80 / 159
第3章 王都騒乱編
第3話 緊急依頼
しおりを挟む
部屋のドアがノックされる。
「はーい。どうぞ」
ジョージがそう言うと、ドアが開きメイドさんが入ってきた。可愛いお姉さん・・・ではなく、中年のおば様だ。
部屋に入ると丁寧なお辞儀をする。
「ご歓談中失礼します。
ジョージ坊ちゃん、旦那様がお呼びです」
「親父が? 何だろう。また選択を悩んでいて俺に選ばせる気かな?
すまないリョーマ。ちょっと席外すな」
ジョージの父親には昨日挨拶をした。なんて言うか、恰幅が良くて、ヒゲを蓄えている。そこまでは成功した商人って感じだった。しかし、残念なことに頭が・・・。うん。きっと苦労したんだろう。ジョージの将来もちょっと不安だ。
「申し訳ありません。リョーマ様もご同行をお願いしますとの事です」
「え? 僕もですか?」
てっきりジョージだけ呼ばれたのかと思ったら、俺も一緒にとの事だった。何だろう? 新しい商売の話とかしたいのかな?
俺とジョージはメイドさんに連れられて執務室と思われる部屋に案内された。メイドさんがノックすると、中から「入ってくれ」と声が聞こえる。
「失礼します。旦那様、坊ちゃんとご客人をお連れしました」
「親父おはよう」
「失礼します。おはようございます」
俺とジョージも部屋に入りながら挨拶をする。
「ああ、おはよう。よく来てくれたな」
挨拶を返したジョージの父親の頭は窓から差し込む朝日が丁度頭に当たり、綺麗に輝いていた。大きな商会の頭取と言う事で、立派な服を着て真面目な顔でこちらを見ているのに、つい笑いが込み上げそうになるのを必死に堪える。人の身体的特徴で笑っちゃいけないって分かってはいるんだけど、この正直な7歳の体が恨めしい。
ふと横を見るとジョージも必死に笑いを堪えていた。いや、キミの実の父でしょ。笑っちゃダメだよ。
「来てもらって直ぐで申し訳ないんだが、早速本題に入らせてもらっていいかな?」
「ああ、親父何があったんだ?」
変わり身の早いジョージはさっきの笑い顔はどこへ行ったのか真面目な顔になり聞き返す。器用だな。
「ついさっき、早馬が届いた。うちの商会の農場に魔物が現れたそうだ」
「何だって!? それってミベの村の?」
「ああ、雇っている護衛では対応しきれず早馬を走らせたそうだが、今から冒険者ギルドへ依頼を持って行っても時間がかかる。一応街の門番にも伝えたようだが、兵隊を街の外に派遣しようと思うともっと時間がかかる」
ジョージの父親は、そう言いながら俺の方をみる。この流れはきっと・・・。
「リョーマ君。昨日の話だと君はその歳でAランクの冒険者だとか。
無理を承知でお願いしたい。依頼の処理は後付けになってしまうけど、農場に現れたという魔物を退治してくれないだろうか?
もちろん、指名依頼として報酬も弾ませてもらう」
ですよね。でも、まあ断る理由もないかな。
「ええ、僕で良ければ手伝わせて下さい。けど、そのミベの村と言うのは?」
「この街から南に10キロほど行ったところにある村だよ。最近ではお前にお菓子を作ってもらう為の牛乳とかもそこで作ってるんだ。俺が案内するから、すぐに行こうぜ!」
ジョージが案内してくれるんだったら話が早い。すぐに出かけよう。
「分かった。ジョージ案内頼むよ。それでは言って来ます」
「親父、行ってくる。大丈夫、俺のスキルでも俺とリョーマが行くのが最適と出ている。心配はいらない」
「うーん、そうか、二人とも気を付けて行ってくるんだ。特にジョージは足を引っ張るなよ」
ジョージの父親は、ジョージを信頼しているのかジョージのスキルを信頼しているのか、少し悩んだがジョージの案内を止める事はなく、送り出してくれた。あ、報酬の交渉とかしてないけど・・・ま、いっか。
☆
「うわあぁぁぁぁぁ!!」
俺とジョージは今、空を飛んでいた。ジョージの実家から飛び出した後、そのままジョージを抱えて文字通り空に飛び出したのだ。もちろん、周りから見えないように魔法で透明になる事は忘れない。
実はこの1年でリーナさんの飛行魔法に近い魔法をマスターした。残念ならが【魔法創造】スキルは習得できていないけど、【魔法改変】スキルを駆使して『浮遊』の魔法を改造したんだ。
「と、と、と、飛ぶなんて聞いてないぞぉぉぉ!」
ジョージが何か叫んでる。うん、言ってないからね。さすがに急に時速50キロ以上で飛んだらこうなるよね。
「今は一刻を争うんでしょ? 僕の移動手段の中でこれが一番早いんだよ。
で、方向はこっちであってる?」
「あ、あってるぞ。そのまま真っすぐだ。このペースなら10分もかからないな・・・。
リョーマお前、どこまで非常識なんだよ!」
そう言われるのに最近慣れてきたよ。そんな感じでやり取りをしている間に、街道から少し外れた場所に小さな集落が見えてきた。その周りは広く柵で覆われていて、如何にも牧場といった感じになっている。
「ジョージ、あそこかな?」
そう言いながら俺は探知系のスキルを最大距離で発動する。【サポーター】さん解析を!
