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―― 第四章:美術館とイチゴジャム ――
【三十一】声
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翌日――実を言えば、梓藤は珍しく本部に行くのが億劫だった。
身内を疑いたくはないが、潔白を確認しておく必要がある。坂崎の例があるからだ。そのため、到着してから、二人がいるのを見て取り、指輪を外すタイミングを探った。同時に、自分が指輪を日常的にしていて不自然ではないかと考え、二人の指を見てみれば、静間は右手の人差し指と薬指にいくつか嵌めていて、意外なことに西園寺も左手の薬指に指輪を嵌めていた。これならば、己が嵌めていてもおかしくはないだろと、梓藤は判断する。
そしてその後、それとなく指輪を取って、スーツの右ポケットに入れる。
「……」
『……』
西園寺は、完全に無音だった。ESP対応について考えても、思考統制訓練を受けているのだろうと、即座に判断できた。これでは、何を考えているのかは全く分からないが、少なくとも雑音になることもない。そう考えた直後、梓藤は眉間に皺を刻んだ。思わず双眸を伏せる。平静を装い、必死に自分の席についた。
「おはよー、冬親ちゃん」
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い無理きつい、幻肢痛ってこんなに痛いの、痛い痛い痛い痛い痛い、本当無理だ、無理すぎる。もうこの痛みから解放されるならなんでもいい痛い痛い痛い痛い痛い痛い死にたい』
梓藤の胸の中で、嫌な動悸が始まる。目を開けて、チラリと静間を見た。
「ああ、おはよう」
「どうかしたの? 難しい顔してるけど」
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い』
断末魔のような響き、ひたすら繰り返される言葉。
梓藤はダラダラと冷や汗をかく。
「え? 風邪? 本当に顔色が真っ青だけど?」
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い死にたい。自殺したい。もう今日する。痛い』
それを耳にし、ハッとして、思わず立ち上がり梓藤は静間に駆け寄った。
「静間、思い直せ」
「へ? なにを」
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。こんなに痛い時に、話しかけられても頭に入ってこないんだけどー? 痛い痛い痛い痛い痛い』
まさか能力について公言するわけにも行かず、元々知っているらしい西園寺に関しては後ほど知った経緯を聞くにしろ……どうすればいいのかが分からない。だが、自殺は止めたい。
「静間、少し休んだ方がいい」
「はい?」
『なにそれ、人が痛みに耐えて、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い、こうして座ってるって言うのに痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いやっぱり、片腕の俺じゃぁ足手まといってこと? 分かるよ、ああ、分かるよー? ああ、痛い痛い痛い痛い痛い』
そうではないと、どのように伝えればいいのだろうかと、梓藤は焦った。
――その時の事である。
電話が鳴り響いた。顔を背けてから、梓藤が受話器を取る。
「政治家……議員だと……? ああ、分かった。急行する」
そう告げて、梓藤は受話器を置いた。
概要は、次の選挙で、政権交代をするのではないかと囁かれている最大野党が開いたパーティーにおいて、惨殺死体が見つかったのだという。肉を喰いやぶられていたとの話だった。梓藤は指輪を嵌め直す。
「西園寺、行くぞ。静間、お前は――……その……」
「うん? バックアップするけど?」
「……そうだな。宜しく頼む」
梓藤は気持ちを切り替えて、頷き、急いで本部を出た。西園寺も追いかけてくる。
こうして二人で、パトカーに乗り込んだ。
サイレンを鳴らして進み、目的の会場にすぐに到着する。
「西園寺」
「はい」
「中に入ったら、俺が全員の心を読んで、その場にマスクがいるか否かを確認する。いた場合指示を出すから、お前が射殺してくれ」
「分かりました」
