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第2章 学園入学編
第17話 脱出への道
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「はーっ! クッキー美味しかったの! また今度作って欲しいの!」
追加で出したクッキーも全て平らげたミルクが、とても満足そうにしている。おかわりもかなりボリュームがあったのにペロリだった。デザートは別腹とは言うけど、そんな次元じゃなく食べ過ぎだと思うよ。
でも、自分が作った物が美味しいと言われるのは悪い気分じゃないな。
「うん。ダンジョンから無事に脱出したら、また作るよ。まずはここから脱出しよう」
「分かったの! ミルクも協力するの! さっさと出るの!」
どんだけクッキーが気に入ったんだろう。けど、張り切ってくれるならいいか。
「とりあえず、ミルクの話を聞いた限りだと、ここは9階層だと思う。下の階層は、その先が無かったって話だからね。
とにかく、まずは上への階段を探そう」
「はーいなの!」
しかし、地図がないから虱潰しに進んで行くしか無いのか。ミルクの【予感】も今は働いてないみたいだし。
《【マップ】に人の反応があります。確認して下さい》
少し歩いたところで、【サポーター】さんからそんなアドバイスが聞こえてきた。常に【マップ】を監視してくれてるのかな? マジ優秀だ。
俺が【マップ】を確認すると、確かに離れたところだけど、人と思われる反応がある。反応までの方向と距離しか分からないけど、何とか合流できたら地図を持っている可能性もある。地図を見せて貰えたら、【マップ】に登録して最短距離の脱出も可能だ。
「あっちの方向に人の気配があるから行ってみよう。ミルクは僕の肩にでも乗ってるといいよ」
「いいの? じゃあ、楽させてもらうの!」
僕はミルクを肩に乗せると駆け足で進み始める。枝分かれした場所では【マップ】を確認しながら距離が縮まりそうな方向に進んで行く。
「うわー! 早いのー! 楽しいのー」
かなりのスピードで移動してたら、ミルクが大喜びしてた。子供かっ!
何度か行き止まりにぶち当たり、出会う魔物は極力スルーしつつ進む事30分、俺は遂にダンジョン内を進む2人組を捉えた。
そして、実は途中で【鑑定】をしたので気付いていたが、何とこの2人組知ってる人だった。
何を隠そう、一緒に王都に来たダンディなヒゲことスラッシュさんと、モヒカンことウースさんだ。
曲がり角から顔を出して、出会い頭に挨拶をする。
「お久しぶりです。スラッシュさん、ウースさん。こんな所で会うなんて奇遇ですね」
「何だ!? おお? リョーマ? 奇遇ってお前、こんな所で何してんだ?」
一瞬身構えた後、俺と気付いたスラッシュさんが応えてくれる。
「いや、ちょっと迷っちゃって・・・お二人はどうしてここに? ここの適正そんなに高くないから、お二人には難易度低いですよね?」
「ああ、魔物は弱いんだがウースがな。折角王都に来たんだから記念に潜るって聞かなくて、仕方なくだ。
適正レベルなんて言ったら、お前こそ来る必要の無い場所だろ?」
「ええ、ちょっと学園のキャンプで浅い階層に来てたんですが、トラップにかかってしまいまして・・・。気付いたらこの階層だったんですよ」
「おいおい、どんなトラップだよ! そんな危険なトラップ聞いたことないぞ!?」
ウースさんが話に入ってきた。まあ、こんな安全なダンジョンで下層に飛ばすトラップなんて聞いた事ないよね。
「実は1階層に階層主が出たんですよ。その影響です。
数百年ぶりの出来事らしいので、もしかしたらこのままダンジョンは暫く閉鎖とかになるかも知れませんね」
「何!? そりゃ、一大事じゃないか! こんな所を観光してる場合じゃないな。
おい、ウースもうここまででいいだろ? 引き返そう」
そうだ、雑談に夢中になって、本題を忘れるところだった。
「スラッシュさん。もし地図をお持ちでしたら、見せて貰っても良いですか? こんな下層まで来ることは想定していなかったので、地図が無いんです。お礼はさせて頂きますので」
「ん? 見るだけでいいならお礼なんていらないぞ。この前は楽して儲けさせて貰ったしな! お陰でこうしてダンジョン観光とかしてる訳だ」
そう言いつつ地図を見せてくれたので、しっかりと【マップ】に登録する。