《解析します・・・。魔物を探知しました。キラーアント系の変異種と思われる魔物が10体ほど確認できます。
護衛が何とか家畜を逃がしながら耐えているようですが、防戦一方です》
キラーアントか。キラーアントとは読んで字の如く、殺人蟻だ。最大で体長50センチほどになり、通常は単体でランクD程度、集団で現れるとランクC~B程度になる。大きな商会の農場を護衛している人たちがそこまで弱いとも思えないから、変異種との事で最低でもそれ以上の脅威度の魔物だろう。
「魔物を発見した。ツッコむよ!」
「え、ちょ! このまま!? せめて俺は離れた場所に・・・」
───ドーーン!
ジョージの言葉は無視して、護衛とキラーアントの間に盛大に着地する。キラーアントをこちらに引きつける意味でも大きな音を立てて着地した。
土煙に覆われている間にジョージを投げ捨て、【収納】から剣を取り出して構えて、透明化を解除する。キラーアントも何が起きたか分からず、様子を伺っているようだ。空気を読める魔物で助かる。
そして土煙が晴れると同時に、呆然と立ち尽くしている護衛の人に言った。
「お待たせしました。ワトソン商会の依頼で助けにきました!」
「はーい。どうぞ」
ジョージがそう言うと、ドアが開きメイドさんが入ってきた。可愛いお姉さん・・・ではなく、中年のおば様だ。
部屋に入ると丁寧なお辞儀をする。
「ご歓談中失礼します。
ジョージ坊ちゃん、旦那様がお呼びです」
「親父が? 何だろう。また選択を悩んでいて俺に選ばせる気かな?
すまないリョーマ。ちょっと席外すな」
ジョージの父親には昨日挨拶をした。なんて言うか、恰幅が良くて、ヒゲを蓄えている。そこまでは成功した商人って感じだった。しかし、残念なことに頭が・・・。うん。きっと苦労したんだろう。ジョージの将来もちょっと不安だ。
「申し訳ありません。リョーマ様もご同行をお願いしますとの事です」
「え? 僕もですか?」
てっきりジョージだけ呼ばれたのかと思ったら、俺も一緒にとの事だった。何だろう? 新しい商売の話とかしたいのかな?
俺とジョージはメイドさんに連れられて執務室と思われる部屋に案内された。メイドさんがノックすると、中から「入ってくれ」と声が聞こえる。
「失礼します。旦那様、坊ちゃんとご客人をお連れしました」
「親父おはよう」
「失礼します。おはようございます」
俺とジョージも部屋に入りながら挨拶をする。
「ああ、おはよう。よく来てくれたな」
挨拶を返したジョージの父親の頭は窓から差し込む朝日が丁度頭に当たり、綺麗に輝いていた。大きな商会の頭取と言う事で、立派な服を着て真面目な顔でこちらを見ているのに、つい笑いが込み上げそうになるのを必死に堪える。人の身体的特徴で笑っちゃいけないって分かってはいるんだけど、この正直な7歳の体が恨めしい。
ふと横を見るとジョージも必死に笑いを堪えていた。いや、キミの実の父でしょ。笑っちゃダメだよ。
「来てもらって直ぐで申し訳ないんだが、早速本題に入らせてもらっていいかな?」
「ああ、親父何があったんだ?」
変わり身の早いジョージはさっきの笑い顔はどこへ行ったのか真面目な顔になり聞き返す。器用だな。
「ついさっき、早馬が届いた。うちの商会の農場に魔物が現れたそうだ」
「何だって!? それってミベの村の?」
「ああ、雇っている護衛では対応しきれず早馬を走らせたそうだが、今から冒険者ギルドへ依頼を持って行っても時間がかかる。一応街の門番にも伝えたようだが、兵隊を街の外に派遣しようと思うともっと時間がかかる」
ジョージの父親は、そう言いながら俺の方をみる。この流れはきっと・・・。
「リョーマ君。昨日の話だと君はその歳でAランクの冒険者だとか。
無理を承知でお願いしたい。依頼の処理は後付けになってしまうけど、農場に現れたという魔物を退治してくれないだろうか?
