る事には、たえられそうにも無かったからだ。信じたい気持ちと同じくらい、どこかで諦観もあった。
翌朝、初収穫の日を迎える事になった。いつもより少し早くビニールハウスへと向かい、作業に従事する他の人々と言葉を交わしてから、一つ一つ確認し、朝希は収穫を始めた。大半は規格内のトマトとなったが、やはり一部は規格外品となった。
しかし今後は廃棄するだけでないのだと念じながら、それぞれ別のカゴに収穫していく。
それが一段落したのは、日がだいぶ高くなってからの事だった。そろそろ一度休憩して、昼食をとる時間だ。ビニールハウスを出た朝希は、ベンチの脇の水道へ向かおうとして、足を止めた。人の影が伸びてきたから、ゆっくりと顔を上げる。そして目を見開いた。そこには眞郷が立っていた。
「朝希」
名前を呼ばれ、驚いて唇を震わせた朝希だが、なにも言葉が出てこない。会いたかったと、そう伝えたかったし、何故連絡をくれなかったのかと問いかけたかったが、それすらも言葉にならない。
だから立ち尽くして、土手の上にいる眞郷を見あげていた。
「さっきメッセージを見て、すぐに返事をしたんだけどな、今度は君の方が仕事中だったみたいだな。どうしても早く会いたくて、つい来てしまった」
「お、おう……」
その言葉に、平静を装ってから水道へと向かい、手を洗ってから、朝希はポケットにしまってあったスマートフォンを取り出した。仕事中は通知音を消しているから、ロックを解除しチラリとアプリを確認すれば、既読のマークがついていて、新たに『会いたい』『お土産を買ってきた』『今から行く』と、連続でメッセージがきていた。眞郷がベンチに座りなおしたので、朝希もそちらに歩み寄る。そして動揺しながらも、隣に腰を下ろした。
「出張、長かったんだな」
「ああ。まさか二週間以上も帰れないとは思わなかった。最初は三泊四日の予定が、色々と祖父に頼みごとをされてしまってな」
「そうか。忙しかったんだな」
「忙しいと言えば忙しかったが、観光する余裕もあった」
悪びれた様子もなく、笑顔で眞郷が言う。ズキリと朝希の胸が痛んだ。
「……そうか」
観光する余裕はあるのに、メッセージを返信する時間も、そもそもアプリを見る機会も無かったのかと、糾弾してしまいそうになる。しかしそれらを口にして、怒らせるのも怖い。嫌われたくない。そんな葛藤が原因で、思わず涙が込み上げてきたものだから、慌てて朝希は俯いた。顔が見えないように気をつける。
「何度行ってもいい場所だ。酒も美味いし、海も綺麗で」
「へぇ」
「難点を挙げるなら、こちらの私用の携帯端末の電波が届かない事だな」
「――え?」
「海外もだいぶ繋がるところは増えた、が、あそこはまだまだ全然だ。何度か衛星電話を使って連絡しようかと思ったけど、時差があるから朝希に悪いと思ってかけなかった。連絡出来なくてごめんな。手紙よりはさすがに早く、俺の方が帰る事が分かっていたしな」
微苦笑するような眞郷の声を聞いて、俯いたまま朝希は目を見開いた。
「出張って……海外だったのか?」
「ああ。祖父があちらでも事業を展開しているんだけどな、少しトラブルが起きて、臨時の代理として対処をしてきたんだ」
「……っ、そ、そうだったのか」
朝希の肩から、力が抜けかける。
「朝希?」
「あ、いや」
声に涙が混じってしまったと気づき、慌てて右手の甲で、朝希は頬をぬぐった。
「どうかしたのか?」
「な、なんでもない」
「いいや、なんでもなくはないだろ? どうした?」
「別に!」
「――もしかして、不安にさせたか?」
その通りだったから、朝希は息を呑んだ。すると隣からそっと手を伸ばして、眞郷が朝希の頬に触れた。朝希は恐る恐る、眞郷の方を見る。
「……電話をしたら……電波が、入らないって……俺、拒否されてるのかと思って……でも、本当に入らなかったんだな……」
「悪かった。出張先を、きちんと伝えていくべきだったな」
「まったくだ。俺、俺……何かあったんじゃないかと思ったり、嫌われたのかと思ったり、もう頭の中がごちゃごちゃで……っ、よかった。また会えてよかった」
再び涙が浮かんできそうになったので、朝希は今度は空を見上げた。涙が零れ落ちないように注意する。
「朝希。もっと俺を信じてほしい」
「うん……」
「信用してくれ。俺は理由なく恋人と連絡を断ったりはしない」
「……だったら、信用させてくれ」
「どうしたら信用してくれる?」
「もっと話したい。ちゃ、ちゃんと、だ、だから、出張の話とか、聞きたい」
「これからは必ず話す」
「これからだけじゃなくて、今日ももっと、もっと話したい。眞郷さんと一緒にいたい。仕事が終わったら、話せないか?」
思わず朝希が不安を滲ませる声音で告げる。すると少しだけ眞郷が困ったような顔になり、大きく吐息した。
「実は空港から真っ直ぐこちらへ来たんだけどな、緋茅の里には団体客が来ているらしくて空きが無かったんだ。仙鳥市のホテルをこれから探そうと思ってたところだ。出張が終わったばかりだから、これから一週間は休暇をもらってる、が、今日は難しい」
「俺の家に泊まればいい」
「いいのか? 朝希は今日から収穫作業で忙しいんじゃないのか?」
「平気だから、だから、頼むから……ちゃんとあんたがいるって、あんたと話して、そう実感してぇんだよ」
縋るように朝希が言うと、ポンポンとその頭を、撫でるように眞郷が叩いた。
