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第1章 地方都市ガメル(仮
第11話 記入しましょう
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知識の泉に道案内してもらい、何とか冒険者ギルドに辿り着いた。
冒険者ギルドは木造の二階建て、入口にはありきたりなウェスタン風の両開き扉が付いている。
肩で扉を押し開けて中に入る。あっ! ちょっと勢いをつけ過ぎて、扉に当たった瞬間ダメージがっ。
やっぱり教会に引きこもろうかな・・・。
中に入ると、入口近くは机とイスが並んでいる。定番の、飲食店を兼ねたギルドってやつかな? その奥が受付のようだ。
昼前の中途半端な時間と言うこともあるのか、人影はまばらだな。そんな事を考えながら、受付に向かう。
「いらっしゃい! 冒険者ギルドガメル支部へようこそ! 受付担当のチールだ」
てっきり可愛いお姉さんが受付をしているものと思い込んでいたけど、そこに居たのは元気なお兄さんだった。べ、別に残念とか思ってないんだからね!
「ん? その顔は受付が可愛い女の子じゃなくてガッカリしてる顔だね。
うんうん。いつもの事だから分かってるよ。受付嬢が居るのは大都市のギルドだけだよ」
受付のお兄さんには見透かされたのかそんな事を言われた。
「それで、今日は何の用だい? 依頼に来た感じでは無いし、見ない顔だから新規の登録かな!」
「はい! 昨日天職を授かったので、早速働こうと思い、登録に来ました!」
ついつい、受付のお兄さんにつられて元気に答えてしまう。あっ、お兄さんにクスッと笑われてしまった。恥ずかしい。
「じゃあ、この紙に必要事項を書いてくれるかな!
あ、代筆は必要かい?」
中世の文化レベルではあるが、意外とこの世界の識字率は高く、半分程度の人は文字を読んだり書いたり出来る。
ケイ少年は教会でサラさんに教わっていたようだ。
「いえ、大丈夫です」
そう答えると、出された紙を眺める。
名前、年齢、得意な分野、拠点が有ればその場所、それと犯罪歴の有無を記載するらしい。
「天職やスキルは開示する必要無いんですね」
「そうだよ。敢えてオープンにする人も中には居るけど、基本的には詮索しない。仕事で成果を出してくれたらそれでいいのさ!
他の職に就くなら、それなりに関連する天職やスキルを求められたりもするけど、冒険者は依頼をこなせれば問題ないよ!」
なるほど。この世界の不文律は冒険者ギルドでも適用されるらしい。
とりあえず書いていこう。名前はケイ、年齢は15っと。・・・得意な分野?
「すみません。この得意な分野って何を書けば良いですか?」
「ああ、それはパーティメンバーのマッチングをする時に使うから、どんな事が得意か書いておくと良いよ!
例えば前衛が得意とか、後衛が得意とか、探索が得意とかだね。天職やスキルを明確にはしないけど、どんな事が出来るか書いてもらって、パーティメンバーを探している人に合うメンバーを紹介する為に使うんだ!
もちろん、空欄のままでも良いけど、その場合はギルドからパーティメンバーの斡旋が無くなるからね!」
よくよく聞くと、昔は登録したての頃にソロで活動する冒険者が多く、討伐系の依頼などでケガや死亡する人が多かったらしい。
そこで、冒険者ギルドとしてパーティ活動を推進するためにこの項目を設けたそうだ。
とりあえず俺は今のところパーティとか考えてないから、空欄のままでいいかな?
後は拠点・・・サラさんの教会で良いか。犯罪歴は当然なしっと。
「では、これで登録をお願いします」
「はいよ! ケイ君、15歳ね。登録料が小金貨1枚必要だけど払えるかな?」
「はい。大丈夫です」
懐から巾着袋を取り出して机の上に大銀貨を10枚並べる。大銀貨10枚で小金貨1枚になる。単純比較はできないけど、野菜や雑貨とかの物価から換算すると日本円で1万円くらいだと思う。
因みに、貨幣は以下の通り。
大金貨1枚=小金貨10枚(約10万円)
小金貨1枚=大銀貨10枚(約1万円)
大銀貨1枚=小銀貨10枚(約千円)
小銀貨1枚=大銅貨10枚(約100円)
大銅貨1枚=小銅貨10枚(約10円)
小銅貨1枚(約1円)
大金貨以上の貨幣もあるらしいけど、庶民には関係ないかな。多分白金貨だろう。
「よし、オーケーだ。じゃあギルド証を作るからこっちに来な!」
そう言って、俺は奥に案内されたのだった。
冒険者ギルドは木造の二階建て、入口にはありきたりなウェスタン風の両開き扉が付いている。
肩で扉を押し開けて中に入る。あっ! ちょっと勢いをつけ過ぎて、扉に当たった瞬間ダメージがっ。
やっぱり教会に引きこもろうかな・・・。
中に入ると、入口近くは机とイスが並んでいる。定番の、飲食店を兼ねたギルドってやつかな? その奥が受付のようだ。
昼前の中途半端な時間と言うこともあるのか、人影はまばらだな。そんな事を考えながら、受付に向かう。
「いらっしゃい! 冒険者ギルドガメル支部へようこそ! 受付担当のチールだ」
てっきり可愛いお姉さんが受付をしているものと思い込んでいたけど、そこに居たのは元気なお兄さんだった。べ、別に残念とか思ってないんだからね!
「ん? その顔は受付が可愛い女の子じゃなくてガッカリしてる顔だね。
うんうん。いつもの事だから分かってるよ。受付嬢が居るのは大都市のギルドだけだよ」
受付のお兄さんには見透かされたのかそんな事を言われた。
「それで、今日は何の用だい? 依頼に来た感じでは無いし、見ない顔だから新規の登録かな!」
「はい! 昨日天職を授かったので、早速働こうと思い、登録に来ました!」
ついつい、受付のお兄さんにつられて元気に答えてしまう。あっ、お兄さんにクスッと笑われてしまった。恥ずかしい。
「じゃあ、この紙に必要事項を書いてくれるかな!
あ、代筆は必要かい?」
中世の文化レベルではあるが、意外とこの世界の識字率は高く、半分程度の人は文字を読んだり書いたり出来る。
ケイ少年は教会でサラさんに教わっていたようだ。
「いえ、大丈夫です」
そう答えると、出された紙を眺める。
名前、年齢、得意な分野、拠点が有ればその場所、それと犯罪歴の有無を記載するらしい。
「天職やスキルは開示する必要無いんですね」
「そうだよ。敢えてオープンにする人も中には居るけど、基本的には詮索しない。仕事で成果を出してくれたらそれでいいのさ!
他の職に就くなら、それなりに関連する天職やスキルを求められたりもするけど、冒険者は依頼をこなせれば問題ないよ!」
なるほど。この世界の不文律は冒険者ギルドでも適用されるらしい。
とりあえず書いていこう。名前はケイ、年齢は15っと。・・・得意な分野?
「すみません。この得意な分野って何を書けば良いですか?」
「ああ、それはパーティメンバーのマッチングをする時に使うから、どんな事が得意か書いておくと良いよ!
例えば前衛が得意とか、後衛が得意とか、探索が得意とかだね。天職やスキルを明確にはしないけど、どんな事が出来るか書いてもらって、パーティメンバーを探している人に合うメンバーを紹介する為に使うんだ!
もちろん、空欄のままでも良いけど、その場合はギルドからパーティメンバーの斡旋が無くなるからね!」
よくよく聞くと、昔は登録したての頃にソロで活動する冒険者が多く、討伐系の依頼などでケガや死亡する人が多かったらしい。
そこで、冒険者ギルドとしてパーティ活動を推進するためにこの項目を設けたそうだ。
とりあえず俺は今のところパーティとか考えてないから、空欄のままでいいかな?
後は拠点・・・サラさんの教会で良いか。犯罪歴は当然なしっと。
「では、これで登録をお願いします」
「はいよ! ケイ君、15歳ね。登録料が小金貨1枚必要だけど払えるかな?」
「はい。大丈夫です」
懐から巾着袋を取り出して机の上に大銀貨を10枚並べる。大銀貨10枚で小金貨1枚になる。単純比較はできないけど、野菜や雑貨とかの物価から換算すると日本円で1万円くらいだと思う。
因みに、貨幣は以下の通り。
大金貨1枚=小金貨10枚(約10万円)
小金貨1枚=大銀貨10枚(約1万円)
大銀貨1枚=小銀貨10枚(約千円)
小銀貨1枚=大銅貨10枚(約100円)
大銅貨1枚=小銅貨10枚(約10円)
小銅貨1枚(約1円)
大金貨以上の貨幣もあるらしいけど、庶民には関係ないかな。多分白金貨だろう。
「よし、オーケーだ。じゃあギルド証を作るからこっちに来な!」
そう言って、俺は奥に案内されたのだった。
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