「――聞かないのか?」
「なにをです?」
「【力】について」
「余計な詮索は死期を早めるのでは? 俺はまだ死にたくありません」
「では俺が先に尋ねるが、何故俺の力について知っていたんだ?」
「祖父から『梓藤』という名を聞いた事があったので」
「祖父?」
「ええ、祖父です。行かないんですか?」
「ああ、そうだな。雑談をしている場合ではないな」
結局、祖父という情報だけでは、心が読めない西園寺が相手では、何も分からなかった。
二人で車を降り、会場に入ると、そこには総勢二百名程度の人間がいた。
唾液を嚥下してから、梓藤が指輪を外す。すると生々しい悪意や、おしつけの善意、そういったものが主体となったネガティブな感情と、その逆にポジティブな感情が、声となって、一気に梓藤を襲った。目をきつく伏せ、それらを判別し、梓藤は首を振る。
「この中にはいない」
「ですが車内で見たタブレットの情報だと、誰も外に出ていないと。この人数ですし、漏れはあるかもしれませんが……――残りは、それこそ国会議員が六名、この野党の党首や幹部が、会場の横の貴賓室へと集められているだけです」
「行くぞ」
「はい」
二人は真っ直ぐにそちらへと向かった。そして梓藤がノックをし、扉を開ける。先に入った梓藤に続いて、西園寺も中に足を踏み入れた。
そこで西園寺は、一人ずつ紹介を始めた給仕の言葉を、頷きながら聞く。
その横で、梓藤は耳を疑っていた。
『やはりこの国は、我々選ばれしマスクが統べるべきだ』
『その通り。特に高等な知能を持つ我々が国を導くべきだ』
『そのためにも、力をつけなければ。今夜は、新鮮な人の肉を用意してある』
『そういえば、外の騒ぎはなんだったんだ? 生の遺体があるのなら、よい酒の肴になっただろうに』
『ところで、今給仕が相手をしている二名の刑事は? 美味そうじゃないか』
『確かに生きがいいな。どちらから喰べる?』
梓藤は青ざめながら、息を呑んだ。
「どうでした? 梓藤さん」
小声で西園寺が囁くように尋ねる。近い距離にある西園寺の顔を素早く一瞥し、ぽつりと梓藤が呟く。
「そこにいる六人は、全員マスクだ。給仕もそれを承知している」
「なっ」
するといつもは動揺など見せない西園寺が、珍しくぎょっとした顔に変わった。
「信じられないのは分かる。でも、信じてくれ……信じてもらう方法は思いつかないが……」
焦燥感に駆られるように、梓藤が続けた。西園寺が疑うのも無理がないと思ったからだ。なにせここにいる全員が、メディアへの露出頻度も高い政治家達だからだ。冤罪で殺害したとなれば、国を傾ける事にもなりかねない。
だが梓藤が言い終わる前に、一番近くに座っていた議員の頭が弾け飛んだ。排除銃を構えて、二体目の頭を撃ちながら、西園寺が頷く。
「梓藤さんの仰る通りだと、判断します。信じます」
そのまま不意をつかれて呆然としていた全員を、呆気なくあっさりと西園寺は撃ち殺した。ソファや窓を、弾け飛んだ血肉が染めている。
そこへ駆けつけてくる足音がして、二人が振り返ると、警備員が多数訪れたところだった。説明が面倒だなと、梓藤が考えた時、不意に警備員の人波が、左右に割れた。
「っ」
西園寺が隣で息を呑んだ時、梓藤も正面から現れた人物を見て、硬直した。
そこには、時の総理大臣の姿があったからである。
「申し訳ない、この会場で陰惨な事件が起きたと耳にし、思わず立ち寄ってしまったんだ。貴方達は、特殊捜査局の方々かな?」
「――はい、梓藤冬親警視正です」
慌てて梓藤は警察手帳を見せた。その後で、西園寺が倣う。
一瞥してそちらを確認しつつ、ダラダラと梓藤は汗をかいた。なにも、西園寺の対応が心配だったからではない。
「お会いできて光栄だ、梓藤警視正、西園寺警視」
『これで次の選挙も安泰だ。邪魔者は全て消えたようだ。さもマスクども食べられたような遺体をこちらで用意し通報した甲斐があったというものだ。あの忌々しい六人がマスクだというのは推測だったが、運は私に味方したようだな』
驚愕するしかない梓藤だったが、総理大臣が協力者でない事や、本日まで知らなかった事も分かる思考であり、排除対象ではない。
「それでは、俺達はこれで。行くぞ、西園寺」
「はい」
足早に会場を歩きながら指輪を嵌め直した梓藤は、入り口を出たところで、西園寺に聞かれた。
「どうかしましたか?」
「いいや……」
総理大臣については、耳に入れないことに決める。
