13 / 39
―― 第一章:マスク ――
【十三】甘いマスク
しおりを挟む
そしてその弾丸は――外れた。
高雅は目を見開いて硬直する。高雅が放った弾丸は、吹屋の首を掠め、もう一発は心臓付近に当たっており、その二カ所からじわりじわりと血が垂れていく。
その瞬間、部屋中に甘い香りが溢れかえった。
すると高雅の全身が、まるで石像になったかのように動かなくなった。手を持ち上げることも出来ず、高雅は困惑する。どんどん甘い香りが強くなっていく。その発生源は、吹屋の顔だった。即ち、高等知能を持つマスクだ。
「ああ、この体はもうダメだけれど、目の前に新鮮な体があって助かるねぇ」
その声に、高雅は恐れおののいた。
いつか斑目は理由が不明だと言っていたが、この甘い香りは、マスクが人間を硬直させるために用いるのだと推測可能だ。なにせ現在体感している。びっしりと高雅は汗をかいた。全身の毛が逆立っている。
「さて、移動するとしようか」
吹屋の顔が、静かに剥がれ始めた。下には、皮膚をまるで焼かれたかのような、瞼と唇が癒着し、肌は爛れている顔があった。あれが、元々の吹屋の顔の残骸に違いない。
そこから分離したマスクは、次第に青緑色になりながら、平べったい顔の形になり、吹屋の首を伝い、肩を伝い、腕を伝い、足を伝い、靴を伝い、最後には床に降りた。そして白い床の上を、ゆっくりと顔を上にして進んでくる。まるで平べったいお面が移動しているかのようだ。
「う、うぁ……あ」
声帯は自由になるようで、高雅は怯えて声を上げた。
マスクが、自分の靴の上に乗っている。それから脹ら脛を伝い、膝の上を通り、太股まで到達した。どんどん甘い匂いが強くなっていく。脇腹を、マスクが這い上がってくる。感触は冷ややかだ。それが腕を通り、ついに肩にのった。その後首の表面を通り抜けてから、いよいよ高雅の顔に迫る。
そして高雅の顎に、マスクの額の部分が触れた。そのままマスクはねっとりと動きながら、高雅の顔を覆った。すると高雅の口の中に、マスクが放った液体が入ってきた。それは、とても甘い。マスク自体が、甘いようだ。甘いマスクは鼻に接着し、それから高雅の眼窩にも液体を放った。だがその液体は、まるで意思を持つかのように、眼球の周囲を通り抜け、頭の中へと入っていく。液体に覆われた眼球が、ピクピクと動いたのは、視神経にマスクの放つ液体が触れたからだろう。液体は、高雅の脳を目指しているようだった。高雅は涙を流すことさえ許されず、ただ心中で泣き叫ぶ。頭の中に、何かが入ってきたのがすぐに分かった。まるで意思を持っているかのような液体に、脳の一部を掴まれ、弄られている感覚がする。直後、高雅は意識を取り落とした。
――そして、高雅伊月という人間としての人格は喪失した。もう二度と、彼は戻ることが出来ない。何せ、命を落としているのだから。脳を戯れに弄くられて、意思ある液体で満たされたりしたら、誰だって死んでしまう。実を言えば、マスクにとってそれは愉快なことでもある。
「中々よい体だねえ」
甘い香りが消失した時、高雅の唇が――いいや、高雅の顔面に張り付き、高雅の命を奪い、その体の統制権を得た、高等知能を持つマスクの唇が言葉を放った。高雅の顔になったマスクは、両頬を持ち上げて笑いながら、右手を見て握ったり閉じたりしている。
それから瞬きをしたマスクは、床に落ちている先程までの宿主の体へと歩みよった。
「頭を潰して偽装しないとねぇ。さも、この体が勝利したかのように見せかけなければ、擬態が面倒になる。今から私は、第一係の捜査員なのだからねぇ。ああ、口調も変えないとな。少し乱暴な声を出していたらしい」
高雅の記憶を読み取りながら、マスクは倒れている吹屋の頭部に排除銃をあて、完全に頭部を撃ち抜いた。血と脳漿が飛び散る中で、満足そうな目をして、高雅は遺体を見おろす。
「高雅!!」
するとその時、焦ったような声を上げ、梓藤が戸から駆け込んできた。
「大丈夫か? ん……その遺体は……」
「俺、やれました。吹屋の頭を完全に吹き飛ばしました!!」
マスクは擬態し、満面の笑みを浮かべる。その姿は、どこからどう見ても本物だ。目の前では、梓藤が目に見えて安堵した顔をしている。
「……これからは、単独行動は控えるように。今回は、運が良かっただけだ」
「お、俺の実力ですよ!」
「それも少しは……あるな。認める」
梓藤はそう言って苦笑すると、ポンとマスクの肩を叩いた。
「お疲れ。帰るぞ。このあとお前には、山のように報告書を出してもらうから、覚悟するように」
「えっ」
「当然だろう、単独行動中に何があったのか、吹屋を撃った理由だとか。山ほど訊かないとならないぞ」
「それは勿論、排除銃がアナウンスしたからですよ!」
「そうか」
早足で歩く梓藤を、慌てて高雅の顔をしたマスクが追いかける。
そうしながらマスクは、脳裏で梓藤を嘲笑っていた。マスクを排除する特殊捜査局の中に、マスクがいるとは考えもしないのだろう。今日からは、高等知能を持つマスクの友人達にも捜査情報を流すことが可能だ。内側に入り込めば、敵である梓藤達を観察することは易い。
