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探偵少女の出番はない
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空は青く、一本の道をがあり両側に飲食店、八百屋、魚屋、等々店が並んでいる。
飲食店の外の飲食スペースの席で、長い黒髪の少女━━小倉早苗と短い金髪の少女━━米沢ねねがコーヒーを飲んでいる。
新聞を読みながらねねが呟く。
「最近、離婚や恋愛絡みのトラブルが増えてるんだって。おっかないねぇ。うちの探偵事務所に来てくれないかな」
ねねは探偵で早苗は助手だ。
ねねが言った。
「あの人たちは何をしてると思う? 事件の匂いがしない」
彼女の視線の先には、みすぼらしい服装の女が、高そうなスーツを着て高級時計を身に付けている青年の足にすがり付いていた。
早苗が言う。
「所長、あの男の人は何故、無視してるんでしょうか?」
女が叫んだ。
「別れたくない!」
町行く人たちは皆、女を存在しないかのように無視している。
「早苗、これを見て」
新聞を見せると女の写真がのっていた。生活苦で餓死したらしい。
気づくと青年がいなくなっていた。
二人があちこちを探すと路地裏で青年が死んでいた。
「幽霊相手では探偵の出番はないですね」
飲食店の外の飲食スペースの席で、長い黒髪の少女━━小倉早苗と短い金髪の少女━━米沢ねねがコーヒーを飲んでいる。
新聞を読みながらねねが呟く。
「最近、離婚や恋愛絡みのトラブルが増えてるんだって。おっかないねぇ。うちの探偵事務所に来てくれないかな」
ねねは探偵で早苗は助手だ。
ねねが言った。
「あの人たちは何をしてると思う? 事件の匂いがしない」
彼女の視線の先には、みすぼらしい服装の女が、高そうなスーツを着て高級時計を身に付けている青年の足にすがり付いていた。
早苗が言う。
「所長、あの男の人は何故、無視してるんでしょうか?」
女が叫んだ。
「別れたくない!」
町行く人たちは皆、女を存在しないかのように無視している。
「早苗、これを見て」
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二人があちこちを探すと路地裏で青年が死んでいた。
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