それこそ、知れば死期が早まる内容なのだから。
このようにして、二人はパトカーに乗り込み、本部へと帰還した。
身内を疑いたくはないが、潔白を確認しておく必要がある。坂崎の例があるからだ。そのため、到着してから、二人がいるのを見て取り、指輪を外すタイミングを探った。同時に、自分が指輪を日常的にしていて不自然ではないかと考え、二人の指を見てみれば、静間は右手の人差し指と薬指にいくつか嵌めていて、意外なことに西園寺も左手の薬指に指輪を嵌めていた。これならば、己が嵌めていてもおかしくはないだろと、梓藤は判断する。
そしてその後、それとなく指輪を取って、スーツの右ポケットに入れる。
「……」
『……』
西園寺は、完全に無音だった。ESP対応について考えても、思考統制訓練を受けているのだろうと、即座に判断できた。これでは、何を考えているのかは全く分からないが、少なくとも雑音になることもない。そう考えた直後、梓藤は眉間に皺を刻んだ。思わず双眸を伏せる。平静を装い、必死に自分の席についた。
「おはよー、冬親ちゃん」
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い無理きつい、幻肢痛ってこんなに痛いの、痛い痛い痛い痛い痛い、本当無理だ、無理すぎる。もうこの痛みから解放されるならなんでもいい痛い痛い痛い痛い痛い痛い死にたい』
梓藤の胸の中で、嫌な動悸が始まる。目を開けて、チラリと静間を見た。
「ああ、おはよう」
「どうかしたの? 難しい顔してるけど」
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い』
断末魔のような響き、ひたすら繰り返される言葉。
梓藤はダラダラと冷や汗をかく。
「え? 風邪? 本当に顔色が真っ青だけど?」
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い死にたい。自殺したい。もう今日する。痛い』
それを耳にし、ハッとして、思わず立ち上がり梓藤は静間に駆け寄った。
「静間、思い直せ」
「へ? なにを」
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。こんなに痛い時に、話しかけられても頭に入ってこないんだけどー? 痛い痛い痛い痛い痛い』
まさか能力について公言するわけにも行かず、元々知っているらしい西園寺に関しては後ほど知った経緯を聞くにしろ……どうすればいいのかが分からない。だが、自殺は止めたい。
「静間、少し休んだ方がいい」
「はい?」
『なにそれ、人が痛みに耐えて、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い、こうして座ってるって言うのに痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いやっぱり、片腕の俺じゃぁ足手まといってこと? 分かるよ、ああ、分かるよー? ああ、痛い痛い痛い痛い痛い』
そうではないと、どのように伝えればいいのだろうかと、梓藤は焦った。
――その時の事である。
電話が鳴り響いた。顔を背けてから、梓藤が受話器を取る。
「政治家……議員だと……? ああ、分かった。急行する」
そう告げて、梓藤は受話器を置いた。
概要は、次の選挙で、政権交代をするのではないかと囁かれている最大野党が開いたパーティーにおいて、惨殺死体が見つかったのだという。肉を喰いやぶられていたとの話だった。梓藤は指輪を嵌め直す。
「西園寺、行くぞ。静間、お前は――……その……」
「うん? バックアップするけど?」
「……そうだな。宜しく頼む」
梓藤は気持ちを切り替えて、頷き、急いで本部を出た。西園寺も追いかけてくる。
こうして二人で、パトカーに乗り込んだ。
サイレンを鳴らして進み、目的の会場にすぐに到着する。
「西園寺」
「はい」
「中に入ったら、俺が全員の心を読んで、その場にマスクがいるか否かを確認する。いた場合指示を出すから、お前が射殺してくれ」
「分かりました」
「――聞かないのか?」
「なにをです?」
「【力】について」
「余計な詮索は死期を早めるのでは? 俺はまだ死にたくありません」
「では俺が先に尋ねるが、何故俺の力について知っていたんだ?」
「祖父から『梓藤』という名を聞いた事があったので」
