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第2章 学園入学編
第24話 作戦決行
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夜。俺はコッソリ寮を抜け出し、街の中でリーナさんと合流していた。時間的には0時前と言ったところかな?
「リョーマ、夜遅い時間になるけど大丈夫?」
昼のワンピースとは違い、黒いジャージ風の上下を着たリーナさんがそんな事を聞いてくる。
精神年齢が高くても肉体年齢が低い俺を心配してくれているんだろう。しかし、対策はバッチリだ。
「ええ、心配してくれてありがとうございます。
昼に別れてから、夜に備えて仮眠を取ったので大丈夫ですよ」
「そう? それなら良かったわ。
作戦中に眠くてもうダメです。とかなったら目も当てられないからね」
「そうですね。いくら精神年齢が高くても、体は6歳児ですから。
ところで、ミルクは来てないんですか?」
【マップ】でリーナさんの部屋にいる事は分かっているが、一応聞いて置く。
「今回の作戦は全く心配なさそうだから自分はもう寝るって言ってたわ。
薄情よね? 明日のオヤツは無しかしらね」
「まあ、でも本当に問題は無いので逆に僕1人でも良かったですけどね」
「そんな事ないわ。鈴木さんを確保したら私の屋敷に連れて来ないといけないでしょ? だったら途中まででも一緒に行った方が効率的よ。
べ、別に少しでもリョーマと一緒に居たいとかそんな事じゃないんだからねっ」
リーナさんの謎ツンデレはスルーして、俺は【マップ】で確認した鈴木さんが監禁されている場所に向かっていく。
夜の街を移動するのは初めてだけど、主要通りは魔道具の灯りに照らされて明るく、まだそこそこの人通りがあった。まあ、ほとんど酔っ払いだけど。
俺たちが今歩いているのは主要通りから1本逸れた通りになるので人通りは少ない。一応、練習も兼ねて光学迷彩を発動しているから、子供が歩いていても絡まれる事はない。こんな所で変なテンプレをやっている場合ではないのだ。
「こっちに監禁されてるのね? 昨日の情報とはまた違う場所ね。軍部も鈴木さんの扱いを決めかねているのか、取り合いでもしてるのか・・・。あそこも一枚岩ではないからね」
そんな話をしながら、鈴木さんが監禁されていると思われる施設に向かった。
「ここ、で間違い無いのね?」
「はい。【マップ】の情報によると、このお屋敷の地下に居るみたいです」
俺たちが辿り着いたのは、少し大きな屋敷だった。てっきり軍の施設か何かに監禁されていると思っていたけど、少し予想外だ。今は通りを挟んで反対側から屋敷を確認したところだ。
「ここは・・・私の記憶が確かなら、カメル伯爵の別宅ね。
カメル伯爵は軍部の重鎮の1人で、色々と良くない噂も絶えないわ。
あ、学園の実力テストの時に貴方に絡んでた子が居たでしょ? あの子の実家ね」
ここに来て、ボクちんくん再登場か! 世の中狭いな。既に忘れかけてたけど。と言うか完全に忘れていたけど。
「ああ、あいつの・・・。クラスメイトの噂では実家が色々と大変な事になっているって話でしたが・・・。
ずっと学園にも来てないようですし」
「ええ、そうね。貴方に絡んだ後、何故か色々と悪事が明るみにでてね。落ち目も落ち目、そろそろ降爵の話も出てきてるって噂よ」
何故かね。まあ、犯人は目の前にいる気がするけど。でも、悪事が明るみにでても処罰とかされないで降爵のみとか、ホント貴族ってやつは・・・。
「それもあって、少しでも功績を上げるために、鈴木さんを確保したんじゃないかしら? 近くにいるだけでスキルが使えなくなるスキルなんて、有用性は計り知れないからね」
「と言う事は、逆にここで鈴木さんが僕たちに奪われたら・・・」
「完全にアウトでしょうね。リョーマに手を出すからこんなことになるのよ。因果応報ね」
「それはそうと、僕はこのままこの屋敷に忍び込もうと思いますが、リーナさんはここで待っていてもらえますか? 光学迷彩と『認識阻害』の魔法をかけておきます」
『認識阻害』は【気配遮断】のスキルとかとは異なり、完全に遮断する訳じゃないけど、そこに居るのにあまり認識されないと言う、とてもフワッとした効果を発揮してくれる。無いよりはマシ程度の魔法だ。
まあでも俺の場合、レベル10で使うから大声で叫んだりしない限り認識される事はないはずだ。鈴木さんには【気配遮断】+【魔力遮断】の腕輪に加えて、『認識阻害』もかける予定だ。ここまですれば、まず見つかる可能性はない。
「分かったわ。気を付けて行ってきてね」
「はい。行ってきます」
そう言うと、【気配遮断】と【魔力遮断】を発動する。腕輪はレベル5だが、俺は自前のスキルなのでレベル10。もはや、人類で俺を認識できる人は居ないんじゃないだろうか?
「わ、本当にすごいわね。さっきまで気配は感じていたのに、今はもう何も感じないわ。
まだそこに居るんでしょ?」
「まだ居ますよ」
「何もないところから声だけ聞こえたわ! って音はどうするの?」
「忍び足で行けば大丈夫だとは思いますが、念には念を入れて『遮音』の魔法を使います。それでは今度こそ行ってきます」
そう言って『遮音』の魔法を発動すると、そのまま屋敷に向かう。
入口は門が閉まっていたりする事はなく、門番が一人槍を持って立っていた。全く気付かれる事なく横を通り過ぎる。お勤めご苦労様です。
【マップ】によると、屋敷内には9人程の気配がある。1人は勿論鈴木さんだ。屋敷の地下に居るっぽい。他はカメル伯爵と思われる人。それと同じ部屋に女性が1人。若そうだから愛人かな? また別の部屋にこれは執事さんかな? が1人とメイドさんが2人。後は護衛と思われる人が3人。
【鑑定】結果だと護衛はレベル30台。執事さんが意外と高くて40だ。そしてメイドさんは10台前半。それとカメル伯爵は35。低くはないんだけど、ボクちんくんを見た感じだと大したことないんだろうな。軍部の重鎮と言っても実力ではなく権力か何かで要職に付いていたんだろう。
予想通り、問題はないと判断して裏口からそっと侵入する。ドアを開ける音も『遮音』しているので、音で気付かれる事はない。
何の問題もなく、鈴木さんの監禁されている地下に到着した。地下と言う事もあって油断しているのか見張りは居ない。【マップ】によると地下には鈴木さんしか居ないようだ。
地下は1部屋しか無く、階段を降りると目の前に扉があった。扉は力づくで開けたらいいかなと思っていたんだけど・・・、既に少し開いている。
部屋の中には鈴木さんの気配しかないのに、どう言う事だろう?
そう思いながらそっと部屋を覗き込むと、質素なベッドで横になる鈴木さんの横に、小柄な黒ずくめの男が立っていた。
え? どちら様?
「リョーマ、夜遅い時間になるけど大丈夫?」
昼のワンピースとは違い、黒いジャージ風の上下を着たリーナさんがそんな事を聞いてくる。
精神年齢が高くても肉体年齢が低い俺を心配してくれているんだろう。しかし、対策はバッチリだ。
「ええ、心配してくれてありがとうございます。
昼に別れてから、夜に備えて仮眠を取ったので大丈夫ですよ」
「そう? それなら良かったわ。
作戦中に眠くてもうダメです。とかなったら目も当てられないからね」
「そうですね。いくら精神年齢が高くても、体は6歳児ですから。
ところで、ミルクは来てないんですか?」
【マップ】でリーナさんの部屋にいる事は分かっているが、一応聞いて置く。
「今回の作戦は全く心配なさそうだから自分はもう寝るって言ってたわ。
薄情よね? 明日のオヤツは無しかしらね」
「まあ、でも本当に問題は無いので逆に僕1人でも良かったですけどね」
「そんな事ないわ。鈴木さんを確保したら私の屋敷に連れて来ないといけないでしょ? だったら途中まででも一緒に行った方が効率的よ。
べ、別に少しでもリョーマと一緒に居たいとかそんな事じゃないんだからねっ」
リーナさんの謎ツンデレはスルーして、俺は【マップ】で確認した鈴木さんが監禁されている場所に向かっていく。
夜の街を移動するのは初めてだけど、主要通りは魔道具の灯りに照らされて明るく、まだそこそこの人通りがあった。まあ、ほとんど酔っ払いだけど。
俺たちが今歩いているのは主要通りから1本逸れた通りになるので人通りは少ない。一応、練習も兼ねて光学迷彩を発動しているから、子供が歩いていても絡まれる事はない。こんな所で変なテンプレをやっている場合ではないのだ。
「こっちに監禁されてるのね? 昨日の情報とはまた違う場所ね。軍部も鈴木さんの扱いを決めかねているのか、取り合いでもしてるのか・・・。あそこも一枚岩ではないからね」
そんな話をしながら、鈴木さんが監禁されていると思われる施設に向かった。
「ここ、で間違い無いのね?」
「はい。【マップ】の情報によると、このお屋敷の地下に居るみたいです」
俺たちが辿り着いたのは、少し大きな屋敷だった。てっきり軍の施設か何かに監禁されていると思っていたけど、少し予想外だ。今は通りを挟んで反対側から屋敷を確認したところだ。