「と言うかリョーマ」
「何ですか? ウースさん」
「ずっと気になっていたんだが、その肩に乗ってるの・・・もしかしてもしかすると、妖精なんじゃないか?」
「あ、そうでした。紹介しますね。妖精のミルクです」
紹介するとミルクは自らの羽でフワリと浮き上がる。
「初めましてなの。ミルクなの!」
「あ、ああ、初めまして?」
ウースさん、挨拶が疑問系です。
「と言うか、妖精とか高位ダンジョンに生息する、最低討伐ランクA以上の魔物だぞ! 何でこんな所に居るんだ!?」
ミルクはレベル100を超えてるからランクAどころかS以上だけどね。けど、妖精はかわいい見た目でもそんなに危険視されてるのか。この世界の妖精は普通に魔物扱いなんだな。
「この子は僕の従魔ですよ。危害を加えたりしないので安心して下さい。全く危険はありません」
「そうなの! ミルクは無害なのー」
よくよく聞くと、この世界の妖精はダンジョンの奥深くに住んでいて、膨大な魔力を持ち、イタズラが大好きな魔物と言う認識だそうだ。そして、その魔力の高さから、討伐難易度は最低でもAとの事だ。
「それでは、ありがとうございました。お二人も気を付けて帰って下さいね」
「ああ、リョーマも気を付けてな。一緒に行こうと思っても、俺たちはお前の速度に付いて行けないからゆっくり帰るよ」
妖精についての話や、少し雑談をした後、俺はスラッシュさんとウースさんに別れを告げると、上の階層に向けて出発した。地図さえ見せてもらえば、最短距離を高速で移動できるので、1階層につき1時間もかからない。
《次の三差路を右です。しばらく道なりです》
【サポーター】さんに任せておけば、自分で【マップ】を確認する必要すらない。
「うわー。リョーマ凄いの! 全く迷いなく進んでいくの!」
「ああ、スキルで道が分かるからね。その指示通りに進んでるんだよ」
「なるほどなの! リョーマはボスと同じようなスキルが使えるの!」
そうか、ポチも女神様に同じようなスキルを貰っているから【アナウンス】と【マップ】の合わせ技でナビが使えるのかな? あ、そうだ。
「ねぇ、ミルク。帰ったら、ポチの話を聞かせてね。お菓子を準備するから」
「お菓子!? 任せるの! ボスの事なら何でも聞いてなの!」
「ありがとう。ポチの種族については会うまで内緒らしいけど、それ以外を色々と教えて欲しいな」
「分かったの!」
そんな感じで話をしながらダンジョン内を高速で移動し、あまりの速さにすれ違う冒険者に奇特な目で見られながらも、日付が変わる頃には1階層の階層主の部屋まで戻ることができたのだった。
追加で出したクッキーも全て平らげたミルクが、とても満足そうにしている。おかわりもかなりボリュームがあったのにペロリだった。デザートは別腹とは言うけど、そんな次元じゃなく食べ過ぎだと思うよ。
でも、自分が作った物が美味しいと言われるのは悪い気分じゃないな。
「うん。ダンジョンから無事に脱出したら、また作るよ。まずはここから脱出しよう」
「分かったの! ミルクも協力するの! さっさと出るの!」
どんだけクッキーが気に入ったんだろう。けど、張り切ってくれるならいいか。
「とりあえず、ミルクの話を聞いた限りだと、ここは9階層だと思う。下の階層は、その先が無かったって話だからね。
とにかく、まずは上への階段を探そう」
「はーいなの!」
しかし、地図がないから虱潰しに進んで行くしか無いのか。ミルクの【予感】も今は働いてないみたいだし。
《【マップ】に人の反応があります。確認して下さい》
少し歩いたところで、【サポーター】さんからそんなアドバイスが聞こえてきた。常に【マップ】を監視してくれてるのかな? マジ優秀だ。
俺が【マップ】を確認すると、確かに離れたところだけど、人と思われる反応がある。反応までの方向と距離しか分からないけど、何とか合流できたら地図を持っている可能性もある。地図を見せて貰えたら、【マップ】に登録して最短距離の脱出も可能だ。
「あっちの方向に人の気配があるから行ってみよう。ミルクは僕の肩にでも乗ってるといいよ」
「いいの? じゃあ、楽させてもらうの!」
僕はミルクを肩に乗せると駆け足で進み始める。枝分かれした場所では【マップ】を確認しながら距離が縮まりそうな方向に進んで行く。
「うわー! 早いのー! 楽しいのー」
かなりのスピードで移動してたら、ミルクが大喜びしてた。子供かっ!