その後駐車場へと出て、二人はそれぞれの車に乗った。
雨はもう止んでいる。
高速道路を抜けてから、マスクはコンビニに立ち寄ることに決めた。駐車して、中へと入る。そしてまっすぐにパンが売られているコーナーへと向かい、イチゴジャムが入っている、四角いサンドイッチを三つほど購入した。本当はイチゴのスイーツも欲しかったのだが、残念なことに手持ちが無かった。
それから本部へ戻ると先に到着していた梓藤が改めて言った。
「メールで報告書について送っておいた」
マスクは億劫だと思いつつ、擬態には必要だと考えて、しぶしぶ頷くことに決める。
「はい」
これは間食しながらでないと、やる気が途中で消えそうだと判断したマスクは、三つのイチゴサンドを、デスクの脇に並べた。
「俺はこの後も会議だ、報告書を今日中にまとめておけ」
厳しい声でそう告げて、梓藤が一歩踏み出す。そしてマスクの真横で不意に立ち止まった。
「どうかしましたか?」
「いいや、なんでもない」
梓藤はそう述べると、早足で本部を出て行った。
その姿にマスクは、本部の人間の誰一人として、マスクだと気づかないなんて笑ってしまうと思いながら、二人いる人間の観察をした。高雅の記憶に寄れば、一人は静間。もう一人は、非番だったが呼び出された様子の坂崎という人間だと理解する。
高雅はそれ以上の事は、あまり深く知らないようだった。
つまり役に立たない記憶も多いのだろうと考えつつ、マスクは報告書の山に取りかかる。
高雅は目を見開いて硬直する。高雅が放った弾丸は、吹屋の首を掠め、もう一発は心臓付近に当たっており、その二カ所からじわりじわりと血が垂れていく。
その瞬間、部屋中に甘い香りが溢れかえった。
すると高雅の全身が、まるで石像になったかのように動かなくなった。手を持ち上げることも出来ず、高雅は困惑する。どんどん甘い香りが強くなっていく。その発生源は、吹屋の顔だった。即ち、高等知能を持つマスクだ。
「ああ、この体はもうダメだけれど、目の前に新鮮な体があって助かるねぇ」
その声に、高雅は恐れおののいた。
いつか斑目は理由が不明だと言っていたが、この甘い香りは、マスクが人間を硬直させるために用いるのだと推測可能だ。なにせ現在体感している。びっしりと高雅は汗をかいた。全身の毛が逆立っている。
「さて、移動するとしようか」
吹屋の顔が、静かに剥がれ始めた。下には、皮膚をまるで焼かれたかのような、瞼と唇が癒着し、肌は爛れている顔があった。あれが、元々の吹屋の顔の残骸に違いない。
そこから分離したマスクは、次第に青緑色になりながら、平べったい顔の形になり、吹屋の首を伝い、肩を伝い、腕を伝い、足を伝い、靴を伝い、最後には床に降りた。そして白い床の上を、ゆっくりと顔を上にして進んでくる。まるで平べったいお面が移動しているかのようだ。
「う、うぁ……あ」
声帯は自由になるようで、高雅は怯えて声を上げた。
マスクが、自分の靴の上に乗っている。それから脹ら脛を伝い、膝の上を通り、太股まで到達した。どんどん甘い匂いが強くなっていく。脇腹を、マスクが這い上がってくる。感触は冷ややかだ。それが腕を通り、ついに肩にのった。その後首の表面を通り抜けてから、いよいよ高雅の顔に迫る。
そして高雅の顎に、マスクの額の部分が触れた。そのままマスクはねっとりと動きながら、高雅の顔を覆った。すると高雅の口の中に、マスクが放った液体が入ってきた。それは、とても甘い。マスク自体が、甘いようだ。甘いマスクは鼻に接着し、それから高雅の眼窩にも液体を放った。だがその液体は、まるで意思を持つかのように、眼球の周囲を通り抜け、頭の中へと入っていく。液体に覆われた眼球が、ピクピクと動いたのは、視神経にマスクの放つ液体が触れたからだろう。液体は、高雅の脳を目指しているようだった。高雅は涙を流すことさえ許されず、ただ心中で泣き叫ぶ。頭の中に、何かが入ってきたのがすぐに分かった。まるで意思を持っているかのような液体に、脳の一部を掴まれ、弄られている感覚がする。直後、高雅は意識を取り落とした。
――そして、高雅伊月という人間としての人格は喪失した。もう二度と、彼は戻ることが出来ない。何せ、命を落としているのだから。脳を戯れに弄くられて、意思ある液体で満たされたりしたら、誰だって死んでしまう。実を言えば、マスクにとってそれは愉快なことでもある。
「中々よい体だねえ」
甘い香りが消失した時、高雅の唇が――いいや、高雅の顔面に張り付き、高雅の命を奪い、その体の統制権を得た、高等知能を持つマスクの唇が言葉を放った。高雅の顔になったマスクは、両頬を持ち上げて笑いながら、右手を見て握ったり閉じたりしている。
それから瞬きをしたマスクは、床に落ちている先程までの宿主の体へと歩みよった。
「頭を潰して偽装しないとねぇ。さも、この体が勝利したかのように見せかけなければ、擬態が面倒になる。今から私は、第一係の捜査員なのだからねぇ。ああ、口調も変えないとな。少し乱暴な声を出していたらしい」
