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水の惑星
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そのとても広い部屋は天井も床も壁も水色だ。奥には青い玉座があり、そこに王冠をかぶった坊主頭の偉丈夫━━水の惑星ミョルニルの王であるカルリダラサが座っている。彼の前には黒衣を身にまとった二人の男━━アガウェとエルゴが立っている。
カルリダラサガ言った。
「貴殿らが使者としてわざわざ地球から来た理由はなんだ?」
アガウェが答える。
「地球では水が枯渇していまして、ミョルニルの水をわけて欲しいのです。タダでよこせとは言いません。奴隷を500万人ほど差し上げるので」
カルリダラサは苦笑いして言う。
「貴殿らは高い科学力を持っているのだ。雨水をろ過装置を使ってキレイにし、飲み水にできないのか?」
エルゴが説明する。
「もちろん、ろ過装置はありますが雨水を飲み水にするには量が足りないのです」
カルリダラサは多分、自分たちの持っている高性能なろ過装置よりも性能が上なのだろうか、と思った。
カルリダラサは言った。
「奴隷は毎年、よこせ。ただし225万人でいい。嫌なら水はやらん」
アガウェはその場で何度も唸りながら考えたが了承した。
使者の二人が帰った後、カルリダラサは大声で部下の軍人━━ベッセンリンクを呼んだ。
ベッセンリンクに言った。
「今度、225万の奴隷がくるから、そのうちの115万人を殺してその血を我が国のろ過装置で水にしろ。それを地球人にくれてやる。後の祭り100万人のうち50万人は売り飛ばして、残りは労働者にする」
カルリダラサガ言った。
「貴殿らが使者としてわざわざ地球から来た理由はなんだ?」
アガウェが答える。
「地球では水が枯渇していまして、ミョルニルの水をわけて欲しいのです。タダでよこせとは言いません。奴隷を500万人ほど差し上げるので」
カルリダラサは苦笑いして言う。
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