何度か行き止まりにぶち当たり、出会う魔物は極力スルーしつつ進む事30分、俺は遂にダンジョン内を進む2人組を捉えた。
そして、実は途中で【鑑定】をしたので気付いていたが、何とこの2人組知ってる人だった。
何を隠そう、一緒に王都に来たダンディなヒゲことスラッシュさんと、モヒカンことウースさんだ。
曲がり角から顔を出して、出会い頭に挨拶をする。
「お久しぶりです。スラッシュさん、ウースさん。こんな所で会うなんて奇遇ですね」
「何だ!? おお? リョーマ? 奇遇ってお前、こんな所で何してんだ?」
一瞬身構えた後、俺と気付いたスラッシュさんが応えてくれる。
「いや、ちょっと迷っちゃって・・・お二人はどうしてここに? ここの適正そんなに高くないから、お二人には難易度低いですよね?」
「ああ、魔物は弱いんだがウースがな。折角王都に来たんだから記念に潜るって聞かなくて、仕方なくだ。
適正レベルなんて言ったら、お前こそ来る必要の無い場所だろ?」
「ええ、ちょっと学園のキャンプで浅い階層に来てたんですが、トラップにかかってしまいまして・・・。気付いたらこの階層だったんですよ」
「おいおい、どんなトラップだよ! そんな危険なトラップ聞いたことないぞ!?」
ウースさんが話に入ってきた。まあ、こんな安全なダンジョンで下層に飛ばすトラップなんて聞いた事ないよね。
「実は1階層に階層主が出たんですよ。その影響です。
数百年ぶりの出来事らしいので、もしかしたらこのままダンジョンは暫く閉鎖とかになるかも知れませんね」
「何!? そりゃ、一大事じゃないか! こんな所を観光してる場合じゃないな。
おい、ウースもうここまででいいだろ? 引き返そう」
そうだ、雑談に夢中になって、本題を忘れるところだった。
「スラッシュさん。もし地図をお持ちでしたら、見せて貰っても良いですか? こんな下層まで来ることは想定していなかったので、地図が無いんです。お礼はさせて頂きますので」
「ん? 見るだけでいいならお礼なんていらないぞ。この前は楽して儲けさせて貰ったしな! お陰でこうしてダンジョン観光とかしてる訳だ」
そう言いつつ地図を見せてくれたので、しっかりと【マップ】に登録する。
「と言うかリョーマ」
「何ですか? ウースさん」
「ずっと気になっていたんだが、その肩に乗ってるの・・・もしかしてもしかすると、妖精なんじゃないか?」
「あ、そうでした。紹介しますね。妖精のミルクです」
紹介するとミルクは自らの羽でフワリと浮き上がる。
「初めましてなの。ミルクなの!」
「あ、ああ、初めまして?」
ウースさん、挨拶が疑問系です。
「と言うか、妖精とか高位ダンジョンに生息する、最低討伐ランクA以上の魔物だぞ! 何でこんな所に居るんだ!?」
ミルクはレベル100を超えてるからランクAどころかS以上だけどね。けど、妖精はかわいい見た目でもそんなに危険視されてるのか。この世界の妖精は普通に魔物扱いなんだな。
「この子は僕の従魔ですよ。危害を加えたりしないので安心して下さい。全く危険はありません」
「そうなの! ミルクは無害なのー」
よくよく聞くと、この世界の妖精はダンジョンの奥深くに住んでいて、膨大な魔力を持ち、イタズラが大好きな魔物と言う認識だそうだ。そして、その魔力の高さから、討伐難易度は最低でもAとの事だ。
「それでは、ありがとうございました。お二人も気を付けて帰って下さいね」
「ああ、リョーマも気を付けてな。一緒に行こうと思っても、俺たちはお前の速度に付いて行けないからゆっくり帰るよ」
妖精についての話や、少し雑談をした後、俺はスラッシュさんとウースさんに別れを告げると、上の階層に向けて出発した。地図さえ見せてもらえば、最短距離を高速で移動できるので、1階層につき1時間もかからない。
《次の三差路を右です。しばらく道なりです》
【サポーター】さんに任せておけば、自分で【マップ】を確認する必要すらない。
「うわー。リョーマ凄いの! 全く迷いなく進んでいくの!」
「ああ、スキルで道が分かるからね。その指示通りに進んでるんだよ」
「なるほどなの! リョーマはボスと同じようなスキルが使えるの!」
そうか、ポチも女神様に同じようなスキルを貰っているから【アナウンス】と【マップ】の合わせ技でナビが使えるのかな? あ、そうだ。
「ねぇ、ミルク。帰ったら、ポチの話を聞かせてね。お菓子を準備するから」
「お菓子!? 任せるの! ボスの事なら何でも聞いてなの!」
「ありがとう。ポチの種族については会うまで内緒らしいけど、それ以外を色々と教えて欲しいな」
「分かったの!」
そんな感じで話をしながらダンジョン内を高速で移動し、あまりの速さにすれ違う冒険者に奇特な目で見られながらも、日付が変わる頃には1階層の階層主の部屋まで戻ることができたのだった。
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