もちろん、指名依頼として報酬も弾ませてもらう」
ですよね。でも、まあ断る理由もないかな。
「ええ、僕で良ければ手伝わせて下さい。けど、そのミベの村と言うのは?」
「この街から南に10キロほど行ったところにある村だよ。最近ではお前にお菓子を作ってもらう為の牛乳とかもそこで作ってるんだ。俺が案内するから、すぐに行こうぜ!」
ジョージが案内してくれるんだったら話が早い。すぐに出かけよう。
「分かった。ジョージ案内頼むよ。それでは言って来ます」
「親父、行ってくる。大丈夫、俺のスキルでも俺とリョーマが行くのが最適と出ている。心配はいらない」
「うーん、そうか、二人とも気を付けて行ってくるんだ。特にジョージは足を引っ張るなよ」
ジョージの父親は、ジョージを信頼しているのかジョージのスキルを信頼しているのか、少し悩んだがジョージの案内を止める事はなく、送り出してくれた。あ、報酬の交渉とかしてないけど・・・ま、いっか。
☆
「うわあぁぁぁぁぁ!!」
俺とジョージは今、空を飛んでいた。ジョージの実家から飛び出した後、そのままジョージを抱えて文字通り空に飛び出したのだ。もちろん、周りから見えないように魔法で透明になる事は忘れない。
実はこの1年でリーナさんの飛行魔法に近い魔法をマスターした。残念ならが【魔法創造】スキルは習得できていないけど、【魔法改変】スキルを駆使して『浮遊』の魔法を改造したんだ。
「と、と、と、飛ぶなんて聞いてないぞぉぉぉ!」
ジョージが何か叫んでる。うん、言ってないからね。さすがに急に時速50キロ以上で飛んだらこうなるよね。
「今は一刻を争うんでしょ? 僕の移動手段の中でこれが一番早いんだよ。
で、方向はこっちであってる?」
「あ、あってるぞ。そのまま真っすぐだ。このペースなら10分もかからないな・・・。
リョーマお前、どこまで非常識なんだよ!」
そう言われるのに最近慣れてきたよ。そんな感じでやり取りをしている間に、街道から少し外れた場所に小さな集落が見えてきた。その周りは広く柵で覆われていて、如何にも牧場といった感じになっている。
「ジョージ、あそこかな?」
そう言いながら俺は探知系のスキルを最大距離で発動する。【サポーター】さん解析を!
《解析します・・・。魔物を探知しました。キラーアント系の変異種と思われる魔物が10体ほど確認できます。
護衛が何とか家畜を逃がしながら耐えているようですが、防戦一方です》
キラーアントか。キラーアントとは読んで字の如く、殺人蟻だ。最大で体長50センチほどになり、通常は単体でランクD程度、集団で現れるとランクC~B程度になる。大きな商会の農場を護衛している人たちがそこまで弱いとも思えないから、変異種との事で最低でもそれ以上の脅威度の魔物だろう。
「魔物を発見した。ツッコむよ!」
「え、ちょ! このまま!? せめて俺は離れた場所に・・・」
───ドーーン!
ジョージの言葉は無視して、護衛とキラーアントの間に盛大に着地する。キラーアントをこちらに引きつける意味でも大きな音を立てて着地した。
土煙に覆われている間にジョージを投げ捨て、【収納】から剣を取り出して構えて、透明化を解除する。キラーアントも何が起きたか分からず、様子を伺っているようだ。空気を読める魔物で助かる。
そして土煙が晴れると同時に、呆然と立ち尽くしている護衛の人に言った。
「お待たせしました。ワトソン商会の依頼で助けにきました!」
21
──【宣伝】─────────
新作「神の魔力と紙防御〜転生で神の魔力をも貰ったけど、同時に貰ったのは紙の防御力になりました。これは祝福ですか? いいえ、呪いです〜」(リンクになっています)の連載を開始しました。
思いつきで書き始めましたが、結構面白くできてると思うので(自画自賛)、良かったら読んでもらえば喜びます。よろしくお願いします。
ポチは今まで通り更新しますので、ご心配なく!
新作「神の魔力と紙防御〜転生で神の魔力をも貰ったけど、同時に貰ったのは紙の防御力になりました。これは祝福ですか? いいえ、呪いです〜」(リンクになっています)の連載を開始しました。
思いつきで書き始めましたが、結構面白くできてると思うので(自画自賛)、良かったら読んでもらえば喜びます。よろしくお願いします。
ポチは今まで通り更新しますので、ご心配なく!
お気に入りに追加
3,791
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~
存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?!
はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?!
火・金・日、投稿予定
投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる