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脱出成功!
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ーーー
俺はSSRの猫耳フードを泣く泣く諦めて帰ってきた。
二人が話している隙に窓を音を立てないように慎重に開けて外に一人分の魔法陣を出し、それに乗り脱出した。
ミュミュはいつの間にか俺の隣にいて、周りを飛んでいた。
今度から影には注意しとこうと思い呪いの森に帰った。
白いワイシャツに短パン姿でレイチェルちゃんに会えない!恥ずかしい!と泣きながら魔法陣から降りた。
そして降りた先には鬼…のような顔をしている師匠と後ろには死神の圧力。
そういえばクエスト中だった事を思い出して、だらだらと冷や汗が流れた。
「遊びに行ったとなると、クエストは全て終わらせたのじゃな」
「……え、いや…その~…実は俺誘拐されて!」
「ほぅ?誘拐、とな」
あ、ヤバい…さらに怒りメーターに火がついている。
誘拐は本当なのに信じてくれない、ぐすっ…
師匠に首根っこ掴まれ、そのまま強制的に師匠の家に連行された。
皆ジロジロ見てヒソヒソ話すからとても恥ずかしかった。
師匠のログハウスに入り、師匠は椅子に座り俺とミュミュは床に座り正座していた。
足がすぐに痺れるから正座は苦手なんだよなぁ…
「そういえば馬鹿弟子、お前のローブはどうしたんじゃ?」
「…だから誘拐されたって言ってるじゃないですかぁー!!俺がどれだけ怖い思いをしたか!」
泣きながら訴えると師匠はうーんと考え出す。
…俺ってどんだけ信用ないんだよ、悲しい。
結構このゲームやってたのに、師匠の信頼には反映されないようだ。
まぁ、ほとんどレイチェルちゃんを追いかけ回していただけだけどさ。
ローブがSSRだから簡単に手放さない事、演技なんてすぐバレるからしない事を熱弁した。
師匠の半信半疑の顔が不安を煽るが、俺は絶対に諦めない!
「ローブに関してはお前の貢ぎ癖からして信用出来んが、演技が下手なのは同意じゃな」
貢ぎ癖ってなんだよ、誰にでも貢いだりしねぇし…レイチェルちゃんだけだし!
それにさすがに装備を貢いだら俺、弱体化するじゃん。
そんな弱い姿、レイチェルちゃんに見せられるかよ。
…まぁ演技でない事を分かってくれればいい。
そろそろ足が限界突破してしまいそうで…ぐっ…
爪先がピリピリと痺れてもぞもぞと足を動かす。
「…良かろう、今日は多めに見よう」
「くっ、んんっ…あっ、いたたた」
「だらしないのぅ」
そう思うなら痺れた足を杖で突くのやめてくれ…マジで…
やっと正座から解放されたらこれかよ、足がジンジン痺れる。
立てるようになるまで痺れと戦っていたら師匠はやっと死神を引っ込ませてくれた。
師匠って意外とドSだよな、俺Mじゃないから全然嬉しくねぇ…爺さんだし…
…まぁレイチェルちゃんならウェルカムだけど!