高雅の記憶を読み取りながら、マスクは倒れている吹屋の頭部に排除銃をあて、完全に頭部を撃ち抜いた。血と脳漿が飛び散る中で、満足そうな目をして、高雅は遺体を見おろす。
「高雅!!」
するとその時、焦ったような声を上げ、梓藤が戸から駆け込んできた。
「大丈夫か? ん……その遺体は……」
「俺、やれました。吹屋の頭を完全に吹き飛ばしました!!」
マスクは擬態し、満面の笑みを浮かべる。その姿は、どこからどう見ても本物だ。目の前では、梓藤が目に見えて安堵した顔をしている。
「……これからは、単独行動は控えるように。今回は、運が良かっただけだ」
「お、俺の実力ですよ!」
「それも少しは……あるな。認める」
梓藤はそう言って苦笑すると、ポンとマスクの肩を叩いた。
「お疲れ。帰るぞ。このあとお前には、山のように報告書を出してもらうから、覚悟するように」
「えっ」
「当然だろう、単独行動中に何があったのか、吹屋を撃った理由だとか。山ほど訊かないとならないぞ」
「それは勿論、排除銃がアナウンスしたからですよ!」
「そうか」
早足で歩く梓藤を、慌てて高雅の顔をしたマスクが追いかける。
そうしながらマスクは、脳裏で梓藤を嘲笑っていた。マスクを排除する特殊捜査局の中に、マスクがいるとは考えもしないのだろう。今日からは、高等知能を持つマスクの友人達にも捜査情報を流すことが可能だ。内側に入り込めば、敵である梓藤達を観察することは易い。
その後駐車場へと出て、二人はそれぞれの車に乗った。
雨はもう止んでいる。
高速道路を抜けてから、マスクはコンビニに立ち寄ることに決めた。駐車して、中へと入る。そしてまっすぐにパンが売られているコーナーへと向かい、イチゴジャムが入っている、四角いサンドイッチを三つほど購入した。本当はイチゴのスイーツも欲しかったのだが、残念なことに手持ちが無かった。
それから本部へ戻ると先に到着していた梓藤が改めて言った。
「メールで報告書について送っておいた」
マスクは億劫だと思いつつ、擬態には必要だと考えて、しぶしぶ頷くことに決める。
「はい」
これは間食しながらでないと、やる気が途中で消えそうだと判断したマスクは、三つのイチゴサンドを、デスクの脇に並べた。
「俺はこの後も会議だ、報告書を今日中にまとめておけ」
厳しい声でそう告げて、梓藤が一歩踏み出す。そしてマスクの真横で不意に立ち止まった。
「どうかしましたか?」
「いいや、なんでもない」
梓藤はそう述べると、早足で本部を出て行った。
その姿にマスクは、本部の人間の誰一人として、マスクだと気づかないなんて笑ってしまうと思いながら、二人いる人間の観察をした。高雅の記憶に寄れば、一人は静間。もう一人は、非番だったが呼び出された様子の坂崎という人間だと理解する。
高雅はそれ以上の事は、あまり深く知らないようだった。
つまり役に立たない記憶も多いのだろうと考えつつ、マスクは報告書の山に取りかかる。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/3/14:『かげぼうし』の章を追加。2025/3/21の朝4時頃より公開開始予定。
2025/3/13:『かゆみ』の章を追加。2025/3/20の朝4時頃より公開開始予定。
2025/3/12:『あくむをみるへや』の章を追加。2025/3/19の朝4時頃より公開開始予定。
2025/3/11:『まぐかっぷ』の章を追加。2025/3/18の朝4時頃より公開開始予定。
2025/3/10:『ころがるゆび』の章を追加。2025/3/17の朝4時頃より公開開始予定。
2025/3/9:『かおのなるき』の章を追加。2025/3/16の朝8時頃より公開開始予定。
2025/3/8:『いま』の章を追加。2025/3/15の朝8時頃より公開開始予定。
【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド
まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。
事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。
一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。
その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。
そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。
ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。
そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。
第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。
表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる