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第2章 学園入学編
従話 うちのボス知りませんか?
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ミルクは妖精。自称ボスの右腕(笑)であるアースドラゴン、アドラン直属部隊所属なの。
だけどね。ミルクは今1人で途方にくれてるところなの。
何故かと言うと、事の発端はちょっと前に遡るの。
☆
ミルクは同じく妖精のシルク、そしてオーガの鬼ちゃん(ちゃんも含めて名前)と3人でパーティーを組んでいるの。
「やっぱりここから先は進めないね。何回来ても同じだよ」
そう結論付けたのは、シルク。このパーティーのリーダーなの。
「今は同じでも、1分後は違うかも知れないの! それを見越してボスはミルク達をここに派遣してるの」
「ん!」
この言葉が少ないのが鬼ちゃんなの。言いながら頷いてるの。
「そうは言うけどねー。もう何ヶ月も変化ないでしょ?」
そうなの。ダンジョンを深く、深く潜っていくボス達とは違い、私達はここ数ヶ月この浅い階層を調査してるの。何とかしてダンジョンを脱出する為に。だけど進展は無しなの。
どこに向かっても最終的に深淵に辿り着くの。目の前にはどこまでも続く暗闇が広がってるの。
試しにシルクが思い切って暗闇に向かって飛んだ事もあるの。でも、少し進んだら見えない壁があってそこから進めなかったらしいの。
「大体、そんな都合よく何か起こるとは思えないよ。
ボスの話だと推定千年近くこの状態らしいしね」
「むー。シルクは夢がないの。もしかしたら急に道が開けるかも知れないの。ミルクの【予感】スキルも今日は何か有るって言ってるの!」
───パリン
「ほら、こんな感じで急に空間に裂け目が出来たり・・・
・・・って、何なの? この空中に出来た裂け目は何なの!? わわっ! 吸い込まれそうなの!」
見えない何かが通った様な気がした次の瞬間、目の前の空間が急に割れたの。丁度ミルクと同じくらいの大きさの穴が空いてるの。穴の中は虹色に輝いていて、どうなっているかよく分からない感じなの。
「ミルク、危ないよ。下がって! 鬼ちゃんミルクを捕まえて退避!」
「ん!」
鬼ちゃんがミルクを掴もうと手を差し出したの。けど、鬼ちゃんの手がミルクに届く直前、ミルクは空間の裂け目に吸い込まれたの。
「み、ミルクー!」
そんなシルクの叫び声を聞きながら、ミルクは気を失ったの。
☆
そして、気が付いた時には大きな部屋で倒れていたの。どのくらい気を失っていたかは分からないけど、そんなに長くないんじゃないかと思うの。そんな【予感】がするの。
ふわりと飛び上がって、辺りを見渡してみたけど、ここは多分アレなの。階層主の部屋なの。ただ、階層主は居ないし、扉が開いたままなの。
そして、この階層主の部屋は不思議な事に先に続く道が無いの。そんな階層主の部屋は見た事ないの。
でもそんな事より・・・、みんなはどこ!?
「シルクー! 鬼ちゃーん! どこに居るのーなの!」
叫んで見たけど、反応はないの。
そうだ、【念話】があったの!
〈シルク! シルク! こちらミルクなの〉
【念話】を送って暫く待つけど返事はないの。送れた感じもしなかったから、何となくそんな予感はしてたの。
困った時はボスに頼るの! ボスに【念話】してみるの! アドっちは頼りにならないの。
〈ボス! ボス! 助けてーなの!〉
少し待つけど、やっぱり反応はないの。困ったの。ミルク1人ぼっちなの。ショボーンなの。
そして冒頭に戻るの。1人で途方に暮れてたの。
んー、でもこんな時はいつまでも落ち込んで居ても仕方ないの! ポジティブシンキングなの。とりあえず移動するの。
ミルクは階層主の部屋を出て、ダンジョンを進む事にしたの。少し進んでみたけど、この階層はとてもシンプルなダンジョンのようなの。
岩でできていて、特に仕掛けがあるようにも見えないの。罠の気配もないし、強い魔物の気配もないの。
あ、かわいいウサギさんがいるの!
