オジサマに恋して

べねま琴音

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ドMにさせられて

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フリードがポケットから取り出したのは、大人のおもちゃなのかと思ったが、不思議と鉄やアルミの色をした長く細い棒だった。

それで、楽しませてくれると言ったのだが、一体何をするものなのか、長い金属製の棒ということしか分からない。


ふと、フリードを見ると、
「…俺が使い方を教えてあげますよ」
と、ニヤリと笑った。

そして…奏のモノを掴むと、くいと上に持ち上げ、尿道にその金属製の棒を差し込んできたのだ。
「……!!あああああっ!!!……っ!い、痛っ…!痛い…やめ、やめて…くれ…っ」
そして、その棒で中をぐりぐり掻き回してくる。
「あっ…あっ…んあっ………や、やめ…」
痛みで涙が出てくる。
ところが……その棒が、とある一点を突いたときだった。


気持ちよくてたまらなくなったのだ。



このままでは気がおかしくなってしまう…!

やめてほしくて懇願した。

「お願い…しますっ……やめ、て。気がおかしく、なるっ…」
「ここ…前立腺に当たるでしょう…?気持ちよくてたまらないんじゃないんですか?」
「はっ…あっ…、あっ、あぁ…っ」
声が止まらなく溢れてしまう。
「ほら?もっと声殺さないと…人が来ちゃいますよ?会社の中で、仕事をさぼって、こんなに淫乱になってる姿を見せてもいいんですか?」
「………!!!」
「…ふふ。奏さんはいい人ですね。」
「……っ、うっ、……お願い、します……抜いて、ください…は、あっ…僕は…もう、イキ…たくてっ…」
涙ながらに訴えた。
「せき止められてイケないんでしょう…?」
奏はこくこくと顔を真っ赤にしながら頷いた。
それを見届けると、満足な顔をしながらフリードが「なら、一緒に気持ちよくなりましょう。ほら、俺が便座の上に座りますから、俺の上に乗ってください。」
とニヤリと一言。


奏はガマンできなくなって、自ら、そのフリードの大きく充血して脈が見えているマラに乗り…フリードと揺れはじめた。
「はっ…あっ…あっ…あっ…あ、あっ、あぁっ!」
と、幾度となく揺れたその瞬間、突如、それは引き抜かれた。
「!!!っ!あ、ああああああああっ!!!はあぁっ!!!」
せき止められていたものが、一気に噴射したのだ。ガマンしていた(させられていた)分、昇天の度合いは激しくて、奏は、そのまま気を失って寝てしまった。
同時にフリードも己の欲を奏の中に放って、切れた息を整えはじめた。


そして、自身を引き抜くと、奏を置いてトイレを出ようとした。
…が、しかし、フリードはどこからかウェットティッシュを出すと、奏の中に放った自らの白い液体を指で掻き出しはじめた。
そして、ウェットティッシュで奏を拭う。


奏は、フリードの指が掻き出すたびに、ピクンピクンと反応していたが、結局その場に崩れ落ちそうになった。
 それを見て、フリードは何を思ったか、奏をそっと抱きかかえると、おぶってトイレを後にした。
そのまま、人目につかないような廊下を選びながら駐車場に向かい、自分の車の助手席に乗せると、背を持たれかけさせ、ゆっくりと眠りにつかせた。


そして、フリードは仕事に戻ったのである。



「…ああ。佐藤課長。さっき、資料室に行ったら、奏部長が青ざめて具合悪そうにしてたので、俺の肩を貸して、車に運びました。今は車で寝ています」
半分嘘たが、わずかに本当だ。
 佐藤課長は、まさかフリードリヒが嘘をつくなどと思ってもいないようで
「奏部長は大丈夫なのか?医者へは?」
「大丈夫だそうです。少し寝れば治ると仰ってたので、俺の車に乗せました。またあとで、様子を見に行ってきます」
「そうか。頼んだぞ」
「はい」



そうして、数時間が過ぎた。


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