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―― 第六章 ――
【八十二】強すぎる快楽(☆)
しおりを挟むクライヴは、いつか用いた乳首のキャップを手に取ると、僕の両胸の突起にはめた。それがゆるゆると動き出し、僕の乳頭を吸うように刺激する。
「んン……は、ぁっ」
僕が熱く吐息をすると、続いてクライヴが張り型を手に取った。これも以前使われた品だから、僕は目を見開く。
「そ、それは……」
嘗て与えられた強い刺激を思い出し、僕は震えた。クライヴは、香油をたらたらとそれに垂らしながら、僕を見て唇の両端を持ち上げた。
「嫌か?」
「……クライヴが使いたいなら……嫌じゃないよ。で、でも、訳が分からなくなっちゃうから……僕だけが気持ちよくなっちゃうし……」
「俺は感じているルイスを見ているのも好きなんだ。繋がるのと同じくらい」
「っ、う、うん」
真っ赤になって僕が頷くと、クライヴが僕の後孔に張り型を挿入した。硬く冷たい感触に、僕は息を詰める。
「ああっ……」
丁度前立腺を押し上げる状態になったところで、クライヴが手を止めた。
張りつめている僕の陰茎は、その感覚だけで、果てそうになっている。クライヴと出会ってから、僕の体は開かれ続けているから、すぐに快楽に飲まれるように変わってしまった。
「今日もルイスの初めてを俺にくれ」
「ま、まだ僕には、初めてがあるの?」
「ああ。沢山あるぞ。これから、もっともっと教えたい」
クライヴはそう語りながら、片手に魔導具の細い棒を持った。非常に細くて、先端だけが少し丸い。柔らかそうな素材に見える。
「それは何?」
「魔法素材のブジーだ」
「ブジー?」
「使えば分かる」
そう言って喉で笑ってから、クライヴは僕の前に回り、反応している陰茎に手をかけた。そして僕の陰茎を扱き、より固くしてから、右手で細い棒にたっぷりと香油をつけた。
「んぁ……ァ、あ、あ、あああああ! 待って、嘘、あ、ア!!」
クライブはそれからその棒を、僕の鈴口からゆっくりと挿入した。僕は目を見開く。陰茎の中へと、魔法素材の柔らかな棒が入ってくる。
「え、ああああア――!!」
前から尿道を暴かれる感覚に、僕は目を見開く。衝撃が強い。だが――すぐに目を潤ませた。気持ちが良かったからだ。
「ん、ぁ……あ、あ……」
ゆっくりと差し入れられて、僕は震えを押し殺す。
「ほら、だいぶ入った。このブジーは、目的の場所を見つけると、色が変わるんだ」
「目的の場所?」
「いつも内側から暴いているところを、前からも暴かせてもらうぞ」
「ン――あ、あ、あ」
トントンとクライヴが棒の先を刺激した直後、僕の頭が真っ白になった。そこで僕は理解した。陰茎側から、今僕は、前立腺を暴かれている。
「ああ、あっ……ッ」
再びトントンとクライヴが棒を動かした時、僕は壮絶な射精感に襲われた。けれど物理的に封鎖されているため、出るはずもない。
「いやぁっ」
イきっぱなしの感覚に、僕の太ももが小刻みに震えだし、全身がびっしりと汗ばんだ。
「さて、まだまだだぞ?」
「んア――!!」
直後、クライヴが張り型を振動させた。内側と前から同時に前立腺を刺激された瞬間、胸への刺激も相まって、僕の意識はブツンと途切れた。快楽が強すぎた。
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