顔がいくら良くてもゼロはノーサンキューです。
「それで、誰に誘拐されたんじゃ」
「…あ、えっと…影騎士のゼロだよ、なんで呪いの森に入って平気なのか謎だけど」
「ゼロ、だと?」
俺がゼロの名前を言うと、師匠の顔色が変わった。
なんだ?知り合い?ストーリークエストとか全然やってないから繋がりがよく分からない。
ちょっとくらいやっとけば良かったとプチ後悔した。
しかし今さらそう思っても仕方ないからすぐに開き直った。
師匠はゼロの事を知ってるのだろうか…城と関わりがあったならゼロは騎士だしありえる。
険しい顔を見るからに知り合い程度とは思えなかった。
「ゼロは剣士でありながら呪いの力でシャドウを操っているのは知っているか?」
「いやいや知らないよ、そんなゼロの事詳しくないし」
俺はSSRの猫耳フードを泣く泣く諦めて帰ってきた。
二人が話している隙に窓を音を立てないように慎重に開けて外に一人分の魔法陣を出し、それに乗り脱出した。
ミュミュはいつの間にか俺の隣にいて、周りを飛んでいた。
今度から影には注意しとこうと思い呪いの森に帰った。
白いワイシャツに短パン姿でレイチェルちゃんに会えない!恥ずかしい!と泣きながら魔法陣から降りた。
そして降りた先には鬼…のような顔をしている師匠と後ろには死神の圧力。
そういえばクエスト中だった事を思い出して、だらだらと冷や汗が流れた。
「遊びに行ったとなると、クエストは全て終わらせたのじゃな」
「……え、いや…その~…実は俺誘拐されて!」
「ほぅ?誘拐、とな」
あ、ヤバい…さらに怒りメーターに火がついている。
誘拐は本当なのに信じてくれない、ぐすっ…
師匠に首根っこ掴まれ、そのまま強制的に師匠の家に連行された。
皆ジロジロ見てヒソヒソ話すからとても恥ずかしかった。
師匠のログハウスに入り、師匠は椅子に座り俺とミュミュは床に座り正座していた。
足がすぐに痺れるから正座は苦手なんだよなぁ…
「そういえば馬鹿弟子、お前のローブはどうしたんじゃ?」
「…だから誘拐されたって言ってるじゃないですかぁー!!俺がどれだけ怖い思いをしたか!」
泣きながら訴えると師匠はうーんと考え出す。
…俺ってどんだけ信用ないんだよ、悲しい。
結構このゲームやってたのに、師匠の信頼には反映されないようだ。
まぁ、ほとんどレイチェルちゃんを追いかけ回していただけだけどさ。
ローブがSSRだから簡単に手放さない事、演技なんてすぐバレるからしない事を熱弁した。
師匠の半信半疑の顔が不安を煽るが、俺は絶対に諦めない!
「ローブに関してはお前の貢ぎ癖からして信用出来んが、演技が下手なのは同意じゃな」
貢ぎ癖ってなんだよ、誰にでも貢いだりしねぇし…レイチェルちゃんだけだし!
それにさすがに装備を貢いだら俺、弱体化するじゃん。
そんな弱い姿、レイチェルちゃんに見せられるかよ。
…まぁ演技でない事を分かってくれればいい。
そろそろ足が限界突破してしまいそうで…ぐっ…
爪先がピリピリと痺れてもぞもぞと足を動かす。
「…良かろう、今日は多めに見よう」
「くっ、んんっ…あっ、いたたた」
「だらしないのぅ」
そう思うなら痺れた足を杖で突くのやめてくれ…マジで…
やっと正座から解放されたらこれかよ、足がジンジン痺れる。
立てるようになるまで痺れと戦っていたら師匠はやっと死神を引っ込ませてくれた。
師匠って意外とドSだよな、俺Mじゃないから全然嬉しくねぇ…爺さんだし…
…まぁレイチェルちゃんならウェルカムだけど!
顔がいくら良くてもゼロはノーサンキューです。
「それで、誰に誘拐されたんじゃ」
「…あ、えっと…影騎士のゼロだよ、なんで呪いの森に入って平気なのか謎だけど」
「ゼロ、だと?」
俺がゼロの名前を言うと、師匠の顔色が変わった。
なんだ?知り合い?ストーリークエストとか全然やってないから繋がりがよく分からない。
ちょっとくらいやっとけば良かったとプチ後悔した。
しかし今さらそう思っても仕方ないからすぐに開き直った。
師匠はゼロの事を知ってるのだろうか…城と関わりがあったならゼロは騎士だしありえる。
険しい顔を見るからに知り合い程度とは思えなかった。
「ゼロは剣士でありながら呪いの力でシャドウを操っているのは知っているか?」
「いやいや知らないよ、そんなゼロの事詳しくないし」
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