「祖父?」
「ええ、祖父です。行かないんですか?」
「ああ、そうだな。雑談をしている場合ではないな」
結局、祖父という情報だけでは、心が読めない西園寺が相手では、何も分からなかった。
二人で車を降り、会場に入ると、そこには総勢二百名程度の人間がいた。
唾液を嚥下してから、梓藤が指輪を外す。すると生々しい悪意や、おしつけの善意、そういったものが主体となったネガティブな感情と、その逆にポジティブな感情が、声となって、一気に梓藤を襲った。目をきつく伏せ、それらを判別し、梓藤は首を振る。
「この中にはいない」
「ですが車内で見たタブレットの情報だと、誰も外に出ていないと。この人数ですし、漏れはあるかもしれませんが……――残りは、それこそ国会議員が六名、この野党の党首や幹部が、会場の横の貴賓室へと集められているだけです」
「行くぞ」
「はい」
二人は真っ直ぐにそちらへと向かった。そして梓藤がノックをし、扉を開ける。先に入った梓藤に続いて、西園寺も中に足を踏み入れた。
そこで西園寺は、一人ずつ紹介を始めた給仕の言葉を、頷きながら聞く。
その横で、梓藤は耳を疑っていた。
『やはりこの国は、我々選ばれしマスクが統べるべきだ』
『その通り。特に高等な知能を持つ我々が国を導くべきだ』
『そのためにも、力をつけなければ。今夜は、新鮮な人の肉を用意してある』
『そういえば、外の騒ぎはなんだったんだ? 生の遺体があるのなら、よい酒の肴になっただろうに』
『ところで、今給仕が相手をしている二名の刑事は? 美味そうじゃないか』
『確かに生きがいいな。どちらから喰べる?』
梓藤は青ざめながら、息を呑んだ。
「どうでした? 梓藤さん」
小声で西園寺が囁くように尋ねる。近い距離にある西園寺の顔を素早く一瞥し、ぽつりと梓藤が呟く。
「そこにいる六人は、全員マスクだ。給仕もそれを承知している」
「なっ」
するといつもは動揺など見せない西園寺が、珍しくぎょっとした顔に変わった。
「信じられないのは分かる。でも、信じてくれ……信じてもらう方法は思いつかないが……」
焦燥感に駆られるように、梓藤が続けた。西園寺が疑うのも無理がないと思ったからだ。なにせここにいる全員が、メディアへの露出頻度も高い政治家達だからだ。冤罪で殺害したとなれば、国を傾ける事にもなりかねない。
だが梓藤が言い終わる前に、一番近くに座っていた議員の頭が弾け飛んだ。排除銃を構えて、二体目の頭を撃ちながら、西園寺が頷く。
「梓藤さんの仰る通りだと、判断します。信じます」
そのまま不意をつかれて呆然としていた全員を、呆気なくあっさりと西園寺は撃ち殺した。ソファや窓を、弾け飛んだ血肉が染めている。
そこへ駆けつけてくる足音がして、二人が振り返ると、警備員が多数訪れたところだった。説明が面倒だなと、梓藤が考えた時、不意に警備員の人波が、左右に割れた。
「っ」
西園寺が隣で息を呑んだ時、梓藤も正面から現れた人物を見て、硬直した。
そこには、時の総理大臣の姿があったからである。
「申し訳ない、この会場で陰惨な事件が起きたと耳にし、思わず立ち寄ってしまったんだ。貴方達は、特殊捜査局の方々かな?」
「――はい、梓藤冬親警視正です」
慌てて梓藤は警察手帳を見せた。その後で、西園寺が倣う。
一瞥してそちらを確認しつつ、ダラダラと梓藤は汗をかいた。なにも、西園寺の対応が心配だったからではない。
「お会いできて光栄だ、梓藤警視正、西園寺警視」
『これで次の選挙も安泰だ。邪魔者は全て消えたようだ。さもマスクども食べられたような遺体をこちらで用意し通報した甲斐があったというものだ。あの忌々しい六人がマスクだというのは推測だったが、運は私に味方したようだな』
驚愕するしかない梓藤だったが、総理大臣が協力者でない事や、本日まで知らなかった事も分かる思考であり、排除対象ではない。
「それでは、俺達はこれで。行くぞ、西園寺」
「はい」
足早に会場を歩きながら指輪を嵌め直した梓藤は、入り口を出たところで、西園寺に聞かれた。
「どうかしましたか?」
「いいや……」
総理大臣については、耳に入れないことに決める。
それこそ、知れば死期が早まる内容なのだから。
このようにして、二人はパトカーに乗り込み、本部へと帰還した。
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