「ここは・・・私の記憶が確かなら、カメル伯爵の別宅ね。
カメル伯爵は軍部の重鎮の1人で、色々と良くない噂も絶えないわ。
あ、学園の実力テストの時に貴方に絡んでた子が居たでしょ? あの子の実家ね」
ここに来て、ボクちんくん再登場か! 世の中狭いな。既に忘れかけてたけど。と言うか完全に忘れていたけど。
「ああ、あいつの・・・。クラスメイトの噂では実家が色々と大変な事になっているって話でしたが・・・。
ずっと学園にも来てないようですし」
「ええ、そうね。貴方に絡んだ後、何故か色々と悪事が明るみにでてね。落ち目も落ち目、そろそろ降爵の話も出てきてるって噂よ」
何故かね。まあ、犯人は目の前にいる気がするけど。でも、悪事が明るみにでても処罰とかされないで降爵のみとか、ホント貴族ってやつは・・・。
「それもあって、少しでも功績を上げるために、鈴木さんを確保したんじゃないかしら? 近くにいるだけでスキルが使えなくなるスキルなんて、有用性は計り知れないからね」
「と言う事は、逆にここで鈴木さんが僕たちに奪われたら・・・」
「完全にアウトでしょうね。リョーマに手を出すからこんなことになるのよ。因果応報ね」
「それはそうと、僕はこのままこの屋敷に忍び込もうと思いますが、リーナさんはここで待っていてもらえますか? 光学迷彩と『認識阻害』の魔法をかけておきます」
『認識阻害』は【気配遮断】のスキルとかとは異なり、完全に遮断する訳じゃないけど、そこに居るのにあまり認識されないと言う、とてもフワッとした効果を発揮してくれる。無いよりはマシ程度の魔法だ。
まあでも俺の場合、レベル10で使うから大声で叫んだりしない限り認識される事はないはずだ。鈴木さんには【気配遮断】+【魔力遮断】の腕輪に加えて、『認識阻害』もかける予定だ。ここまですれば、まず見つかる可能性はない。
「分かったわ。気を付けて行ってきてね」
「はい。行ってきます」
そう言うと、【気配遮断】と【魔力遮断】を発動する。腕輪はレベル5だが、俺は自前のスキルなのでレベル10。もはや、人類で俺を認識できる人は居ないんじゃないだろうか?
「わ、本当にすごいわね。さっきまで気配は感じていたのに、今はもう何も感じないわ。
まだそこに居るんでしょ?」
「まだ居ますよ」
「何もないところから声だけ聞こえたわ! って音はどうするの?」
「忍び足で行けば大丈夫だとは思いますが、念には念を入れて『遮音』の魔法を使います。それでは今度こそ行ってきます」
そう言って『遮音』の魔法を発動すると、そのまま屋敷に向かう。
入口は門が閉まっていたりする事はなく、門番が一人槍を持って立っていた。全く気付かれる事なく横を通り過ぎる。お勤めご苦労様です。
【マップ】によると、屋敷内には9人程の気配がある。1人は勿論鈴木さんだ。屋敷の地下に居るっぽい。他はカメル伯爵と思われる人。それと同じ部屋に女性が1人。若そうだから愛人かな? また別の部屋にこれは執事さんかな? が1人とメイドさんが2人。後は護衛と思われる人が3人。
【鑑定】結果だと護衛はレベル30台。執事さんが意外と高くて40だ。そしてメイドさんは10台前半。それとカメル伯爵は35。低くはないんだけど、ボクちんくんを見た感じだと大したことないんだろうな。軍部の重鎮と言っても実力ではなく権力か何かで要職に付いていたんだろう。
予想通り、問題はないと判断して裏口からそっと侵入する。ドアを開ける音も『遮音』しているので、音で気付かれる事はない。
何の問題もなく、鈴木さんの監禁されている地下に到着した。地下と言う事もあって油断しているのか見張りは居ない。【マップ】によると地下には鈴木さんしか居ないようだ。
地下は1部屋しか無く、階段を降りると目の前に扉があった。扉は力づくで開けたらいいかなと思っていたんだけど・・・、既に少し開いている。
部屋の中には鈴木さんの気配しかないのに、どう言う事だろう?
そう思いながらそっと部屋を覗き込むと、質素なベッドで横になる鈴木さんの横に、小柄な黒ずくめの男が立っていた。
え? どちら様?
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