「ねえねえ、ウサギさん。ミルクのボス知らないかな? なの。ボスはかわいいワンちゃんなの。ミルクにそっくりな妖精でもいいの。みてないかな? なの」
ウサギさんは、そんなミルクの言葉に耳を傾けず、オデコに付いてるツノをコッチに向けて突進してきたの。
「はぁ・・・。話が通じない魔物なの。そんな子にはお仕置きなの!」
ミルクは今浮いていた場所から、少し横に避けながらツノの先端を掴んだの。ウサギさんは頭が固定されてジタバタしてるの。
因みに、ミルクの全長は25cmくらい。ウサギさんはその2倍くらいあるの。だけどレベルが上がってるミルクはこのくらいのウサギさんなら暴れていても余裕で持っていられるの。
暫くジタバタしてたけど、諦めて大人しくなったから解放したら、脱兎の如く逃げていったの。ん? 如くじゃなくて、文字通り脱兎だったの。逃げるウサギさんなの。
気を取り直して、ミルクが更にダンジョンを進んで行くと、今度は二足歩行の大きなブタさんが出てきたの。オークって奴なの。でも、前に見たオークより一回りも二回りも小さいの。
「ねえねえ、ブタさん。ミルクのボス知らないかな? なの。かわいいワンちゃんなの」
「ブヒィ!」
今度もやっぱりミルクの話を聞かず、手に持った棒を振り上げて走って来たの。
うん。分かってたの。コイツらに知能がない事くらい。
「『爆裂火球』なの!」
ウサギさんと違って、ブタさんは可愛くないので、容赦なく反撃するの。汚物は消毒なのだってボスが言ってたの。
───ボフン!
ミルクが撃ち出した火球はピンポイントにブタさんの口の中に吸い込まれ、そして爆発したの。ブタさんの首から上が煙に包まれたの。
ミルクの【火魔法】はカンストしてるから、ブタさん何て即死なの。南無南無なの。
それにしても困ったの。この階層の魔物は弱すぎて全く知能が無いようなの。これじゃあ、ボスやシルクがどこにいるか聞いてもダメなの。
その時、【予感】スキルにキュピーンって反応があったの。このスキルは何か起きそうだなーって曖昧な感覚だけど、それに従えば大抵良い事が起こるの。今回【予感】は上に向かえって言ってるの。
あ、今度はウシさんが来たけど、それどころじゃないの。さようならなの。
ウシさん(かなり小さいけどミノタウロス?)をすれ違いざまに爆殺しながら、ミルクは猛スピードで移動を開始したの。
【予感】従って高速で移動してるけど、この階層は本当に弱い魔物しか出ないの。見た事のある魔物でもさっきのブタさんやウシさんの様に、一回りも二回りも小さいの。
1時間くらい移動したところで、階段が見えて来たの。きっとこれを登れば上の階層なの。【予感】スキルが今までに無いくらいビンビンに反応してるの。一体この先に何があるのか・・・とても楽しみなの!
ミルクはこの日、生涯忘れられない出会いを果たす事になるの。ボスを探してたら、もっと凄いものを探し当てたの。
そう・・・、美味しいクッキーとの出会いなの! え? そっちじゃない?
だけどね。ミルクは今1人で途方にくれてるところなの。
何故かと言うと、事の発端はちょっと前に遡るの。
☆
ミルクは同じく妖精のシルク、そしてオーガの鬼ちゃん(ちゃんも含めて名前)と3人でパーティーを組んでいるの。
「やっぱりここから先は進めないね。何回来ても同じだよ」
そう結論付けたのは、シルク。このパーティーのリーダーなの。
「今は同じでも、1分後は違うかも知れないの! それを見越してボスはミルク達をここに派遣してるの」
「ん!」
この言葉が少ないのが鬼ちゃんなの。言いながら頷いてるの。
「そうは言うけどねー。もう何ヶ月も変化ないでしょ?」
そうなの。ダンジョンを深く、深く潜っていくボス達とは違い、私達はここ数ヶ月この浅い階層を調査してるの。何とかしてダンジョンを脱出する為に。だけど進展は無しなの。
どこに向かっても最終的に深淵に辿り着くの。目の前にはどこまでも続く暗闇が広がってるの。
試しにシルクが思い切って暗闇に向かって飛んだ事もあるの。でも、少し進んだら見えない壁があってそこから進めなかったらしいの。
「大体、そんな都合よく何か起こるとは思えないよ。
ボスの話だと推定千年近くこの状態らしいしね」
「むー。シルクは夢がないの。もしかしたら急に道が開けるかも知れないの。ミルクの【予感】スキルも今日は何か有るって言ってるの!」
───パリン
「ほら、こんな感じで急に空間に裂け目が出来たり・・・
・・・って、何なの? この空中に出来た裂け目は何なの!? わわっ! 吸い込まれそうなの!」
見えない何かが通った様な気がした次の瞬間、目の前の空間が急に割れたの。丁度ミルクと同じくらいの大きさの穴が空いてるの。穴の中は虹色に輝いていて、どうなっているかよく分からない感じなの。
「ミルク、危ないよ。下がって! 鬼ちゃんミルクを捕まえて退避!」
「ん!」
鬼ちゃんがミルクを掴もうと手を差し出したの。けど、鬼ちゃんの手がミルクに届く直前、ミルクは空間の裂け目に吸い込まれたの。
「み、ミルクー!」
そんなシルクの叫び声を聞きながら、ミルクは気を失ったの。
☆
そして、気が付いた時には大きな部屋で倒れていたの。どのくらい気を失っていたかは分からないけど、そんなに長くないんじゃないかと思うの。そんな【予感】がするの。
ふわりと飛び上がって、辺りを見渡してみたけど、ここは多分アレなの。階層主の部屋なの。ただ、階層主は居ないし、扉が開いたままなの。
そして、この階層主の部屋は不思議な事に先に続く道が無いの。そんな階層主の部屋は見た事ないの。
でもそんな事より・・・、みんなはどこ!?
「シルクー! 鬼ちゃーん! どこに居るのーなの!」
叫んで見たけど、反応はないの。
そうだ、【念話】があったの!
〈シルク! シルク! こちらミルクなの〉
【念話】を送って暫く待つけど返事はないの。送れた感じもしなかったから、何となくそんな予感はしてたの。
困った時はボスに頼るの! ボスに【念話】してみるの! アドっちは頼りにならないの。
〈ボス! ボス! 助けてーなの!〉
少し待つけど、やっぱり反応はないの。困ったの。ミルク1人ぼっちなの。ショボーンなの。
そして冒頭に戻るの。1人で途方に暮れてたの。
んー、でもこんな時はいつまでも落ち込んで居ても仕方ないの! ポジティブシンキングなの。とりあえず移動するの。
ミルクは階層主の部屋を出て、ダンジョンを進む事にしたの。少し進んでみたけど、この階層はとてもシンプルなダンジョンのようなの。
岩でできていて、特に仕掛けがあるようにも見えないの。罠の気配もないし、強い魔物の気配もないの。
あ、かわいいウサギさんがいるの!
「ねえねえ、ウサギさん。ミルクのボス知らないかな? なの。ボスはかわいいワンちゃんなの。ミルクにそっくりな妖精でもいいの。みてないかな? なの」
ウサギさんは、そんなミルクの言葉に耳を傾けず、オデコに付いてるツノをコッチに向けて突進してきたの。
「はぁ・・・。話が通じない魔物なの。そんな子にはお仕置きなの!」
ミルクは今浮いていた場所から、少し横に避けながらツノの先端を掴んだの。ウサギさんは頭が固定されてジタバタしてるの。
因みに、ミルクの全長は25cmくらい。ウサギさんはその2倍くらいあるの。だけどレベルが上がってるミルクはこのくらいのウサギさんなら暴れていても余裕で持っていられるの。
暫くジタバタしてたけど、諦めて大人しくなったから解放したら、脱兎の如く逃げていったの。ん? 如くじゃなくて、文字通り脱兎だったの。逃げるウサギさんなの。
気を取り直して、ミルクが更にダンジョンを進んで行くと、今度は二足歩行の大きなブタさんが出てきたの。オークって奴なの。でも、前に見たオークより一回りも二回りも小さいの。
「ねえねえ、ブタさん。ミルクのボス知らないかな? なの。かわいいワンちゃんなの」
「ブヒィ!」
今度もやっぱりミルクの話を聞かず、手に持った棒を振り上げて走って来たの。
うん。分かってたの。コイツらに知能がない事くらい。
「『爆裂火球』なの!」
ウサギさんと違って、ブタさんは可愛くないので、容赦なく反撃するの。汚物は消毒なのだってボスが言ってたの。
───ボフン!
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ミルクの【火魔法】はカンストしてるから、ブタさん何て即死なの。南無南無なの。
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その時、【予感】スキルにキュピーンって反応があったの。このスキルは何か起きそうだなーって曖昧な感覚だけど、それに従えば大抵良い事が起こるの。今回【予感】は上に向かえって言ってるの。
あ、今度はウシさんが来たけど、それどころじゃないの。さようならなの。
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新作「神の魔力と紙防御〜転生で神の魔力をも貰ったけど、同時に貰ったのは紙の防御力になりました。これは祝福ですか? いいえ、呪いです〜」(リンクになっています)の連載を開始しました。
思いつきで書き始めましたが、結構面白くできてると思うので(自画自賛)、良かったら読んでもらえば喜びます。よろしくお願いします。
ポチは今まで通り更新しますので、ご心配なく!
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