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不審者
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数人に押さえつけられてあっという間にぐるぐる巻きにされて壁の穴に運ばれた。
ゼロも運ばれてるのだろうか、目隠しされていて分からない。
…どうしよう、エルフって人間の肉を食べたりするのかなガクブル。
時間経過が分からないが乱暴に降ろされた。
変な声が出てしまった。
目隠しを外され眩しくて目を細める。
ガーゴイルの洞窟の比じゃないほど壁一面に高価なクリスタルがあり、もはやこの部屋はクリスタルで出来てるみたいにキラキラ輝いていた。
左右には数人のエルフ達が座って睨んでいる。
いつでも射てるように弓矢を握っているのが怖い。
そして隣にいるゼロは俺がまだぐるぐる巻きなのに、ロープに巻かれてない自由の姿だ…誰もゼロを拘束する勇気はないみたいで自分からこの部屋に来たようで座ってくつろいでいた。
「それで、賊よ…何しにやって来た…もうお前らの目的のものはない」
俺達の目の前の玉座に座るエルフは冷たくそう言った。
青と緑のオッドアイに銀色の髪の美しいエルフがそこにいた。
エルフの王様だろうか、とりあえず周りの睨んでるエルフ達よりは会話をしてくれる気がありそうだから不自由な身で何とかローブの下を探る。
何人か弓矢を構えたが王様が片手で止めた。
すぐに御使いの品を出して王様に捧げる。
「…それはなんだ」
「俺は呪いの森のオスカー師匠の弟子のツカサと申します!エルフの滝の泉に向かいこれをリーフリードという方にお渡しするよう御使いを頼まれました!」
「そうか、君はオスカーの愛弟子か」
王様は師匠の知り合いだったのか理解して玉座から降りて御使いの品を受け取った。
さっきとは違い表情が柔らかくなって一先ず命は助かりホッとした。
それにしてもまさか長老がこの人だったとは驚きだ、勝手におじいちゃんかと思っていた。
……エルフは美しい種族だから見た目が変わらないのかもしれない。
王様に言われ俺のロープは渋々エルフにより解放された。
王様は早速御使いの品を小袋から取り出して眺める。
片手におさまるほどの小さな瓶で光に照らされキラキラと薄ピンク色に光っている。
「…美しいな、さすがオスカー…いい仕事をする」
「あの…それ何なのか聞いてもいいですか?」
薄ピンクの薬なんて作った事がないし聞いた事もない。
もしかしたらゲームでは作れない師匠しか作れない薬なのかもしれない。
とても興味があった。
師匠は中身について言ってくれないし、なんか王様が嬉しそうな顔をしてるから気になってしまった。
というか王様の名前ってリーフリードなんだよな…さっき呼び捨てしてしまったが無礼者!とかで殺されないか心配だ。
王様は気にしてないみたいだから心の広い方で本当に良かった。
「俺には愛しい恋人がいて、もうすぐ結婚式を挙げるのだが恥ずかしがり屋で…緊張してるみたいだから緊張を解そうと少々強めの媚薬をオスカーに頼んだんだ」
「び、や…」
「ほう…」
まさか師匠、そんなエログッズも作れるんですか!
これはゲームでないのは当たり前だ、ゲームは全年齢なんだから…
ってかゼロ!何興味津々な顔してるんだよ!怖いわ!
俺なんて名前聞いただけで顔が赤くなるのに…童貞で悪いか!
俺だっていつか、いつか…
一人プンプン怒っていたら王様は指を鳴らしさっきいた人達とは違う何人かのエルフが現れた。
ゼロも運ばれてるのだろうか、目隠しされていて分からない。
…どうしよう、エルフって人間の肉を食べたりするのかなガクブル。
時間経過が分からないが乱暴に降ろされた。
変な声が出てしまった。
目隠しを外され眩しくて目を細める。
ガーゴイルの洞窟の比じゃないほど壁一面に高価なクリスタルがあり、もはやこの部屋はクリスタルで出来てるみたいにキラキラ輝いていた。
左右には数人のエルフ達が座って睨んでいる。
いつでも射てるように弓矢を握っているのが怖い。
そして隣にいるゼロは俺がまだぐるぐる巻きなのに、ロープに巻かれてない自由の姿だ…誰もゼロを拘束する勇気はないみたいで自分からこの部屋に来たようで座ってくつろいでいた。
「それで、賊よ…何しにやって来た…もうお前らの目的のものはない」
俺達の目の前の玉座に座るエルフは冷たくそう言った。
青と緑のオッドアイに銀色の髪の美しいエルフがそこにいた。
エルフの王様だろうか、とりあえず周りの睨んでるエルフ達よりは会話をしてくれる気がありそうだから不自由な身で何とかローブの下を探る。
何人か弓矢を構えたが王様が片手で止めた。
すぐに御使いの品を出して王様に捧げる。
「…それはなんだ」
「俺は呪いの森のオスカー師匠の弟子のツカサと申します!エルフの滝の泉に向かいこれをリーフリードという方にお渡しするよう御使いを頼まれました!」
「そうか、君はオスカーの愛弟子か」
王様は師匠の知り合いだったのか理解して玉座から降りて御使いの品を受け取った。
さっきとは違い表情が柔らかくなって一先ず命は助かりホッとした。
それにしてもまさか長老がこの人だったとは驚きだ、勝手におじいちゃんかと思っていた。
……エルフは美しい種族だから見た目が変わらないのかもしれない。
王様に言われ俺のロープは渋々エルフにより解放された。
王様は早速御使いの品を小袋から取り出して眺める。
片手におさまるほどの小さな瓶で光に照らされキラキラと薄ピンク色に光っている。
「…美しいな、さすがオスカー…いい仕事をする」
「あの…それ何なのか聞いてもいいですか?」
薄ピンクの薬なんて作った事がないし聞いた事もない。
もしかしたらゲームでは作れない師匠しか作れない薬なのかもしれない。
とても興味があった。
師匠は中身について言ってくれないし、なんか王様が嬉しそうな顔をしてるから気になってしまった。
というか王様の名前ってリーフリードなんだよな…さっき呼び捨てしてしまったが無礼者!とかで殺されないか心配だ。
王様は気にしてないみたいだから心の広い方で本当に良かった。
「俺には愛しい恋人がいて、もうすぐ結婚式を挙げるのだが恥ずかしがり屋で…緊張してるみたいだから緊張を解そうと少々強めの媚薬をオスカーに頼んだんだ」
「び、や…」
「ほう…」
まさか師匠、そんなエログッズも作れるんですか!
これはゲームでないのは当たり前だ、ゲームは全年齢なんだから…
ってかゼロ!何興味津々な顔してるんだよ!怖いわ!
俺なんて名前聞いただけで顔が赤くなるのに…童貞で悪いか!
俺だっていつか、いつか…
一人プンプン怒っていたら王様は指を鳴らしさっきいた人達とは違う何人かのエルフが現れた。
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