「分かった。じゃあ泊めてもらう」
「うん、うん」
「俺はここにいるから、安心してくれ。それより昼だろ? きちんと食べないと、午後がもたないんじゃないか?」
「ああ」
頷き、ベンチのそばに置いてあった保冷パックの中から、この日もおにぎりと簡単なおかずを取りだして、朝希は昼食とする事にした。その隣に座している眞郷は、柔和な眼差しで、それから土産話を語り始めた。食後朝希は、家の鍵を眞郷に預けた。
「入っていてくれ」
「いいのか? 悪いな、急に押しかけてここへ来たのに」
「いいんだ。来てくれて、本当によかった。お茶も自由に飲んでいてくれ」
そう短くやり取りをしてから、朝希はビニールハウスの中へと戻った。そしてこの日の予定分まで収穫を終えてから、規格内のトマトと規格外のトマトをそれぞれざっと確認した。詳細な選別や出荷作業は別の場所で行うが、ある程度の数は分かる。今夜それも一緒に報告しようと考えながら、朝希は帰宅した。その間も、本当に夢ではないのだろうかと、ずっと心臓がドクンドクンと煩かった。
2
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説
初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
十二年付き合った彼氏を人気清純派アイドルに盗られて絶望してたら、幼馴染のポンコツ御曹司に溺愛されたので、奴らを見返してやりたいと思います
塔原 槇
BL
会社員、兎山俊太郎(とやま しゅんたろう)はある日、「やっぱり女の子が好きだわ」と言われ別れを切り出される。彼氏の売れないバンドマン、熊井雄介(くまい ゆうすけ)は人気上昇中の清純派アイドル、桃澤久留美(ももざわ くるみ)と付き合うのだと言う。ショックの中で俊太郎が出社すると、幼馴染の有栖川麗音(ありすがわ れおん)が中途採用で入社してきて……?
幸せの温度
本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。
まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。
俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。
陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。
俺にあんまり触らないで。
俺の気持ちに気付かないで。
……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。
俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。
家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。
そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?
しのぶ想いは夏夜にさざめく
叶けい
BL
看護師の片倉瑠維は、心臓外科医の世良貴之に片想い中。
玉砕覚悟で告白し、見事に振られてから一ヶ月。約束したつもりだった花火大会をすっぽかされ内心へこんでいた瑠維の元に、驚きの噂が聞こえてきた。
世良先生が、アメリカ研修に行ってしまう?
その後、ショックを受ける瑠維にまで異動の辞令が。
『……一回しか言わないから、よく聞けよ』
世良先生の哀しい過去と、瑠維への本当の想い。
告白ゲームの攻略対象にされたので面倒くさい奴になって嫌われることにした
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。
その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。
その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。
早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。
乃木(18)普通の高校三年生。
波田野(17)早坂の友人。
蓑島(17)早坂の友人。
石井(18)乃木の友人。
最愛の幼馴染みに大事な××を奪われました。
月夜野繭
BL
昔から片想いをしていた幼馴染みと、初めてセックスした。ずっと抑えてきた欲望に負けて夢中で抱いた。そして翌朝、彼は部屋からいなくなっていた。俺たちはもう、幼馴染みどころか親友ですらなくなってしまったのだ。
――そう覚悟していたのに、なぜあいつのほうから連絡が来るんだ? しかも、一緒に出かけたい場所があるって!?
DK×DKのこじらせ両片想いラブ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
※R18シーンには★印を付けています。
※他サイトにも掲載しています。
※2022年8月、改稿してタイトルを変更しました(旧題:俺の純情を返せ ~初恋の幼馴染みが小悪魔だった件~)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる